ISをもらって以降やたらベッタリ甘えてくるようになったクロエ姉妹にチョッとだけ和んでいたヴィンセント。そんな二人をヴィンセントは束さんからのすすめでモンド・グロッソを観戦しにいく。だがやっぱり今までクロエ(クローチェ)の甘えを突っぱねてきていたのが仇となったか甘えが二人とも大爆発。どうしようかと悩んでいたヴィンセントのもとに束さんからのメール。それにより三人は観戦を終了せざるを得なくなってしまった。
この国には暗躍者が多いことは三人は知っている・・・・・・・。
クロエちゃんがいい感じにシスコンとヤンデレぶっ壊れててクーの立ち位置に困っているEL刹那です。
クロエ姉妹はヴィンセントになつきすぎててね・・・・・。甘えの歯止めが聞かなくなっちゃった。尚後々の話によってはまだ二人増える。
「おら!起きやがれ!」
「グハッ!・・・・・・此処は・・・・・廃棄された倉庫か・・・・・?」
紐でぐるぐる巻きにされた少年は女性に強く蹴られて起きた。尤もその衝撃がいまだに残っていてその怪我は尋常でない事が見てとれるが。
「一体・・・・・何で俺なんかを拐った!」
「貴女のお姉さん・・・・・・二連覇されるとこちらとしても少々厄介なのだよ。手荒で悪いがこんな手を使わせてもらった。」
「その割にはずいぶんと手厚い歓迎ですね?」
少年はぐるぐる巻きにされていたが実際のところ、手と足だけぐるぐる巻きにされていて、ソファーにちゃんと座れるようにしてくれている。
「まあな、お前の顔を見ていると何故か思い出すんだ・・・・・・親より先に逝ってしまった息子の事をな。」
「息子さんがいたんですか・・・・・。」
「ああ、この写真だ。」
そう言って女性は写真を少年に見せた。その写真には何処かのイタリア料理点で生まれたばかりかと思われる赤ん坊を抱えている女性と其をみて和んでいる男性の姿があった。
「これが私の息子だ・・・・。孫を十分に育ったと思っていたら突然癌で逝ってしまった・・・・。」
「失礼ですがお名前は・・・・?」
「ん?ああ、本名は言えないがコードネームは教えておこう・・・・・。
フィクサー・・・・、フィクサーだ。覚えてくれよ?」
「フィクサーさんですね・・・・ところでいつ解放してもらえるので?」
「あんたのお姉さんが辞退してくれるまで・・・・といったほうがいいのだろうな。」
「そんな・・・・じゃあ来なかったら・・・・?」
「そのときには悪いが・・・・あんたのお姉さんを怨むんだな。」
その冷たい一言と共に彼女は頭の正面に拳銃を着けた。少年の冷や汗がその拳銃を伝って落ちていく。すると後方からもう一人女性が走ってきた。
「フィクサー、決勝戦は始まったようだ。どうも全く気づいていないらしい。」
「そうかボマー、分かった。例のものの準備をしてくれ。」
「了解、南米産の火薬を使った肉片と言う名の芸術をお見せしましょう・・・・!ククク!」
「と、言うわけだ・・・すまないが、私は貴女を撃たなければならない。」
「そんな・・・!」
「恨むならお前さんのお前さんを怨め。あばよ。」
女性の拳銃に引き金がかかる。少年は自分の最期を確信した。
だが、同時にわずかな希望を残して。そしてその希望は叶うこととなる。
「いた!」
「織斑一夏は返してもらうぞ!」
「一夏さまは返してもらいます!」
「何っ・・・・・!あいつに情報統制は完璧にこなしてもらったはずだ・・・・!どうしてここが分かった・・・・!」
「俺たちのクライアントがそいつに密かにGPS発信装置を装着してたもんでな・・・・悪いが其を追跡させてもらった。」
「さぁて・・・・どこから調理しようかな♪」
「クロエ・・・・・・・落ち着け・・・・。」
三人の介入により計画はズタズタになった。フィクサーはこれ以上奴等に関わっては身が持たないと直感しいち早く離脱した。敵が居なくなり、静かになった倉庫に4人が残される。
「・・・・大丈夫か?」
「あっ、はい、ありがとうございます・・・・。」
「兎さんが言っていたいっくんって君であってるよな?」
「ええ、そうです。織斑一夏です。」
「分かった。クロエ、クー、一夏から少し経緯を説明してもらっててくれ。束さんと連絡を取ってくる。それと・・・・・今日は頑張ったな・・・。ラボに戻ったら俺のところに来てもいいぞ。」
「本当ですかお兄様!?」
「やったー!今日はいつも以上に甘えちゃおうっかなぁ!」
「はいはい・・・・でもこれが終わってからだぞ。」
「「はい!」」
二人が一夏をみて顔を赤らめていたことは放置して、秘匿回線で束を呼び出す。
「ヴィー君!終わったんだね!」
「はい、三機とも一次移行も完了しました。」
「おっけー!ちーちゃんには伝えておくからいっくんラボにまで連れてきてー。」
「分かりました。では、そろそろ軍が来そうなので速やかに帰還します。」
「おねがいねー。」
秘匿回線を切ってレーダーを見ると全方向から軍が迫ってきていた。ヴィンセントはクロエ達に近付くとさっきのレーダーの事を伝える。そして四人は軍が来る前にここから離脱した。数分後、軍が倉庫に来たが中はもぬけの殻。しかもなぞの爆発によりそこにいた軍は全員死亡することとなる。
暫くしてヴィンセント達はラボに到着した。ISを解除するとクロエとクーが飛び付いてくる。お陰でヴィンセントは二人の勢いに耐えられず倒れてしまった。
「お兄様・・・・ムニャァ・・・・。」
「ヴィンセント・・・・・大好き・・・・ムニャァ・・・・・。」
「ははは・・・・眠かったんだな・・・・お前らも。・・・・・そんなこと言ってる俺も眠いな・・・・仕方無い、部屋で寝るとするか・・・・。」
ヴィンセントは両肩にしがみついてぐっすり眠ってしまった二人を起こさないようにゆっくり起き上がって空気になっている一夏をおいてけぼりにして自分の部屋のベッドへとむかっていった。その様子を一夏は、
「俺もあんな風になりたいなぁ・・・・・。妹なんていないし。」
とか呟いていたと言う。
その夜・・・・・・・。
「ムニャムニャ、ヴィンセント・・・・・クー、ミンナダイスキ・・・!」ギュッ
「オニイサマハダレニモワタシマセン!・・・・ムニャムニャ・・・・。」ギューッ!
「(く、苦しくて眠れない・・・・。だけど、久しぶりに甘えに答えてあげたんだ・・・・。今日一杯は我慢してやるか・・・・。)」ニッコリ
そして一夜は明けていった。
To be continued......
クロエ姉妹がますますこじらせてしまった・・・・。
次回予告
モンド・グロッソから数年が立ちヴィンセント達も15際になった頃、平凡に二人の甘えに答えていたヴィンセントの平和な生活は崩れた。果たしてその原因が彼だと知ったヴィンセントの反応は!?そして其を見た束もヴィンセント立ちに強烈な提案をするのだった。
クロエ姉妹たち・・・・・シスコンだしブラコンだし病んでるカラコンな感じでいいよね?
感想お待ちしています!
なお、この小説投稿後、設定の方に加筆を加えます。
今後、どのキャラ視点での話が欲しい?
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クロエ
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ヴィンセント
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HADES三姉妹
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束&千冬
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囚われた鈴達