IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

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はい、どーもエルテューヌ。

今回はリアル嵐山でこの小説を書いていまする。

まあ嵐山だし和風に行こうぜ!ってな感じでやっていきませう。

あらすじ

戻ってこなかった意識、記憶、そして存在。彼女達はそれを取り戻すべく再び電脳世界へとダイブする。カフェ・軍人・天災、三者が完全なる結託によって結ばれた今、事件の解決が始まった。




第58話 京蘭の舞

二人+3機が中央都市【アルン】へ向かっている最中、彼も同じ目に逢っていた。

 

「いってぇ・・・・。初期リスポーン位置が何故ずれたんだ・・・・?」

 

嘗てSAO【ソードアート・オンライン】でアインクラッド攻略に貢献し生き残った帰還者であるキリトもとある目的のためこの地に降り立っていたがクロエ達と同様不具合に逢い見知らぬ森林へと飛ばされていた。

 

「ほっ、ちゃんとログアウト出来るみたいだな・・・・。取り敢えず初期装備を確認するか・・・・。」

 

メニューを開き在るべき場所にSAOには無かったログアウトボタンの存在を確認したキリトはそのまま装備品のリストへと手を伸ばす。そして開いた瞬間に心地よい音と共に開かれたそれを見た瞬間、彼は硬直した。

 

「なっ、文字化け!?」

 

キリトは殆どの装備品が文字化けしていることに気づくと頭を抱えた。それだけではない。本来初期スポーンなら初期値になっているはずの各武器熟練度がほぼ全てマックスに近い数値になっているのだ。キリトは何度も見直したがその数値は変わらない。そうしているとキリトは一つの事を思い出した。

 

「・・・・・そういえば、あれはまだ生きてるのか・・!?」

 

キリトは再びアイテムリストを開くと必死に文字化けしたアイテムをぐるぐる回してとある名前を探す。そしてそれは見つかった。

 

「【Yui‘sHeart】・・・・これか!」

 

Yui‘sHeart・・・・日本語訳でいうユイの心をローカルメモリ内に保存していたので残っていたそれだがこれだけは文字化けせずに残っていたらしい。キリトはその欄を迷わず押した。

 

押した途端、心は具現化されキリトの手の中に収まる。そして光輝きだしたかと思うとふわふわと浮かび少し離れたところでまばゆい光を溢れされる。キリトは目を焼かないよう手で目を覆った。数秒経ち光が収まった頃を見計らってキリトは目を覆っていた腕をどかして光があった方へと目を伸ばした。見た先には丸くなって眠る少女・・・・・まさしくキリトがSAOの世界で文字通り命を懸けて救ったユイである。そのユイがゆっくりと地面につく前にキリトは手を伸ばしてふわふわと落ちてきたユイを受け止めた。

 

「んぅ・・・・パパ・・・?」

 

「ユイ、俺だ。キリトだ、わかるか?」

 

「はい!パパ、ただいまです!」

 

「ああ、お帰り!」

 

二人は軽く返すと今の状況を話すべく近くにあった倒木に座った。そこでキリトはユイが眠った後の出来事を話した。

 

「とまぁ、長く話したが今ママはここのどこかに囚われているらしいんだ。ユイも手伝ってくれるか?」

 

「勿論です!ちょうどさっきまでマルチタスク思考で現在の私のここでの立ち位置を探していましたがどうやら【プライベート・ピクシー】というものに分類されているみたいですね。」

 

そう言うと少し浮かんでキリトの目の前で光と共にその姿を変えた。キリトが光が消えた後の場所を見ると既にユイは消えており、代わりに左肩に小さな妖精の姿になったユイがいた。

 

「ふふ・・・どうですか?」

 

「ああ・・・可愛いな。」

 

「お世辞ですか?」

 

「本音さ・・・・。そんなことより、天空まで延びる木のある場所が知りたいんだが・・・。」

 

「それなら、天空都市【アルン】の事ですね。」

 

「アルン?」

 

「このサーバーの中心に位置し、その木のてっぺんに登れた最初の妖精族のみが上位種族となって自由に空を飛べるとなっているみたいですね。」

 

「なら、そこにいけば良いんだな?」

 

「ですね、ただ、気がかりなことがあって。」

 

「何だ?」

 

「その文字化けしているアイテムストレージです。」

 

「あっ。」

 

キリトはアイテムストレージから文字化けしているアイテムを今一度確認した。

 

「それは持っていると何れ検知されるので残念ですがそれは諦めましょう。」

 

「仕方あるまいな・・・・。」

 

キリトは文字化けしているアイテムすべてを選択するとなくなくそれを全て捨てた。ユイは其れを確認すると颯爽と空を舞始める。

 

「それじゃパパ!ママを救いに「キャアアアアアア!!!!!!」」

 

