前話の次回予告で大体察してる人も多い筈。
尚、今回はかなり時系列がすっ飛びます。ちゃんとしたSAOはまた今度書くから許してね♪
囚われたのは
本音
簪
楯無
鈴音
セシリア
シャル
ラウラ
クロエちゃん
ヴィンス
ペイ(強行)
こんなくらいかな。なお主に出るのは下三人だけ。。
あらすじ
茅場から告げられた正式サービス開始と死んだら現実の世界でも死ぬという一言。誰もが騒ぐなかクロエとヴィンセントは唯一驚きも身じろぎもせずただただ満面の笑みを浮かべているだけだった・・・・・。
第一層迷宮区
一週間たった今、遂にクリアへと歩みだそうとする攻略組がボスの部屋へとたどり着いていた。
「これからボス戦だ・・・・。最後に言う。絶対に死ぬな。生きて全員が第二層へと向かえることを切に願う・・・・・いくぞ!!!!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」
団体の先頭にたっていた男、ディアベルはボス部屋へと続く大きな扉を開けた。それに続くように他のプレイヤーも雪崩れ込んでいく。全員が部屋のなかにはいると扉は静かにしまった。全員がいつボスが来てもいいようにそれぞれの武器を構える。だが・・・・。
「・・・・・・静かだな。」
「なぜボスが降りてこない・・・・・・β版ではすぐに降りてきていた筈なのに・・・・・。」
「ディアベルさん!!あれを見てください!!」
「何だ・・・・・・・あれは!?」
一人の隊員の声につられてディアベルは第二層へと続く階段がある扉の方へ視線を向けた。そこで彼は驚愕するものを見ることとなる。
「・・・・・・!!!??」
「おい、どうしたディアベr・・・・・!?これは!?」
「キリト君か・・・・これを見てくれないか?」
「ええ、まあ・・・・・・・。どれどれ・・・・・ええっ!?」
キリトとディアベルが見たのはとんでもない書き置きだった。
【この手紙を見たと言うことはあなたたちが漸く第一層のボス部屋に到達したと言うことでしょう。】
ディアベルは何枚にも折り重ねられた手紙を無言で読み進めていく。
【でも残念♪ボスは私とヴィンスで一撃で仕留めちゃった♪】
「ボスを・・・・・一撃で撃破だと・・・・?」
キリトは手紙の内容を読むなりその二人の強さに若干引いた。しかしまだ手紙は続く。
【さて、この手紙を読み終える頃には私達は第六十八層をクリアしていることでしょう。転移門を繋ぐゲートに関しては一切手を触れてないのでそちらの方でアクティベートをお願いします。 Vinse Croe】
「・・・・・・。俺たちが一週間もやった意味って何だったんだ・・・・・?」
時を同じくして第六十八層、先の手紙の張本人であるVinse・・・・ヴィンセントことヴィンスとCroe・・・クロエはとあるクエストを達成するためにボス部屋の前に来ていた。
「まさかボス部屋にクエストが合ったとはな・・・・・しかも確率でしか出てこないアイテムを持ってこい、か。」
「事実一発勝負だね。」
ローブで身を包んでいる二人・・・・・ヴィンスとクロエは寝ることもせずただただ己のサーベルのみでボスを切り伏せてきた。腰にはもはや相棒となったお揃いの二刀流ビーム・サーベルがこさえられていた。二人が道なりに進むと六十八層のボス部屋が見えてくる。
「さーて、クロエ、行くぞ。」
「分かったよお兄ちゃん。早く終わらせて次にいかないとね♪」
そう言ってドアを蹴り飛ばしたクロエ。蹴り飛ばされた扉は宙を舞い奥にいた何かに直撃した。
「「あっ。」」
「オマエラハワレノジャマヲシタ・・・・・・シネェ!!」
とたんに飛んでくる斬撃。しかし二人はなんなく避ける。クロエは攻撃を避けながら敵のボス情報を探る。
「・・・・見つけた!ボスの名前は【Death Nights】、攻撃力、防御力、機動力のバランスが整った敵か・・・・とっても厄介!!」
「ならば短期決戦で!」
そう言いヴィンスはソードスキルでは無いもののそれに近い連撃を放つ。至近距離まで接近されたデスナイトは多少削られるもヴィンスを切り払いで吹っ飛ばす。吹っ飛ばされ壁に打ち付けられたヴィンスは二割ほどゲージを持っていかれたが、不運はここで終わらない。
「・・・・ぐっ、体が動かない・・・・麻痺か!」
「お兄ちゃん!!」
クロエが麻痺状態になったのを確認すると直ぐ様ヴィンスの前に立ちナイトの行く手を阻む。だがナイトは構わず持っていた鎌でクロエを切り飛ばした。が、そこで終わらないのがクロエ。とっさの判断で両手にサーベルを持ち変えるとナイトをノックバックさせた。その好きに漸くしびれが取れたのかヴィンスが辛うじて立ち上がる。だがHPはもう残り少ない。クロエのビームサーベルを掴む力が一層強まった。
