最低系ちうたん魔改造物   作:hotice
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ぶっちゃけ想像以上にひどい作品が出来て、自身で戦々恐々としてるゾ。
てかこれBANされないよね?いけるよね?


1話

 俺はバイブである。一体初めから何を言ってるのか分からねーと思うが、俺はバイブなのだ。

 

 まあ簡単に言えば、そう流行りの異世界転生って奴である。女の子とイチャイチャし放題、ハーレム作り放題のあれだ。全男の夢と言っても過言ではないだろう。

 

 なので俺はバイブに転生した。

 

 これはロマンなのだ。俺の中の信条なのだ。

 女の子の一番エロイ姿は一人で自らオ○ニーに耽っている姿なのである。

 

 純粋な性欲のみの行為であり、それを自覚するが故の恥じらいと開放感。

 なんというエロスであろうか。なんという悦楽感であろうか。

 もしそれを間近で見れたならどれ程素晴らしいことか・・・・。

 

 そう、賢明な諸君ならばここまで言えばお分かりになるであろうが、その誰にも明かせない秘め事を最も自然な姿を最も近くで見れるにはどうすればいいのか。

 

 それこそが、……バイブへの転生なのである。

 

 

 

 ついに私も頭がおかしくなったのだろうか。

 

 私の頭はそんな思考で埋め尽くされる。

 

 私は長谷川千雨。麻帆良学園の中等部2年生である。

 私にはいつも気に食わないことがあった。

 簡単な事だ。この麻帆良学園はおかしいのだ。明らかに世界記録よりよっぽどでかい木、明らかに人間には不可能な動きをなんなくこなす武闘派な奴ら、明らかにロボな奴とか。

 けれど一番の異常は誰もそれを異常だと認識していないことだ。それが私には理解できなかった。

 

 いや、もしかしたらおかしいのは自分の頭ではないだろうかと何度も考えた。けれど、ネットをあさり本を読むたびに、やはり私は正しいのだと認識していた。

 それを何度も友達に訴えかけたのだ。でも彼女達は決してそれを理解できない。麻帆良なら当たり前で通してしまうのだ。

 決して性格が悪い奴らではない。もちろん不真面目だったりいつも騒がしい奴であったりはするが、それでも性根は人を傷つけたりするのを嫌うような良い奴らばかりだ。

 でもまるで何か見えない認識の膜があるかのように、自分と彼女たちはずれていた。

 

 それがひどく苦しかった。

 皆が間違っているのに、私だけが正しいはずなのに、私が変な奴呼ばわりされる謂れなんてこれっぽっちもないのに。

 

 そして何よりそんな皆を恨めなかったことが・・・・・。

 だから私は物理的な膜を作ったのだ。自分だけの世界に閉じこもることの出来る膜を。おかしい世界に染まらずに済むように。

 

 けれどある日、"それ"は現れた。

 

 「…………で、お前は何なんだ?」

 

 目の前にある"それ"に話しかける。恐らく傍から自分の姿を見たならば、同級生なんか比じゃない程の変な奴認定をするだろう。ドン引き間違いなしの光景がそこにはあった。

 

 

 

 「・・・・だから、素敵な"バイブ"ですよ?」

  

 そう言って、目の間にあるピンク色の"バイブ"は先っぽをウィーンと右に曲げる。まるで人が首を傾げるかのようにだ。

 

 だが、こいつはバイブなのだ。

 それでそいつは「うん?」といった感じで今度は左に首を傾げる。

 

 おいやめろ、首をウィンウィン左右に振るな。そういう機能を使ってんじゃねえよ。

 

 「先ほどから何度も言ってる通り、私は超高性能バイブなんですよ。

 様々な機能を備えていて、変形機能や人工知能、果ては増殖機能を備えた、ね。

 

 それで前の使用者からもういらないと捨てられたので、こうして新しく使ってくれる人を探しているんですよ。

 どうですか?お願いだから使ってくれませんか?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・。

 

 「あ、お代だとかそういうのは必要ないですよ?

 私道具ですし、使ってくれるだけで十分ですので!それに充電も不要ですし、とってもお得なんですよ」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・ほー。

 

 「それとももしかして、中古なのが気になりますか?

 安心してください!このボディはきちんと複製された物なので、新品ですよ!

 だから、ね?どうですか?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 「おっかしいいいだろうがよおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

 何やら当然の如く空中に浮いていたバイブを掴んで床に叩きつける。

 が、今はどうやって空中に浮かんでいるのかは置いておく。そこに構える程の余裕はないのだ。

 そのまま何度も足で踏みつける。

 ドンドンと床がなる。下の階の奴には迷惑だろうが構わず蹴り続ける。

 とにかくこの意味不明な物体はなんなんだ!?

