IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

96 / 100
長らくおまたせしました。

ようやく更新です。


第96話 誰が為に

Ev-Xsガンダム。

 

ヴィンセントが持ち帰った中で唯一放置されていたただの補助システムを扱うためのMS。そうだったはずだった。

 

ALICEという巨大なサーバーが構築されその存在が明らかになると同時に何機かのAIが情報端末として外部に放出された。そのうちの二人がキャロルとエジソン。そして今回このEv-Xsに乗っている人物こそそのトップであるアリスなのだ。

 

 

 

「はぁぁぁぁっ!!!」

 

勢いそのままにハイパービームサーベルを目の前の機体に振りかざすが、シールドで柄ごと跳ね返され、挙げ句バズーカの反撃が飛んでくる。

 

「なんの!!」

 

とっさにサブアームを駆使しハイパーナックルバスターで弾頭を撃ち抜き爆発させる。いくらISとはいえマルチタスクは稼働限界を極端に短くするものだが、HADESの稼働によりその無理やりな機動を可能にしていた。もちろんその分身体的な負荷は高くなり物理的な限界はその分近くなる。

 

クロエとヴィンス、クーにアリスとこれだけ見れば負けない構成なのだが、如何せん相手の機体がオーソドックスに完成しすぎているがゆえに追従性が桁違いなのだ。

 

「チィッ!回り込んでトライブレードを!!」

 

「了解っ!」

 

牽制する動きでハイパーナックルバスターと背部小型ビームキャノンを連射し動きを封じていく。ハイパーナックルバスターの連射モードは一射ごとの火力は低いものの継戦能力はセミオート、チャージモードと比べて長くなっており事実、二種の兵装でも2分近く相手の期待の動きを阻害する。しかし、負けじと相手もマシンガンと胸部バルカン、バズーカを連射してくるので大体はそれと相殺されあまり敵機へ向かう数としては微々たるものにとどまる。

 

「これでどうっ!!」

 

その時後ろに回り込んでいたクロエが6連装トライブレードを射出しバズーカ持ちめがけて発射する。トライブレードはいわゆる推進剤を使わず敵機に飛び込むミサイルのようなものでその着弾時の衝撃により動きを阻害するといった武器である。トーリスに搭載されているトライブレードは本家のドライセンに搭載されたトライブレードよりも小型化されているものの、インコムにより途中まで有人制御が可能な事、何より数が増えたことにより手数が倍増したので追撃に繋げやすくなった。射出されたトライブレードは勢いよくバズーカめがけて飛んでゆきスパッとバズーカの柄を切り飛ばした。流石にこの自体は予測してなかったようでバズーカを手放しシールドを構えながら後退していく機体。その次の瞬間、爆発とともに衝撃が4機を襲った。トーリスは専用シールドで防いだため大した損害はないがEvはそうも行かない。巨大過ぎるが故に関節部も肥大化した為爆風をもろに食らう。

 

「キャッ!!.....なんとか耐えたけど次は無いよこれ.....。」

 

本来バズーカの柄を切り落とされた位ではここまでの爆発は起きないが斬った際に近接信管まで切り落としてしまったのだろう。

 

「ほらほらあっ!!ご自慢の俊足も足が止まればカモだなあ!!」

 

「反撃が早いっ!?アリス!!!」

 

「分かってるって!!」

 

アリスからも見えていたバズーカの弾頭をプロテクトで撃ち抜き間一髪で難を逃れる。お返しとばかりに腰部にある簡易式ビームキャノンとスマートガンの一斉斉射をお見舞いする。

 

「ったく!!予備のバズーカくらいは持ってて当然だわな!!」

 

バズーカを破壊したはずのその機体が持っていたのはヴィンセントも良く知るバズーカだった。かつてヴィンセントが戦っていた敵軍の正式武装である【360mmロケットバズーカ】。それを視認した途端、ヴィンセントはようやくこの機体の正体を見破った。

 

「そうか.....そういうことか!!!【ピクシー】に【Dキャノン】に【スレイヴ・レイス】か!!!!」

 

「なーるほどねっ!!どういうわけか既視感があると思ったら!!!」

 

 

「ははははっ!!ようやく気づいたか!!だがもう遅い!!すでに本隊が今頃破壊してるだろう!!」

 

「クソっ!!ティーレ!」

 

相手の発言からようやく自分が囮の相手をさせられていた事に勘付き毒づくヴィンセント。しかし相手は待ってくれない。

 

「これで終わりだなっ!!」

 

「まだだっ!!」

 

 

再び放たれたバズーカのバーゲンセール。残り少ないライフルのエネルギーをすべて迎撃に回し低出力で連射していく。数撃ちゃ当たるとは言うが慌てて撃ってる為かほとんど当たらない。かろうじて見えている範囲の弾は迎撃できたものの次にやられたらエネルギー的にももう持たない。

 

「かくなる上は.....!!」

 

ヴィンセントはライフルを格納すると腕部のサーベルを取り出し、最大出力で伸ばした。

 

「っ.....次で決めるの?」

 

「このままやっても埒が明かないからな......束のマドロックと共にクーとクロエはあのキャノンもちを黙らせておいてくれ。」

 

「.......だめ、それは私でも聞けない。」

 

「リスクを背負うのは俺だけでいい!!元凶がわかった以上、その元を断つのがれっきとした軍人の仕事だ。被害者であるお前は関わらなくていいんだ.....!!!」

 

突き放すようにヴィンセントは残弾がないライフルをクロエに向ける。だが、それを無視してクロエとクーはそれぞれ両腕にくっついた。

 

「何の為に何十年も一緒にいたと思ってるの?もう私達は一蓮托生だよ?」

 

「そうですよお兄様!お兄様が背負っていくものは私達も背負います!!」

 

「お前ら.....!!」

 

ヴィンセントが体制を立て直し改めてサーベルを握る。更にマドロックとEvも近寄ってくる。

 

「この束さんもやるからには最後までやるよ!ここまで来て逃げますよなんて、このままじゃ一生の恥になっちゃう。だからこそ決めたんだ。ここで私の研究品に決着をつけるって!!!」

 

「私達を救ってくれた命の恩人、いや、マイマスター。それならばこの命、掛けても惜しくはない!!!」

 

 

更にその音声を聞きつけたのか4機が合流する。

 

 

「全く、無茶するんだから....。」

 

「こちらハナヨ、ハヤナ達以下合計4名合流しました。ご指示を。」

 

「ハナヨ!?ハヤナ!?......世話が焼ける!」

 

「けど、今はこれほどにありがたい援軍はない!」

 

「一夏達はすでに再避難は済んでます。フルウエポンオールフリーでやっちまえと先生からの伝言です。」

 

 

「.......そうか。」

 

ヴィンセントは持っていたサーベルを強く握りしめ、

 

「.....クロエェッ!!」

 

「っ.....うん!!」

 

「クーッ!!!」

 

「どこまでもお兄様と行きます!!」

 

 

「ほか全機に次ぐ!!この戦い!!生きて帰るぞ!!!」

 

「「「「「「「了解!!!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「HADESっ!!!」」」

 

 

システムダウンしていた目が再び灯る。ここに本当の最終決戦が始まろうとしていた。

 

To be continued.....






いよいよ次回!!!本編最終回になるかも!!


そこまで感覚は開かないと思うけどねぇ

精霊編を本格的にブッ込むか否か

  • 入れる
  • 入れない
  • Fate要素増やして
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。