同級Pのハーレム(暴走気味)を眺める事務員Bのお話   作:Aりーす

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5 Night at FriendGirls

 

 

 

 明日は一日店長らしい。……いや、説明が悪すぎた。明日のアイドルの仕事が一日店長らしい。今や何ヶ国にあるかも分からないファストフード店、◯ックでの一日店長を務める仕事が来ていた。

 

 だが悩みどころなのだ。一日店長は複数人いてもいいらしいが、明日仕事がない面々が多すぎるのだ。何故か休みがかなり重なっているらしく、大体のメンバーが行けるという状況なのだ。

 

 結果として3人は連れて行く、とは決めているのだが……その3人の絞り方が難しい。3人のユニットを連れて行くパターンもある。それならニュージェネレーションも当てはまる。

 

 もちろんユニットではなく、一日店長としてしっかりと仕事ができそうなアイドルを用意しても良い。つまり選択肢が多すぎるのだ。ユニットの名前と構成メンバー、全部覚えているかと言われたら自信がない。

 

 歌などが流れたりすれば分かるだろうけど……事務員として働き始めてどれくらいだ? 裕也と千川さんの次には社畜を始めたはずだしな……自覚が足りないって言われちまうぜ。

 

「さて、かなりヤバイな。どうするサク、ちひろさん」

 

「これは本当に難しい話ですね……アイドルとして顔が売れるチャンスでもありますし、店側としても有益ですもんね……」

 

「かと言って有名すぎるのを連れて行くのも、ねぇ……あと連れて行ったとして仕事ができるかって話じゃないですか」

 

「バイト経験とかある方が良いのかな……」

 

「だとしたら……姫川とかならいけそうじゃないか? 仕事なかったはずだし」

 

「でも経験がなさそうな子を連れて行くのもありじゃないか?美波とか幸子、蘭子や飛鳥……」

 

「前者2人はともかく後者2人! 客全員が言語を理解できると思うなよ!」

 

「あっ(察し)でもこれだと決まりそうにもないですよね……」

 

「もう、思いついた面々を呼び出して意思を聞くのもありだろ。本人がやりたくないなら無理強いはダメだろうし」

 

「んー、そうするか。んじゃちひろさん、何人か呼び出してくれますか? サクは……」

 

「悪い、神崎とか二宮らの迎えの時間だ。お前は呼び出して話しとけ。代わりに呼ぶついでに迎えしてくる」

 

「頼んだ。ちなみに蘭子や飛鳥の言葉は」

 

「まだ勉強中。何事もチャレンジが大事、成功ゼロ」

 

「がんばってな……」

 

 俺は死地にでもいく兵士かよ。いくら厨二病アイドルメンバーに神風特攻隊するつもりはないぞ。できるなら高峯あたりを連れていけば確実に分かるが……ニュアンスで頑張るしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「闇に飲まれよ!」

 

「お迎えお疲れ様、今日はキミなんだね?」

 

「愛しのプロデューサーさんは仕事中、ってか明日の仕事のためのアイドル選出中」

 

「愛しの?」

 

「なんでそうなるんですか!?」

 

「おっ、一気に標準語に戻ったな。別に愛しのでも表現間違ってないじゃん?」

 

「うぅ……女神達の管理者に我が想いが……」

 

「分からない方がおかしいんだって。てか神崎、悪いが俺ロースペックだから言語分からんの、出来る限り標準語じゃダメか?」

 

「あっ、そうでしたね!ごめんなさい、つい……」

 

「謝る必要はないって。ただ通訳がいないからな、裕也とか高峯とか……ついでに二宮はな、別世界の言語にはまり始めてるから分からない時がある」

 

「むぅ……別にボクはいつも通りに話してるだけだよ?」

 

「言動がな……ほれ、差し入れ。事務所戻ったらプロデューサーと話し合いだからよろしくな?」

 

「了解だよ」

 

「はいっ!」

 

 うんうん、厨二病があるとは言えこの2人はかなり素直だよなぁ……年的に別に厨二病でも許される年だし、むしろ可愛らしい部類でしょ。

 

