Medaro IS メダルと共に   作:アマゾンズ

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理性を持ったゴッドエンペラーと一夏の再戦

揺れる白式


三十八話 力の行く末

あれから数日、将矢は徐々に心を回復させ、自信を持てるようになってきていた。メダルの意思による特訓、セシリアとの交流、候補生を含む向上心を持った生徒との訓練等が彼を育て、成長を促したのだ。

 

そんな中、アリーナではセシリアが将矢に頼みごとをしていた。

 

「え?ゴッドエンペラーと模擬戦を!?」

 

「はい、是非とも。改良されたバリアの強度は最高値にしてありますし、お願いしたいのです」

 

「本気でやったらブルー・ティアーズを破壊されるよ?」

 

「破壊されるのならそこまでの実力だったということでしょう。お願いします!」

 

念押しされてしまい、その押しに負けた将矢は仕方なくゴッドエンペラーに直訴する。

 

「と言う訳なんだけど、お願いできるかな?ゴッドエンペラー」

 

『マスターノ、メイレイ・・・ト、アレバ・・・』

 

ゴッドエンペラーは意外にも願いに応じ、将矢はセシリアに伝える為に意識を戻した。一度死んだ影響によるのか、意識を集中させることで普段はロクショウ、メタビーとしか出来ない会話を奥に潜んでいるゴッドエンペラー達とできるようになっていた。

 

「大丈夫だってさ。だけど・・・本気はメダルのリミッターが一時的にとはいえ完全に解除されるし、不思議な力も使ってくるからね?」

 

「不思議な力?もしかしてラウラさんの時の?」

 

「まぁ、体験してみればわかるよ。スラフティン、起動!モード、カブト!オートモード!!」

 

『オートモード、パーツ指定・・・ゴッドエンペラー。アクティブ!リミッター、一時解除。オートバトルモード、起動します』

 

将矢の意識が眠り、ロクショウ達に保護され、ゴッドエンペラーの意思が目覚める。その威圧感は対峙しているセシリアはもとより、見学している代表候補生、上級生達も汗が吹き出てくる程だ。

 

『ワレハ・・・カゲンセヌ・・・ハカイスル!!』

 

「参りますわ!!」

 

開始のブザーが鳴り響き、セシリアは先制攻撃のライフルを撃つ。ゴッドエンペラーは多脚タイプ故に足が遅いと思われたのだろう。

 

だが、その認識は一瞬で覆された。多脚ゆえの利点を使い、馬が嘶くような状態になり脚部で弾丸を防御したのだ。

 

「な・・・!?」

 

これにはセシリアも驚きを隠せない。己の脚を利用して弾丸を防御するなど常識的に聞いたことはない。常識ならば腕を犠牲に防御するはずだ。

 

『グオオオオオオ!!』

 

弾丸を防御したゴッドエンペラーは右腕を構え上空に四発、セシリアへ向けて二発のミサイルを放った。セシリアに向けて放ったミサイルはホーミング型であり、しつこくセシリアを追尾してくる。

 

「ホーミングミサイルだなんて!あれに当たっては・・・!」

 

追尾してくるミサイルに気を取られすぎた為、セシリアは気づいていなかった。ゴッドエンペラーは回避予測地点に罠を仕掛けていた事を。

 

「振り切りましたわ!行きなさい!ティアーズ!!」

 

ホーミングミサイルを振り切り、誤爆させゴッドエンペラーを得意のビットで狙い撃ちしようとした瞬間であった。

 

上空から垂直に発射されたミサイルがセシリアへと襲い掛かり爆発したのだ。爆撃となったミサイルに直撃したセシリアは地上へと落下してしまった。

 

「ああああっ!?す、垂直爆撃!?六発のうち二発が囮で、本命がこちらでした・・の?」

 

『・・・・!』

 

ゴッドエンペラーは容赦なく左腕を向けるとレーザーを放つ。あれだけは何が何でも防御してはならない、当たってはいけないという考えがセシリアの身体を突き動かし、デスレーザーを回避させた。

