Medaro IS メダルと共に   作:アマゾンズ

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入学試験は辛いよー、迷ってられない。

勇気と知力で立ち向かう。


今回はメタビーもロクショウもAIとして活躍します。

ボンボン世代の皆様がいて感激の嵐です。

ゴエモン、ロックマン・・・こみ上げてくるものがありますね。


第二話 入学試験と謎の力の欠片

「うん、だいぶ扱えるようになってきたね。スラフティンの一次移行はパーツ換装機能に統一されてたし、問題ナッシング!話は通してあるから、試験を受けにGO」

 

そういって束はポチッとボタンを押して粒子化させ、IS学園の前に転送した。

 

「うう・・いきなりだけど一応連絡しておこう」

 

携帯電話を取り出すとIS学園の番号へかける。因みにこの番号は普通に検索して出てきたものだ。

 

 

「はい、IS学園でございます」

 

「えっと、本日、試験を受けさせて頂く事になっている土谷という者ですが」

 

「土谷?ああ、はい!どうぞ・・・入ってきてください!」

 

門を潜り、IS学園の試験会場へと向かう。男性操縦者ではあるが束の口利きによって公にしないよう条件をつけられたためだ。

 

学科試験は直ぐに終わり、続いて実技試験となった。実技試験の相手は二人だけ。

 

「えっと、実技試験はここでいいのですか?」

 

「はい。あ、自己紹介をしていませんでしたね。このIS学園の教師を務める山田真耶といいます」

 

真耶と名乗った女性は教師だという。だが、教師というよりも年上の幼馴染のお姉さんといった印象だ。

 

「同じく。IS学園の教師を務める織斑千冬だ。よろしく頼む」

 

「はい」

 

こちらはクールな女性といえるが、どこか自分の考えが正しいという考えに染まりかけているような印象を受ける。

 

「実技試験は二回行います。私と織斑先生と模擬戦をしていただきますので」

 

「お前は機体を持っていると連絡を受けている。済まないがその機体で戦って欲しい」

 

「分かりました」

 

説明を一通り受けた後、訓練場らしき場所に案内された。どうやらここで試験を行うらしい。

 

 

 

 

 

 

「早速だが、一回目の戦闘を行う。一番手は山田教諭だ」

 

千冬の言葉通り、真耶が量産機らしきISを纏って出てくる。

 

「それでは、展開しろ」

 

「分かりました。スラフティン!転送!モード・カブト!メタルビートル、アクティブ!!」

 

言葉と同時に腕時計のようなものになっている待機状態から、骨格に似た機体が装着され、メダルを取り込み、パーツが装着されていく。

 

「な、なんですか?カブトムシみたいですね」

 

「準備できましたよ」

 

「うむ、それでは!」

 

『合意と見てよろしいですね!?それでは、メタルビートルVSラファール!ロボトルゥゥーーー!ファイトォォ!!』

 

「な、なんだ?」

 

ステージ・平地 山田真耶(ラファール)

 

千冬が合図をしようとした瞬間、別の誰かの合図とともに戦闘が始まり、真耶はガトリングで将矢を狙ってくる。

 

「うああああ!?」

 

『右腕・左腕ダメージポイント25』

 

『俺とは機体を通じて一体化してるんだ。お互いに合わせるように戦えばいいんだよ』

 

「おう、わかった」

 

右腕のリボルバーと左腕のサブマシンガンを構えると同時に射撃を繰り出した。

 

「え?きゃあああ!?」

 

突然の反撃に真耶は驚くが、自分が油断していたのだろうと気持ちを切り替えた。

 

スイッチを切り替えたのか真耶の射撃精度が少しずつ上がってくる。

 

「うわ!?クソッ!」

 

『サブマシンガンで応戦しろ!』

 

「おうよ!」

 

サブマシンガンで反撃するが、真耶には巧みに回避されてしまう。同時に真耶は拡張領域からグレネードを取り出した。

 

「終わりにしますよ!」

 

それを投げつけ、将矢の目の前で撃ち抜いて爆発させた。

 

『まずい!防御しろ将矢!!』

 

「え?ぐああああ!?」

 

『両腕ダメージポイント70、脚部ダメージ100機能停止・機能停止。頭部パーツ・ダメージポイント85』

 

