生きてます、はい。というわけでよろしくお願いします。
「お前ローグ、なのか?雰囲気変わったな、おい」
「しかも未来からって……」
「私たち以外にも居たのね」
「何しに来たのよ」
「俺はエクリプスの扉、世界を変えうる扉を開きに来た。一万の竜を撃滅する為にな」
「エクリプスで?」
「ああそうだ。あれは時間移動以外にも、エクリプス・キャノンという砲台としての機能もある。それを使えば一万全てとはいかずとも、かなりの数の竜を殺せるのでな。あのような未来を辿らぬために来た」
「なんだ、早え話仲間ってことか?目的が一緒なんだしよ」
曰く彼の元いた7年後の世界は、未来ルーシィと未来ユリアの世界と似た、竜により魔道士のほぼ殺された荒廃しきった世界である。鍵となる神の消失やそもそも使用する為の魔力の不足で、エクリプスも碌に稼働できる状況ではなく、人類は一割にまで減って為す術なく竜に支配されている。そんな状況を打破すべく、7年前に当たるこの世界で竜を抹殺しに来たのだ。過去を変えれば、あるいは自分の世界は救われるかもしれない。一縷の望みをかけて、過去の世界へ……来た。
「全ては未来を救う為だ。だから俺はここにいる」
「そのエクリプスっつーのでやっつけんだろ?ドカーンとしてバーン!って感じで。簡単じゃねえか」
「本来なら確かにそのような単純な話で済むのだろうな。しかし扉の開放という重要な過去の分岐点を妨害した人間が二人いる。その影響は尾を引いて竜は一頭たりとも死なず、世界は破滅へと向かう。世界を変える計画を問題なく円滑に進める為、その頓挫の原因となった火種を潰す。それがもう一つの来訪理由だ」
「何も殺す必要はないでしょうに。説得は無理なの?それか誰かに止めてもらうとか」
「無理だな。大きな分岐点において、言葉や些細な行動なぞ無益。大局は動かず、結果として似た未来を辿る事だろう。その原因を完全に叩けば、ここで完全に行動を抑えることが出来れば……」
「誰なの?その、邪魔をしたのって?」
「それは……貴様らだ!ルーシィ・ハートフィリア、それとユリア・アマリリス!」
未来ローグの大いなる目的の為の手段、それがルーシィとユリアの排除、つまりは殺害。殺意のこもった凶刃が2人を貫こうとした刹那、未来の2人が身を挺し、代わりに影の刃を受け止めた。飛び散る血飛沫に皆驚愕してしまう。
「危なかった……」
「良かった、当たらなくて……」
「ルーシィとユリアがなぜ2人も!?」
「ちょっと、何を!?」
「貴方達!?なんで!?」
「扉は、閉めてなんか……いない、わ」
「分かってる!でもなんで!?」
命辛々逃れてきた過去の世界で、成すべき事があったのではないか。折角の命を、何故投げ打ったのか。そんな苦痛の叫びに、笑みを浮かべながら答えていく。全ては過去を変える為だと。
「過去の、私たちが消えたら……どの道、未来の私達も……消える」
「仲間の命は、何があっても」
「貴方達は、未来を変えて。もっと……たくさん冒険する為に、も」
「……扉を閉めた自覚がなかったか」
「私達はそんな、皆の希望を砕くような真似はしない!」
「今はな。だが、どちらにせよ、これは決まった運命だ!お前の言葉に真実は無いのだからな!」
「何が真実は俺らが決めることだ。俺の仲間を平然と殺すようなお前の言葉は、絶対信じねえ!」
未来から託された希望の火、それを受け継ぎ何がなんでも未来を守る。運命や絶望は己の手で変えてみせる。そんな執念にも似た力を持って、炎の拳でローグを殴り飛ばした。
「ルーシィ、ユリア!ここを離れてシリルの所に急げ!あいつならどうにかする筈だ!」
「で、でも!」
「……姉さん、気持ちは分かる。でも、ナツ兄さんの言う通りよ。今は生きなきゃ!」
