IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

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前半は続き、後半は思惑が蔓延る。


いやー、遅くなってごめんね???


第89話(番外編) 誰もが夢見た理想郷

鏡面海域最深部。いつもは観測テストを行っているオブザーバーとピュリファイアーだったが、この時はそれに加えナルヴィクシスターズとも呼ばれる三人が目の前に対峙していた。

 

「.....突然押しかけてきてそれはちょっと面食らったわね.....。どういう風の吹き回しかしら?」

 

オブザーバーがそう問いかけるのに対し、一番前にいたH級教導駆逐艦【ハーディ】がここまでの経緯をすべて話した。それを聞いていたオブザーバーだったが、何故か顔色が青かった。

 

「それで....か。流石に私も同情するわね.....。」

 

「はい?あなた方にとっては戦力が増えないことはいいことなのでは?と愚考します。」

 

予想外の発言にティーレもちょっと困惑気味である。更に口を挟もうと思ったが、そこにピュリファイアーが割り行ってきた。

 

「こっからは観測専門のオブザーバーより実働専門の私のほうがやりゃあすいだろ。」

 

「そ、そうね、おねがいするわ。」

 

「ここでピュリファイアー?何故に?」

 

「私達がここだけでなく別の場所にも襲撃をかけているのは周知のとおりだ。ここまではいいな?」

 

三人は一斉にうなずく。

 

「そして、どの襲撃した海域にも一つの共通点があった。」

 

「.....まさか。」

 

一人、ティーレが何かを察したような顔をしながら呟くと、ピュリファイアーが顔を覆った。

 

「ああ、信濃の完全顕現状態がどの港にもいた。」

 

「......それは、流石に.....。」

 

三人が真相を聞き哀れみの目線をどこかしらに飛ばした。どこに飛ばしたかは定かではないが。と、ふと何かが飛んでくるのを視認したティーレはそれをキャッチした。

 

「これは.....キューブ?」

 

ティーレがキャッチしたのは淡く光る青いキューブだった。

 

「そいつは信濃の根源が詰まった正真正銘の確定建造キューブってやつだ。そいつを普通のキューブと混ぜて建造に突っ込めば信濃を建造することができる。」

 

「......何が目的で?」

 

「指揮官を目覚めさせろ....私達セイレーンは本気になったアイツと戦いたい。それだけだ。」

 

「.....存外、貴方も面倒見がいいんですね。」

 

ティーレが去り際に放った一言はピュリファイアーには届いたのであろうか、それを知る由もない三人は鏡面海域を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで、まああとはそのキューブを使って信濃を建造したわけです。」

 

「うん、とりあえず理論は分からんが面倒くさかったってことは分かった。」

 

「投げやりだなぁ......。」

 

語っていたティーレに対し匙を投げた二人。そこへ扉が開いた。

 

「パパ、お茶が入ったよ!....あれ、ティーレちゃんとヴィンスさんもいたんだ。」

 

「ちょっとな。」

 

お茶を持ってきた片方をパパと呼ぶ存在.....アリスは備え付けられていたテーブルに淡々と紅茶が注がれたティーカップを置いていく。それに口をつけたパパと呼ばれている存在......キャロルはティーレの話を聞き流しつつ片手でプログラミングをしながら紅茶に口をつけていた。

 

「しかし、俺のアリスがここまで成長していたとはな。おかげでお前らのHADESともリンクが取れてwinwinだ。」

 

「ですね、おかげでこっちもそろそろ組み上がりますよ。ALX001【デルタカイ】及び、ALX002【スペリオラー】がね!」

 

そう言うのは同じくキャロルたちと一緒にティーレの話を聞いていたエジソン。先の三人はあの事件のあと、束の手により擬似的な肉体を手に入れ現実世界での活動を可能としていた。それにより、キャロルがハード面、アリスがソフト面、エジソンが全体構成面を担当したことでアクシズの技術で制作したアリス達専用のIS群、系列番号ALXシリーズの開発が進められていた。

 

「お披露目はもう少し先になるだろうが、完璧に仕上げてみせる。」

 

「ほう、楽しみにしてるぞ?いつまでも俺達トーリス系列で常時防衛しているわけにも行かないからな。」

 

愚痴るように言うヴィンスを尻目にキャロルは手を降ることで合図とした。それを理解したヴィンスは席を立つとその場をあとにした。元々は彼らの活動場所として供与していたのだから当然といえば当然である。部屋の外に出たヴィンスはスマホを起動させとある人物に連絡をかけた。

 

「ああ、もしもし?俺だ。」

 

『?どうされました?』

 

「予測は出てるんだろ?教えてくれ。」

 

『......あなた方が今度向かう京都の地にて女権団体と亡国が手を組んで襲撃計画を立てています。』

 

「.....まーためんどいことをしやがる.....。」

 

『流石に京都の地なので拠点は持ってはいけませんが?』

 

「.....確かヒクサーとフォンはフリーだったな?」

 

『え、えぇ。』

 

「ならこちらにハナヨとハヤナとくっつけてデートをさせる名目で呼び出してくれ。」

 

『.....サクシデスネ。』

 

「それが俺の仕事だからな。じゃあたのんだぞ、シャル支部ん?」

 

 

To be continued.....




次回はみんなお待ちかね掲示板回。なお議論会にもなる模様。

精霊編を本格的にブッ込むか否か

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