ようこそ実力至上主義の教室へーIn this deceitful world, even bigger lieー 作:lOOSPH
「さあて・・・・
いよいよ結果発表か・・・・」
「一応今回も点数操作したしね」
「しかし、須藤の奴が英語をやってないなんてな・・・・」
「まああいつもあいつなりに頑張ったんだろうさ・・・・」
「あとはこの結果次第ね・・・・」
「・・・・・・・・・・」
するとそこに茶柱先生が入ってくる
「先生
本日採点結果が発表されると伺っていますが、いつですか?」
「そう気負いするな平田
あれくらいなら余裕のはずだろ?」
「・・・いつなんですか?」
「フフフフ、今からだ
放課後からでは、いろいろと手続きが間に合わないこともあるからな」
その言葉に一部の生徒は敏感に反応する
「・・・どういうことですか?」
「まああわてるな
まずは結果を発表する」
そう言って生徒の名前と点数の一覧が載せられた白く大きな紙が張り出される
「正直驚いているぞ
まさかお前たちにこれほどの高得点をとるとはな」
そして全部の紙が張り出され、須藤とほかの二人は必死に自分の点数を探し
「よっしゃあああ!!」
思わず、須藤は立ち上がって叫ぶ
池と山内も同時に立ち上がって喜ぶ
「見ただろ先生!
俺たちだってやるときはやるってことですよ!」
池がどや顔を決める
「ああ、お前たちの頑張りは素直に認めている
しかし同時に残念でもある・・」
そう言って茶柱先生は無情にもペンで線を引く
「あ・・?」
須藤はその様子に気の抜けた声を漏らす
「お前は赤点だ、須藤」
「は、はあ・・!?」
悦びから一転、騒然となっていく教室
「ふ、ふざけんなよ、なんで俺が赤なんだよ!」
「そのままの意味だ、お前は英語で赤点をとった
ここまでと言う事だ」
「何言ってんだよ!
だって赤点は31点だろ!
俺の点数は39点、クリアしてるじゃねえか!」
「だれがいつ、赤点は31点だといったんだ?」
「いやいや、先生言ってたじゃん!」
池が慌てて叫ぶ
「今回の赤点のボーダーラインは40点未満
残念だがあと一点足りなかったということだ」
「よ、40!?
そんなの聞いてねえよ!」
「そもそもお前は赤点の判断基準を取り違えている
ならばここで改めて赤点の判断基準を教えてやる」
茶柱先生は黒板に簡単な数式を書いていく
「前回も今回も赤点基準は各クラス毎に設定されている
その求め方は平均点割る2
その答え以上の点数をとること
今回の平均点は79.6、それを2で割ると39・8になる・・」
つまり今回の赤点のボーダーラインは39・8点以下となる
「これで、須藤が赤点であると言う事は証明されたということだ」
「嘘だろ・・・俺は・・俺が、退学、なんて」
「短い間だったがご苦労だったな
放課後退学届けを出してもらうことになるが
その際には保護者も同伴する必要もある
この後私から連絡しておく」
放心状態になる須藤を見ても何気ない報告のように勧めていく姿を見て
Dクラスの者達はこれが本当のことなんだと実感していく
「残りの者達はよくやった
文句なく合格だ
次のテストでも赤点をとらないよう精進してくれ
それでは、次だが・・」
「待ってください!
本当に須藤君はこのまま退学になるんですか!?