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「カノン様、姫がお呼びです!」
「優勝の余韻にぐらい浸らせて欲しいわね。でも、それどころじゃないのね?」
「申し訳ありませんが、姫よりお達しがあり門の解錠を行うとの事」
「はぁ……本当に目的に一途というか、純粋すぎるというか。ユリア達のことが気になるけど、向かおう」
日も暮れて月の見え始めた頃、カノンは偵察班の帰還の遅さが気になっていた。容易な事ではないことは予想していたが、大会が終わって何時間経っても一報すらない事に違和感を覚えていた。一抹の不安を抱えながら広場に向かうと、そこにはエクリプスの扉が鎮座し、姫や大臣、捕まっていたはずの大佐がいた。
「優勝、おめでとうございます。カノン様」
「ありがと、ちょっとくらい空気読んで欲しかったけど……本当にこの扉を使うのね?」
「はい。私に未来を告げた方の予想通りでした。全てを信じようかと」
「確かに未来から来たなら、この結果を予想できてもおかしくないわね。事実も、語っているのでしょう」
「事実である可能性が濃厚である以上私は、民を守るために私の剣を抜くのです。見過ごす訳にはいかないのです」
「然り、理解はしたわ……だけどまだ、納得が行かないわね。事実を語っていても、全てを語ってはいないんじゃないかしら?竜がどこから来るか、とかね。何かきな臭いものを感じるのよ」
情報があまりにも少ない、断定的に語るのが難しい状況だ。知り得る全てを話していないかもしれない、他の術はないのか、未知の領域だ。
「相手の言葉は必ずしも全て真実とは限らない。その人の事をできれば信じたいけど、一万のドラゴンの襲来なんて確証が少なすぎる気がするわ。大会の結果に国の命運を預けるのは危険よ。複数の判断材料が欲しい」
「ですが、未曾有の危機が迫っているのなら未然に防ぐべきです。仰りたいことも理解できますが、素早く進めて準備は万全にすべきでは?備えた結果が杞憂で済めば、それに越したことはありません」
「貴女の選択で世界は変わる……国の命運、世界の可能性、背負える?」
「これで何かあれば、それは全て私の責任になるのは重々承知の上です。それでも身命を賭して参る所存」
「……分かったわ。そこまでの覚悟があるなら、私も出来ることはする」
彼女にも彼女なりの矜持がある。確かに可能性がゼロでない限り、捨て置ける事案ではない。ならば少しでも被害を抑える為の準備をするしかない。
「ルーシィ、ユリア。そこにいるんでしょ?出て来ても大丈夫よ。クレス、貴女も」
「シリル、貴女がここにいるってことは」
「大会はさっき終わって私たちが優勝した。皆のお陰でなんとかね」
「すごい!さすがは姉さん達だよ」
「良かったです!」
「随分と時間がかかってたから心配したわよ」
「妖精の尻尾の方々ですね?此度のことは私の独断によりご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。正式な謝罪は後日に」
ようやっと合流できたが、ナツにミラジェーン、ユキノの姿が無い。目的は達したが、何かトラブルが発生したのだろう。全員の顔が少しばかり暗く、疲労の色が見て取れる。
「カノン様、ルーシィさんおよびユリアさん奪還はご覧の通り成功しました……同時に残念な報告を申し上げねばなりません」
「そういえばナツとミラの姿がないわね。その報告に関係することなの?」
「はい。ミラジェーンさんは途中逸れたユキノさんを追って別れました。それと……」
