同級Pのハーレム(暴走気味)を眺める事務員Bのお話   作:Aりーす

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プロデューサーを求めて3千里?

 

 

 

 今日はかなりカオスな日になるらしい。サイキック占いとかそんな感じでも多分同じ占い結果が出るんじゃないかな。目の前がカオスだからな。

 

 今日、いつも通り仕事に出るために家を出た。街中にアイドルのポスターや広告が流れ、どのアイドルもどんどん有名になったな、なんて思いながら歩いていた。

 

 ちょこちょこアイドルにいても不思議じゃない、そう思う可愛い子がいた。あ、スカウトなんてしてないからな。俺にそんな権限はないはずだし。

 

 コンビニで朝飯と昼飯を買い、事務所に着き扉を開けた。そして広がる景色は不思議な光景だったことはあるだろうか?そうだな、例えば……

 

「プロデューサー?私、聞いてないよ?なんで奈緒と2人きりで遊園地行ってるの?オカシイヨネ?」

 

「奈緒もダヨ?いつの間に抜け駆けしちゃったのカナ、悪い子になったのカナ?」

 

「ひぃっ!?そ、そういうことじゃなくてだな!?」

 

「奈緒、正座を崩していいなんて言ってないよ?」

 

「プロデューサーさん、浮気はダメです。甲斐性がなくなってしまいますからね」

 

「えっ!?浮気した覚えとかないんだけど!?それと地味に足を触らないでっ!?」

 

「え?どうしてですか?ほら、正座してる人に対して、こういう風に触るのってなんら不思議ではないですよ?」

 

 数名のアイドル……メンバーの名前を言うなら渋谷、北条、鷺沢、柳が裕也と神谷を正座させて囲んでいる。少し離れているが雰囲気が違うのもいる。例えるなら双葉とか日野、白坂。そして我関せずと言ったアイドルも1人いる。

 

 まぁ、完全にカオスだよな。いつの間にこの事務所は修羅場創生事務所になったのだろうか?日野に至っては涙目だし……うん、まぁその中心人物は何故正座させられているか分かってないだろうけど。

 

 いつものバーニング要素が凍えてるじゃねぇかよ日野。ちょっと走りこんできたらどうだろうか。多分怖い人達(同業アイドル)のオハナシも多分終わってるから。

 

「……なんだこの状況」

 

「おぉっ!サク!この状況を見てくれ!」

 

「とても……カオスです。良かったじゃん、アイドルに囲まれて死ねるぞ」

 

「待って!?俺死ぬ前提なの!?」

 

「悪い、大丈夫だ。後か先かは分からないけど神谷も一緒についていくから」

 

「あたしも!?嫌だよ、まだあたし生きてたいんだけど!?」

 

 まさかこんな所で同じツッコミ苦労人属性持ちを失うなんてな……大事なツンデレラガールを失うなんて心苦しい()けれども、まぁ仕方ないよな。そういう時も人生にならたまには有るよな。

 

 まぁ俺も少しくらい助けてあげたい気持ちもあるけどな、ちょっと相手が悪いかな。だって修羅開匣してる渋谷凛とか天元突破カレンラガンとか、八門開きかけてる鷺沢とか、そんなの相手とか無理でしょ。

 

「まぁ一度状況を整理……しなくてもいいんじゃね?ほら、俺以外ほぼ有罪判決だし」

 

「当たり前ダヨネェ……」

 

「渋谷、闇のオーラ纏いすぎでしょ。シャドウサーヴァントにでもなってるんじゃね」

 

「私はどちらかと言えばシブヤ・リン・オルタになるから大丈夫」

 

「特異点特異点。北条、病弱なんだからオーラ控えろって」

 

「私はいつも通りだけど???まぁこれから2人くらい犠牲になってもらうけど」

 

 裕也っていう鈍感王と神谷奈緒ですね、分かります。どんなヤンデレラストーリー紡いでるんだろうな、ひとまず遊園地行ってること以外知らないんだけど。

 

「ひとまず……茜ちゃんとかいますし、別室に移りましょうか?」

 

「その間に日野あやしておくわ。あやすとかそういう歳じゃないけど」

 

「ちょっと!?あたし達の意見は完全にない方向!?」

 

「流石に俺でもわかるよ!?これヤバイのくらいは分かるけど!」

 

「肝心な事が分かってないです。お仕置きが必要、みたいですね?うふふっ」

 

 渋谷、北条、鷺沢、柳の4人はとある2人を連れて別室へと旅立って行った。今後の人生に幸あれ、後せめて人格くらいは残ってますように祈っておこう。

 

「……あれ、日野はともかく双葉とかは行かないのか?まぁあの先は地獄しか広がってないけど」

 

「杏は動きたくないし〜、働きたくもないし〜。地獄だって分かってるのに行くわけないじゃ〜ん」

 