救済措置はないんですか!?」
平田は勢いよく立ち上がって言う
「ない、赤点をとればそれまで
須藤は紛れもなく退学だ」
「・・・須藤君の答案用紙を見せてもらえないでしょうか?」
「見たところで採点ミスはない
まあ、抗議が出るのは予想していたよ」
と茶柱先生は答案用紙を平田に見せる
平田は見ていくがその表情は暗くなっていく
「・・・採点ミスはない」
「納得してくれたならホームルームはこれで終わりだ」
茶柱先生は無情にもそう言い放つ
「須藤、放課後会議室にこい
以上だ」
「・・・・先生、少しだけいいでしょうか」
そこに堀北がすっと手を上げる
その様子に周りは静かに驚いていく
「ほう、珍しいな堀北、お前は積極的に挙手するとは」
「今しがた、先生は、前回のテストは32点未満が赤点だと仰いました
そしてそれは、今の計算式によって求められた
前回の算出方法に間違いはありませんか」
「ああ、間違いはない」
「それでは一つ疑問が生じます
前回のテストの平均点を計算したところ、64・4でした
それを2で割ると、32・2になります
つまり32点を超えているんです
にもかかわらず赤点は32点未満だった
つまり小数点を切り捨てている
今回の求め方と矛盾しています」
「た、確かに、前回の通りなら、中間テストは39点未満が赤点になる!」
堀北の言う通りなら須藤はまさに紙一重で回避したことになる
「なるほど
お前は須藤の点数がぎりぎりになることを見越していたのか
どうりで英語の点数のみが極端に低かったわけか」
「堀北・・」
そう、堀北の成績はほかの成績では満点の成績をとっている
だが英語は半分少しと極端に低い、つまり点数操作をしていたのだ
「お前、まさか・・」
そう、堀北は赤点の判断基準に気づいていたのだろう
だからこそ英語の点数を極端に低くしたということなのだ
「もし私の考えが間違っていると思うなら
前回と今回で計算方法が違う理由を教えてください」
だが現実は残酷だった
「・・・・残念だがお前の計算方法は一つ間違っている
赤点を導き出す際に用いる点数、小数点は四捨五入で計算される
前回のテストは切り捨てで32点で扱われ
今回のテストは繰り上がって40点で扱われる
それが答えだ」
「っ・・・」
「お前も内心、小数点以下が四捨五入だと気が付いていたはずだ
まあもっとももう一人、気が付いた者もいたようだが
それでも可能性を信じて進言してきたんだろうが・・・・残念だったな
ではそろそろ一時間目が始まる、私も準備があるから行かせてもらうぞ」
再び静粛に包まれる教室、堀北ももう何かを言う材料もない
茶柱先生はそのまま教室をあとにしていくのであった
「・・・・貴方も気が付いていたのね
赤点のボーダーラインの判断基準に」
「・・・・・・ぎりぎりの賭けだったよ・・・・
何しろこの手は下手をすれば自分が退学になる恐れもあったからね・・・・」
だが結局その賭けは大きく外れてしまうのだった
「なんでだよ・・・なんで俺なんかのために・・」
「あくまで私は私のために行動しただけよ、でもそれも結局無駄になったけどね」
須藤は堀北に弱弱しく声をかけるが堀北自身も力なく腰を下ろす
「まだ終わりじゃない・・・・」
すると女子の綾小路は立ち上がって教室を出ていく
「綾小路・・?」
「・・・・っ!」
堀北はその彼女の行動に何かあると踏み急いであとを追いかけて行く
一方綾小路は職員室に向かっていた茶柱先生のもとにたどり着く
「茶柱先生!」
呼びかけられ茶柱先生は彼女の方を向く
「なんだ綾小路、もうすぐ授業が始まるぞ?」
「・・・・・・先生、あたしの話を聞いてください」
「・・・・別にいいがあまり時間は取れないぞ」
「それで構いません・・・・」
「聞くだけ聞いてやる、なんだ?」
「先生の考える、人間とはどのようなものですか?」
「ずいぶんとぶっ飛んでいるな、私がそれに答えてどうする?」
「どうするのかは聞いてからでも遅くありません」
「私なりの見解で言えば、人間とは愚かな存在さ、互いに互いを蹴落としあっていく」
「あたしもそう思います、人間はこの世界にいるすべての生き物の中で、最も愚かだと」
「それで?