クレス曰く姫に策を授けたであろう、もう1人の未来人ローグが現れ、彼によって未来のルーシィとユリアが犠牲になった事。そのローグを足止めして狙われた今のルーシィ達の救出を優先するべく、ナツが単身立ち向かっている事。未来の2人に死際に未来を託された事。万が一の際にはカノンを頼る事。色々あった。
「そ、そんな事が……」
「申し訳ありません。私がついていながら、未来のお二人を守れませんでした。それに戦闘に巻き込む羽目になり……お詫び申し上げます」
「貴女は貴女の務めを果たした、頑張ってくれたわ」
「ありがたきお言葉」
「……ルーシィ、ユリア。その、大変だったわね」
「2人は言ってたよ、未来を守ってって。私はその約束を守りたいの」
「これは私にも託された希望。私も護らなくてはな、新たなる可能性を」
後悔、苦悩、悲しみなどが胸中を渦巻くが、今は前を見なければならない。竜の出現はルーシィ達の話からもほぼ間違いなし。今日これから現れるだろう事は様々な未来線で起こりうると考えられる。ならばその特異点を変えねばならない。
「門の鍵、開いてるんだ?何で?」
「彼女達も今回の事はご存知なのですね。竜が現れてからでは迎撃に間に合いません。いつ来てもいいように、今のうちに準備を進めているのです」
「万が一に備えてね。ルーシィ、ユリア、ローグの3人の話を統合すれば、竜は間違いなく来る。正直人をいとも容易く殺めた人間の言葉は信じたくないけど……間違いなく何かしらの方法で襲来する。その迎撃の為らしいわ」
「一万の竜を、本当にこれで倒せるのですね?」
「確証はありません。全てを葬るのは難しいかと。撃ち漏らした時に備え、陛下も策を立ててくださっています」
その頃城下町では市民の避難が行われており、同時に国王自らが中央広場にて今回の事を演武参加ギルドに説明しているところだった。皆は驚きでもって受け止め、話を聞き入っていた。
「皆さん大会の後で疲れと傷をゆっくり癒して大会の余韻に浸る時間も無く、急に呼びたてて心苦しいのだが……たった今、姫より一万の竜の襲来の可能性を伝えられました」
「一万の竜の襲来ですか!?」
「左様。決戦兵器エクリプスなる物を用いるとのことですが、数十頭、あるいは数百頭を撃ち漏らす事も十分に考えられるのです」
アクノロギアと相対した天狼組からすれば、竜の強さ、恐ろしさが如何なるものかは予想がついているが、国家の存亡がかかっている。弱音なぞ吐くつもりもなく、むしろ燃え上がってすらいる。
「私は、この国が好きだ。ここに暮らす民や魔道士の方々が大好きだ。私の愛するこの国を、そこで暮らす人々を救う為にお力添えしてくだされ。どうかこの通り」
「当然だ。ここは俺たちの国だからな」
「魔物なんかにゃ屈しねぇ!」
「そうだそうだ!俺たちの自由、俺たちの手で守る!」
「魔法と共にあるこの国を、絶対に壊させはしねぇ!」
魔道士は常に冒険とスリル、そして何よりも仲間を大切にしてきた。そんなこの国の魔道士達は己の力を大切なものを守る為、立ち上がり団結する。
「おお、ありがとう……ありがとう、皆の衆」
「私達の仲間が王国兵に捕らわれているのだが」
「先程姫や女神様と合流したとの事!」
「ならもうひと暴れだ!まだまだ行ける!」
「グレイ、足を引っ張るなよ?」
「お前こそな、リオン」
「戦じゃの」
「ドラゴンか。俺たちの出番だな」
「双竜の真の力、解放する時だ」
「そういえばお嬢は?」
「さぁ?どっか行っちまったよ。マスターもな」
各々の覚悟と共に全てのギルドが一致団結していく。その中でも虎は、新しい牙を研いでいく。ミネルバとマスターが行方を晦まして居ないが、それ故か恐怖の時代は終わり、一歩ずつ変わり始めようとしている。
「集いし全てのギルドが一つになって、敵と戦う。昨日の敵は今日の友か」
「なんと素敵な
「ドラゴン対天馬、絵になるね」
