戦艦ティーレ内部....。
出撃準備を前に最終起動シーケンスに入っていたヴィンセントだったが、ふとコックピットから左右を見ると、見慣れない機体が3機ほど佇んでいた。
「クロエ、あの機体って何かわかるか?」
「確か、ハナヨ達に用意された機体だったはずだけど、話によるとコックピットが無いみたいなの。」
「コックピットがない?それじゃあまるで....。」
「無人機、と言うべきなのかもね。ある意味私とお兄ちゃんのインコム的な扱いなら納得できるけど。」
二人はそう言いつつも外へ出る通路へ機体を進めており、その機体らを見るのはほんの一瞬だった。数分もすればそこには光が見えてきて、やがてハッチが開く。
「よし、行けるな?」
「「いつでも!!」」
「.....これが最後の戦いだ。ヴィンセント、トーリスリッター・キャバルリー!!」
「クロエ・クローチェ、トーリスリッターⅡ(ツヴァイ)!!」
「クロエ・クロニクル、トーリスリッター・デュラハン改!」
「「「出るぞ!!」」」
その合図を待ちわびたかのごとく背部スラスターが火を灯し空高く羽ばたいていく。このときすでにティーレは迎撃体制を整えており、もはやなんの心配もいらないのだ。ヴィンセント達は出てすぐに視認をしたため、ティーレを一旦停止させると、自身の腰部にあるメガ・ビーム・ランチャーを展開するとガコンという音と共にランチャーの銃身が赤熱化する。
「二人は発射と同時に遊撃を。俺は引き続きここから支援砲撃を続ける。どうせ二人のことだ、俺がいなくてもいけるでしょっ!!」
その声とともに右腰部のメガ・ビーム・ランチャーが火を噴き前方の巡洋艦部隊を消し飛ばす。打ち終わった砲身からは排気熱が吹き出しており、冷却するため腰に格納したヴィンセントは続けて左腰部のメガ・ビーム・ランチャーを展開、同じように別の目標に狙いをつけ照射する。
「クリア、引き続き.....!?」
なにかの殺意を察知しすぐさま下がる。瞬時、2発のキャノン砲がすぐ横を通り過ぎ後方にいたティーレの左翼砲塔に直撃する。
「っ!?ダメージコントロール!!クロエは俺と前方未確認機の処理、クーはローゼ達とともにP級艦隊の殲滅を!!」
「「了解!!」」
クーが艦隊へ迫っていくのを見届けた二人は前方で停滞する3機の未確認機を見据える。見間違えるはずがなかった。1機は両手にダガーを構え、1機は背中に長大なキャノン砲、そして右手に対IS用ロケット・バズーカを、そして最後の1機はロケット・バズーカを構えた機体。
「.....首謀者、か。」
「よく気づいたな、亡国も統制は試したみたいだが、実動隊までは隠せなかったみたいだな。まあ、ここで消しちまえば文句はないんだがな!!」
その言葉とともに戦火の口火は落とされる。
ところ変わって殲滅部隊はクロエたちとは違って一変トラブルもなく進んでいた。海上を滑るように4機の機体がその足を這わせている。
「これであらかた片付いたわね。ハナヨ、周囲に増援は?」
「半径500m内には敵影なし......西方向より敵っ!!数は2!」
ハナヨから告げられた警告を聞き全員が散開する。が、直後に飛んできたビーム群にハナヨが対応しきれず左腕を持っていかれた。ふらつくハナヨをハヤナが抱えた。そんな状況下でもハナヨは情報分析を続ける。
「詳細判明、一機はサイレント・ゼフィルス、もう一機は......ブラックタイプのラファール!?」
「これは亡国ですね!!サイレント・ゼフィルスが強奪されて以降一報すらありませんでした!即ちそれはずっと彼らが持っているも同義!!」
クーがそれに気づくも、それはとき既に遅かった。
「はっ!気づくのが遅すぎるんだよ!!!」
ブラックラファールのバイルパンカーがハナヨのアトスの心臓付近の装甲をを撃ち抜きそのまま貫通する。
「がっ.....!?」
「終わりだな.....コアは貰っていくぞ。」
その声の主はコアがあるであろう場所に手を突き刺しコアの捜索を始める。程なくしてコアを見つけたのか引き抜いた。
「あなたがそれを持ってても意味はない.....!!」
「初期化を行えばそれだけで我々のものさ。」
「......どうやら、言っても聞かない子供にはお仕置きが必要みたいですね.....。」
「なに?」
ハナヨが発した一言をその少女は聞き逃さなかった。やがてハナヨはすべての武装を捨てると、
「......password【0874】、コードネーム【ハナヨ】バックアップモード起動.....全システムをサダルスードに委譲......完了。自爆シーケンス作動......あなたの好きにはさせません......!!」
そう言うとそのまま少女を抑え込む。
「自爆か!!」
「ハヤナ.....先に逝ってますね....!!」
その言葉とともに大破していたアトスが盛大な爆発を起こした。
「っ!?.....姉さあぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」
爆発の音ともにハヤナの非情な叫びが轟いた。だが、ハーミヤは知っていた。これが仮初めの演技であるということ。ハヤナも内心笑っているということ。そして、
彼等が最も悪手を撮ってしまったということを。
To be continued.........
ほんとに遅くなって申し訳ない。
もう少し頻度は高められるといいけど実は春から専門学校なのでもっと頻度落ちるかも.....
内容も薄くなるかも.....
精霊編を本格的にブッ込むか否か
-
入れる
-
入れない
-
Fate要素増やして