と言ってもどのくらいの長さがいいのか分からないので、文章が短いとか長いとかのアドバイスを頂けると嬉しいです。
戦闘描写のような何かが入っていますが、こういった描写は苦手なので変な表現があっても見逃してください…
1週間ぶりに街に鳴り響いた緊急アナウンスに名指しで呼び出された私たちはアクセルの正門前であのデュラハンと再会することになった。前回とは違い、背後にかなりグロテスクなアンデットの集団(軍勢?)を引き連れ、身体から怒りのオーラを立ち昇らせて静かに佇んでいた。
正門に到着した私たち、特にめぐみんを見つけると、絶叫した。なぜ城に来ないのだ、と。一瞬呆気にとられたが、当然と言えば当然の言葉だった。ダクネスは1週間前、死の宣告という呪詛を浴びた。デュラハンは仲間の呪いを解いて欲しかったら城に攻め込み、自分のところに辿り着けと言い残して去ったのだから、当然自分のところに攻めに来ると思っていたはず、まさか女神によって呪いが完全に浄化されたとは思ってもみなかっただろう。どうしよう、よくよく考えなくてもデュラハンが善人というか、良い人過ぎて今更ながら罪悪感に襲われた。
しかも、忠告したにも関わらずめぐみんが毎日爆裂魔法を撃ち込みに行っていたそうだ。反省の色が見えないなこの爆裂少女は。しかもめぐみんは爆裂魔法を1発撃ったら倒れるため街まで運ぶ役が必要、つまりはアクアの共犯も発覚した。生まれて初めて女神という種族に軽蔑の念を抱いたことをここに記載しておく。
あと、私も怒られた。自分たちに非があると分かって誠心誠意謝罪したお前はまともだと思ってたのに、と。返す言葉が無かったので黙るしかなかった。言えないよ。あなたが呪いかけた人、あなたが帰って数分もしないうちに呪い解かれましたよなんて。もしかして報告に行けばよかったかな?その辺は考えもしなかった。
怒りで興奮してきたデュラハンは死の呪いに対して1歩も引かずに仲間を庇ったダクネスがいかに騎士として優秀かを語ろうとしたところで、重い鎧のせいで遅れてきたダクネスが正門に到着した。デュラハンの素っ頓狂な声は面白かったとだけ。
デュラハンの反応を見たアクアはここぞとばかりにデュラハンを馬鹿にし始める。しかも私がデュラハンの名誉を傷つけないようにと思って言わなかった呪いのことを言ってしまった。私の気遣いとか少しは考えてほしかった。アクアがデュラハンを煽っている時の顔は、わずか数時間前までは死んだ魚のような目で檻の中に閉じこもっていた傷心女神を欠片も感じさせない心底楽しいといった顔だった。
アクアのまさに神がかった煽りを受けたデュラハンは激怒したようで、自分がその気になれば街の住民を皆殺しにできるのだぞと脅しをかけるが、これもアクアによって妨害。アンデッドのくせに生意気という理不尽極まりない理由で浄化魔法を発動。余裕の表情で受けて立ったデュラハンはその身体から黒い煙と叫び声を上げることになる。女神の浄化魔法を受けて立てるところは流石は魔王軍幹部と言ったところだろうか。
しかし、アクアにとことん私の見せ場と出番を奪われていると思う。こちとらデュラハンが皆殺し発言をした瞬間から臨戦態勢だったのに。アクアが関わるとどう考えてもギャグにしかならない。平和な日常の終わりとは一体何だったのか。
デュラハンは自分にダメージを与える浄化魔法の使い手のアクアに困惑していた様子だったが、言葉を続けることも叶わず上位の浄化魔法によって地面を転がりまわることになる。確か魔王軍の占い師がこの街に光が落ちてきたから調査しに来たけど、面倒だから全員殺すか。とか言っていたからナイスとは言っておく。
台詞を最後まで言えなかったことに不満を持ったデュラハンは後ろに控えていたアンデッドを突撃させた。……この書き方だとデュラハンが子供っぽくなるけど、まぁ似たようなもんだろうし別に問題はないだろう。
