IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

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クロスウェーブやってたらこうなった。後悔は微塵もない。尚最速でクリアした模様。




あーらーすーじー

空間転移装置により鏡面海域へと着水した戦艦ティーレ。来るべき目的地へと進むため彼らはメインエンジンに火をいれた。




第66話 やっぱ連装ミサイルランチャーが一番だなって

「・・・・見えた!最大望遠!!」

 

トリスの唐突な発見報告に全員が仮眠から覚醒し艦橋ブリッジに集まった。

 

 

「どうだ?」

 

「今写しますよってからに!」

 

トリスはコンソールを叩き前方の様子を写し出した。そして誰もがその光景に唖然とする。

 

「・・・遅かったか!!数は!」

 

「各方向2000と推定!」

 

「多い!ティーレ、行けるな?」

 

「何時でも。」

 

「私も大丈夫だよ!」

 

「上等!クロエ、ペイルライダーとネプリスリッターは起動!ネプとペイ、お前らの力で一刻も早く包囲を解く!」

 

「「「了解!」」」

 

ヴィンセントの作戦指示を聞いた三人は急いで格納庫へと向かう。それを見送ったヴィンセントは今度はルリに視線を向ける。

 

「ルリはティーレの艤装に外付けでいいから連装ミサイルランチャーを2分でセッティングを!少しでも火力はあった方がいい!」 

 

「分かった!ティーレちゃん、格納庫に行くよ!」

 

「はい!」

 

ヴィンセントに同じく指示を出されたルリはティーレの左手を引っ張り艦橋ブリッジを後にする。ちなみにネプテューヌもティーレの道連れにされてたりするが。残されたトリスとヴィンセントは今だ最大望遠で見えるその惨状を苦い顔で見つめる。

 

 

「・・・・艦は頼んだ。絶対沈めるなよ?」

 

「かすらせやしませんよ。」

 

「上等。・・・ハッチは此方で開ける。操縦と砲台制御は任せた。」

 

「お任せを!行ってらっしゃい!」

 

トリスに見送られたヴィンセントは一気に俊足で格納庫へと走り自分の主を待つルーリスへとその足を運ぶ。それを見えなくなるまで手を振ったトリスは密かににやけた。

 

「さぁ・・・楽しい地獄の始まりだ・・・・!!!」

 

 

 

 

後にこの様子を観察していた束さんはこう称した。

 

 

 

 

 

 

 

 

    ー悪魔ーだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティーレを格納庫へと連れてきたルリは工具と外付け専用ミサイルポッドを持ってくると脚部に設置を始めた。

 

「ティーレちゃん、よく聞いてね?この連装ミサイルランチャーは一定時間敵を見ないとロックオンができない代物だからそこだけは注意してね。」

 

「どっちみちセイレーンに全部当てるなら接射でも大丈夫です、ええ。」

 

「あはは...よし、接続完了!いくよ!」

 

「はい!」

 

「外部接続ハッチ解放!!!」

 

ルリの合図で開かれたハッチは大海原を写し出す。ティーレはそのまま艤装を起動すると海に飛び降り綺麗に着地する。

 

「・・・Z2、ゲオルク・ティーレ、抜錨します!!!!」

 

そしてティーレはそのままタービンを起動し勢いよく包囲された前線へと疾った。それを見送ったルリも外に係留されているルーリスの元へ急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二手に別れていたヴィンセント達だったが彼らは最短ルートで屋上へと来ていた。

 

「・・・本当に使わないの?」

 

「小回りが効かん以上はな....そもそもクロエだって未だ無茶な動きはできんだろ。」

 

「うるさいよお兄ちゃん。」

 

「バカ言え、おればクロエの体調のことを思って言ったんだがな?」

 

「お兄ちゃんのけち。.......私ね、今ものすっごくイライラが貯まってるの。勿論お兄ちゃんと一緒に寝れたのは良かったことだけどやっぱり本質からは逃げられないんだなって。」

 

「本質?」

 

ヴィンセントが不思議に思ったのか聞くとクロエは服の左側につけている階級章に手を当てた。

 

「・・・・戦いよ。あの戦争の時に人を殺すことの喜びを閣下に植え付けられてしまったから.....ヴィンセントも聞いたでしょ?ア・バオア・クーで出会ったときの私の声を....」

 

「......あの狂ったような笑い声か。まさかあの時に既にクロエはグレイヴってやつに.....」

 

「そう、限界を越えた投薬によって私は制御下を離れ半ば暴走。あの時お兄ちゃんが仲間を犠牲にしてでも私を止めてくれなかったら今の私は居ないよ?それに関しては本当に嬉しく思ってる。でもね、やっぱり一度覚えてしまったことからは逃げられないんだ.....」

 

クロエの悲痛な呟きを聞いたヴィンセント。暫く考え込むと突然ISを展開し右手でクロエの左手を取った。

 

「お兄ちゃ・・・・ヴィンス?」

 

「俺はお前がどのような姿になろうと傍から離れないよ。例えば狂っても、苦しんでも俺とクロエは兄妹だ、ずっとそばにいてやる。だから・・・【今のクロエの素を見せてくれ】。」

 

「・・!?」

 

ヴィンセントから告げられた言葉、それは今のクロエの姿をそのままヴィンセントに見せてくれと言っているようなものだった。だが、それは同時に今のクロエを全て受け入れるとも取れた。クロエの目からは数滴の涙が零れ僅かながら嗚咽がクロエの声帯から出た。

 

「・・・・ほんとに・・・良いの・・・?」

 

「クロエはクロエだ。それ以上でもそれ以下でもないさ。」

 

「・・・・うん!」

 

クロエは涙を拭き取ると階級章に願いを込める。そしてその階級章は光を帯びクロエに鎧を被せていく。

 

「・・・行こう!ヴィンス・・・・いや、【お兄ちゃん】!!」

 

「ああ!!」

 

固くヴィンスの右手とクロエの左手が結ばれている二人の表情はどこか自然とした笑みが生まれていた。そしてそのヴィンスの左手にはビームサーベル、クロエの右手にはハイパー・ナックル・バスターが握られている。

 

「「・・・・・ヴィンセント・グライスナー(クロエ・クローチェ)、トーリスリッター、出ます!!!!」」

 

 

 

種は跳んだ。この蒼い航路をバックに。

 

 

To be continued.......




大分お待たせしてしまいすみません!!!!

次回予告

戦闘空域へと突入した四人。砲弾が飛び交うこの海域で二人は何を為すのか。そして戻ってきた二人はこの侵攻を止めることができるのか。

クロス編で出す艦

  • ダブデ改級陸上戦艦
  • 1934型
  • ビッグ・トレー改級陸上戦艦
  • Yubarinrin
  • 爆破オチ担当
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