あらすじ
千冬から呼ばれて出てきてまず見たのは例のブツを運搬してきた対IS戦艦。
そして束からの謎のプレゼント。
はてさてこの先どうなることやら・・・・・。
このトーリス原人め!!!死ねぇ!!!!!!()
7/29・・・・・・A.M.11:00
いつもはマトモじゃない一夏、見向きもしない束、厳しい千冬だが今日だけは違った。
「・・・・・どうなんだ、千冬姉?」
「・・・・ダメだ、完全に外部からの反応はシャットアウトされてる・・・・。」
「学園全体での通行量が異様に少ないから部屋をを回ってみればまさか束が持ってきた代物と同じようなものを付けているとはな・・・・。」
千冬の言う通り異様に静かな学園全体を危険と察知した一夏は寮長である千冬に相談してそれぞれの部屋を回っていた。するとどうだろう。およそ半数の部屋で昏睡した生徒たちの姿が確認された。千冬は直ぐにヴィンスたちの部屋も覗いたが誰かが先に来ていたらしく恐る恐る覗いてみた。すると中にいたのは、
「ヴィー君!!クロちゃん!!!・・・・・クソッ!!!」
荒れてた束がいた。何らかの異常を察知して来たみたいだが時すでに遅くヴィンス達も昏睡状態に陥っていた。
「どうなってるんだ束!!!」
「あの頭についてる機械だよ・・・・。あれが昏睡状態にさせてるんだ・・・・・。今のところは大丈夫だけど何日も放置してたらいずれ死ぬよ?・・・・・まぁヴィー君達はエルちゃんの恩恵を受けてるから他のやつらよりも遥かに大丈夫だけどね。」
「じゃあ他のやつらは・・・・・。」
「一ヶ月もすれば死ぬね。」
束から告げられた無情な死刑宣告に千冬と一夏は戦慄した。だが、其を良くないと思う人物もそこにはいた。
「博士・・・・・それ本気?」
「いくら博士でもそれはダメでは?」
「取り敢えず本社襲撃したい。」
「ヴェアアアア!?!?」
束の後ろに密かに隠れていたのかひょっこり出てきた三人組。束は気づくことができていなかったのか後ずさりしていた。窓を見るとトーリスリッター・キャバルリー。この時点で二人は察した。
「ルリ達か・・・・・やはりお前らもか?」
「ええ、ヴィンスにあれを渡してしまったのは私たちの責任です・・・・・。だから、私達でケリをつけなきゃならない。」
「けど、いったいどうするんだ?さっきからインターネットで次々と死亡事件が流れてきてるけど・・・・。」
「それはこれ・・・・ナーヴギアの特性だよ・・・・・。外部からの遮断措置がとられようとした場合、内部の高周波マイクロウェーブ発生装置によって電子レンジのごとく脳が焼かれる。・・・・・尤も、プロトタイプであるヴィー君とクロちゃんのナーヴギアには搭載されてないけどね。」
「じゃあどうすることもできないのか・・!?」
束から告げられたこのナーヴギアの性質を聞いた一夏は学園の皆もこれと同じような状態になるのか、と若干戦慄していた。だが、その震えを止めたのはルリであった。
「・・・・博士、アーガス本社の場所・・・・特定できる・・・・?」
「別に出来るけど・・・・。何をするつもりなの?」
「アーガス本社のSAOメインサーバープログラムの中にHADESを侵入させる・・・・・!」
「ほー・・・・。此がソードアート・オンラインの世界か・・・・。クロエを探さないとな。」
「うっしろにいるよ♪」
「うわっ!?・・・・驚かすな・・・・・。」
外の世界がどう言うことになってるのかも知らず二人はソードアートの世界に降り立っていた。一見カップルに見えるこの二人。周囲から冷たい目で見られてるが残念。コイツら兄妹だ。
「それよりもさ、早く装備を見ようよ!早く外にでてボスをボッコボコにしたい!!」
「おおう、何時もの暴走クロエだな・・・・・・。」
「こんなに気分が高揚したのはア・バオア・クーの時以来かな?」
「それいっちゃんダメなやつ!?」
クロエが一番記憶がなかった頃の暴走をこのソードアート・オンラインに来てから感じたというクロエの笑顔に若干ヴィンスは声をひきつらせた。やがて落ち着きをm取り戻すと揃って装備の確認を始めた。
「・・・うん、なんというかわかってはいたけど・・・・・。」