「カグラちゃん、休んでなきゃ!シリルちゃんに治してもらったとはいえ、無理しちゃダメだよ!」
「いいや、皆が戦っているのだ。私1人だけ休むわけには行かない」
「よっしゃ、俺たちが力を貸すぜ!ワイルド〜」
「「「「「ふぉー!」」」」」
「うちらはセクシーフォーだよ!」
「ありがとう、ありがとう……カボ」
「「「えっ?」」」
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「ユリア、クレス。ここに立つ我らが民を、無垢なる命を救う最後の砦。辛いだろうけど、背は向けられぬ」
「うん」
「お任せを」
いよいよ扉が開く。これが世界を変える為の文字通りの最終兵器となる。ルーシィは未来を変えてほしいという願いに思いを馳せ、固唾を飲んで見守る。
「……」
「ルーシィ、体調悪いの?」
「え?あ、いや大丈夫。そうじゃないの」
「そう?激戦から戻ってきたばかりだし、魔力も消耗してるでしょ……芳しくないなら皆の所に行くのも有りよ」
「弱音は吐いていられない。もう一人の私の為にも見届けないと」
開門し、いつでも迎えうてる準備が整った。後は竜の到着を待つのみ。この成否が未来を変える分岐点だ、失敗は許されない。
「竜の情報は?」
「西方および東方に敵影無し!」
「南北共にオールグリーンです!観測所によれば、周囲数キロに不審な影無しとの事!」
「(目撃情報がない?空の王者と謳われた竜とは言え、大軍の移動速度を考えたらこのままじゃ今日、間に合わないのでは?待て、私は何か前提から考え違いを?もしや、空からじゃないのか……っ!)」
ルーシィ達の報告からも具体的なタイミングやどこから来たのか、子細が伝わっていない。その余裕が無かったとなればそれまでだが、未来ルーシィ達は1週間ほどで、ローグは七年後の未来から来ていると言う。全く持って調査が出来なかったとは思えない。何か不都合な事を隠しているのではないか?そう勘繰ってしまう。それに1万の竜が移動するなら、何かしらの噂や伝聞は聞こえてもおかしくない。なのにこの七年間、アクノロギア以外では全く兆候が無かったと言っても過言ではない。
「シリル、何かおかしくない?」
「ええ。一万の巨体なら、何かしらの兆候や目撃情報はあるはずなのに、存在の目撃談や形跡すらない。今日現れるのだとすれば、時間から考えて空から来るとは考えにくい。そもそもエクリプスを兵器として使えるなんて話は古文書等には記述は無かったと思う。先代からもそんな話は聞いていない」
「もしかして」
「ええ。多分貴女の想像の通り……うあっ!?」
突然地面を揺るがす振動に足をすくわれる。すわ何事かとその震源地に目をやれば、信じたくもない者がそこにはあった。竜だ。
「あ、あれは……」
「竜が、扉から!?」
「嫌な予感がすると思ったら、これだったのね!」
扉を開けることで、過去と繋いでそこから竜を出現させる。そんな方法なぞ考えてもいなかったため、その場にいた者の大半が恐れ慄き、陣形が崩れて戦意が喪失している者までいる。だがこのままでは被害は増えてしまう、動かなければ未来と同じ死が訪れかねない。
「ルーシィ、ユリア、両脇のレバーを引っ張って!星霊と地獄の力で開いたなら、閉める鍵は貴女たちの力の筈!城兵は姫を守れ!」
「了解!あのレバーね!」
「私の、私の選択のミスが、未来を滅ぼすのですね……」
「ヒスイ姫、今は泣いている場合じゃないわよ!国を守るなら嘆くより先にやるべきことがある。しっかりなさい、このままでは未来はない!」
「そう、ですね。私にはやるべき事が……アルカディオス様、陛下に連絡を!」
「ははっ!一番隊、頼むぞ!」
「原因は何ですかなカノン様!」
