サブタイトルでお察しの方もいると思いますが漸く出したかったあいつが出せますね。。。
正直こいつを出したいが為に作った感ある小説。。
因みにこれの続編はこのまま書いていくつもりではある。
あらすじ
彼らのもとに届けられたのは二国が共同開発したISが暴走してそれを止めろと言うなんとも無謀な命令だった。だが、それに積極的に立ち向かうはヴィンセント率いる専用機持ちたち。果たして福音を撃破することができるのか。
正味サンドゥラディエゴ出したい。
・・・・・コロ落ちのジオン側BGM良くね?
デデデンデデデン!デデデンデデデン!デデデンデデデン!デデデンデデデン!
ヴィンセントの命令と共にセシリア達は一目散に散開した。福音は対象を確認するや否や背中のアンロックユニットに光を迸らせる。
「メイン攻撃が来るぞ!対ショック防御!もしくは回避!」
ヴィンセントの号令でさらに間隔を開けた専用機持ち達だが流石に最新鋭機、誘導性能が高いのか其々のISの回避先に弾が飛び僅かにかすった。それを見たセシリアが苦渋の声を漏らす。
「なんですのこの攻撃は!一撃で2割もエネルギーが・・・・!?」
「しかもこの連射性能・・・・厄介すぎるな・・・・・。」
ラウラでさえも威力に舌を舐める。事実、シャルや鈴たちもそれぞれ回避するも脚部や肩部にビームがかすりガサッとエネルギーが削られていた。ヴィンセントとクロエ、そしてクーはそれぞれシールドで難なく受け止め透かさずライフルを撃ち込むもその持ち前の高機動で避けられていた。
「ちっ、さすが軍用機、競技用のやつとは圧倒的にパワーが違うか・・・・・だが、動きは単調だ。やれないことは決してない。」
「ヴィンス、いつでもライフルはスナイプ出来るよ。」
「了解、クロエは後方から動力部狙撃準備、クーはクロエの援護を!」
「「了解!(分かりました!)」」
二人が最後方に下がって狙撃の準備を始めたのを確認したヴィンセントは右手に持っていたビーム・サーベルの出力をさらにあげようとした。が、
「・・・・・・おいおいおいおい・・・・・冗談は止してくれよ・・・・!!!」
ヴィンセントの持っていたサーベルの内蔵エネルギーが底をつき柄から光が消失した。ヴィンセントは使えなくなったサーベルを格納するとメイン兵装であるシェキナーを取り出した。
「ちぃっ、なんとか狙撃準備が完了するまでここを持たせるぞ!」
「「「「「「了解!!」」」」」」
専用機持ち全員が更に散開し福音に攻撃を始めていくなか、ただひとつ、福音だけはそのうちなる性能を解放せんとしていた・・・・・・・。
戦闘空域から1kmもない海域で黄色に塗りたくられた一隻の大型船が航行していた。戦闘空域へ確実に進もうとするその船の中にはヴィンセント達の人工知能が擬人化した存在である三人がいた。
「ほーん、かつての旗艦がこうしてもう一度巡り会うことになるとはね。」
「クロエちゃんには感謝してもしきれないかな。」
「ワザワザ私達の肉体を入れるためだけにこの船を作ってくださったグレミーにも感謝をしないとですね。」
「にしてもヴィンセント、少し不味そう。」
そうルリが呟く。二人はそのルリの呟きを聞いてはいたがよもや負けるはずがないと予想していた。だが、それは思いもよらぬ方向で裏切られることとなるのだった。それを知るのはまだ早い。
そうとも知らずヴィンセント達はクロエのチャージがたまるまでの間必死に猛攻をしのいでいた。ラウラとシャルが過剰被弾によりISが大破し撤退をせざるを得なくなった状況下でいまだに持っているのは伊達にジオン軍パイロットと言うべきか、だが、一夏の目にあるものが入った瞬間、その矛先は福音から遠ざかった。
「待て、ヴィンセント!?あの状況下で密漁船が来てるぞ!!」
「何だって!?教師部隊で海域封鎖はしたはずだったんじゃ!!」
一夏とヴィンセントの憶測が飛ぶなか福音は無防備な密漁船をねらうことなど容易かった。ロックアラートがなる二人の焦りを尻目に福音は無情にも旗艦に向かってエネルギー弾は発射された。
「これ以上・・・・・・これ以上、死なせるものかよおおおおおおおお!!!!」
一夏がとっさに反応できなかったのかはさだかではないがヴィンセントがその代わりに反応し密漁船の外部に覆うように被さると前面にシールドを構えその衝撃に備えた。が、
「・・・・La♪」
突如そのエネルギー弾は軌道を変えシールドが機能しない側面に集中砲火した。
「!?ヴィンセントさん!?」
「ヴィンセント!?」
一夏とセシリアが側面からの攻撃を食らって墜落しかかるヴィンセントを抱えに急降下を試みるがそれより早く落ちる機影があった。
「ヴィンスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
「待ってください御姉様!!!」
持てる最大出力をもってチャージがなお進むライフルを片手に抱えながら降りたクロエとシールドをクロエの後方に抱えながらまだ来るであろう福音の攻撃からクロエを守ろうとするが福音はそれ以上の攻撃はせず空域から撤退しようとしていた。それを見たクロエは抱えていたヴィンスに目線を変えると容態を確認する。しかしそれでもってヴィンスの状態はひどかった。側面に垂れる熱き血潮がどくどくと海に流れ出ていく。それと同時にヴィンスの顔も弱々しく成りつつあった。
