フェアリーテイル 生命の唄   作:ぽおくそてえ

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どうもです、流れる七星編ラストです


第67の唄 悪魔、散る

「ここで神々と後継者が揃い踏みと来た。運は我に有りか?」

「我々にこそ運は巡ってきている。3人揃ったら負けはしない」

「くくく、くはははっ!笑わせてくれる。いずれにせよ、貴様らはここまでだ」

 

大悪魔ガルフォス対神々の世界を賭けた戦いの火蓋が切ってとられた。まず動いたのはガルフォスの方だった。金で出来た拳が降り注ぐ。

 

「では行くぞ。ゴールドメイク・剛拳(ナックル)!」

「やらせない、烈火の拳(フレイム・バースト)!」

「業火の息吹じゃ!」

「合わせるわよ、気功掌!」

「ぬぅっ!」

 

まず一撃が入る。しかし全くと言って良いほどダメージが入らず、少し傷が出来る程度だ。

 

「……少しではあるが痛む。これこそが封印から抜け、現世に生きている実感というものか」

「貴方の行く末は死。生きているのはせいぜい後数刻よ」

「戯言を。だが悪い気はしないな、この他愛の無い会話も。くだらぬ与太話も悪くないが、手を休める訳にはゆかぬ。雷豪波!」

「雷の大波ね。地獄の業火(ソウル・フレア)!」

「打ち消すまで。神の愛(ディオ・アモーレ)!」

「我らの力を示そうぞ、業火の波撃!」

 

神々の攻撃と大悪魔の起こす雷の大波はぶつかりあい、互角の力の衝突が起こり、爆発が起こる。そんな中、ガルフォスは戦うことを楽しむかの様に笑い出す。

 

「くははっ、まだ序の口だが楽しめそうだ」

「楽しむ為に来たのではない」

「冗談抜きでそう思っているのだがな。まあ良い、続けようか。潰れよ、空槌(エアロ・ハンマー)!」

「防いでみせよう、エアロ・ショック!」

「まだ始まったばかり、楽しもうではないか。水柱撃!」

「木の根よ、水を吸い取れ!」

 

水の柱がいくつも地面から出て、空気のハンマーが降り注ぐ中、木の根や空気の振動で打ち消していく。実力がまだ拮抗しており、一進一退の状況が続く。

 

「防戦一方にはさせない。爆烈拳!」

「抗うか。雷電拳!」

「くっ、この!」

「ぬぅっ……やりおる」

「無茶しないのユリア!豊命神の大一声!」

「ぬっ……」

「ご、ごめん」

「ふむ、ここまで抗うか。やはり面白い」

「何故戦いに愉悦を求める?」

「これこそが我の生き甲斐故な。強き者との闘争こそ生きる実感を与えてくれる」

「生きる実感を、とな。戯言を」

「なんとでも言え。これは我の性格だ」

「ふざけた事を」

 

戦いこそが自分の生きる実感を与えてくれる。そう考えるガルフォスとは分かり合えない、相容れない。だからこそ衝突は回避できない。

 

「ふん、どの道我らは相容れぬ。ゴールドメイク・(アクス)!」

「溶かしてみせようぞ、酸剣!」

「この隙に攻撃を。気功掌!」

「見えておるわ!ゴールドメイク・(ウォール)!」

「なら、これでどうかしら!地獄の業火(ソウル・フレア)!」

「見える見える!くらうがよい、連爆撃!」

「きゃあ!」

「姉さん……うわっ!」

「くははっ!まだまだ終わらぬぞ」

 

====

 

「また出てきたぞ!」

「シリルたちは無事なのか!?」

「とにかくこの敵を減らしていくしかない!かかれー!」

「「「おおっ!」」」

 

その頃外では神殿から現れた幽鬼の兵が街を襲い始めていた。街を荒らされない為にも、残った魔導士達が戦っている。

 

「こいつら、まさか幽兵(シェイド)か?」

「ジョゼの召喚してた奴らか」

「シリルたちが召喚士を倒せば、こいつらも消える!」

「俺たちは俺たちで少しでもこいつらを倒さねえとな」

 

かつて妖精の尻尾と戦った幽兵とは違う頑強な幽兵と衝突し、少しずつ数を減らしていく。

 

「雷竜の(あぎと)!」

「バリオン・フォーメーション!」

「絶影!」

「レブラホーン!」

「くそ、思ったより堅いなこいつら」

「泣き言は言ってられねぇ。やるしかない」

「これだけの数、強靭さ。召喚士は余程の力があるようじゃな」

「このままじゃ長くもたないぞ、マスター!」

「持ち堪えるにはなるべく魔力を温存せよ。いざとなったら妖精の法律(フェアリー・ロウ)を発動させる」

 

