「さてさて、皆さんが絶望したところで、ボクらの真の目的を話しますよ。」
どこからか眼鏡を取り出し、クイッと眼鏡を上げながらキーボは答えた。
「真の…目的……?」
「俺らをコロシアイさせた理由か!?」
最原と百田が二人に聞く。
「うぷぷ…。落ち着いて落ち着いて。真実は逃げないんだからさ。」
ケラケラと笑いながらキーボは答える。
「じゃあ話すね。君らは……
とんでもない殺人を犯した囚人たちなのですよ」
「………んあ?」
「殺人を…犯した?」
夢野、春川が続けて答える。
「あぁ。アンタらは本来死刑レベルの殺人を起こした囚人なんだよ。春川は穴埋めで見つけてきたんだけどな」
モノクマを抱えながら、星竜馬は言う。
「君らは本来、処刑される筈の囚人だったんだ。でも、普通に処刑されるのはつまんないなーって思ってたんです。だ・か・ら……。君らにも殺される側の人間の気持ちなってみたら、どうだろう…って思ったのです。だから、ボクと竜馬で考えたのです。ダンガンロンパを利用して、生き残った人だけ、ボクらの手で葬ろうと!」
「俺とキーボは元々、兄弟のような存在だったからな。この計画に俺はすぐに賛成した。今まで監獄にいた辛い思いを…殺人を好意でやってるものたちを簡単に殺したくない……。なら、精々足掻きに足掻いて、最終的に絶望した顔で死んでくれれば、絶望的に興奮するんだろうな…って思っちまったんだよ」
「うぷぷっ」と小さく笑いながら、星竜馬は答えた。
「僕たちが…犯罪者……?」
その場に崩れながら最原は言う。
「嘘じゃ…そんなの嘘じゃ!」
泣きながら叫ぶ夢野。
「それだけのために俺らの命をゲームとして扱っていたのかよ……!」
拳を強く握りしめながら顔を俯かせる百田。
「あははっ…。やっぱり皆、嘘つきなんだね」
小さく笑いながら、倒れる王馬。
それらの光景を見ながらキーボと星竜馬は、笑っていた。
「やっと、絶望してくれたって感じですか?」
「……そう簡単に絶望しちまうんだな。」
椅子に座りながら笑うキーボ。
少しつまらなさそうにその光景を見ている星竜馬。
しばらくの間、裁判所は水を打ったように静かになった。その沈黙を破ったのは、星竜馬が抱えているモノクマだった。
「ねぇねぇ。結局オマエラはどうするの?ここで、ただ単に絶望しているだけなの?」
「確かにそれもそうですね。君たちはこれからどうするのですか?ここで絶望しながら暮らすのですか?」
「それとも、外の世界に行って俺らに処刑されるか…」
「「投票してください/しろよ」」