「・・・!・ユイ!」

 

「はい!方角からして北方向、しかも近くに謎の三人組の反応・・・。」

 

「そうか。」

 

「成るべく迂回したかったがそうもいってられなくなりましたね。」

 

「なら突っ切るまで。そうだろ?ユイ。」

 

「それでこそパパです!!」

 

キリトは慣れない飛行操作に戸惑いつつも何とか安定姿勢で飛ぶようにはなった。

 

そして彼は悲鳴の方向へ向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、二人がダイブしてからのティーレは刻一刻と観測が続けられていた。一夏と千冬、それにグレミーとローゼも居たがローゼとグレミーは何故か忙しい動きをしていた。

 

「心配なのか?」  

 

千冬がグレミーに聞くとグレミーは一瞬立ち止まった。

 

「まあ、な。アイツが居なくなったら誰がクロエを止めるんだってなるからな。」

 

「私達も隊長を慕ってはいたけど逆に一番隊長から慕われているのはクロエだしね。」

 

「ストッパーとして、そして相棒として・・・・か。」

 

「それだけあいつは愛されてるんだよ。」

 

グレミーがそう言うとドアに手を掛ける。

 

「少し野暮用が出来た。ローゼも最低限の仕事はしてからまたここに行きなさい。」

 

「りょーかい。では先生達、また後ほど。」

 

「ああ。」

 

そう言うとグレミーはドアの奥へと姿を消した。それに続くようにローゼも自分の部屋に戻るべくその後を追った。残された千冬と一夏と束は自然ながらに会話に入ることにした。

 

「束、お前は一体何を考えていたんだ・・・・。あのヘルメットといい、学園中の混乱といい。」

 

「二人に関してはホントに息抜きのつもりで渡してもらったんだけどね。それも初期生産のプロトタイプ・・・言わば高周波マイクロウェーブ発振機が搭載されてないタイプをね。けど、茅場が本当に二人を閉じ込めるとは思わなかったよ。」

 

「だけどそれよりも驚いたのは学園の中にこれ程までにSAOをしていた子達が居たことだな。今回は軽くリハビリをすれば二学期からまた授業には参加できるらしいけど・・・・。」

 

「だが、箒や鈴、ラウラは今だあのMirageの中に囚われている。一刻も早く助け出さないと学園の長期休業の終了日に影響が出始める。」

 

「だからこそ、今はあの二人に懸けるしかないよ。」

 

千冬と一夏はその言葉を聞き、再び彼女達の帰りを待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、悲鳴が聞こえた方向に一目散に飛行していた二人と三機はその姿を捉えつつあった。

 

「クー、見えたね?」

 

「ええ、正面にエルフと思わしき要請が二人。その真上に恐らく原因であろう火妖精族が五人ですね。しかもエルフの一人は女の子ですね。」

 

「なら、やることは一つだね!」

 

「はい!」

 

クロエは右手に持っていたビーム・サーベルを展開すると真上の一人の男に向かって投げた。投擲されたサーベルは寸分違わず男の首を貫通し一撃でデータ片と帰した。それにようやく気づいた他の四人組はエルフそっちのけで二人に向かってやってきたが、それが運の尽きだったのだろう。まだここで逃げていれば運命はかわったのかもしれない。

 

「クロ姉、来るみたいですけど。」

 

「適当にあしらって追い返そ!」

 

「そうですね。こんなところで時間をとってる暇もありませんし。」

 

「なら、決まりだね!」

 

クロエはそう言うと男に投げたサーベルをワイヤーで回収すると再び其を無知のように一回転させた。それに当たった男達は全員溶解しまっぷたつにされてリライメント片へと変わった。エルフの二人は其をただただ呆然と見ていた。

 

「つ、強い・・・・。」

 

「で、隊長格と思うけど、あなたも私とやりあうつもり?」

 

「まさか、デスペナルティが惜しい。ここは大人しく退くよ。」

 

「じゃあデスペナルティ食らって☆」  

 

「がぁぁぁぁぁっ!!?!?」

 

目の前で首を飛ばされた男はそのままリライメント片へと代わりその場にクロエとクーが降り立った。

 

「ふぅ、大丈夫だった?貴方達。」

 

「え、ええ。助かりました。」

 

「それはよかった・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああっ!?!?お前は!?」

 

 

「「!?!?!?」」

 

どうやら、まだ災難は続くらしい。

 




長いので区切る。

次回予告。

邂逅した2人の剣士。SAOではある意味敵同士だった二人は手を取り合い歩むことはできるのか!!

SAO視点での話は誰を主観として欲しい?

  • キリト
  • クロエ&クー
  • ルリ&ペイ&トリ
  • ヴィンセント
  • 束&茅場
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