IS ~MISSING LINK~   作:ふぇるみん

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なんで4ヶ月も空いているんですか!!!!!!!!



俺にはわかりません!!!!


第99話 さらば戦友よ

 

 

ソレは唐突だった。

 

「どう....いう....?」

 

「何、簡単なことです、もう居場所が割れてしまった以上俺達はここにはいられないんです。」

 

ヴィンセントから発せられた遠回しな退学申請。千冬達には理解ができずにいた。昨日までここを守り通してくれた彼等が急に辞めるなどと言い出すとは。

 

「あの襲撃で全てを察しました。明らかにあの襲撃は俺とその周囲の人間を狙っていました。だからここから離れる。それだけです。既に撤収準備は進めていますから早ければ明日にでもここを発つつもりです。」

 

「....悔いはないんだな?」

 

「ええ...先生たちにはお世話になりました。だからこそ、これ以上ここを戦火に晒したくはない。戦争の闇はすべて俺たちが引き受けます。」

 

「....そうか。」

 

「宜しいんですか織斑先生!?!?」

 

「....彼奴等は覚悟を決めた。なら、コチラとしてはそれを尊重すべきだろう。」

 

「....感謝します。ここでの半年とちょっとはとても楽しかったです...。なるべくなら今度会うなら....戦争もなにもない何処かで。」

 

ヴィンセントは千冬に一礼をすると職員室から出ていった。その数分後、起動音と思しき轟音が鳴り響く。職員全員が外に出ると、大空を駆け巡るトーリス達の姿が。それと同時に端末にもメッセージが来た。千冬が開くと光回線のメッセージだったようだ。

 

「コレマデノ教導二我ラアクシズヨリ心カラノ敬意ヲ ヴィンセント以下一同。」

 

 

「...最後の最後ま..で...。」

 

3機が飛び立ち暴風とともに地平線の彼方へ飛び去っていく。その後ろを赤い戦艦....レウルーラと三隻に曳航される先の戦闘で大破した戦艦ティーレ。

 

「....これまでここを守護してくれた戦士達に心からの敬意と感謝を込めて....敬礼!!!」

 

千冬とて返事をしないのも癪だったのでせめての御返しに敬礼をした。職員もわかっていたようで合わせて敬礼をしてくれた。

 

「....いつか帰ってくるんだぞ...。」

 

その捨て台詞を残しながら...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その当の本人たちはというと。

 

「...本当に出ちゃったんだねぇ...。」

 

「これ以上...迷惑はかけられないからなっ!!!」

 

学園を出て約20kmくらいの場所で混成連合軍の襲撃を受けていた。ティーレと曳航している三隻は動けないので主戦力はレウルーラ他ヴィンセント達だけになるのだが...。

 

「まあMSには勝てないよね〜って。」

 

まあMSの餌食であった。ハイパーナックルバスターの一斉射で吹き飛ぶ連合艦隊。おまけに追撃で放たれたメガ・ビーム・ランチャーとフルチャージのビームスナイパーライフルにより吹き飛ぶ後方艦隊。そして謎の爆発。

 

「....あの爆発、俺たちの攻撃によるものではないな...。」

 

まるで爆発、というよりえぐられたかのような...。

 

【見つけた。】

 

ノイズのかかったような声とともに現れたソレ。眼の前に突然現れたので3機はとっさに手持ちの武器をソレに向けた。

 

【折角手伝ってあげたのにその歓迎は嬉しくないね?】

 

「お前は誰だ?少なくとも人には見えないがな。」

 

「...。」

 

「.....あなた、どの面下げてここにまた現れたの?」

 

 

クロエが引き金に手をかける。

 

「クロエ、知ってるのか!?」

 

「あいつはお兄ちゃんに霊結晶を埋め込もうとしたやつだよ。狂三ちゃんと同じ存在、といえばいいのかな?」

 

 

【おやおや、随分と荒っぽい説明だこと。】

 

「....そのお前が、何をしに来た?」

 

【ちょっとしたおせっかいさ。どうやらここまで追い詰められているならば、私の出番かと思ってね....。受け取るがいいさ!!悪魔の力をね!!】

 

「っっ!!どいてお兄ちゃん!!!」

 

「クロエッ!?!?」

 

投げられた結晶の射線からヴィンセントを突き飛ばし自身がその結晶を受け止める。結晶はトーリスのコックピット装甲を溶かしクロエの元へ突き刺さる。

 

「クロエッ!?!?」

 

【....愚かな。】

 

 

 

 

 

 

「愚かなのはあなたですわファントム!!!」

 

「わっ、狂三!?」

 

「遅かったみたいですわね....今クロエさんに突き刺さったのは精製される前の霊結晶....最悪クロエさんが怪物化して殺さなければならなくなりますわ。」 

 

「....貴様!!!!」

 

【おや?もしかしたら自分がそうなるかも知れなかったのに、そうまでしてあの子のことが大事なんだ?じゃあ、あの子の後始末も、自分でできるよね?】

 

 

「ァァァ!!!!!ゥゥァァァァァァァ!!!!!!!」

 

「「クロエ(さん)!?」」

 

体に突き刺さった結晶から紫電が走りクロエは悶え苦しむ。艦隊は全て消し飛んでいたが、このままでは、クロエすら手に掛けなければならなくなる。そんなときだった。

 

 

ガシッ、ベキベキベキッ、パキーン!!

 

【ッ!?!?】

 

「何だこの音は.....!!」

 

 

違和感の塊のような音とともに唸り声も止まった。暫くして、トーリスの動きが変わった。

 

 

 

「....アハ♡」

 

「クロエッ.....??」

 

「遅かったみたいですわね....。」

 

 

【どうやら....オリジナルでは荷が重たかったか....。】

 

 

「.....ねえ、この私達の愛の結晶、凄くいいね....♡まるで今まで以上に力が湧いてくる....キャハハハハ!!!!!!」

 

 

「....あれ?」

 

【....んんん??】

 

 

何やら言動がおかしい。通信モニター越しに見えるクロエの全体図を見ても、結晶体が飲み込まれず、目は赤色に、そして何より全体から鉄のような結晶体が....。

 

 

「.....おい待て、お前まさか....!!!」

 

 

「...アハ、やっと表に出てこれるよ....約2ヶ月も閉じ込められて....そうしてようやく手にしたチャンス....この際乗っ取ってやるよ!!!」

 

結晶体から金属が侵食し取り込んでいく。クロエ全体からも金属とコードが伸びだしコックピットの中を覆っていく。

 

 

「キャハハハハハ!!!!!!!!!!」

 

次第に蒼いトーリスは金属に包み込まれ灰色の無機質なトーリスへと変貌していく。その顔には紫に妖しく光るツインアイ。

 

 

「おいおいおいおい....これはまずいぞ....!!」

 

 

【どうやら....私が手をくださなくてもこれはこれで面白いことになりそうだ...ぜひ観察させてもらうよ。】

 

 

「....全員に告げる。今おそらくあのクロエはいつぞやの重人格かの薬品を服用したときに生み出された性格が表に出たものと思われる。間違いなく原因はあの霊結晶だ....死ぬ気で破壊するぞ。たとえそれがクロエを殺すことになるとしてもだ!!!」

 

 

妖しく笑うクロエに対しヴィンセントははっきりとそう告げた。

 

 

To ne continued......

 

 




完結まであと一話!!!!

精霊編を本格的にブッ込むか否か

  • 入れる
  • 入れない
  • Fate要素増やして
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