「あけまして!」←クロエ
「「「「「「「「「おめでとうございます!!!」」」」」」」」」←全員
「今年もこのミッシング・リンクを!」←クー
御愛読、よろしくお願い申し上げます!!!←ELS
「いや遅くない!?」←エルちゃん
と言うわけでね、今年最初の投稿です!!!
あらすじ
福音との戦闘は熾烈を極めその末ヴィンセントが凶弾に倒れた。それがスイッチとなりクロエのISが二次移行、福音を旅館がある陸地まで一発のけりで吹き飛ばした。果たして運ばれたヴィンセントの様態は!?
旅館のとある一角で千冬たちは彼らの帰りを待っていた。それこそコーヒーと緑茶を間違えるくらいには心配になっていたらしい。そんなところで摩耶からの連絡が入りすぐにそれをとった。
「どうした!」
「織斑君たちのIS反応捕捉、無事に帰還してきています!・・・・・・・はい・・・・・はい・・・・・・何ですって!?」
「何かあったのか!?」
摩耶が突如切り替えたかのような反応に対して摩耶は告げられた事実を千冬とその近くで箒の帰りを待っていた束に告げた。
「ヴィンセントさんが横腹に直撃弾をもらい出血多量とのこと!!此のままではいつまで持つか・・・!」
「馬鹿者!なぜそれを早く言わない!緊急救急要員を砂浜で待機!束!お前もヴィンセントを死なせたくなかったら何でもいいから手伝え!!」
「分かってるよ!こんなところでむざむざヴィー君を殺してなるもんですか!!」
束は直ぐ様ISのストレージから非常用重負傷者治療用キットを取り出すと組み立てを始めた。このキット、展開すればいい病院の手術室一つ分の機材が使えるようになるのだから正に英知の結晶といっても過言ではない。数分で組み立てた直後、千冬と束がいた部屋の中にヴィンセントが運ばれてきた。
「織斑先生!博士!」
「束、はやく!」
「分かってるよ!そう急かさないで・・・!」
救急隊員からヴィンセントの身柄を引き継ぐと束は医療用のナノマシンをキットから取り出し患部の付近に投入した。だが束の顔色は良くない。
「・・・・だめだ・・・出血量が多すぎる。一刻も早く塞がないといつ致死量になってもおかしくない!」
「輸血パックはないのか!?」
「ヴィー君に適合する型が無いんだよ!!」
「ええ!?そ、それってつまり・・・・!?」
一夏がそこまで言ったところで束がそれに続くように声を出した。
「定期的に検査できるように大分前に血液を採取させてもらったんだ。するとね、このヴィー君の血液型がものすごく複雑で分析すらできなかったよ。β018863OA・・・・それがヴィー君の血液型だよ。」
「そんな血液型・・・・・どうやって見つければ・・!」
「本当なら輸血してあげたいけどヴィンセントに拒絶反応が出たらそれこそ・・・・!」
「待って!ヴィンスの・・・・いや、お兄ちゃんの輸血パックの場所、私知ってる。」
「御姉様!?」
「クロエ!?数分前に囮になってくれたんじゃ・・・!」
誰もが福音を一時的に足止めしてくれると感じていた全員はクロエが戻ってきていることに驚きを隠せないでいた。その光景を見ながらもクロエはあるところに連絡をかけた。
プルルルルルルルルル.......
「繋がって・・・・・早く!!」
プルルルルルルルルル..........