それを聞いてお前はどうする?」
「一週間前に先生があたしたちの前でテスト範囲が変わったことを告げて
貴方はその時こう言いました、
伝えるのを忘れていた、と
そのせいであたしたちは実質ほかのクラスよりも告知されたのは
一週間にも及ぶ大きなズレが生じました」
「それがどうした?」
「あの時にもしもあたしたちがCクラスの生徒から
テスト範囲の変更のことを聞いていなければきっと
今日のような結果にはならなかった、それどころか
もっとひどい結果になっていたのかもしれません」
「なるほど、私の連絡が行き届かなかったことに納得がいかないといいたいのだな」
「人間は確かに愚か者です
でも同時に自分の愚かさを見つめなおして
前に進んでいく力を持っています」
「何が言いたい」
「少なくとも愚かじゃない人間はいない
むしろ愚か者だからこそ人は進み続けていく事ができるとあたしは
このテスト期間のうちにいろんな人たちの姿を見てあたしはそう感じました」
「・・・・そうか」
「あたしは須藤君が赤点になる確率に目をつむった愚か者です
ゆえに先生がテスト範囲の変更を伝え損ねた愚かな失態を責めるつもりはありません
しかし、あなたのその愚かな失態のせいで一人の人間のこれまで積み上げてきたものが
崩れ去っていこうとしています、それを見過ごすことができるほどあたしは愚かではありません」
「お前は何を私に求める?」
「あなたの愚かな判断によって引き起こされた
この結果を学校側に適切な処置を申請します」
「意味はないと言ったら?」
「それを決めるのは貴方ではない」
「お前の言い分は確かに正解の一つかもしれん
だがだからと言ってそれをおいそれと受け入れるわけにはいかん
須藤は退学、現段階ではこの結果は覆らない
あきらめるんだな」
茶柱はそこまで言うと、女子の綾小路は影を落として含みあるように言う
「あたしはこの気持ちをうまく言えないけれど・・・・
あたしはやっぱり、あなたのような人間が嫌いだ・・・・」
そう言って顔をあげる女子の綾小路
「貴方は言葉の中にいつも含みを入れて話してる
現にあなたはこういった
現段階では覆らない、と
それはつまり覆る方法が失われたわけじゃないという意味にもとらえられる」
「綾小路、私はお前のことを個人的に買っている
過去問を入手する方法は正解の一つだがそれ自体は誰にでもたどり着くが
それをクラス内で共有しテストの平均点を底上げしたのはお前が初めてだったぞ
そこにたどり着くまでのロジックにこそ私は価値があると思う、実に見事な手腕だ」
「あたしはあくまであの状況を乗り越える最善の方法をとった、それだけです」
「そうか・・・・だがお前ははんだんを見謝った
お前だって本当は赤点のボーダーラインにはいきついていたのだろう?
だがお前はその可能性にほんの少しだけ目をつむった、その結果がこれだ
いっそもうあきらめて須藤のことは切り捨ててしまえばどうだ?
その方が後々楽になるかもしれんぞ?」
「それはいくら何でも早計です
だって茶柱先生だって本当はそれを望んでいないはずです
望んでいなくとも、貴方はこの状況をどうにかするカードを用意しているはず
そのカードは・・・・・・これですね!」
そう言って取り出したのは学生証だ
「どういうつもりだ?」
「須藤の残りの一点、あたしのポイントで買わせてもらえませんか!」
「つまりこの私にポイントで須藤の残りの一点を売れということか?」
茶柱先生はそれを聞くと高らかに笑う
「っはははは!!!
やはりお前は面白い奴だな
まさか点数をポイントで買い取ろうとはな」
「先生は仰いました、この学校の中でポイントで買えないものはない
中間テストもその点数もまた、学校の中のものに入る、違いますか!?」
「なるほどなるほど、確かにその考え方もできなくはない
だが、あくまでそれがお前の今の手持ちのポイントで買えるとは限らんぞ?」
「じゃあ聞きます、その一点はどれほどのポイントで売れますか?」
「そうだな、私も鬼ではないが同時に教師としての立場もある
売ってやることはできなくもないがそう簡単には売らせてやるわけにはいかん
そうだな・・
10万だ・・」
「っ!」
「特別に今この場で10万ポイントを支払ってくれるなら、売ってやろう」
「・・・・・・やっぱり、あたしは貴方が嫌いだ・・・・」