「月蝕よ。月蝕は魔力の流れに影響を及ぼす。扉の機能がそれで狂い、竜の全盛期と繋げてしまった。未来ローグは月蝕と魔力の関係を利用したのよ」
次々に扉から竜が現れ、既に何頭かは飛んでいる。必死に鍵のレバーを引くが、びくともしない。魔力の消耗と竜の放つ圧によって閉まらなくなっているのだ。
「閉まらないっ!」
「竜の力が強すぎる……!」
「力が足りていないのか……」
「星霊の力なら私が!ルーシィ様、黄道十二星座の星霊の力を借ります!黄金の鍵を!」
「ユキノ!」
「カノン様はユリア様の援護を!」
「心得た」
「星霊たちよ、悪しき力を封じる為に手を貸して。『ゾディアック』!」
「連結封印『大血鎖牢』!」
黄道十二門を全て開く事で発動する邪を封じる為の力ゾディアック、鎖を巻いて楔を打ち込む封印の連結魔法により扉は閉まり、このエクリプスは封を外さぬ限り二度と開かない。
「閉まった!」
「これでもう開くことは無いわ」
「まだ喜ぶのは早いかと!何頭出てきたか報告を!」
「七頭であります!」
「各ギルド一頭か」
「待って、滅竜魔道士は6人だけのはずだよ!」
「心配はいらないわ、数ならいる」
「やはり扉を閉めたか、ルーシィ・ハートフィリアにユリア・アマリリス。だがこれも予想の範疇だ」
「未来のローグね。貴方、ナツはどうしたのよ?」
「奴の強さを超えてきたまで。ふふ、竜は七頭か……まずは満足だな。多すぎても困る」
「あいつ何をする気?」
まるで予想の範疇、これが自分の求めた結果だと言わんばかりに冷徹な笑みを浮かべるローグは、高らかに野望を宣告する。新たな世界の創造だ。己が頂点に立つ為に、竜で世界の支配構造を変える。その上でさらに竜を支配下に置き、自分が生態系の頂点に立つ。
「ここで貴様らを葬るまで。これより神と人の統治は終焉を迎え、竜と魔の支配する世界へ回帰する。我は新たな竜王となる、貴様らはここで死ぬといい。竜ども、手始めに広場にいるギルドを皆殺しにしてこい」
「竜があいつのいう事を聞いたのか!?」
「これは秘法、操竜魔法。竜を支配下に置く精神操作魔法だ」
各ギルドの守る地点へと竜は飛んでいき、門前に残るは神と人と竜を従えし者。世界を混沌に陥れて、人をいとも容易く後悔もなく、悪ビレもせずに殺した男を睨みつけ、止めねばならないと吠える。
「無用な混沌を齎す者よ、どうやら力づくで説教しなくちゃいけない様ね!」
「貴様もまた、時代の遺物としてここで退場願う。約定通り働いてもらうぞゼフォン」
「あの御仁はあっしらにとっても障害、ここで消せるなら万々歳でございやさぁ。もう1つの仕事は終わったんでね」
「あいつ、流れる七星の!いつの間に協力を……」
「こちらの世界に来なすった時点で、纏う魔力を基に接触しやした。お互いの利害が一致した、それだけの事ですぜ」
流れる七星の四天王と呼ばれる堕天使の1人ゼフォン。この世界を混沌に包む為、ローグと手を組んで襲撃してきたのだ。
「ゼフォンと組んで奴らを殲滅しろ、ジルコニス」
「グハハハハ、美味そうな人間どもだ!」
「あいつ、竜の墓場にいたよね?」
「例の翡翠竜とやらね。ウェンディ、ユキノ、ルーシィ、竜は任せたわ。ゼフォンは私とユリアで引導を渡す」
竜の墓場に亡霊として現れたジルコニスと堕天使に闇に堕ちたローグ。ここで止めねば破滅どころではない。それぞれの道を示す為に構える。
「あっしはあの御仁の力を拝借し、世界の構造を変えやす」
「変えることは時には必要だけど、貴方達のやり方には同意しかねる。
「それが貴女にとっての道理なのでしょう。あっしは、あっしのやり方を通す。『流れる七星』
「我が名にかけて、貴方を止める。希望は、潰えさせない」
次も頑張って書きますが、いかんせん遅筆なもので……次回ももう暫くお待ちいただきます。