IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

60 / 100
スランプってきついよね・・・・()

さて、今回はいよいよ某オンラインゲームのあれをアルンの大樹に使っちゃいますよ!(壮大なネタバレ

あらすじ

帰ってきた彼女たちに待っていたのは新たなトーリスの姉妹、【ネプリスリッター】ことネプちゃん。どこかで聞いたことのある名前だが二人は特に気にもせず短時間の休憩を取り再び世界へと入り込もうとしていた。だがそこには落とし穴があって・・・・?




第60話 鳥になりたかった少女 前編

二人は新たにネプリスリッターを加えてALOの世界へとダイブしていた。束の計らいにより新たにALOの世界で肉体を手に入れた四姉妹(トリ・エル・ルリ・ネプ)はセーブポイントであるアルンの宿に飛んだ。ペイルライダーは今回はALOの運営会社である【レクト】にトーリスリッター・キャバルリーを用いて殴り込みに向かっていた。

 

「ん~!!やっぱり肉体があると無いとじゃ段違いだね!」

 

「・・・・あなたたちも元はAIデータじゃないですか。この電脳世界こそが一番では?」

 

「今や私たちは機体と肉体を自由に行き来できる存在なんだよ?その気になればエルちゃんを経由してクロエちゃんたちを乗っとることだって出来るんだから、今こうして自分だけの体を持てるのが嬉しいんだよ!」

 

元々はHADESの処理CPUだったトリスとエルとルリ、宇宙世紀ではその搭乗者を殺すためにしか動けなかった彼女たちだが、この世界に具現化されたことにより一気にその重荷のタガが外れ彼女たちは乗っていた搭乗者を相棒を越えて姉妹関係すら結ぼうとしていた。そしてそれはあちらの世界で結婚したクロエとヴィンセントが彼女たちを血縁関係はないものの事実上の姉妹関係にすることで願いは達成された。そして、現在そのクロエの事実上の彼氏のヴィンセントが囚われているのだ。動かない道理はない。束によってプログラミングされた電脳世界専用のIS艤装により彼女達は事実上ALO最強とも言えるだろう。

 

「・・・・そうなんだ。ここにいるのかな・・・・・あの子。」

 

 

そう言ってクロエは以前のあの出来事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

―私、魂って絶対にあると思うな。―

 

 

 

 

 

「!?なんだ、この言葉・・・・。」

 

 

 

「この声、どこかで聞いたこと・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

   ―命が始めたことは命でしか終わらせられない。だから、手伝って。―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしかしたらここにいるのかな・・・・あの子。」

 

クロエはそう呟くと上で舞っている二人が降りてくるまで階段に座って待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、話がついたのか二人が降りてきた、どちらも最初から見知っていた顔だったのですぐに見当がついた。

 

「・・・・・何しちゃってるの?」

 

「・・・・・ちょっとした喧嘩かな。」

 

「け、喧嘩って・・・・・。」

 

「ちょっとしたコミュニケーションの不足から生まれた溝の埋め合いのようなもんだ。うちの妹のリーファ改め【直葉】だ。」

 

「うちの兄が今まで迷惑をかけてしまったようで・・・・。」

 

「迷惑・・・・?むしろバッチコイよ!私たちも同じ境遇だしね!」

 

直葉の謝罪に対しクロエ達は気にする必要もないことをアピールすると早速自慢の長身サーベルを取り出した。

 

「キリトさん、あなたの情報によるとここの上に居るんだよね?」

 

「ああ、この上にアスナが居るんだ。だがそこにいくまでの道程が厳しすぎる・・・・!!」

 

「・・・・どういう事です?」

 

クーがキリトの告げたおかしな一言についてさらに聞くことにした。大抵のことは側に居るユイが教えてくれたが、内容によると、

 

「無限スポーンのそこそこ強いモンスターがいて・・・。」

 

「一定の周期ごとに無限スポーンの嵐・・・・ですか。」

 

「ああ、あの屋上に扉があるのは把握したんだが何分進めなくてな・・・・。」

 

「うぅ~ん・・・・・・。ネプ、何か良い案ない?」

 

クロエはこの隙のない布陣をどう攻略するかを考えあぐねていたのでどうせなら、とネプに聞いてみた。そしてそれは一瞬で最適解が出た。

 

「あれ、データブレイカーはどうしたの?」

 

「・・・・・・・・・あっ。」

 

