BLEACH✕プリキュアドリームスターズ〜 光の戦士と闇の魂魄〜 作:鈴木遥
プリキュアの大きなお友達否定派の彼に、プリキュアの魅力を知ってもらうため、私のつたない文章力でなんですが、プリキュアとのクロスオーバーという無茶難題に挑戦し、それを成り立たせることで、彼にプリキュアの魅力を知ってもらおうという魂胆でございます。
物語は全体的に言うとブリーチ要素多めですが、きっとプリキュアファンの皆さんにも楽しんでいただけるように頑張ります。専門用語等わからないことありましたら私のおすすめとしては、 pixiv 百科事典の引用をお勧めいたします。それではよろしくお願いします。
・かつて、ユーバッハ率いる『
彼のユーバッハとの交戦は、もはや世界の語り種。
その模様は、彼の人間界の親類たち、尸魂界で決闘を見守る死神達、ひいては流魂街の住人達に、つぶさに知れ渡った。
彼に敗北した後、今度こそ本当に“没した ”ユーバッハは、魂魄よりも不確かで、弱々しい存在に成り下がっていた。
そこは、 光と、夢や希望と、生と、そして命と隔絶された世界。
夢や希望の象徴である不思議な物質『キラキラル』を闇に染めるべく暗躍する組織の居城だった。
組織の首領ノワールは、もはや生物の影のように不確かな存在、それはまさに今のユーバッハのようだった。
〈もう、誰もおらぬな……。〉
『音』という概念がないこの世界で、スピーカーのエコーのように、地の底から響く声で呟いた。
信頼していた幹部たちは、光の戦士たちにそそのかされてある世界に去り、呪術によって自分に従っていた魔物たちは、本来の自分を取り戻して妖精の世界に帰還し、 自分に忠実に従っていたものは光の戦士に敗れ、もはやこの世界には、彼以外に存在する意思というものが無かった。
自分を完全なる存在と、信じて疑わなかったノワール にとって、生まれて初めて感じる孤独だった。いや、ノワールとなる以前に、 一度や二度感じたことがあるかもしれない。だが、そんな事、とうの昔に忘れてしまった。
と、その時。
闇の世界に、何かが落ちてきたのを感じた。
その存在を、ノワールは以前、間近に感じたことがあった。何十年も前に出会った黒い衣装の戦士たちは 、それを魂魄と呼んでいたような気がする。
〈
『そんなモノに、もはや意味はない。 私の野望が潰えたあの時に、忘れてしまったよ。』
〈誰が憎い……?〉
『知ってどうする?』
ふてくされたような物言いを聞いて、ノワールは挑発するかのように答えた。
〈晴らしてやろう。お前の無念……。〉
名も無き魂魄は、目の前の影のような存在に抵抗する気力をとうになくしていた。
苦し紛れか、それとも自暴自記になってか、自分の姿を保っていた時に、自分の野望を潰した男の名を口にした。
『黒崎……一護。死神だ……。』
〈よく言った。 お前の記憶を見せろ。探してやろう、憎しみの根源を……。〉
ノワールが魂魄の記憶に触れると、そこには、かつてないほどの記憶の映像がフラッシュバックした
〈思った以上に膨大だな……なるほど、彼が……!〉
ノワールが垣間見た、一際大きな憎しみの記憶。
ノワールにとってただの気配でしかない、ひときわ大きな霊圧を放つ存在。
そこには一本の斬魄刀を振り回し、平和を守るために疾走する、オレンジの髪の青年の姿があった。
〈 いちご坂の町を経由して、君に会いに行くとしよう。 待っていたまえ……黒崎一護!〉