「しっかりしてよヴィンス!目を覚ましてよヴィンス!」
「・・・・・ぅっ・・・・ぐっ、ク、クロエか・・・・?」
「・・・・・・良かった・・・・!生きてて・・・・!」
「はは・・・・、だがそう長くはもたな・・・・いだろ・・・・。」
「しっかり気をもってよ・・・・・!!!」
ヴィンスの意識ははっきりとしていたが口からの吐血や側面からの流血量では失血死してもおかしくないほどの量が流れ出ていた。クロエはヴィンスの体を絞める。一夏達はその状況をたちまち見ていることしかできなかった。
「クロエさん・・・・・。」
「何だよ・・・!あのヴィンセントでさえこうもあっけなくやられるのか・・・・・?」
「姉様・・・・・!」
口々とぼやく中ヴィンス達の会話は続いていく。
「いいかクロエ・・・・よく聞いてくれ・・・。」
「うん・・・・・ヴィンス・・・いや、お兄ちゃんの言うことなら何でも聞くよ・・・!」
クロエは覚悟をきめたかのようにその眼差しをヴィンスへと向けた。そして彼が発した言葉はたった一言だった。
――――――もし俺が死んでも・・・・・・あれを恨むな―――――――
と。そしてヴィンスの目は閉じた。
「うぅ・・・・うう・・・・・うわああああああああああああああ!!!!!!!」
直後、クロエの絶叫が響いた。
「御兄様・・・・・!御姉様・・・・・・・!」
クーも自身の心の支えであったヴィンセントを失ったことに対して目から涙が止まらずにいた。そして、クロエの方を見ていた彼らは若干狼狽えた。何故ならば・・・・・、
「もういい・・・・・・・例えこの命が尽きようと、福音・・・・・お前だけは徹底的に殺す・・・・!・・・・・クー、お兄ちゃんを持ってて・・・・すぐに帰ってくるから。」
「・・・・・・!!・・・・・分かりました。ですが、必ず帰ってきて・・・・!!」
そう言ってクロエはクーにヴィンセントを抱えさせるとすべての武装を捨てた。一夏たちにも何かできることはないか聞くが帰ってくるのはたった一言のみ、
―――――失せろ―――――
と。一夏達はその気迫に押され後方に下がるしかなかった。事実、クーにでさえ見えるようなオーラが漂っているのだから。
「ペイルライダー・・・・・全システム更新完了・・・・コード【DeathNights】・・・・AMX-018【トーリスリッター】更新開始・・・・・!」
クロエが呟いたその一言はクロエのISを輝かせ始めた。全体的にバランスの良かった形状は脚部が簡略化されるも引き換えに背部バックパックが大型化し翼のような形状に、そしてそれが終わる頃にはクロエのISは今までとは違う姿へと変貌していた。福音もその姿を見るなり背部エネルギー砲口を構え戦闘体制になるも、
――――義理の兄を失った義妹の冷酷さを前には無情だった。
「HADES・・・・・・!」
そして彼女は戸惑うこともなくその禁忌の力を口にした。勿論一夏達もその言葉を知っており、
「クロエ・・・・・!?」
「あれを使ったら身体が・・・・・!!」
「・・・・・・御姉様は死ぬ覚悟であの福音を倒そうと・・・・いや、消し去ろうとしていると思います。ですから、今止めにいっても身体ごと溶かされるかと・・・・・。」
「今は退くしかないのか・・・・!」
「援護したいのは山々ですが・・・・下がるしかないですわね・・・・。」
「わかった、私も下がるわ・・・・だけど、必ず勝ってよ!」
「分かっています!すべての戦いを見届けてから戻ります。・・・・密漁船の拘束と拿捕もついでにお願いします。もしものためにもなるべく早く待避を・・・・・・・!?」
クーが指示しようと一夏達の方に顔を向けたとき、奥の方にいる密漁船が何かを撃とうとしているのが見えた。一夏達も突如発言が止まったクーの目線に向けるなり驚愕の表情を見せた。だが、唯一クーに担がれているヴィンスだけは違った。
その顔は、笑っていた。
戦闘空域に到着したペイ達だったがヴィンスの直撃によっての大破を目の当たりにした三人はげんなりとしていた。
「ああ・・・・もっと早くついていればこんなことには・・・・・!」
「・・・・・くよくよしても仕方がない、生きていることを信じて・・・・・!!ペイ!側面三連装主砲、装填!」
「出来てる!」
突発的な対応とはいえ反応するペイ。その反射速度は流石HADESの中枢系統と言うべきか並外れた速度だった。的確に指示を出すルリもそうだが火器管制を担うペイも中々のものである。トリスも操縦系統にはいるが実質置物状態となっていた。
「側面主砲解放、一番から六番!主砲、てぇぇぇ!!!」
そして、矢は放たれる。
そしてその様子は一夏達の目にも見えた。
「おい!?なんだあれは!?密漁船じゃないのか!?」
「武装した船とは・・・厄介だな・・・・どうする、このまま拿捕するか?」
「だが、あの砲台は相当厄介だぞ・・・・・!」
上から一夏、ラウラ、箒が続けてずさむがクーは何かを考えていた。
(なぜああも簡単に御姉様の元で撃てる・・・・・・・何らかの関係性があるのか?否、それはないか。だとするならば、戦闘不能にしての捕獲か!!)