「誰も死なせるもんか・・・・・!これ以上、私の目の前で・・・・死なせてたまるもんですか!!!!」
「クロエ落ち着け!俺はもう動ける!あまりムキになると死ぬぞ!?」
「だけどお兄ちゃんまだHPが・・・・・うわぁっ!!」
クロエがそう言いきる前にクロエはナイトの攻撃によって壁まで吹き飛ばされた。同じくしてクロエは壁に打ち付けられひどい有り様だが今年は何かがおかしかった。
「(な、しゃべることすらできない麻痺毒・・・・!?)」
クロエはヴィンスより強力な麻痺毒によって口が空かなくなっていた。ナイトは近づくとクロエに向かって持っていた真剣を取った。しかしそううまくいく筈もなく。
「クロエ!ポーションで体力を回復させろ!出ないとくろえが死ぬぞ!!」
今度はヴィンスがクロエをカバーするように前に躍り出てビームサーベルを持った。ナイトは構わずそれにつっこんでいく。クロエは必死に動こうとするが神経がやられているせいでうまくしゃべれないし動けもしない。だが、僅かながら動く左手を力の限り振り絞ってクロエはインベントリから調合スキルで作った疑似ハンド・グレネイド紛いのものを実体化させると思いっきりヴィンスとナイトの間に投げ込んだ。ナイトはそれを見るなや剣の構えを変えて軌道を変えた。
「なっ!?・・・・剣でグレネイドを跳ね返した・・・!?・・・・うおっ!?」
「こ、これ以上は・・・・!・・・・きゃあっ!?」
跳ね返されたグレネイドは近接信管により起爆してヴィンスとクロエの戦意をへし折った。残り少ないHPのなか、クロエは必死に立とうとしていたがいまだに毒のしびれが取れない。ヴィンスもさっきの毒が再び回ってきたのか軽度の痺れに逢っていた。
「クソッ、このままやられるのか・・!?」
「お兄ちゃんだけは・・・・うっ!?」
突如つまったクロエの言葉を聞いてヴィンスが持てる力を振り絞ってクロエに近づく。その間にナイトは武器こそ構えているが攻撃しないという謎めいた現象が起きていた。それも露知らずヴィンスはクロエの容態を確認する。
「大丈夫か、クロ・・・・・・エ・・・!?」
「どう・・・した・・・・の?あはは・・・・・まだ体力の減少が止まらないや・・・・ここで終わりなのかな・・・?」
弱々しいクロエの声がボス部屋に響く中ヴィンスはクロエの痺れた手を強く握る。
「気を強く持てよ!福音の時はお前が助けてくれた!!次は俺がクロエを助ける番だ!!」
「それはできない相談だねぇ?」
「うぐっ!?」
突如として響いた声と共にヴィンスが呻き声を上げた。再び立てなくなったヴィンスとクロエの元に一人の男がそびえ立った。
「ほう、こんなところにもいるのか・・・・さぁて、どこから手を出してやろうかな・・・・。」
「お前!クロエに何する気だ!!」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ!!!!」
「ぐふっ!?」
「お兄ちゃん!?」
降りた人影がクロエに手を出そうとしているのをヴィンスは止めようとするが思うように動けず逆にクロエと距離を離されてしまった。ナイトはその様子に一行のそぶりも見せない。
「ははっ、邪魔物はいなくなった・・・・さぁ君、一緒に遊ぼうよ?」
「いや・・・・・嫌だよ・・・・御兄ちゃんとしか遊びたくない・・・・!」
「そうか・・・・なら先にお兄ちゃんを殺して絶望させてやるよ!!!!」
男は剣を構えると剣を突きの形に持ち突進していく。動けないヴィンスは死を直感した。だが、次の瞬間、二人はとんでもないものを目にした。
「・・・・・・・。」
「はは、しねぇ・・・・・!??!」
男の首が一瞬で飛び男はヴィンスの胸に剣を突き刺す3m手前で即死した。討ったのはクロエでもなく、ヴィンスでもなく、モンスターであるナイト。だがそのモンスターは徐々に暗闇に消えていこうとしている。
「クソッ、・・・・実力不足だとでも言いたいのか!!!!」
「もーつれないわね~。」
「「!?!?」」
ヴィンスは根気で毒を解除して後ろを振り向く。クロエはヴィンスが向いた方向に目線を寄せた。そして見たのは・・・・、
「なん・・・・・でだ・・・・・!?」
「さて、死んでください。」
さっきのナイトがヴィンスに振りかざす瞬間だった。
To be continued......
さあヴィンスはどうなってしまうのか!?
次回予告
活気がこの世から消えた攻略組達。イレギュラーの存在に焦る茅場。ヴィンスの危機に泣き叫ぶクロエ。其々の思惑は交差しつつあった。