「早く!!!」
ピッ
「もしm「β018863OA型輸血パック3L分速達!!急いで!!」ど、どうした!!ヴィンスに何か起きたのか!!」
「側面脇腹より出血多量!此のままだと大量出血による失血死になる!!!どんなてを使ってもいいから早く持ってきて!!」
「わ、わかった!すぐ用意させる!お前はお前でできることをしておけ!!」
「言われなくとも!!」
そう怒鳴ると携帯を切ってヴィンスに駆け寄る。一夏達はその様子を静かに見ていた。耳を当てているヴィンスの鼓動を感じ取ったクロエはいよいよといった顔をした。
「博士!すでに患部治療用のナノマシンは撃ってますね!?」
「真っ先にした!けどスピードが追い付いていない!!」
苦渋の声をあげる束の姿を見るのは初めてであったがクロエは何も言わぬまま隠密にしていた。その姿を見ていたクーは心配そうにクロエを見る。
「お、おい、ヴィンセントは・・・・・助かるのか?」
一夏が何も言わぬまま呆然と立っているクロエに対して聞くがクロエは答えなかった。一夏は察するとそれ以上深く調べようとは考えなかった。
「束、あとどれくらいは持つんだ?」
「よくて二時間、最悪30分も持たないよ・・・早く失血した分の血液を補充しないとヴィー君は死ぬ。」
「それでもってナノマシンは治療スピードが追い付かず尚も血が出ている・・・・・。くそっ、俺たちは何もできないのかよ!」
「そうだ・・・・!あの時もっと早くあの福音の行動に気がつければ・・・・!」
「・・・・・グダグダ言い合っても意味ないか・・・。此のままだとお兄ちゃんは死んでしまう。かといって輸血パックを待っていたら致死量に達して死んでしまう・・・・。仕方ない。」
そう言ってクロエは結んでいた髪の毛をほどいた。と同時にブロンドの長い髪が根元からひときわ輝くシルバーへと変貌していた。その代わりようをみて部屋の中にいた全員が驚いた。
「クロちゃん!?何する気なの!?」
「決まってる。お兄ちゃんは人ではなくなるけど一緒にいられるんだったらどんな非道な手でも使ってやる・・・・!」
「御姉様・・・・・。」
全員の声も聞かずクロエはその左手をヴィンセントの患部のそばに当てた。するとクロエの手から液体が溶け出してヴィンセントの患部に入り込んでいった。
「・・・・・姉さん、クロエはいったい何を・・・・・。」
必死なクロエの表情を一瞬見た箒が束に聞くが返す束の口調はISの開発者としてではない、一人の姉としての口調だった。
「箒ちゃん。人類はね、時に判断を迫られるんだよ?」
「判断?」
「そう。其が彼女・・・・クロちゃんにとっては今回がその時だったってこと。誰だって一番そばにいた人を失うことは辛いでしょ?例えば・・・・・いっくんとか。箒ちゃんは今の生活で失いたくないものってある?」
束は丁寧な返しで箒に問うた。箒は暫く黙りこむと軈て思い付いたかのように、
「・・・・・・周りに居る全員。これが今の自分の最善の答えだと思います。」
「なら箒ちゃんはクロちゃんが何をしようとしているか分かるよね?」
「・・・・・!!ヴィンセントを自分の命と引き換えに・・・・・!?」
「そんな極端な思考には行かないから!?」
箒と束の変な茶番に付き合わされている一夏達はへんてつもない顔をしていた。と、そこに大きな衝撃音を立ててやって来た人物がいた。全員が振り向くとそこには、
「クロエちゃん!!持ってきたわよ・・・・・って隊長!?」
「「「「「「「隊長!?」」」」」」」
「ローゼ!!輸血パックはそこに繋いで!」
「わ、わかったわ!!」
恐らく超特急で持ってきた輸血パックをもったローゼが掛かっていたパックのチューブにその輸血パックを繋ぐとクロエはとりあえずひと安心したのかヴィンセントの表情を見た。辛うじて辛そうにしていた顔は今は幸せそうな寝顔を呈している。その代償としてやはりクロエと同じように髪の毛が若干シルバーがかってしまっているがそれは聞けばどうとでもなることだろう。全員がほっとしたところで今度はローゼが黙りこくった。
「・・・・でもなんで隊長があんな目に・・・・・。」
「銀の福音ですよローゼさん・・・・アイツが不意をついて吹っ飛ばしたんです・・・・。」
「福音?あの旅館の横で伸びてたISの事かしら?」
「「「「「「えっ、伸びてた?」」」」」」
「あ、いい忘れてたけど私が本気を出しすぎて蹴っただけであそこまで吹っ飛んだんだよね・・・・ははは。」
「・・・・・・・・クロエ、あんたのIS出力はこの世界では到底作れない代物なのよ?あまりその力を使いすぎると・・・・・。」
と、ローゼが危惧するも当の本人は満面の笑みで、
「お兄ちゃんが傷付くなら世界でも相手にするよ?」
「うん・・・・・・そうだった・・・・。もとからそうだった・・・・うん。」
「あの、ローゼさん。彼女とヴィンセントさんの関係性って・・・・。」
「・・・・24年。」
「24年・・・・・!?」
「そう、苦しいときも、辛いことがあったときも離れることがなかった敵で・・・・戦友で・・・・・兄妹。」
笑顔で居続けるクロエを見ながらローゼはそう告げるのであった。
―私、いつか絶対に見つけて見せる!彼女の夢、いや、次の夢に!―
―生まれ変わったら何になりたい?私は・・・・・・・・・。―
To be continued......
はい、というわけで最後はナラティブ伏線って言うやつ。
次回予告
慌ただしくなっていた臨海学校も終わりを迎えようとしていた。一方、福音事件は終わりを見せなかった。そしてそれに立ち向かったのは他でもないグレミーだった。
今後、どのキャラ視点での話が欲しい?
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クロエ
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ヴィンセント
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HADES三姉妹
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束&千冬
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囚われた鈴達