脚部が機能停止したことで動ける範囲が半分になってしまった。両腕も頭部も後一撃を受けたら完全敗北となってしまう。

 

「(負けるのか・・・?一矢報いていないのに・・・嫌だ!負けたくない!!)」

 

その時、将矢の意志に関係なくスラフティンが動き出した。全身の火器を全て真耶へとロックオンすると一斉に発射した。

 

ドドドドドドゥッ!!!!という轟音と共に右腕、左腕、頭部から発射され続ける息もつかせない連続射撃での弾丸の雨だ。

 

「な、なんですか!一斉射撃!?そんな高等技!きゃああああああ!?」

 

直撃を受けてしまった真耶ではあったが、それと同時にタイムアップを知らせる音が鳴り響いた。

 

『ロボトルエンド!判定に入ります!判定の結果、真耶選手の勝利です!!』

 

「負けちゃったか・・・」

 

「いや、これは勝ちにも等しい敗北だ。恥じることはない」

 

千冬は戦闘が終わると同時に将矢へと声をかけた。それと同時に真耶が駆け寄ってくる。

 

「どこであんな技術を身につけたんですか?土谷くん!一斉射撃なんてかなりの高等技術ですよ!?」

 

興奮した様子で話しかけてくる真耶に将矢は後ずさりながら答えを返す。

 

「い、いえ・・・わからないです。夢中で負けたくないと思ったら意識がなくなって」

 

「無意識だったんですか?」

 

「は、はい」

 

「そうでしたか、それでもすごいですよ!」

 

「は、はあ」

 

真耶は興奮した様子で喋りっぱなしであった。それを見つめながら千冬は将矢を興味深く見ていた。

 

「(無意識という事はまだ力が眠っているということか、どれ)」

 

「次は私だな、機体は」

 

「あ、少し待ってください(メタビー、交代)」

 

『了解だ』

 

「パーツ転送、モード・クワガタ。ヘッドシザース!アクティブ!!」

 

今度はロクショウことクワガタメダルに切り替わり、パーツ全てもヘッドシザースに切り替わる。

 

「む?今度はクワガタか?射撃用ではなく格闘用と見たが?」

 

「そうです。今度は格闘用です」

 

「そうか、準備をしてくる」

 

準備を終えた千冬は打鉄をに纏って立っていた。メタルビートル一式とは違ってヘッドシザースは装甲が軽いために早めに動ける。

 

「二次試験行くぞ」

 

「はいっ!」

 

『合意と見てよろしいですね!?それではヘッドシザースVS打鉄、ロボトルゥゥーーーファイトォォ!!』

 

ステージ・草原 織斑千冬(打鉄)

 

 

 

 

 

「行くぞ!」

 

千冬の突撃に将矢は驚きを隠せない。真耶以上に速い速度で向かってきているからだ。

 

「は、早い!?」

 

『落ち着け、目で追うな。何のために頭部パーツがある?』

 

「!そうか!アンテナ起動!!」

 

頭部パーツであるアンテナは索敵能力がある。どんなに素早くとも予測を立てることができれば直撃することはない。

 

『右から振り下ろしてくるぞ』

 

「!でやああ!」

 

「何!?」

 

千冬のブレードから繰り出された一撃を右腕のチャンバラソードで受け止めた将矢。

 

この事には千冬も真耶も驚きを隠せない。

 

「先輩の一撃を受け止めるなんて・・・」

 

『切り払って左腕で腹部に攻撃しろ』

 

「ああ!」

 

左腕のピコペコハンマーを千冬の腹部に命中させた。だが、わずかに身を引いていた千冬はダメージが少なかった。

 

「ダメージが2割だと?まともに受けていたらまずかったな。本人が上手く扱えていないのが救いだな。先ずは武器を奪う!」

 

『先程よりも早い!?』

 

「でやあああ!」

 

「うわああ!?」

 

『右腕パーツ・ダメージポイント85』

 

『まずい、奴は武器である両腕を狙ってきているぞ!』

 

「そ、そうは言われても、うわっ!?」

 

「どうした?私は手加減などせんぞ!」

 

『頭部・脚部ダメージポイント65』

 

「う、うううう」

 

「はあああ!!」

 

千冬の素早い斬撃は情け容赦なくヘッドシザースへダメージを与え続けていく。そして、ついには。

 