「HADESが無いってのは新鮮だね・・・・・少し寂しい。」
「数時間もすればまた帰れるだろ?・・・・ところで束さんからの贈り物は分かるか?」
「たぶんこれじゃない?どう見ても明らかにサベだけど。」
「明らかにこれはサベだな・・・。どうしたものか・・・・。」
「取り敢えずまず私たちだけで第一層を攻略しよ!!」
「ま、やることが無いならレベリングも兼ねてするか。幸いにも俺の【ビーム・サーベル】とクロエの【ツイン・ビーム・サーベル(二刀流)】は要求筋力値は最低限だししばらくは使えるだろ。」
「あ~あ、これにHADESがスキルとして標準装備されてたらなぁ・・・・・。」
「それは洒落にならんからやめてくれ・・・・・・ん?」
「・・・・・・どうしたの?」
「何処からかは知らないが次々とこの広場にユーザーが転送されてきている・・・・?」
ヴィンスは奥にある広場に次々と転送されてきた人々の光を見た。続いてクロエもそれを確認し何事かと二人も広場に向かった。着いてみればそこは騒々としていてとなりの声ですら聞き取りにくかった。
「ヴィンス・・・・・もうこの際だからいいや、お兄ちゃん、ここから出られないの?」
「ここではリアルは御法度・・・・とか言ってもクロエは無視するんでしょうね「ご名答♪」・・・・・模索はしないでおく。・・・・で、さっきのことだが、見る限り運営側からサーバーロックがかかっているな・・・・・・オープンセレモニーでも始まるんだろう・・・・。」
二人がそういった途端、空から液体が染みだし一人の人間を形作った。
「やぁ諸君・・・・・私はゲームマスターの茅場彰彦だ・・・。」
「あれが・・・・博士の同僚・・・・・。」
クロエが静かに呟くが、合間にも茅場はセレモニーらしきものを進めていく。
「諸君らは既にログアウトボタンが無いことに気づいて要るだろう。最初に申し上げるがこのログアウトボタンが無いのは不具合ではなく仕様である。繰り返す、此は不具合ではなく仕様だ。尚、外部からログアウトを試みよう者もいたがこのソードアート・オンラインの機器であるナーヴギアの高周波マイクロウェーブによってこの世界からも、現実の世界からも永久退場している。」
茅場から告げられた一言。たった一言だがその一言だけでそこにいた全員が騒ぎ出すのは造作もなかった。
「嫌だ・・・・・死にたくない!!しにたくない!!」
「そんな・・・・・!」
「のほほんや簪ちゃんに敢えなくなるの・・・・!?」
「・・・・・黙って聞いていれば、生温いゲームだな。」
「戦争を11年も続けてきた私達にとってはこの程度あくびが出るよ。」
嘆き叫ぶもの、喚き阿鼻叫喚になるもの、この地獄のセレモニーが終わったら行動を起こそうと思っているもの、サベで一層を速攻で落とそうとしているもの。それぞれの思惑がこの広場を包み込んでいく。
「このゲームをクリアする方法。それは、このアインクラッドの頂上に位置する第百層【黒紅宮】にて待ち構えるボスを倒すことがクリア条件となる。尚、この世界で死ぬと、同じように現実の世界からも死ぬ。其を留意してやってくれたまえ・・・・・。そうだ、良いことを教えてやろう。」
「良いこと?」
広場にいた全員が最後の一言を一字一句漏らさず聞いたのか茅場の方に視線を向けた。
「この広場のなかにはナーヴギアのプロトタイプを使ってログインしているものもいる。それらに関しては死んでもデッドペナルティとなる現実世界での死亡も無く、ログアウトも可能である。それらを君たちが見つけたらその判断は君たちに任せよう。なぶり殺すのもよし、滅多刺しにするのもよし、好きにするといい。それでは、これで
ソードアート・オンライン正式サービス開始セレモニーを終了する。」
こうして、クロエとヴィンスのヌルゲーが始まった。
To be continued.........
数多の戦線を潜り抜けてきた二人にとってゲームとは遊び。はっきりわかんだね。
次回予告
正式サービスが開始してから早三日、既にクロエとヴィンスは攻略組よりも早く第一層を突破して現在○○層に来ていた。そして余裕があるのかとある緊急クエストを引き受けることにした。だがそれは仕組まれたクエストだった・・・・!?