「ふむ、双葉はまだ賢い人間だったか。ソファーから動きたくない訳では?」

 

「まぁそれもあるかな。うん、4割くらい」

 

「ふふ……でも、ほら……そこ、沢山オトモダチが集まってるし……」

 

「えっ!?急激に座りたくなくなった……芝崎ー、杏を持って別の場所に移動させてー」

 

「仕方ねぇな……高峯、荷物置いといてくれるか?」

 

「仕方ないな、芝犬の頼みなら断れまい」

 

「未だに芝犬って呼び方なんだな……もう諦めたけども……」

 

 白坂が相変わらずオトモダチを見つけてるらしいけど、まぁそれはそれで幸せなんだろうから放置。双葉を荷物と同じ形で抱えながら別のソファーへ持っていく。つか軽すぎだろ。

 

 もう1人、俺が荷物を持って行って欲しい、と頼んだ高峯のあ。先程まで行われた魔女裁判(?)で唯一我関せず、といった雰囲気だったのはこいつだ。

 

 なぜか俺を芝犬と呼ぶ。もちろん世間的に言えば「柴犬」と書くが、俺の名前が芝崎という事で柴犬、という訳らしい。それでも犬扱いは嬉しくはないんだけどな。

 

「日野ー、大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫……」

 

「大丈夫に見える訳ねぇんだって。……ま、先に言っとくと神谷と裕也が遊園地?だったか、そこに行ったのは事実かもしれないけど付き合ってはないだろ」

 

「そ、そうなのっ!?」

 

「ま、そうだよねー。杏もそう思わないから行かないのが6割だし……あのプロデューサーが付き合うとか考えられないもんね〜」

 

「ふふ……あの子が違うって言ってる、から……間違いない、よね……」

 

 あの子は俺には見えないけどな、違うのは間違いない。まず神谷が裕也と付き合ってあんな風に話せる訳ねーし。ヘタレとツンデレが混ざり合ったツンデレラだぞ?隠し通せるわけがないじゃん。

 

「芝犬。ちなみに芝犬は遊園地に行ったりするの?」

 

「俺が誘われるとでも?精々喫茶店とかに誘われるくらいだな」

 

 誘ってきた相手が腐っている、と知ったのは先日の事だよ。ある意味一種の裏切りだよ、悲しみにあふれた事件だったなぁ……

 

 遊園地とか修学旅行とかで行ったくらいだよ。一緒に回った相手?裕也を含めた男四人組ですけど何か?お前、女子と一緒に回れるなんてフィクションと彼女持ちだけだからな。

 

「……さすが……」

 

「何が流石だよ白坂……」

 

「そう……」

 

 ……相変わらずよくわからないな、高峯は。時たまわからないこと聞いてくるし……そういや高峯自身が言ってた事だが、裕也には惚れてないらしいんだよな。

 

 まぁ流石に全員が全員惚れるわけはなかった、と思った瞬間だったな、あの時は。その時以来惚れてるかどうかわからない奴が数名増えたんだよなぁ……なんていうか、裕也に近づいてる姿をあまり見ないって言う感じ?

 

 近づけないツンデレラとか、ヘタレとか色々いるからたまに分からなくなるけど……いや、とりあえず俺は仕事だよ。事務所修羅場を考えてる暇なかったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから1時間は経った。今だに2人は帰ってきていない。もしかして地獄に送られたとかそんな類だろうか?……てか今思ったらあの面々って仕事の時間だよな、結構早い時間に勝てると思ったが。

 

 日野、双葉、白坂も仕事は仕事だがまだ行く時間ではない。あと連れて行く奴(鈍感王)がいないってのもあるけど……このまま帰ってこなかったら俺が連れて行くって感じになるのか?

 

「……つか地獄送り長くね?まだオハナシしてんの?」

 

「ん〜?もう終わってるよ?芝崎がパソコンと向かい合ってる間に車が見えたし」

 

「あ、マジ?流石仕事人間、どんな状況に追い込まれても仕事は覚えてたか」

 

「た、助かった……っぽく、なかった、け、けど……?」

 

「仕事だから、とかで先送りにでもした感じかね?まぁ知る必要ないし知る気もないけど」

 

「芝犬、茜は眠りについてしまったが……」

 

「……膝枕してやってんのね。まぁ後々起こせばいいだろ、朝から修羅場疲れだよきっと」

 

「芝犬も膝枕されてみるか?床と」

 

「どこに膝要素あったし……」

 

「床で寝てる芝犬、その隣で私が茜に膝枕をする」

 

「俺の扱いェ……だったら双葉のだらけソファー使うし」

 

「杏の〜……?」

 