アンデッドの名前は全部統一でアンデットナイト。聞くところによるとゾンビの上位互換らしい。駆け出し冒険者にとっては十分な脅威となる厄介な敵は、私とアクアのコンビネーション(?)によって半分以上討伐されることになる。
アンデットナイトたちは街の人を攻撃するという指令を受けたにもかかわらずアクアにしか興味を示さず、アクアはアンデッドと全力で鬼ごっこをする羽目になった。流石に放っておいたら面倒なことになると思ったので、アクアと鬼ごっこをするアンデッドを最後尾から順番に断頭した。あの時正門にいた冒険者が1~2人で手を組んで1匹を相手にできるくらいまで減らしてやめたけど。「ゾンビの弱点は頭部」これゾンビゲーの常識。
人型のモンスターを手にかけることになにも思わなかったわけではないが、所詮は死人だし、人を襲うようなのはもはや犯罪者のそれだと自分の中で片を付けておくことにした。そう考えた方が心の被害は少ない。というかモンスターに対しては人型じゃないとはいえ結構酷いことしている。被害者筆頭は初心者殺し。
自分が連れてきたアンデッドが半分以上1人(2人)の手によって討伐されたデュラハンは目を見開いて驚いていた。というか、喜んでいたように思う。ゲイ・ボルグを持ってデュラハンに相対したときに、剣の腕を軽く褒められたのは少し意外だった。その後に剣では戦わないのかと言われたので、槍の方が私の得意武器だとだけ答えた。
いざ一騎打ちという雰囲気が出始めたところで空気の読めない冒険者、多分戦士とかの職業の人たちが乱入してきた。私1人に任せて傍観するのは男じゃないとか言っていたけど、結果的に邪魔にしかならなかったのでさっさと傍観者に戻ってほしかった。あと、ダクネスも乱入してきた。と言っても自分から挑むのではなく、ブラックファング討伐のときのように文字通り盾役になりに来たらしい。ダクネスは常時キャラがぶれないからうらやましい。
そんなことを思っていると血気盛んな冒険者がデュラハンを取り囲んで一斉に攻撃を仕掛けようとしていた。対してデュラハンは片手に頭を、片手に剣を持ち、余裕の表情で立っていた。冒険者たちは自分たちは時間稼ぎ、本命が到着するまでの捨て石でいいと言っていた。もうこの時点で死亡フラグが立っているので私はいつでも飛び出せるように足に力を込めて構えていた。
デュラハンの背後にいた大剣を持った冒険者がわずかに動くのを皮切りに、多数の冒険者がデュラハンに攻撃を仕掛けた。対するデュラハンは自分の首を天高くに放り投げた。この時、背中を冷たいものに撫でられたように感じた私は速度上昇のスキルをフルに活用して駆けていた。デュラハンは背後からの冒険者の攻撃を流れるように躱し、両手で握りなおした剣を振り下ろした。
デュラハンは魔王軍幹部という肩書に腕前で、その筋力、剣速は目を見張るほどのものだった。普通の冒険者でも一撃喰らえば間違いなく大怪我を負うであろうその剣は、私のゲイ・ボルグによって妨害されることになる。
私は集団戦闘なんてものを一切学んでいないので詳しいことは分からないし、私が動いたところで邪魔にならないだろうが、こういった戦いで人が死ぬのは戦力減少以外の要因でも間違っていると思う。
私の妨害は冒険者側にも被害が出てしまった。デュラハンの剣だけを他の人がカウンターを受けないように妨害するなんて芸当は不可能なので、冒険者とデュラハンの攻撃を全て邪魔することになってしまった。
冒険者を庇うような行動にデュラハンが愉快そうに笑ったのが腹立たしくはあったが、この選択は何も間違っていなかったと今でも思う。