 

「あの左腕のレーザーだけは・・・回避しませんと。シールドエネルギーは残り五割ですか。ミサイルの直撃が痛いですわね」

 

自分の置かれている状況を冷静に分析し、今現在で出来る事を思考する。これはスポーツの試合でも実戦でも基本であると同時に最も難しい事である。

 

人間は予測出来ているものなら慌てる事はないが、予想外の事をが起こると慌てやすくなってしまう。

 

それだけ、不測の事態というものは人間の冷静さを奪い取ってしまうのだ。

 

『オオオオオ!!』

 

咆哮と共にゴッドエンペラーの全身が紅色に染まっていゆく。補助型のメダフォースであるバーサークを発動し、パーツの威力の底上げをしたのだ。

 

「っ・・・!?」

 

『!!』

 

トドメと言わんばかりに頭部のブレイクを発射しようと起動した瞬間にブザーが鳴り、試合終了のアイズが響き渡る。

 

『ゴッドエンペラー、戦いはおしまいだよ』

 

「御意・・・」

 

『スラフティン、オートバトルモード解除、リミッター再構築』

 

ゴッドエンペラーから将矢の意識へと戻り、セシリアへ手を伸ばすとセシリアはそれを掴んだ。

 

「どうだった?ゴッドエンペラーとの戦いは」

 

「どうもこうも、相手を効果的に戦闘不能にする行動ばかりでした。一歩間違えれば完全に壊されていましたわ」

 

「ゴッドエンペラーは敵とみなしたら容赦しないから、それはビーストマスターにも言えるけど」

 

「ビーストマスター?確か、わたくしと初めて戦闘した時に暴走して出てきた・・・あの?」

 

「そう、それであってるよ。ビーストマスターはゴッドエンペラーの原型機なんだ」

 

「!?げ、原型機!?」

 

驚くのも無理はない。ゴッドエンペラーという強力な機体を持っているだけではなく、その原型機が初めて見た獣のような機体であると告げられたのだから。

 

「うん、ビーストマスターのデータを基に後継機として改良・強化されたのがゴッドエンペラーなんだよ。古い文献に書いてあった」

 

「道理で、どちらも恐ろしい程の火力を持っているのだと思っていましたが、納得しましたわ」

 

ビーストマスターとゴッドエンペラーの経緯について説明していると、そこへシャルロットが声をかけてきた。

 

「ねえ、将矢。そのビーストマスターっていう機体と戦ってみたいんだけど・・・良いかな?」

 

「?良いけど・・・ゴッドエンペラー以上に凶暴だから気をつけてよ?一応、説得はしとくけど」

 

「うん!」

 

将矢はビーストマスターの意思を起こし、説得を始め、セシリアはピットへと下がり、シャルロットとビーストマスターの模擬戦が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、一夏は部屋から出て通路をふらつき歩いていた。IS学園襲撃の折、己の弱さを知ってしまい心が折れ何一つ手につかない状態になっていた。

 

三日ほど授業を休んでしまい、その時には千冬が部屋を訪ねてきた時があった。それを思い返しながら歩き続ける。

 

「一夏、いつまで落ち込んでいる?」

 

「俺・・・弱くて何も出来ない、守るって言いながら結局は周りに助けられてばっかりで・・」

 

「戦いと勉学は別だ。お前は今、学園の生徒・・・授業に出ないでどうする」

 

「どうせ俺は・・・勉強して訓練しても弱い・・・」

 

弱気を口にした瞬間、千冬は胸元を掴んで自分の顔を見せるように近づけた。

 

「自分の弱さを知ったのだろう?なら、お前は己を高めようとせんのか!?」

 

「千冬姉にはわからねえよ!!俺は千冬姉みたく強くない!元から強い人間に俺の気持ちなんか!それに、千冬姉を超える奴なんか出てくる訳が!」

 

「いい加減にせんか!お前はようやく、自分の現実に気づいただけだ!」

 

