絶望化計画【ダンガンロンパv3】   作:Y将軍

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ロボットとテニス選手 2

「さてさて、皆さんが絶望したところで、ボクらの真の目的を話しますよ。」

 

どこからか眼鏡を取り出し、クイッと眼鏡を上げながらキーボは答えた。

 

「真の…目的……?」

 

「俺らをコロシアイさせた理由か!?」

 

最原と百田が二人に聞く。

 

「うぷぷ…。落ち着いて落ち着いて。真実は逃げないんだからさ。」

 

ケラケラと笑いながらキーボは答える。

 

「じゃあ話すね。君らは……

 

 

 

とんでもない殺人を犯した囚人たちなのですよ」

 

「………んあ?」

 

「殺人を…犯した?」

 

夢野、春川が続けて答える。

 

「あぁ。アンタらは本来死刑レベルの殺人を起こした囚人なんだよ。春川は穴埋めで見つけてきたんだけどな」

 

モノクマを抱えながら、星竜馬は言う。

 

「君らは本来、処刑される筈の囚人だったんだ。でも、普通に処刑されるのはつまんないなーって思ってたんです。だ・か・ら……。君らにも殺される側の人間の気持ちなってみたら、どうだろう…って思ったのです。だから、ボクと竜馬で考えたのです。ダンガンロンパを利用して、生き残った人だけ、ボクらの手で葬ろうと!」

 

 

「俺とキーボは元々、兄弟のような存在だったからな。この計画に俺はすぐに賛成した。今まで監獄にいた辛い思いを…殺人を好意でやってるものたちを簡単に殺したくない……。なら、精々足掻きに足掻いて、最終的に絶望した顔で死んでくれれば、絶望的に興奮するんだろうな…って思っちまったんだよ」

 

「うぷぷっ」と小さく笑いながら、星竜馬は答えた。

 

「僕たちが…犯罪者……?」

 

その場に崩れながら最原は言う。

 

「嘘じゃ…そんなの嘘じゃ!」

 

泣きながら叫ぶ夢野。

 

「それだけのために俺らの命をゲームとして扱っていたのかよ……!」

 

拳を強く握りしめながら顔を俯かせる百田。

 

「あははっ…。やっぱり皆、嘘つきなんだね」

 

小さく笑いながら、倒れる王馬。

 

それらの光景を見ながらキーボと星竜馬は、笑っていた。

 

「やっと、絶望してくれたって感じですか?」

 

「……そう簡単に絶望しちまうんだな。」

 

椅子に座りながら笑うキーボ。

少しつまらなさそうにその光景を見ている星竜馬。

 

しばらくの間、裁判所は水を打ったように静かになった。その沈黙を破ったのは、星竜馬が抱えているモノクマだった。

 

「ねぇねぇ。結局オマエラはどうするの?ここで、ただ単に絶望しているだけなの?」

 

「確かにそれもそうですね。君たちはこれからどうするのですか?ここで絶望しながら暮らすのですか?」

 

 

「それとも、外の世界に行って俺らに処刑されるか…」

 

「「投票してください/しろよ」」

 

 


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