デュラハンの剣を止めながら、他の冒険者を邪魔だと言って下がらせた。何人かが異議を唱えたが、一緒にいられた方が邪魔になること、足止めが目的なら被害が少ないことに越したことは無いことを睨みつけながら告げたら渋々引き下がってくれた。ダクネス以外。
まぁ、ダクネスには何を言っても引かないことは普段の生活から分かっているので、デュラハンを引き離しながらいつものような軽口を叩きあった。他の冒険者に感じ悪いと思われたかなぁという言葉を否定してくれたのは正直とてもうれしかったけど、デュラハンからの称賛は別にいらなかった。
どれだけの時間打ち合ったのかは覚えていない。ただ、疲労を知らないアンデッドの彼と生身の私がお互い本気で打ち合い続けて先にペースが崩れるのはどちらかなど分かり切っている。私は自分で作った地面の凸凹に足を取られて体勢を崩し、デュラハンに蹴り飛ばされてしまった。
私と同じく満身創痍だったダクネスにとどめを刺そうとして、戦いを見守っていたカズマ君のクリエイト・ウォーターに妨害されて大きく飛び退いた。即座にフリーズを唱えて足元を凍らせ、デュラハンの動きを妨害したカズマ君が立て続けにスティールで武器を奪い取ろうとした。
結果は失敗。単純なレベルという力量差のせいでスティールは不発に終わった。策はよかったとカズマ君に呪いをかけようと指を向けたデュラハンを見た時に、ダクネスと同じようなことを叫びながら私たちがそれを妨害する。私は蹴り飛ばされた時のダメージの回復で遅くなってしまったことを謝罪しながらそのままダクネスと一緒にデュラハンとの戦闘を再開した。
凍った地面で動きにくかったけど、戦闘をする分には問題ないのでそのまま打ち合っていると、水をかけられた。
文字通り、カズマ君のクリエイト・ウォーターによって水をかけられた。デュラハンは水を回避したので、私とダクネスがびしょびしょになるだけに終わった。私たちは真面目に戦っているのだが…というダクネスの講義には賛同せざるを得ない。恨めし気な目を向ける私たちを無視したカズマ君は、後方に控えていた魔法使いに大声で水を求めた。
カズマ君曰く、アンデッドモンスターには基本的に光、火、水という属性が弱点としてメジャーなのだとジト目で抗議する私に説明してくれた。せっかくの難敵だったのにと落胆しながら、私たちが戦っていた戦場を見て、大きく溜息を吐いた。
ついさっきまで私たちが激戦を繰り広げていたデュラハンは、魔法使い職による水かけ合戦に大苦戦していた。ここにゲイ・ボルグを投げてやろうかとも思ったが、よく考えたらもう死んでいる相手の心臓を打ち抜いたところで特に効果はないだろうという結論に至った。結果的に穴が開くだけじゃん。
攻撃的な魔法が使えないという若いプリーストに蹴られてたところと、戦闘中にできたそこそこ大きな切り傷を治療してもらっていると、アクアがこれは一体何の遊びかと聞いてきた。そろそろ引っぱたいていいと思う、この駄女神。怒ったカズマ君の一応辛うじて水の女神という発言に腹を立てたアクアに呼び出した水によって、かなりの被害が出た。
女神の力というのは強大なもので、アクアの呼び出した水は津波となって、デュラハンを巻き込み、冒険者を巻き込み、街を巻き込んだ。
速攻で復活したカズマ君のスティールによってデュラハンの首は窃盗され、その場でサッカーモドキが開催。アクアによってデュラハンは完全浄化された。
ちなみに、一切出番がなかっためぐみんだけど、アンデッドナイトに爆裂魔法を撃ちこんでいた。私たちがデュラハンと戦っている時に。集中しすぎ衝撃とかも気にしてなかった。
今日はとにかく疲れた。書きたいことも多かったのでもう指が痛い。早く寝ようと思う。
PS,デュラハンの攻撃で鎧がかなり損傷してしまった。早めに買い替えるか直すかしないと。