自分を悲劇の主役のように、皮肉れた言葉ばかりを口にする一夏に千冬は置かれた立場を口にする。

 

「周りがどれだけ言っても、耳を傾け無かったのは誰だ!?お前自身だろう」

 

「っ・・・!」

 

「逃げる事も必要だろう。だが、それは己と向き合う為の時間だ!それと、代表候補生達から聞いた。私の力が雪片であり、それを持っている自分が私と同じ位置に立てるのなら世界中の誰もが雪片を手にしただけで、私と同じ実力者になるのではと、土谷に言われたそうだな?」

 

「それは・・・」

 

その言葉は自分が最も聞きたくはない言葉であった。雪片を持っている自分は千冬と同じであると。だが、それは違う、それでは自分を含めた世界中の人間がそうなってしまうと指摘されたのだから。

 

「一つだけお前に聞く。お前は一体、何を持って強さとしているんだ?」

 

「・・・・」

 

千冬の質問に一夏は答えることが出来なかった。以前の彼ならば喜々として雪片こそが強さの象徴だと答えただろう。

 

今は己すらも守れない弱者だという現実を己自身で知ってしまい、強さの意味がわからなくなってしまっている。

 

「答えがないのなら己自身で探せ。突き放すようだが、これだけは私も答える事が出来ん」

 

「なら、俺はどうすればいい!?」

 

「まずは学生の本分を忘れるな。代表候補生達との差もな」

 

 

 

 

 

自分を強くする方法、彼の中で一つだけ思い浮かぶものがあった。それはゴッドエンペラーとビーストマスターを己自身で倒す事である。

 

己の力の象徴を尽く打ち破ってきた二体、この二体に対する恐怖が未だに消え去っていない。この恐怖を取り除けば自分を取り戻せると考えた。

 

「恐らく、アリーナだな」

 

一夏は急ぎ足でアリーナへと向かい、戦う決心を固めた。

 

 

 

 

 

 

「うわああああああ!」

 

『グオオオオ!』

 

アリーナではシャルロットがビーストマスターに蹂躙に近い状態まで追い込まれていた。ゲームで例えるのならボスと戦えるフリーバトル状態だが、適したレベルに届かないまま挑んでいるようなものである。

 

「う、嘘でしょ・・・ここまで差があるなんて」

 

シャルロットの中ではゴッドエンペラーの原型機であるという点を鑑みて、改良前のパーツなら勝てると考えたのだろう。

 

何より、ビーストマスターが現れたのは彼女が転校してくる前の出来事であり、ビーストマスターの暴走は映像にも残されていなかったのだ。

 

TNTと同等の爆薬を発射するデスボム、大型のビームを発射するデスビーム、それを遥かに凌ぐ高火力のデスブラスト、更には脚部による配線の格闘まで兼ね備えているビーストマスターに手も足も出ない。

 

なにより、シャルロットとビーストマスターの相性は悪い。ビーストマスターは本来、拠点防衛用の高火力射撃型であり、中距離を得意とするシャルロットの技法、砂漠の逃げ水が通用しない。なんとかライフルなどで応戦しているが弾が尽きかけ始めていた。

 

シャルロットの戦法が通用しない理由はビーストマスターの火力にある。どんなに距離感を掴ませないように動こうとも周囲を爆撃し、高火力のデスブラストやデスビームを撃ち込まれてしまえば何の意味もないのだ。

 

「ギブアップ!降参、降参するよ!」

 

流石にシャルロットも高火力の雨を浴び続けていたい訳ではない為、自ら降参した。それを聞いた将矢がビーストマスターをなだめ、素体状態のスラフティンの姿へと戻す。

 

「大丈夫かい?」

 

「自分から挑んで将矢が戦った訳じゃないのに・・・バカな事をしたって思うよ。腕を上げて、また挑戦するから」

 

「うん、わかったよ」

 

シャルロットもピットへ戻り、ラウラが挑戦しようと話しかけようとした瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「将矢!!」

