今回から某刻々帝が乱入したりしなかったり。
そして新型ISの某ぺーペペぺーも実装されたり・・・・?
「・・・・・まず言わせて?」
「何でしょう?」
「帰ったんじゃなかったの?」
開幕早々これである。執務室で突っ伏しているヴィンセントを見ていたのは帽子を被った二人の少女と猫だった。そしてそのうちの一人、ヴィンセントが助けた少女であるティーレが懐から一枚の書類を取り出す。
「あれから別れた後、指揮官に報告とかしましてその結果、このまま外部技術の取得を仰せつかったわけでして。」
「それで随伴に二人を?」
「元は敵でしたけどね。そんなわけで鉄血陣営所属1934型Z型駆逐艦二番艦【ゲオルク・ティーレ】。」
「ロイヤルネイビー所属H級駆逐艦【ハーディ】。」
「重桜陣営所属連合艦隊工作艦【明石】。」
「「「大城司令の命により暫く.....というかほぼ暫くこちらでお世話になります(にゃ)。」」」
「おーけー取り敢えず大城司令を殴りたくなった。」
「いくらなんでもそれはやめようよヴィンス!?」
今日何度目かわからない溜め息が部屋全体を包み込む。柄にもなくため息を吐くヴィンスを見るクロエはふと気になることを思い出す。
「そう言えば、住むところはどうするの?用意できそうならこちらで準備するけど....。」
「いえ、それはご心配なく。今は曳航していますが、私達の本体である【Z2】、【ハーディ】、【明石】がありますので住居に関してはご心配なく。」
ハーディがそう言いながら窓を指差す。席を立ったヴィンセントが窓から外を覗くとそこには確かに小型の艦が2隻とまるでひとつの工場とも言えるべき艦が1隻紐で曳航されていた。戻ってきたヴィンセントは再度突っ伏すと、
「港、増築しなきゃなぁ.....。」
燃え尽きた。
「「「「ヴィンセントさん!?!?(ヴィンスー!?)」」」」
真っ白な煙を吐いて気絶したヴィンセントの扱いをどうしようか慌てる四人の姿がそこに残ったという。
数時間後。
「・・・・博士、現在の場所ってわかります?あと日時も。」
復活したヴィンスは何か嫌な予感を察したのか束に情勢を聞く。束は快く引き受けネットから情報を漁っていく。
「・・・ん、今日は8月30日、現在地は大西洋ドーバー海峡沖ベルファスト港周辺だね。」
「・・・・おーいまて、二学期はいつからだ?」
「・・・・明日だね。」
「クロエェェェェ!!!!!!クー!!!」
ヴィンセントは椅子から飛び降りるとクロエを呼び出す。近くにいたクロエとクーがバタバタと入ってくる。
「ヴィンス(お兄様)、どうしたの!?」
「拡張領域に学園の準備物ぶっこめ!時間がない!!」
「「あっっっっっっ!?」」
ヴィンセントの焦りようにようやく二人が二学期の開始時期が明日と言うことを悟るとすぐさま自分の部屋に向かっていく。ヴィンセントは既に準備を終えており用意周到である。そんな三人を既に馴染んでいるティーレとハーディが見ていた。
「・・・・なんか、あの人たちって.....。」
「バカなんじゃないんですかね、いや、バカでしたね、ええ。」
冷たい目で見ていたという。
数分後、屋外ブリッジには制服姿の三人がいた。
「こんなしょうもないことでトーリスを起動するとは思わなかった....。」
「転移場所が場所だったからね....。」
「今から行ってもギリギリ....急ぐか。」
そう言うとヴィンセントとクロエ、クーが自身の専用機を纏う。
「こっちも急いで学園の方には向かうから....それと、最近この辺りで空間歪曲による災害が多発してるからくれぐれもそれには巻き込まれないように....。」
「肝に命じておきますよ....。ヴィンセント、【エールスリッター・ツヴァイ】!!」
「ティーレちゃんたちも早く来てね....?クロエ、【トーリスリッター・キャバルリー】!!」
「では博士、行ってきます!クロニクル、【トーリスリッター・デュラハン】!!」
「「「出るぞ!!(出ます!!!)」」」
三人がそれぞれ学園に向け猛スピードで駆け抜けていくのを見送った博士はそそくさと艦橋ブリッジへ戻っていく。
「さて、ハーディちゃんやティーレちゃんのISも作らないとね!」
束の衝撃発言に二人は硬直する。