『両腕・ダメージポイント100。機能停止・戦闘不能』

 

『ここまでか・・・いや』

 

「諦められるか、せめて一太刀だけでも!」

 

その時、メタルビートル時と同じようにヘッドシザース形態のスラフティンが勝手に動き出した。

 

「な、なんだ!?」

 

走っているはずなのに余りにも動きが早く、ハイパーセンサーでも捉えられない。

 

「!?」

 

ザシュウウウゥッ!!!と聞こえそうな音速の斬撃に初めて千冬は膝をついた。

 

しかし、試合終了の合図が鳴ってしまう。

 

『ロボトルエンド!判定に入ります!!判定の結果、千冬選手の勝利!』

 

判定勝ちとはなったが、千冬は納得できなかった。一撃も当たらずに終わるかと思った試合が、最後の最後で強力な一撃を与えられたのだから。

 

「試験の結果は後日伝える。今日は帰宅していいぞ」

 

「はい・・・ありがとうございました」

 

やはり、負けたとあっては気落ちするのは当然だろう。千冬は将矢が帰宅する前に一つだけ訪ねた。

 

「土谷、お前が最後の最後で出した一撃・・・見事だった。あれはなんだ?」

 

「俺にも分かりません・・・完全試合にされるのが嫌だと思ったら」

 

「山田教諭と戦った時のように無意識だった・・・そうだな?」

 

「はい」

 

「わかった、引き止めてすまなかったな」

 

「いえ、それじゃ失礼します」

 

将矢は学園の門から外へ出ると束に帰宅する旨を電話で伝えた。それと同時にまたもや、一瞬で束の移動研究所に転送される。

 

 

 

 

 

「お疲れ様、初心者にしてはいい線いってたよ?なるべくなら勝って欲しかったなぁ」

 

「すみません」

 

「いいよ、終わったことだし次だよ次」

 

束の励ましを受けた後、将矢は荷物を置いて再び束の下に来る。

 

「ねぇ、つーくん。メダル見せてもらってもいい?」

 

「え?はい、どうぞ」

 

束にメダルを渡すと束は驚いたように目を見開いていた。

 

「つーくん!メダルが、メダルの絵柄が変わってるよ!!」

 

「え?ああ!ホントだ!!」

 

カブトとクワガタ、二つのメダルは幼虫の姿からサナギの姿に進化していたのだ。その影響でメダルの絵柄が変わったのだろう。

 

「このメダル、成長するんだね・・・ますます研究のしがいがあるよ。しばらく貸してね!」

 

そういって束はメダルのデータを取るためにカプセルに入れ、コンピューターに向かった。

 

 

 

 

 

 

その頃、IS学園では将矢の判定を話し合っていた。学力は問題なく、実技では試験を担当した教師二人、特に千冬に一太刀浴びせたとの事でざわめていた。

 

証拠となる映像を提出し、紛れもない事実であるという確証が取れると同時に教員全体から合格の判定が出された。

 

中には不服を唱える教師もいたが、千冬の計らいで無しになった。これによって将矢はIS学園へと入学することになる。

 

 

 

 

 

 

 

束のメンテナンスを受けているスラフティンの中では、内部に宿っている神の帝と獣の王、反転した黒のKBTと黒のKWGは自らが出られるその時を今はまだ待ち続けている。

 

そして、束のコンピューターにはヘラクレスオオカブトムシをモデルとする赤い機体のパーツ設計図が二体分、それと対になるオオクワガタをモデルとする青い機体のパーツ設計図が同じく二体分表示されていた。

 

「メダルが成長するのなら、彼らに相応しい肉体であるパーツを用意しなきゃね。カブトムシの王とクワガタムシの王の身体を」

 

束の目は設計図と同時にカブト・クワガタのメダルに視線を移した後、培養液らしきものに入っている、一枚の何も描かれていないメダルらしきものが入ったカプセルに、手を触れていた。




はい、戦闘ですが負けてしまいました。

将矢はまだまだ初心者から抜け出しかけている寸前なので、ここで勝利を掴むのはおかしいと思った次第です。

効果音であのシーンが想像できた方はメダロットを語れるお方!握手です!

次回は時間が飛んで自己紹介編です。


では、また!
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