神稚児の少女と理想を捨てた少年も異世界から来るそうですよ? 作:皿無き河童
こちらは、もう一つの方の小説ロクでなし魔術講師とコードキャスターの次話を考えてる際に思い浮かんだものです。そして、次話は中々良い文が思い浮かばない現状でして、もしかしたら予定より投稿が遅れてしまうかもしれません。
それでは、相変わらずの文章下手かも知れませんがお楽しみください。
冬木市の山奥に人知れず存在する洞窟、その中を進んだ所にある大空洞で、二人の男女が怪しげな光を放つ魔法陣の上にいる。
男の方は赤い髪をしたフード付きのコートを着た傷だらけの高校生程の見た目の少年、女の方は黒髪で肩出しの黒いドレスを着た小学生高学年程の見た目の少女。
そして、少女は魔法陣の中心にある祭壇の上に横たわっておりその姿は儀式の贄の様にも見え、目に涙を浮かべながら、嬉しさを含んだ表情を少年に向けている。少年はその少女の傍らに立ち、安堵の表情を少女に向けて、自身のコートのポケットから自身の怪我と少女が魔法陣の中心で横たわる原因とも言える七枚のカードを取り出す。
「———我 聖杯に願う
美遊がもう苦しまなくていい世界になりますように
やさしい人たちに出会って………
笑いあえる友達を作って………
あたたかで
ささやかな———
幸せをつかめますように」
その祈りの言葉を言い終えると、空中に新たに魔法陣が現れ少年に美遊の呼ばれた少女の体が宙に浮き、眠るように気を失い少年に握られていた手を離す。少年はそれを見届けると、自分が入ってきた外へと繋がる洞窟へ戻って行く、それは、まだ敵が存在することを確信し最後の闘いに挑むかのようだった。
———だが、そんな少年を……そして、少年が迎え討とうとしていた者を嘲笑うかのような運命の悪戯が起こる
それは、何の変哲も無いただの紙だった。しかし、今いる大空洞には少年と少女しかおらず、目の前の洞窟以外出入り口が存在しない空間に迷い込むはずがない代物だ。それでも、それは確かにこの場に存在し、少年の頭上をひらひらと舞い落下するそれを少年は反射的に手に取る、すると何も書かれていなかった白紙の紙に文字がうかび上り、それには
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全ての捨て、
我らの"箱庭"に来られたし』
と書かれていた。
それを認識すると同時に少年の視界は暗転し浮遊感に包まれ、次の瞬間には今いた大空洞から完璧に姿を消した。
———それと時を同じくして、少女のもとにも似たような紙が舞い落ちる。それを眠っていながらも反射的に離さないように掴み取ると先程と同じ文章が浮かび上がり、魔法陣が目も絡むような光を放ち少年を追うかのごとく少女もまた大空洞から姿を消した。
こうして、少年——衛宮士郎と少女——衛宮美遊は、今までいた世界から異世界"箱庭"へと旅立った。
————これより始まるは
この小説内での美遊と士郎の設定ですが、かなりぶっちゃけるならfateの武蔵ちゃんに近いものだと思ってくれていいです。違うところがあるとすれば、移動する先が平行世界ではなく異世界・"箱庭"からの招待状でしか異世界に渡れないので基本一方通行ってことぐらいです。
*聖杯への願いと"箱庭"の招待状の処理について*
聖杯は最終的に原作と同じように今いる世界では美遊が幸せになれないとして並行世界への転移させる事によって衛宮士郎の願いを叶えようとします。しかし、ここで"箱庭"の招待状というイレギュラーが発生、士郎の方がいち早く招待状を手にし"箱庭"へいきます。そして、聖杯は自らが選んだ並行世界か士郎がいる未知の異世界を天秤にかけ最終的に今の美遊にとっての幸せである『士郎(兄)と一緒にいる』ことを優先し(友達になれるかは優しい人に会えるかは結局美遊次第だから)、異世界へいきます。そして、追加で美遊が例え一人でも幸せを掴めるように力を与える。
"箱庭"の招待状は士郎がカードを使う事によって得た英霊エミヤの力、美遊の神稚児(聖杯)としての力を持っていたため届きました。
細々とした設定はまた別の機会で