呆然と気づいたようなクロエは外部記憶端末接続コンソールから圧縮データを解放する。一瞬の光と共にクロエの右手に棒が三本くっついたようなものが握られる。

 

「展開完了っと・・・・。これを使えば・・・!」

 

「クロエ、それはいったい・・・・。」

 

「御姉様ではよく説明できないので私の方から説明させていただきますね。あれは対多数との戦闘、及び内部データ損壊のために作られた破壊プログラム、言わば一種のコンピューターウイルスですね。」

 

「ゲームの中にそう易々とウイルスが持ち込めちゃうの・・・・?」

 

「侵入経路なんていくらでも在りますよ。後は使い方次第です。」

 

「さぁて、これであの大樹の中心を爆破して進むよ!」

 

「あ、ああ・・・・。」

 

たじろぐキリトともう話について行けなくて呆然としている二人をよそにクロエはデータブレイカーを抱えて上へと続く通路へ入った。入ると同時にここを通させまいとガーディアンがうじゃうじゃと湧いてくるがクロエはそんなことも気にせずデータブレイカーをドンと設置した。設置されたデータブレイカーはグググッと棒が伸び、隙間から赤い粉を吹き出す。クロエはそれを確認すると全力疾走で大樹の内部から逃げた。

 

「さぁ、やっちゃって!!!」

 

ドカドカドカドカ!!

 

ドカドカドカドカ!!

 

ドグォァァァァァァン!!!

 

クロエの合図で押されたスイッチはデータブレイカーを起爆させ内部のガーディアンを全て消し飛ばし、なおかつ内部のデータを全て破壊、これにより一直線でアルンの頂上へ向かう通路が完成し四人はそこからとんで向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴォォォォン

 

「何!?」

 

「この爆発音・・・・・データブレイカーか!!」

 

「データブレイカー・・・?」

 

一緒の檻に軟禁されていたヴィンセントとアスナだったが、爆発音によって誰かが助けに来ていることを知り、しかもヴィンセントはそれが誰かを察知していた。

 

「データブレイカーを持つのは一人・・・・・・アイツはいないな?」

 

「ええ、見えないわ。」

 

「なら、こいつで・・・!」

 

ヴィンセントはデータ内部から小型のデータブレイカーを取り出すと扉に設置しボタンを押した。ボンッという音と共に鍵が破壊されヴィンセントはそのまま蹴りあげて扉を破壊した。そして二人は扉から出ると来るであろう方向に向かって通路を走っていく・・・・・・筈だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また逃げ出そうとしているのかい?」

 

「なっ、察知が早い!!」

 

「ボクが直接管理している世界でデータクラッシュが起きたらまず疑うのはお前たちだよ・・・・・。」

 

「「くっ・・・・・!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまでだよ!!妖精王・・・・いや、妖精屑オベイロン・・・・・いや、【須郷】!!!!!!」

 

「く、クロエ!?来てくれたのか!!!」

 

オベイロンの気を引かせたのは助けに来たクロエたちだった。オベイロンは煽られたのがしゃくなのかコンソールを叩いて何かをしようとしていた・・・・それはよく見ると痛覚レベルを無効にする処置・・・・つまり一方的に殺そうとしていることは明白だった、だが・・・・戦場を前にするクロエとクーの前では寧ろ慣れたことだった。

 

「システムによる痛覚遮断・・・?慣れたものよ!!トリス!ねぷちゃん!!」

 

「だったら私も・・・・!!キリトさんたちは下がってください!!エルちゃん!ルリちゃん!」

 

「「「「分かってるよ!!」」」」

 

「「システム外スキル【HADES】、起動!!」」

 

二人はそう叫ぶ。それと同時にピクシーの姿になったルリ達が二人の体の中に溶け込んで行き二人の体からオーラが漂い出す。オベイロンは何がなんだか分からず少しずつ後ずさりを始めていた。

 

「な、なんだ・・・・・!?」

 

「私のお兄ちゃんを拉致した罪は重いよ?」

 

「今さら許しをこうても無駄です。既にもう一人のペイちゃんが貴方の罪状を暴くべくレクト本社を襲撃しています。時期にこの世界も崩壊するでしょう・・・・・。」

 

「穢れたことぉぉぉぉぉぉ!!!!!!ガフッ!?」

 

「まだ諦めないんだ・・・・・こんなやつ、さっさとあっちで焼いちゃおっか♪」

 