 

 「なんだよ!なんでだよ!なんでバイブが喋ってんだ!しかも何自分のことをセールストークしに来てるんだよ!

 馬鹿じゃねえのか!?長らく麻帆良にいたけど、まさかここまで非常識でひどい場所だと思ってなかったぞ!

 明らかに忍者なやつとかロボットな奴もいるけど、でもよりによってバイブはねぇだろ、バイブは!」

 「お、落ち着いて。そんないきなり怒らなくても……。

 あ!もしかしてあの日でムラムラしてるのかい?なら僕を使ってくれt・・・・」

 「うるせぇ!違ぇよ!何いきなり下ネタぶっこんでんだよ!

 てかするとしてもお前なんか使わねーよ、ボケ!」

 「そ、そんなひどい!……あ、そうだ。」

 

 バイブが何かつぶやいた瞬間、さっきまで電源の点いていなかったパソコンが急に立ち上がる。

 スリープモードじゃなくてきちんとシャットダウンしたはずなんだが・・・・。 

 それに本来ならばもっと起動に時間がかかるはずなのに、瞬きする程の間に完全に立ち上がっている。

 そしてデスク上に現れる大量のウィンドウ。

 まさかハッキングだとかウィルスにでもやられたのかと立ち上がる。

 この超ド級に頭おかしい物体への尋問は切実な問題だが、しかしこれまで麻帆良での生活を支えてくれた相棒を見放す訳にもいかない。

 

 それなりにPC知識はあってもガチのハッカーとやり合える自信なんてこれぽっちもないのだが、やるしかないだろう。

 そう考えていると後ろから卑猥物の声が聞こえた。

 

 「えーと、何々?ネットアイドルちうたん?結構コスプレ好きなんだね。

 勿論コスプレ程度ちょちょいのちょいだよ。どんな服装にでも、髪型にでも一瞬でなれるからね!

 最悪変身してしまえばリアルアニメキャラなんてことも出来るからね!」

 「ちょ!?おいまて、お前!」

 

 こ、こいつもしかして・・・・?

 私のパソコンの中身を・・・?

 

 「お?オカズは普通の奴が多いね?コスプレ物はあんまり好きじゃないのかな?」

 「ああいうのはクオリティーが低いから嫌いなんだよ!

 てかそれ以上パソコンの中を覗くんじゃねぇ!!」

 

 床からバイブを拾い上げて睨み付ける。

 やめろ。頼むからやめてください。そこには知られちゃいけない秘密が詰まっているのだ。

 例えバイブであろうとも知られるのは恥ずかしすぎる……。

 乙女の尊厳にかけて全力で目と拳に力を入れる。

 

 「んー、でもコスプレは好きなんでしょう?」

 「ぐっ・・・・・」

 

 バイブの冷静な一言に思わず声が漏れる。致命傷だった。

 ぶっちゃけ好きだし、こいつの言ってることにかなり興味を引かれたのは事実だった。

 どんなキャラにでもコスプレし放題。材料費とか製作時間に縛られないというのはかなり魅力ではあるのだ。

 でも、やっぱり抵抗感が消えない。

 

 「じゃあ一体何が駄目なんだい?言ってくれれば大体のことはなんとかなるよ?

 自己進化機能だって持ってるから今出来ないことも大体は出来るようになるし」

 「いや、その・・・・・。だって、・・・・・・恥ずかしいし」

 「ああ、なるほど!

 しかし心配ご無用ですよ!見つかる危険性は無いんです!

 普段は異次元空間に隠れていますし、使用中は部屋を結界で囲んで隔離しますから」

 

 バイブが胸を張りながら(?)言い放つ。

 何ドヤってやがるんだ、バイブの癖に。

 いや、まあ実際今の技術とか置き去りにした超性能だし、・・・その便利であるとは思うのだが。

 

 「でもやっぱいらねーよ」

 「な、何故!?」

 「・・・・・・だってそもそもバイブ持ってるのが恥ずかしいし」

 

 なんというかこう、持ってしまうと自身の助平さを直視した気になってしまってこっぱずかしいというか。そこまで自分はエロくないというか・・・・。

 

 おい、だから何ウィンウィン動いてんだ。やめろって言ってんだろうが。

 

 「いや~、良いですね!その恥じらいが!

 素晴らしいです!これはぜひとも使っていただきたいですね」

 「ふ、ふざけんなよ、この変態野郎が!」

 「まあバイブですからね。存在そのものがシモいので許してくださいよ。

 

 ともかく!特に恥ずかしいとかは気にしなくていいんですよ。

 どうせこの世界線の現行人類は後1年もせずに滅びますから!気にせずオ○ニーライフ過ごして終わりましょう!」

 

 「・・・・は?」

 

 ━━こうして平凡な女子中学生でしかない長谷川千雨がバイブ片手に世界を救う物語が始まるのかも知れなかった。

 








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