妖精三大魔法の一つ、妖精の法律(フェアリー・ロウ)を切り札に温存しつつ、少しでも押し込める様に魔力を温存しながら頑張って戦っている。仲間の勝利を信じながら、街を守る。

 

「良いか、シリルたちが我々とともに闘ってる!ここを凌げば必ずシリルたちが召喚士を倒してくれる!耐えよ、勝機は必ずある!」

「「「おおっ!」」」

 

====

 

「我らは負けられぬ、爆炎の連鎖よ!」

「ぬぅっ!流石は魔神、威力が桁違いだ」

「なかなか耐久あるわね、正直キツくなってきたわ」

「それはこちらの台詞というものよ。ここまで頑強とは予想外だ。これで終わらせる、銀槌!」

「(っ!足が、動かない!まずっ……)」

「やらせねぇ、アイスメイク・(シールド)!」

「グレイ!」

「間に合ったようで良かった」

「大丈夫か、シリル!」

「回復します」

「ナツ、みんな!」

 

押し込まれていたが、こうして仲間達が駆けつけてくれて協力してくれる。危うく倒されるところだったが、仲間が集まり、守ってくれる。

 

「ふむ、眷属達はやられたか。やりおるな」

「俺たちは、妖精の尻尾は負けねぇ」

「これからは俺たちがお前の相手だ。アイスメイク・(ハンマー)!」

「火竜の鉄拳!」

「ぬっ、中々の連携だ。雷刃剣!」

「雷帝の鎧、換装!」

「中和か、むぅ……」

 

仲間達の合流により、押し込み始めた。手数が増えたことにより、攻防が噛み合い始め、ガルフォスを少しずつ追い込み始める。

 

烈火の拳(フレイム・バースト)!」

「豊命神の大一声!」

砂の反乱(サンド・リベリオン)!」

「くぁっ!ぬぅ、やりおるわ」

「ここでガルフォス、貴様を倒す!風雷の牙!」

「好き勝手申すか!火炎砲!」

 

何故ガルフォスが戦うのか、それを問うた。すると返ってきた答えは世界の変革を求めるものだった。世界の変革をすることによって、救われる存在を作るという。

 

「貴様ら神々がいると世界は停滞する!だからこそ、世界を変えるのだ!」

「ガルフォス、貴様の言い分は犠牲を伴いすぎる。変えるなら、少しずつ変えていけば良い!」

「戯言を!ここで貴様らを消し去ってくれるわ!」

「消えるのは貴様の方だ!」

「消えよ、大爆刃!」

「倒してみせる!神の愛(ディオ・アモーレ)!」

 

カノンの必殺技とガルフォスの爆撃が衝突し、拮抗する。互角の力が衝突するが、徐々に爆撃の力が上回って押し込まれ始める。

 

「く、押し込まれる……」

「くははっ、消えよ消えよ!」

「援護するぞ、シリル!アイスメイク・大砲(キャノン)!」

「火竜の咆哮!」

「邪魔をするでない!」

 

仲間の協力により徐々に均衡まで戻り、更に押し込み始めた。仲間の力が自分の助けとなり、勝利につながる。

 

地獄の業火(ソウル・フレア)!」

「スコーピオン、お願い!」

「ウィーアー、サンドバスター!」

「天輪・五芒星の剣!」

「天竜の咆哮!」

「ぬぅっ!」

「皆、ありがとう。いっけぇ!!」

「ぬぅ、ぬぅあーっ!」

 

カノンの必殺技が遂にはガルフォスを飲み込み、ガルフォスの体が崩れ始め、勝利を手に入れた。生命の神、三代にわたる悲願が達成され、世界に平和が訪れる。カノンやユリアは疲れて膝をついた。

 

「倒した……」

「やったわね、流石は姉さん」

「ちょっと待って、崩れそうよ!」

「安心せよ、ワシがワープさせる。転送魔法陣、開放!」

 

外に出てみると幽兵も消え去り、平和な状態に戻っていた。

 

「やったわねシリル。目標が達成できて良かったわ」

「ありがとう。皆のお陰でガルフォスを倒せたわ」

「これでワシの役目も果たせた。さらばじゃ」

「助かったわ。礼を言わせて」

「ワシはナーガを助けられなかった故な。礼を言われる筋合いはないのじゃ。ではな」

 

レインは世界の平和を見届け、贖罪を果たし、己の為すべき事を為したとして、己の在るべき場所に帰っていった。ここに平和はなった、カノンは己の成すべき事をここに誓う。

 

「これからは世界を少しずつ良き方向に変えていかねば、またガルフォスの様な存在がうまれてしまう。頑張るわ」

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