 

その声の主は一夏であった。アリーナへ入ってくるなり白式を展開し、将矢の目の前に立った。

 

「織斑か、何か用かい?」

 

「ゴッドエンペラーの姿になれ!俺が倒す!」

 

「??俺には戦う理由がないんだけど?」

 

「お前になくても俺にはあるんだよ。それとも何か?俺にリベンジされるのが怖いのか!?」

 

「・・・・わかったよ。言っておくけど、俺が戦う訳じゃない。ゴッドエンペラー自身が戦うから。スラフティン、オートモード」

 

素体のスラフティンがゴッドエンペラーのパーツ一式を纏い始め、デスブレイクにある目の部分が起動を知らせるように光りだす。

 

『グオオオオ・・・・』

 

「ぐ・・・」

 

左腕に震えが走る。将矢ではなくゴッドエンペラー自身の意思が表に現れている状態での出現。姉を助けようと対峙した時と全く変わっていない。

 

『オリムライチカ・・・・テキタイ、ハカイスル!』

 

「お、俺だって進化したんだ!負けられないんだよ!!」

 

ブザーが鳴ると同時にゴッドエンペラーはデスレーザーを放つ。一夏は咄嗟にシールドを展開して防いだ。

 

「ぐ・・・ううう!」

 

なんとかデスレーザーを防ぎ切ったが、その影響でシールドは破損、零落白夜の特性を持つエネルギークローは展開不可能、エネルギーシールドも二割近く削られている。

 

「負けるかあああああ!」

 

『!』

 

防がれたのを悟り、ゴッドエンペラーはデスミサイルを以前の戦いのように上空へと撃ち上げず、全てを一夏に向けてすぐさま放つ。デスレーザーは光学兵器、エネルギータイプの武装であり、シールドエネルギーを打ち消す機能がある零落白夜の特性を持ったシールドで防ぐことが可能だったのだ。

 

だが、デスミサイルは純粋な実弾の火薬兵器、シールドで防ぎきれるようなものではない。

 

「!くっ!このミサイル、俺を追ってくる!?」

 

ミサイルを雪片で切って落とす技量は一夏にはない、それ故に移動を繰り返して回避に専念するしかない。

 

「!今だ!」

 

ミサイルが誘爆するタイミングを逃さず、針の穴に糸を通すかのように回避し一夏は瞬間加速を使い、ゴッドエンペラーの左腕を切りつけた。

 

『ギャオオオオオ!?』

 

「まだまだぁ!」

 

『ガアアアア!!』

 

一夏は気づいていなかった。凶暴な声を出していてもゴッドエンペラーの思考はメダルにあって、高度な戦略を立てているという事に。

 

ゴッドエンペラーは再び瞬間加速からの一撃を狙ってきた一夏に対し、チャージしていたデスブレイクを発射した。

 

「なっ!?うわああ!」

 

『ワレガ、センリャクヲ・・・タテナイトデモ、オモッタカ?ビーストマスターイジョウニ、チャージハタンシュクサレテイル』

 

「ぐ・・・なんだよ・・・あの時以上に威力が上がってる?」

 

『メダルハ、マスタートトモニセイチョウスル』

 

左腕のパーツが換装され、ビーストマスターの左腕であるデスビームが装着される。原型機と後継機が組み合わさった珍しい姿である。

 

「グルウオオオオ!!」

 

チャージの必要性と発射から次発までロスのあるデスレーザーから、エネルギー供給の効率がいいデスビームに換装したことで連射が可能になり、ゴッドエンペラーは容赦なく一夏に撃ち込んでいく。

 

「く、くそ!射撃なら俺だって!!」

 

荷電粒子砲を構えた瞬間、ゴッドエンペラーから黄金色の輝きが溢れ出し、咆哮が上がる。

 

「あ、あれは!?あの不思議な力を使わせるか!」

 

「グオオオオ!!」

 