「ですね♪御姉様!」

 

「貴様らァァァァァァァァァ!!!!」

 

「ふっ!!」

 

「ガァァァァァァァ!!!・・・・・僕は新世界の神なんだ・・・!こんな・・・・こんなガキに・・・・!」

 

「ガキなんかじゃないわよ、私は地球連邦軍少尉、【クロエ・クローチェ】なんだから!!!!」

 

「ゴフッ!?」

 

その最後の一突きと共にオベイロンの体は跡形もなく消えた。下がっていたキリトはいち早く駆け出すとアスナの元に向かった。

 

「遅くなってごめん・・・・!」

 

「ほんと・・・・バカなんだから・・・!!」

 

「ログアウトしたらすぐに向かうよ・・・!」

 

「約束よ・・・!」

 

二人がそうしているのとは別に、ヴィンセントも二人との再会を果たしていた。

 

「お兄様!!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「クロエ・・・・クー・・・俺が不甲斐ないばかりに・・・!!」

 

「お兄ちゃんが生きていれば良いの!さっさと帰ってあの須郷を消し去りにいこ!!」

 

「・・・・ああ、ここまで妹たちを困らせたんだ、死ぬより痛くしてやる・・・!!」

 

そしてこの世界から6人がログアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・ただいま・・・!!」

 

「「お帰りなさい!!」」

 

その数分後、起きたヴィンセントは新たなトーリスシスターズと共にクロエたちに迎えられようやく現実世界への帰還を果たした。起き上がろうとするが起こせない体。ヴィンセントは何とかしようとクロエに立たせて貰おうとしたがクロエはそれをなぜか拒否した。

 

「クロエ・・・・・・な、何を・・・!?」

 

「やっと目を覚ましたんだから一緒に寝よ!後のことはペイちゃんがやってくれるし!クーもほら!こっちこっち!」

 

「はい!御姉様!」

 

「おわっ!?仕方ないな・・・!」

 

ヴィンセントはそのまま二人を抱くとそのまま再び眠りにつくのだった・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、現実世界への帰還を果たしたキリトはアスナに会いに行くべく夜遅いのに病院へと向かっていた。だが、

 

「キリトくぅん・・・・遅いじゃないかあ・・・・寒さで凍え死ぬところだったよぉ・・・・まぁ、先に死ぬのはお前だけどなぁ!!!!」

 

病院の敷地内に入った瞬間、須郷がキリトを殺すべくナイフを一直線に突き出してきたのである。死角からの攻撃にキリトが早々対応できるはずがなく、心臓へとその狂気の刃が突き刺されようとしていたとき、その攻撃は消滅という手段で不発に終わる。

 

「・・・・・・・アガハッ!?」

 

「・・・・・・ふぅ、間に合った・・・・!」

 

「何だ・・・・・・これは!?」

 

「キリトくん!速く行ってあげて!こいつは私が処分する!」

 

空から落ちてきたペイル改がビームサーベルを須郷のナイフを持っていた左手を熔解させるとそのままキリトをかばうようにしゃがみこんだ。彼女からの後継ぎを任せられたキリトは全力疾走で病院の入り口へと入っていった。それを見届けた彼女・・・・ペイはそのまま無い左手をさすって逃げようとする須郷をMSの手で押さえつけるとサーベルの根元を須郷の頭に押し付けた。

 

「ヒイッ!?」

 

「新世界の屑の須郷よ・・・・クロエちゃんたちを泣かせた罪は、あの世で詫びるんだな。」

 

「そ、そんな・・・・ギャアァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

出力されたサーベルに呑まれた須郷は痛みすら伴うことなくこの世から粛清された。

 

 

そしてここに、世界を巻き込んだ第一次SAO争乱が幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?ここどこぉぉぉぉ!?!?」

 

「燃料・・・!残弾わずか・・・不味いです、ええ。」

 

 

・・・・・もうひと悶着どうやらありそうだ。

 

 

To be continued.....

 




お待たせしました!!!

次回からは夏休み上旬編!!!



次回予告

平和が戻ったIS学園の生徒達とクロエたち。しかしそこにティーレのレーダーが何かを捉え・・・・・?

新たに製造される束純正のトーリスリッター擬き。愛称は何にするか

  • ネーリスリッター
  • プーリスリッター
  • ギーリスリッター
  • アーリスリッター
  • ネプリスリッター
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