「まだ顔合わせして時間もたっていないのにそんな・・・。」
「良いの良いの!私が気に入ったから作るのだ!」
「良いではありませんかハーディちゃん。これで外部技術の塊が得られると思えば。」
「う、うん....。」
異様なティーレの圧し様にハーディは気圧されてなくなく承諾した。その姿を見ていた束の書類には二機の試作ISの企画書が飾られていた。
KANSEN技術搭載型試作IS【ペリオン】【ドレット】と。
その頃、ティーレを発った三人は一人の少女と相対していた。
「あら、そんなに人が飛んでいるのが可笑しいことで?」
「・・・・少なくとも、IS無しに空を飛ぶやつが人とは呼べんな。お前....何者だ?」
ヴィンセントが専用ライフルをその少女に向けて銃口を穿つ。対する少女も負けじと古式の歩兵銃と短銃を三人に向ける。
「私はただただ寿命が欲しいだけの少女ですわ。だから.....死んでくださいまし!!!!」
そして少女はその持っている短銃を戸惑うことなく引き金を引いた。対する三人だったが、武装をすべて拡張領域にしまい楽々と回避すると、
「なんだ....寿命か....。」
「それぐらいなら延々とあげれるのに...。」
「いきなりやって来たと思ったらそれだけですか.....。」
「・・・・え、なんですのこのうっすい反応は。」
あまりにもあっさりと承諾されたことに少女は困惑していた。今までの人間は誰しも恐怖し逃げ出すものもいたが容赦なく食べていっていた。だが目の前のは人間はどうだろう。寿命を取られることに何の戸惑いもなく許可していることに今度は自分が恐怖の念に駆られていた。
「何故、そこまで薄い反応が.....!」
恐る恐る少女は三人に聞いてみる。するとヴィンセントがいち早く復帰し、
「どうだろう....一番の理由はエルが居るから寿命の概念が無くなったってのもあるんだが....。」
「が....?」
「ISがないのに空を飛べる少女なんて興味の塊でしかない。もっとも、クロエとクーがどう反応するかだけども.....。」
「あの短銃....私にも使えるかな.....。」
「友達になれるかな.......。」
「あの様子だと問題無さそうだな。」
「ものすっごく自分の行く末が怖くなってきましたわ.....。」
「安心しろ、ああ見えて根は優しい。キレたら世界が滅びかねんが。」
「物騒すぎますわ!?」
少女に目を向けてキラキラさせてる二人をよそ目にヴィンセントはその少女と話を続ける。
「・・・まあさっきも言った通り寿命を吸い取る分には問題ないんだが....。」
「が・・・?」
「人目のつかないところで頼む......。」
「それぐらいなら御安い御用ですわ。私の分身体を潜ませておきますので大丈夫なときに分身体を通して連絡してくださいまし。」
そう言うと少女の影から全く同じ姿の少女が出てくる。そしてヴィンセントの影を踏むとそのまま吸い込まれるように消えていった。ヴィンセントはそれを見てふと思い出した。
「あ、そう言えば、名前聞いてなかったな。」
「そう言えばそうでしたわね。私の名前は【時崎狂三】、そして天使は時をも操る【刻々帝】。進むも戻るも思うがまま、ですわ。」
「狂三か、ならこちらも。俺は武装組織【アクシズ】地上本部総司令のヴィンセント・グライスナー。そこにいる二人が妹のクロエ・クローチェとクロニクルだ。クロエは二人とも名字は同じだからクロニクルの方はクーとでも読んでもらえれば良い。」
「そうですか。取り敢えずここは目立つのでひとまず退きますわ。ではヴィンセントさん、クロエさん、クーさん、また人目の無いところで会いましょう。」
そう言うと狂三は影に消えた。残された三人は時計を見る。そして揃って青ざめる。
「やっべー後1時間しかない!!!!」
「急ぎますよ二人とも!!」
クーに促され三人は再び学園へとスラスターを吹かした。
これが、後のヴィンセント達が半精霊化するきっかけとなったのだが、それはまた別のはなし....。
To be continued.......
と言うわけで狂三ちゃん先行登場。
これからもちまちま出てきたりします。
(´・ω・)っスッ
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