 茜が寝ているからか全員かなり小さな声で話している。ていうか高峯がここにいる俺以外じゃ歳が1番上だから、膝枕が一層似合ってるな。母性か?知らんけど。

 

 今更だが千川さんはこの事務所にはいない。何故ってな、まぁ色々あるんだよ。ドリンク売り回る仕事が仕事で仕事だから(?)あれ飲んだら3日は眠らず働けるらしい。廃人薬かよ

 

「フフ……な、なんか……見てたら、眠くなってきた……」

 

「んー、それ分かる。しかもすごい幸せそうだし〜……」

 

「双葉が眠いのはいつも通りだけどな……ま、少しくらい寝たらどうだ?まだ時間あるだろ」

 

「じゃ、じゃあ……杏さん、隣で寝ていい、です、か?」

 

「べつにいいよー?杏も寝るし。優秀な目覚まし時計シバサキ、週休8日になったら起こしてねー」

 

「永遠の眠りにつくつもりか?」

 

「え〜……まぁいいや、おやすみ〜」

 

「さ、咲良さん。お、おやすみなさい……」

 

「うーい、おやすみ」

 

 2人は大きめのソファーで寄りかかるように寝始めた。すぐに寝息は聞こえ始めたので、俺が少し前に買ってきておき事務所に置いておいた毛布、こいつを棚から取り出し2人にかける。

 

「……そんなものがあったのか?」

 

「買ってきた。裕也がいない時なら寝る奴もいるしな……日野にもかけといてくれるか?」

 

「芝犬が私に命令をするのか?」

 

「人権くらいはあるんですけどね……」

 

「ふふ、冗談だ」

 

 高峯は日野を起こさないようにそっと立ち上がり、ソファーに寝かせ毛布をかけた。少し起きたか、とも思ったがすぐに寝息が聞こえ始めたのでホッとした。赤ちゃんとか子供がいるとこんな感情なのだろうか?

 

 そのまま高峯は仕事用デスクに座っている俺の隣にやってくる。アイドルの奴らから考えるとそれなりに身長高いほうだよな、高峯って、168とかだったか?

 

「芝犬、私の仕事の時間はそろそろだろう?」

 

「だな。頑張ってこいよ?応援くらいはしてやっから」

 

「ふふ、了解だ。また今回も魅せてくるさ」

 

「肩の力抜けよ?……ま、猫耳コスの撮影だから関係ないか」

 

「まぁね。あぁ、今度いい季節になるんだ。みくとアナスタシア、私の3人で天体観測にでも行きたいんだが……芝犬もどうだ?」

 

「ん?そのメンバーでか?……んー、まぁいいぞ。俺は猫耳とかつけねーけどな」

 

「そうか、つけてもいいとは思うんだけどな。じゃあ行ってくるよ」

 

「おう、行ってらっしゃい」

 

 高峯と天体観測の約束をして、そのまま仕事へと向かって行った。天体観測、ねぇ……それなりに星に興味はあるけど誘われるとはな。まぁこういう日もあるか。

 

 にゃん・にゃん・にゃんの連中、か。アナスタシアはともかく、前川は裕也好き猫だったはずなんだけどな。俺が行くって伝えてるのだろうか?同意得てなさそうだなー、高峯自由人だし。

 

 あ、そういや今度三人での仕事あるの伝えるの忘れてた。修羅場もあったせいで……まぁ今度伝えりゃいっか。あいつら仲良いしな、みくにゃん、のあにゃん、あーにゃんだったか、呼び方は。

 

 ……やべ、仕事しねーと。3人ほどの寝息を聞きながら、また俺はパソコンへと向かい始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 余談だが、修羅場は一応収まったらしい。過程は知らないけど結末はどうにか犠牲を出さずに済んだらしい。まぁ何かしらあるんだろうな、とは思うが知ってはいけない事な気がするので、ここで終わらせておく。本日も業務、お疲れ様でした。

 

 




芝崎咲良→修羅場を目撃し昼ドラ見なくてもいいな、なんて思った主人公。最近料理の腕がそこらの女子より高くなった。

進藤裕也→囲まれた(物理)張本人。結末的に一人一人のお願いを聞くことになったらしいが、お願いされた内容は不明。アーメン。

双葉杏→週休8日ぐーたらっ子。FPSは遊びじゃないんだよ!というセリフに共感を覚えた、ゲーマーレベルがカンストに近づいている。

白坂小梅→ホラー系。あの子が芝崎についている()ことが多いらしいが、黙って観賞して怯えないか楽しんでいる。

高峯のあ→ラスボス系神秘的厨二病にゃんにゃん。珍しくプロデューサーに惚れていない人物。芝崎は芝犬、ペット的思考な女王。

日野茜→熱血純粋少女。プロデューサー大好きっ子の超純粋乙女。染まらないで欲しい、と思われており想いは日に日に強まっている。
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