やっぱり複数進行辛いですぅぅぅぅ!!!
騒動が落ち着いて数日後のことであった。狂三から呼び出された三人は学園の屋上へと足を運んでいた。階段を登りきり扉を開くと、そこには霊装、と呼ばれる服装を身に着けた狂三が、
地に伏していた。
「狂三!?」
最初に気づいたヴィンセントが狂三を抱えるが、狂三の身体がやけに軽く感じる。
「.....お呼びだてしたのは他でもありません。私のことについてです。」
「狂三ちゃん自身について?」
「はい、私はもうすぐこの世から消滅しますわ。」
「っ!?」
3人の目の色が変わった。今まで協力関係にあった狂三が突然としていなくなる旨の発言。それはそうである。
「どういうことだ?今までも隠れて俺たちの時間を回収していたお前のことだ。なにか事情でもあるのか?」
「.....本当はお話する予定はなかったのですが、これまでに分けてくれた寿命のことを踏まえて、少しだけお話しましょう。」
そして彼女は話し始めた。いわく、彼女は本体から生みだされた分身体で、もうまもなく寿命を迎えること。そしてその運命はどうしょうもないこと。三人はそれを聞き、しばらく言葉が出せずにいた。
「せめて最後にもう少しだけ、貴方がたの時間を吸わせてはくれませんか?」
「...もとよりそれが契約だった。自分の気が済むまで吸うといいさ。」
「....では、ありがたく。」
最後の力を振り絞って立ち上がった狂三は影からどす黒い影みたいなのを展開すると3人の足元を覆わせていく。同時に3人に倦怠感が襲いかかるが、こんなの日常茶飯事だったため何事もないかのように振る舞う。
「思えば....こうして出会ったのも、なにかの縁だったのかもしれませんね。」
これが偶然だったら何だったんだよって話だがな、とヴィンセントが一人愚痴る。数分して倦怠感は収まり、黒い影も見えなくなった。
「....どうやら、本当にお別れのようですね....。」
狂三を介抱しているヴィンセントだったが、ふと狂三に詰め寄られた。
「これは今までのお礼ですわ。」
「っ....!?」
詰め寄られてされたこと。それはキスであった。キスされたヴィンセントは放心し、狂三は満面の笑みで消えていった。
「.....消えちゃった、か。」
「キスされたことで俺の体の内部に何かが溜まっている感覚がするが、気にすることもないか。」
ヴィンセントが唯一残った短銃を拾うとそこに溜まったエネルギーが短銃へと吸い込まれていく感覚がした。
「はえ?」
「っ....お兄ちゃん!その短銃をすぐに離して!!!」
「っ!!!」
咄嗟に離した短銃から影が出てきてヴィンセントたちの地面を覆った。一面に広がっている影はやがてもぞもぞとまとまると一人の影を作り出した。
「......私が死んだとでも思っていましたの?本物は私ですことよ?」
「狂....三?」
「ええ、正真正銘本物の時崎狂三、ですわ。」
なれた手付きで短銃を回収するとともに3人に銃口を向けた狂三。
「私めの秘密を知ってしまったからには死んでもらうのも吝かではありませんが、これまでに献上してくれた時間の恩がありますもの、止めておきましょう。」
短銃をおろしたのを確認した三人は深くため息をつくとバツの悪そうな顔をする。
「なんでそう試すような真似を....。」
「唯一私達のような存在を殺すことができるかもしれない存在....そんなのが確認されたら誰だって警戒するでしょう?つまりそういうことですわ。」
つまりはそういうことらしい。今でこそあまり出番はないものの、3人の身体にはELSと呼ばれる金属生命体が寄生している。その気になれば乗っ取り、この世界を滅ぼすことだって容易い。当のELSはヒトを理解して共生したいだけの存在なのでそれをすることはないのだが。
「......なら、来るのか?」
「あなたがいなければ私の補給はどこでしますので?」
「さいですか.....。」
そういうことらしい。
そして次の日。当然まだ復旧もできていないので休校である。そんな朝、三人は職員が集まる部屋に来ていた。
「....数日のうちにここを離れようと思います。」
そう思い立ったヴィンセントが放った一言。それは即ち、この学校を退学する。そう言い放っていた。
To be continued.....
あと2話書いたら完結です。
果たしてどうやって着地させたらいいか自分でもブロットが決まってない。
精霊編を本格的にブッ込むか否か
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入れる
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入れない
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Fate要素増やして