IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

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サブタイトルからして不穏な今回、何が起こったのか・・・・・それではどうぞ!


第82話 正直舐めてた

キャノンボール・ファスト当日。クロエとヴィンセント、そしてクーは目の前に鎮座してある三機のISを見て頭を抱えていた。

 

「・・・・ホントに生産できたのか.....。」

 

「しかもご丁寧に私のプロトタイプ・ペイルライダー、通称【ジム・スナイパーⅢ】まで完全に再生産してるし....。」

 

「私も黒鍵の高機動形態のスラスターパックが同封されてましたし.....。」

 

「「「正直俺(私)達の技術力、舐めてた。」」」

 

『だから言ったろ?だてに一国家の技術部を抱えてるんだ、これくらいなら造作もないぞ。』

 

得意気に話すのはグレミー。その顔はどこかやさぐれていたのはここだけの話。

 

「で、武装構成は同じなんだな?」

 

「こちら側で多少出力効率の改善や機体出力の向上は行っているがそれ以外は弄くってないぞ。」

 

グレミーはそばにおいていたのであろう仕様書を見ながらそう言う。それを見たクロエはパソコンとISを繋いでブツブツなにかを呟いていた。

 

「へー....じゃあグレミーさ、なんでプロトペイルのシステム中枢区に【最後期型HADES】が乗ってるの?」

 

「『・・・・はい?』」

 

クロエから漏れた言葉にヴィンセントもそれぞれ己の機体のシステムをよく調べる。すると案の定最適化された己の相棒のシステムが巧妙に隠されていた。

 

「・・・・グレミー?」

 

「・・・・・ペイルダナ......。」

 

「あとで主電源切っておくか.....。」

 

「まあまあ、あいつらなりの心配だと思って勘弁してやってくれ.....。」

 

グレミーが頭を下げてまで嘆願しているのを二人は見てしまった、そのために諦めざるを得なかった。

 

「はぁ、仕方ないか.....それで防衛の配置は?」

 

「学園北側にハナヨたちフェレシュテチームを。東側にプル三姉妹、西側にお前らのトーリスシスターズ、南に本部のローゼ達を配置している。」

 

「分かった。よろしく頼むぞ。」

 

「任せておけ、おわるまではきっちり守りきってやる。」

 

その声と共に通信は切れた。通信機器をしまうとヴィンスは改めて目の前に鎮座する嘗ての愛機に触れる。

 

「今回限りだが・・・・頼むぞ・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在、IS学園はアクシズ主導の防衛配置の元【キャノンボール・ファスト】が開かれようとしていた。

 

『さぁ!いよいよこの時がやって来ました!キャノンボール・ファスト一年の部!各レーンの選手を紹介していきます!』

 

そのアナウンスと共に観客席にいる生徒がレーンを見やる。

 

『一番レーン!我らが最初の男性操縦者!【織斑一夏】君!使用するISは相変わらずの白式!格闘一本のこの機体でどこまでやるのかが楽しみです!』

 

「あはは.....。」

 

アナウンスを聞いた一夏は苦笑いを浮かべていた。それを尻目に紹介は続いていく。

 

『二番レーン!イギリスの代表候補生!【セシリア・オルコット】さん!使用するISはブルーティアーズ・カスタム!本国からの高機動パッケージに独自の改良を加えたと有りますがこれはどう見るべきでしょうか、生徒会長?』

 

実況担当の女子が生徒会長に話を降った。そしてその生徒会長こと楯無はその反応に対し冷静に、

 

『セシリアちゃんはここの整備室を使って独自にスラスター系統の効率とかを改善させてるみたいね。』

 

『まあ私たちには叶わないだろうけどね!』

 

『なんでメルちゃんがここに!?』

 

途中に割り込んできた煽る声の主【パーミャチ・メルクーリヤ】の姿を見た楯無が驚き問う。因みに服装はまだ秋の暑い頃なのに防寒具を着ているのである。

 

『ふっふーん、我等がトップのヴィンスに現場監督を任されたからね!』

 

『『?????』』

 

『安心して、私が口を出すのはあくまでも非常時の現場指示だけだから!煽るけどね!』

 

『『全然安心できなかった!?』』

 

二人はこれ以上メルクーリヤに関わるとろくなことにならないと察したのか次の紹介に移った。

 

『三番レーン!中国の代表候補生!【鳳鈴音】さん!使用するISは甲龍ですが彼女に関しては?』

 

『特にはないわね。持ち前の技量を活かしてくれることを期待するわ。』

 

『そうですか。では次、四番レーン!フランスの企業代表候補生!【シャルロット・デュノア】さん!使用するISはラファール・リヴァイブ・オルタ!これに関しては?』

 

『本人から聞いただけだけど、本人いわく【一撃離脱】をコンセプトにした強襲型ISらしいわ。手を抜いてると一瞬でスラスターを破壊されるわよ。』

 

『ほー、今回の候補の一角には入りそうですね!』

 

『そうね、では次は五番レーンよ。ドイツの代表候補生の【ラウラ・ボーデヴィッヒ】さん。使用するISはシュヴァルツェア・ライダー、通称【黒い騎手】。補助ブースターの【SBS】は非常に強力な切り札になるわ。』

 

『なるほど、では次は六番レーン!恐らく一番のダークホース!二番目の男性操縦者にして軍上層部に真正面から喧嘩を売りにいった男!【ヴィンセント・グライスナー】君!』

 

アナウンスの声が聞こえたとたん会場が一気に沸き上がる。それはどれ程彼に対する期待が高いのか目にとれる。

 

『使用するISはあまりにも高性能とのことなので急遽配備されたアクシズの試作IS【ギラ・ドーガ】を使用するそうです!』

 

『彼に関してはなにも言うことはないわね。十中八九チームを組むことが予想できるわ。』

 

『おや?ルールにはチーム戦とは書いてありませんが...。』

 

『だからと言ってチームを組んではならない、と言うルールもないのよ。』

 

『その証拠に。7番レーンから10番レーンにいる四人はすでにヴィンセントと共闘体制を整えたよ。』

 

『へ?』

 

『七番レーンの【クロエちゃん】の操る【ジム・スナイパーⅢ】改め【プロトタイプ・ペイルライダー】、八番レーンの【クーちゃん】が操る【トーリスリッター・デュラハン】、九番レーンの【ゲオルク・ティーレちゃん】が乗る【ZⅡ Hi-Bst(TypeIRSG)】、十番レーンの【ハーディちゃん】が乗る【ハンター】。どれも性能は現行のISの数段上だからね。』

 

『そうなのですか。なんか手間が省けましたがよしとしましょう!それでは、いよいよキャノンボール・ファスト、開幕です!』

 

 

 

 

To be continued....





というわけでこの更新以降、しばらくお休みです。

精霊編を本格的にブッ込むか否か

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