 ……なんか考えがおじさん地味てきた気もするな。まるで父親が娘に向けるみたいな考えだよな、これ。もしかして俺は30どころか40を実は超えていた!?どんなパラレルワールドだよ。

 

 パラレルワールドなら仕事がないけど金を稼げる、そんな素晴らしい世界に行きたい。または週休8日どころか週休365日の世界に行きたいな。今度遊ぶ時に世界線開拓をしてみるか、どんな遊びだよ。

 

「んっ、美味しい!」

 

「飛鳥ちゃん、口にあんこ付いてるよ?」

 

「ほれ、ハンカチ。別に30分くらい寝ててもいいぞ?お前ら2人寝不足だろ、スケッチブック書いてたとかだったら寝かせないけどな」

 

「ふみゅっ!?」

 

「はい、ダメーッ。スケッチブック覗かれても知らんぞ俺は」

 

「うぅーー……」

 

 普通に事務所に置かれたまま、放置されていたスケッチブックをたまたま見つけたのが俺だった……まぁそんな感じだ。まず誰のか把握したかったから中を見たわけだ。

 

 ただ描かれた内容を見て描いた人を当てるほど、俺は頭良くないし周りを見てるわけでもないから意味はなかったけどな。とりあえず見てたら神崎が突撃してきたんだが……あの時の鳩尾タックルは未だに忘れていないぞ。

 

「……あ、そういえば話し合いってどういうの何だい?」

 

「裕也が事務所の誰かと付き合って結婚するかって話し合い」

 

「「!?」」

 

「と、言うのは冗談だが。あんな奴が結婚の話なんかするわけないじゃん」

 

 いくら鈍感だろうとも、性別が違う奴らの前で結婚の話をするってすごいことだよ。……まぁ悲しい事に四捨五入して30に近い人らもいる事だし、その人らはワンチャン婚期を逃してる可能性もあるからな。

 

 誰とは言わない。例えば25歳児とかな。なんだったか……やべ、曲名忘れた。うんたらかんたら恋せよ乙女、みたいな題名だったはずだけど。あれに参加してる面々とか逃しかけだよ。

 

 心の中でしか思ってねぇからな。こんな事言ったら殺される。もしくは三次会くらいまで強制的に連れてかれる。それだけは避けたい。だってあまり酒飲める方じゃないし。限りなく避けては来てるけど。つか俺は酒癖が悪い。

 

「次の仕事の話。一日店長って仕事な訳だが、人数が3人で誰連れてくか悩んでるんだわ。で、可能性的な話でユニットだったりを連れて行こうって話が出てきた」

 

「それで私達に声がかかったんですね……」

 

「出来ればお前らには引き受けてほしい気持ちと、やめてほしい気持ちが半々なんだけどなー」

 

「む、それはボク達には無理ってことかい?」

 

「お前ら2人が接客できると思わん。あとは言葉が誰しもに伝わるかどうかって問題がな」

 

「うっ」

 

「むっ……」

 

「かと言ってやらせた方が成長、後は名前とかも売れるしな。……ま、そこらは俺の問題じゃねぇし」

 

「君は誰だったら良いんだい?そこまで言うなら君は誰か推したい人物がいたりするんじゃない?」

 

「んー……どうせならシフト制で連れて行けば良いとかは思うな。数時間交代なら平等にチャンスもある訳だし」

 

「なるほど〜……」

 

「ま、んな仕事のどうのこうのをお前らが知る必要はねーよ。心配しなくても鈍感アホが最後まで面倒見るっつーの」

 

 俺?まぁ裏方的な意味ならサポートはする。ただアイドルと親交を深めたりするわけにもいかねぇだろ。いくら解禁されたって俺はただの事務員だし。まぁプロデューサーだったとしてもモテてないけどな!