そう簡易的な結論を立てるとすぐにでも助けにいきたくなるクーだがそうにもいかないものがあった。クロエに頼まれたヴィンスの護衛である。このうたかがわしき状況でどう打開するかクーの頭には思い浮かんでいなかった。だが。
「・・・・・心配・・・・するな・・・・あれ・・・・は、大丈夫・・・・だ。」
「御兄様!?」
一瞬だが話を聞いていたヴィンスが辛い身体に鞭を打って目を冷ましたのを見て全員がヴィンセントに駆け寄った。
「大丈夫なのか!?ヴィンセント!」
「ああ、大丈夫だ・・・・・・・傷は深いがな・・・・ゼェ・・・ゼェ。」
「バカ言うな!傷が広がるだろ!今は俺たちに任せとけよ!」
一夏がかっこよく決め台詞的なことを言うと、ヴィンセントは安心したのか再び力を抜いて、
「ふっ、ならそうさせてもらおう・・・・・・。あれは対IS運用水陸両用高速砲撃戦艦【BIG・TRAY】通称バターン。」
「ビッグ・トレー・・・・?」
「対IS運用戦艦・・・・・ですの?」
「聞いたことがないよ・・・・・。」
三人が聞きなれぬ単語の羅列に首をかしげながら聞く。ヴィンセントはそのまま説明を途切れ途切れ居続けていく。
「あれは言うなれば・・・・・・・・クロエの第二のお家といっても過言じゃない。恐らくクロエは気づいてないだろうが無意識のうちにやってしまっているとは思う・・・・・。」
「ですが・・・・たかだか一隻の戦艦では戦況は覆らないのでは・・・・・?」
セシリアが後退しながらヴィンセントに聞く。ヴィンセントが少し息を整えてからまた話し始める。
「あれには対IS装甲用の炸裂弾を主軸とした主砲を備えている・・・・ガホッ、ISに対する迎撃力、自衛力は保証する・・・ガハッ!」
「御兄様!?」
吐血したヴィンセントを揺らすクロエ。一夏達は一刻も早くヴィンセントの治療を行うために旅館へとスピードをあげた。
一夏達が離れた頃、・・・・クロエのトーリスと福音は対峙していた。
「・・・・・La。」
「HADES・・・・・・!お兄ちゃんを・・・・・・・・・返せえええええええ!!!!!」
先に動いたのはクロエだった。両腕のビームガンを福音に向けて連射する。福音はそれを避けるが精度が正確なため所々かすった。回避し終えた福音が反撃しようとクロエの姿を捉えようとするが既に正面にその姿はなく。
「・・・・遅い!」
背面からの足蹴りを食らった福音は吹っ飛んだ。通常転ぶ程度の威力しか持たない足蹴りだが、クロエのトーリスの出力は原型が863000kw、ISでも其を再現できないわけはないわけで、約900000kwの出力の足蹴りが福音へと入っているのだ。福音はそのまま約数kmとび地表に叩きつけられた。
「・・・・・・まだだ・・・・・・まだこんなもんじゃ!!」
「けっ、失敗か。」
「・・・・誰!?」
「よぉ、お嬢さん。福音をやったみたいだな・・・・。その腕前だけは誉めておこう。」
「・・・・・お前は何者だ・・・・何が目的だ・・・・!」
「・・・・・・あと数回俺らは来る。あんまり怠けんなよ?ハハハハハハッハ!!!」
「お前・・・・・自己満足のために!!!」
クロエは更に激昂したのか背部ハイパー・ビーム・サーベルを抜いた。そして最後に出たのは、
「我々は亡国企業!!この世に点在する巨悪の根元、ISを破壊する!それが目的と共に成される事実だ!!」
男はそう言うと姿を消した。クロエはサーベルを仕舞うとヴィンセントを容態をいち早く確認するべくHADESのまま旅館へと帰還していった。
To be continued.....
やっつけ仕事感がぱない終わりかたでした。
次回予告
無理をしたヴィンセントの容態は著しくなかった。そんななか、クロエは一つの決断を迫られていた。クロエはどちらをとるのか・・・・。
今後、どのキャラ視点での話が欲しい?
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クロエ
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ヴィンセント
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HADES三姉妹
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束&千冬
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囚われた鈴達