そう言って学生証を握る手を強くしていく
無理もない10万など最初に払われたのと同じ額だ
それ以来ポイントは払われていない上に
過去問の取引等で大幅にポイントを大幅に減らした今の彼女にとても払えるものではない
だがそこに
「・・・・待ってください」
堀北が二人のもとに飛び出していく
「堀北さん・・・・」
「ほほう、今の話を聞いていたのか堀北」
堀北も自分の学生証を取り出す
「私もその一点を買うためのポイント、払わせてもらいます」
そういうと茶柱先生は二人の学生証を取り上げる
「ふむ、10万ポイントに届いているな
承諾した、須藤からはお前たちに伝えておけ」
「いいのですね?」
「私は鬼ではないといったはずだ
それに約束を無碍にしては示しもつかんしな」
「あ、ありがとうございます」
女子の綾小路がそう言ってお礼を言うと
そのまま教室に戻っていくのであった
「堀北、お前から見てあいつはどうみる」
「・・・・まだわかりません
と言うより彼、いいえ今は彼女と言うべきでしょうか
彼女はあえて自分という存在を他人に理解させないようにしているように感じます
「そうか、だがある意味それはあいつ自身にとっての防衛手段なのかもしれないな」
「私はあくまで私の考えでこの先を切り抜けていきます
彼女を理解していく必要はありません」
堀北はそう言うと茶柱先生はフフっと笑った
「今のお前のその考えは、もしかしたら今後に大きく影響していくかもしれないぞ」
「あくまで最優先は、Aクラスに上がることですから」
「だが過去にDクラスが上に上がったことはない
お前たちは今回のテストでポイントをある程度入手したが
それでもほかのクラスに比べてみるとそれは遠く及ばない
その状況でもお前は上を目指すのか?」
堀北はそれでも茶柱先生から目をそらさない
「確かに現状ではDクラスがAクラスに上がっていくのは難しいでしょう
貴方は私達Dクラスを不良品だといいました
ですがだからと言って使えないというわけではありません」
「ほほう、どういうことだ?」
「いくら周りに不良品と呼ばれても
それはほんの紙一重の差でしかありません
ほんの少し変化を加えれば、使いどころはある
私はそう考えます」
「なるほど、まさかお前がそこまで言うとはな」
茶柱先生はそう言うと面白そうに笑みを浮かべる
「ならばせいぜい頑張ってみるがいい
私は担任としていく末を見守らせてもらう」
そう言って職員室に戻っていく茶柱先生だった
・1・
学校の中庭
放課後のそこには二人の少年少女が話をしていた
「どうやらうまくいったようだね・・・・」
「うん、私の言ったとおりだったね
これで須藤君も退学にならずに済んだよ
でもびっくりだね、まさか私が須藤君を助けるなんて」
「いいや・・・・
私はあくまで実験をしただけさ・・・・
何せ私達はこの学園のルールに関しては無知だからさ・・・・」
「それでもいいよ、あたしも須藤君が部活を
休んでまで勉強頑張ってたの知ってたもん
それなのに結局その頑張りが報われないなんてあたしは嫌」
「須藤が英語で赤点をとったのは自業自得と言うもの・・・・
少なくとも彼が赤点をとったことに関して何らかの感情を
抱いていくのはまったくもって無駄なものと言うものだろう・・・・」
「だけど、須藤君だってそれはわかってた
だから休みの時に必死に取り返そうと勉強してた
少なくとも努力を全くしていないわけじゃない」
「今の世の中が認めているのは結果さ・・・・
どんなに頑張っても努力しても結果がだめだったらすべてが水泡になる・・・・」
「そうだね・・・・
もしもあの時堀北さんが助けてくれなかったら
きっとあたしは須藤君を助けられなかった・・・・
あたしは、堀北さんのことが嫌いだった・・・・
どこか他人の頑張りを軽率に見てるって感じがしてたから・・・・
でも今はあたし、堀北さんのことが少し好きになった」
「少し・・・・・・ね・・・・」
「あくまで堀北さんの本質は変わってない
でも堀北さんは自分の愚かさをしっかりと理解し始めてる
あとはそれで堀北さんがどうやって歩いていくのか、興味があるんだ」
女子の綾小路がそういうと不気味な雰囲気の綾小路は興味ありげに彼女を見る
「ふふーん・・・・
それってひょっとして
動物にしつけを施すような感じかい・・・・?」
「失礼でしょ!