 

 俺がモテるのは近所のガキ共くらいだっての。後は猫。俺の家は託児所じゃないのによく子供がやってくる。……偶に小学もしくは中学生のアイドルがいるのは秘密だ。

 

「……あれ?キミは最後まで見ててくれないのかい?」

 

「あ?俺?……俺は見るってか裏方だしな。仕事ついでに応援くらいするぞー、的スタンス」

 

「ふふっ、なんか……らしいですね?」

 

「まぁ、な。何だかんだお前らって付き合い長いし。俺とお前らの働き始めの時期が一緒な分」

 

「あ、あの時は本当に申し訳なかったですぅ……!」

 

「気にしてねぇって。不審者扱いされただけだし」

 

「……あの時蘭子は結構ガチで泣いてたもんね……咲良さんもかなり困ってたのは覚えてるよ」

 

「そりゃお前、仕事して休憩してたらいきなり泣き出されたんだ。困る以外何もできないに決まってんじゃん」

 

 仕事し始めの時、二宮と神崎とは時間があまり合わなかったから事務所でも会うことは少なかった。最初の内だけだけど、初めて会った時不審者と思われて泣かれたし叫ばれた。あの時は俺が泣きたかったよ。

 

 確かに泊まって仕事を覚えたりしてたからクマとかすごかったけども、それでも泣かれるまでとは思わなかった。それから徹夜泊まり込み数日間はやめようと決めた。仕事始めて数日にしてできた俺のルールだ。

 

「まぁ泊まり込みがなくなったんだから、良いんじゃないかい?」

 

「さらっと心読むな二宮。いつからお前はサイキックアイドルになった」

 

「ボクが読んだんじゃないよ。咲良さんが読ませてきたんだよ?」

 

「何その新しいパターンの冤罪。神崎も何とか言ってやれ、どうせならこいつの秘密でも何でも話してしまえ」

 

「飛鳥ちゃんって実は学校のノートにさくんんっ!?」

 

「ソレイジョウ、ハナシタラ、コロス」

 

 後ろから急激に殺気が出てきたが俺はハンドルが恋人()だから助けられないようだ。ちらっとミラー越しで見たが、神崎は涙目で助けを求めているようだ。どうしますか→助けません一択。

 

 何言おうとしたんだろ。やけに二宮の顔は赤いし。んー、年頃の少女達の秘密とは何じゃろな?年頃の少女の秘密ってなんか……いや、やめておこう。これ以上考えれば社会的に死にそうだ。

 

「ほれ、そろそろ着くぞー。さっさと話終わらせてゆっくり休めー」

 

「了解」

 

「は、はいっ!りょ、りょうかいです!!」

 

 未だに神崎は怯えてるようだけど、まぁいいか。流石に事務所に行く途中で殺人が起きたりはしないだろ。流石にヤバイぞ。事務所前にアイドルの死体()とか。恋愛は解禁されても犯罪は解禁されてませんからね!

 

 2人は事務所へと向かっていった。向かうっていっても階段上がるだけだけど。……にしても、あの2人もかなり有名なアイドルになったよなー。街中歩けばすぐ声かけられてそう。

 

 神崎は格好がゴスロリだからより見られやすいんだろうな……アイドルとしてのキャラじゃなくて素であのキャラ保ってるもんな。俺には分からないからやめてもらってるけど。

 

 なんか、同じ頃の働き始めだから同僚的な立ち位置なのかな。あの2人が有名になると他人事とは思えないんだよなぁ……父親が巣立つ娘とかを見てる気分だぜ。

 

 さ、俺もまだまだ仕事が残ってますし、残り数時間の業務を頑張りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、一日店長の話は俺がなんか言ってたシフトっぽくなったらしいです(まる)

 

 




芝崎咲良→相変わらずの主人公。実は女だったとかそういうオチはない。言語が違うと理解できていない、というが最近理解率が5%になった。

神崎蘭子→主人公との初対面で不審者扱いしてしまい、実は気まずく思っている。プロデューサーより気まずさからか芝崎に従順。

二宮飛鳥→ある言葉でノートが埋め尽くされているらしい。実はヤンデレの気あり。多分前世的な世界を感じてる。
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