荷電粒子砲とメダフォースの一斉射撃が同士に放たれ、ぶつかり合う。そのエネルギーは改良したバリアを揺るがすほどのエネルギーだ。

 

均衡が続いており、ゴッドエンペラーが僅かに追い込まれている。自身のパーツを完全装備していない為、安定しないのだ。

 

「俺の勝ちだ・・・!ゴッドエンペラー!!」

 

荷電粒子砲に飲み込まれたゴッドエンペラーは壁に叩きつけられ、そのままガクンとした状態になっている。

 

『損傷リツ・・・89パーセント・・・オーバー・・・』

 

換装されたデスビームは機能停止、脚部であるデスクローラーも動きが鈍くデスミサイルも使用不能、現状での武器はデスブレイクだけになっていた。

 

「息の根・・・止めてやる!うおおおおお!零落白夜ァァァ!!」

 

『やめてえええええ!』

 

止めを刺そうとした瞬間、白式・・・いや、雪羅は待機状態に戻ってしまい一夏の手から雪片が消えてしまった。

 

「なっ!どうしてだ!?あと少しでゴッドエンペラーに止めがさせたのに!」

 

同時にスラフティンが解除され、将矢自身もISを纏っていない状態に戻った。

 

「・・・織斑、今のお前は一体何のために戦っているんだい?」

 

「え・・?」

 

将矢から発せされたのは姉の言葉と似たようなものであった。彼もまたゴッドエンペラーを通じて一夏の戦いを見ていたのだ。

 

「ゴッドエンペラーやビーストマスターを倒すためか?あれだけ皆を守る守ると騒いでおいて、今度は自己満足のためなのかい?」

 

「自己満足だって!?」

 

「それ以外に見えない。自分の弱さを知って守れないと分かった瞬間、今度はゴッドエンペラー達へと標的を変えてるんじゃ、自己満足と八つ当たりにしか見えないんだよ」

 

「ぐ・・・それは」

 

まるで心の底を見抜かれたように一夏は反論できない。将矢は自分が感じた事を口にしている、だがそれは正論ではあるが本人にとってはイラつかせる要因であった。

 

「将矢、お前はいつも正論ばかり述べやがって・・・人の気持ちは考えないのかよ!」

 

「人の気持ち?本人の気持ちは本人しか分からないだろう?確かに他人から見れば俺は自分勝手に見えるし、人の気持ちを考えてないように見えるさ」

 

将矢は一夏から視線を逸らさず、自分の悪い部分をはっきり口にしている。将矢は自分の中に閉じ篭りやすく、それを開放しようとした感情が爆発し、覇王と名乗る人格を作り上げ、正論ばかりを口にするようになってしまった。

 

「俺も今だって人の優しさを信じられない・・・だけど、こんな俺にも寄り添ってくれる人が居る。それがたとえ少数であっても」

 

「・・・っ」

 

「強い弱い、守る守らないよりも・・・今の織斑は自分の周りに目を向けるべきなんじゃないのかな?」

 

「くっ!」

 

一夏は悔しさを振り払うようにアリーナを走って出ていった。模擬戦の結果を見れば確かに一夏はゴッドエンペラーに勝利したが、圧倒的に敗北感が彼の中で渦巻いている。それだけ、心の強さというものの差が出ていたのだろう。

 

 

 

 

 

 

雪羅の心象世界では彼女自身が迷いに迷っていた。とっさとはいえ戦いの最中に強制解除をさせてしまうなどISとして、あってはならない事であった。

 

だが、あの時に強制解除を行わなければ自分のマスターは間違った方向へ進んでしまったのだという考えも強い。

 

『私は・・・私はもう・・・主を満足させるだけの人形でいたくない・・・』

 

コアの意志は少しずつ自分の考えを持ち始め、心が離れてきていたのであった。




ようやく、更新できた・・・。


実は私・・・肋骨にヒビをやってしまいまして痛みと戦っています。

ですので作品更新が遅れます。申し訳ありません。
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