あたしと私を一緒にしないで!」
不気味な雰囲気の綾小路のたとえに憤慨する女子の綾小路
「フフフフフフ・・・・
ますます彼女に興味がわいてきたね・・・・
私としてもいい玩具として楽しめるかもね・・・・」
「はあ・・・・
貴方を見ていると本当にあたしと私が
おんなじだとは思えなくなるわよまったく」
ベンチの背もたれにもたれて後ろの方を向く不気味な雰囲気の綾小路
「ねえあたし・・・・
あたしはこの学園で
あたしの求めている答えは見つかると思うかい・・・・?」
「うーん
よくわかんない・・・・
でも今のままだと何とも言えないかな」
女子の綾小路はそう言うと空を見上げる
「ねえ私・・・・
あたしたちってこうして
こんなにもきれいな青空の下にいるって思うと
なんだかすごいことだって思わない?」
「そうだね・・・・
私の知っている世界は
果てしなく真っ白な空間だけだったからね・・・・」
「そうだね」
すると不気味な雰囲気の綾小路が何かに気が付く
「楽しいおしゃべりに割り込むのは
無粋と言うものじゃないのかい・・・・?
堀北・・・・」
「・・・・別にそんなのじゃないわ」
堀北は急に声をかけられたことに驚いたものの
別にこそこそするつもりもないのでそのままやってきた
「あ、堀北さん」
すると女子の綾小路は堀北に話しかけていく
「あの時はありがとう!
堀北さんが来てくれたから
須藤君の退学を阻止することができたよ!
ありがと」
「勘違いしないで、あくまで私は私のためにやったことよ」
そう言って堀北はそっけなく返す
「フフフフフフ、素直じゃないんだね」
「今のが私の本音よ
それに他人に自分のことを理解させようと
していない貴方にだけは言われたくないわよ
でも、あなたのあれは盲点だったわ
まさかテストの残りの一点をポイントで買うなんて発想
思いつきもしなかったわよ」
含み笑いをする女子の綾小路に堀北は睨むように言う
「まああたしだってこのまま終わらせたくないって思ってたし・・・・
それに、あたしね堀北さんがあんなこと言うなんてびっくりしたと同時にうれしかった」
「え・・・?」
「今まで他人の気持ちを理解しようとしなかったあなたが
嫌いだって言ってた須藤君に態度は変わらなかったけどしっかり謝罪して
須藤君が赤点だって気づいた時もあんなに必死になって須藤君を助けようとした
堀北さんは確実に変わってきてる、あたしはそう感じた
だから私はそんな堀北さんや須藤君の頑張り、その両方の助けになりたかった
ただそれだけだよ・・・・」
女子の綾小路がそういうと堀北はしばらくじっと見つめる
「でもやっぱり驚いたな
まさか須藤君のためにあえて点数を下げるなんて
下手したら自分が赤点になるかもしれない危ない橋を渡ったんだもん
ひょっとして堀北さんは、須藤君のことを認めてくれたのかな?」
そこまで言うと堀北はチョップをくらわせる
女子の綾小路はその場所を抑えながらも笑顔を絶やさない
「ごめんごめん、ちょっとからかいすぎちゃった
でも堀北さん、貴方たちはまだまだこれからだよ
あくまでこれは上に目指すための第一歩なんだから」
「わかってるわ
その時まで手を抜くつもりはないわ
と言う事で貴方にも手伝ってもらうからね」
そこまで言うと目の前に現れたのは
「ふふーん・・・・
私に協力を依頼するとはね・・・・
ひょっとして・・・・・・茶柱に何か言われたのかい・・・・?」
不気味な雰囲気の綾小路であった
「関係ないわ
ただ、あの時私に協力するって約束を
このごたごたで不意になんてさせたくないだけよ
貴方が手を抜いたおかげで上に
上がるチャンスが失われでもしたら
迷惑こうむるのは私の方なんだから釘をさしておくだけよ」
堀北はそっけなく返し、不気味な雰囲気の綾小路の元を離れていく
「貴方にもしっかり協力してもらうから、それ以上のことはないわ」
「フフフフフフ・・・・」
去っていく堀北を面白い玩具を見つけた
子供のように見つめる不気味な雰囲気の綾小路であった
「やっぱり彼女は面白いね・・・・」
「くれぐれも遊んだりしないでよね、私」
Alle Ergebnisse sind in Ordnung