イナズマイレブン 光のファンタジスタ   作:suryu-

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今回の話を書いていながらどんな反応が来るかなーと少しばかり気になっている私。

どうも、suryu-です。

最近はこうして更新をしているのであれなんですが、以前からスランプに入りやすい体質でしてちょっとそこが怖くなっています。
そして、オリキャラ募集枠についてですが、出せるかわからないですけど誰か書いてくれるかなと思いながら、まだまだお待ちしております。
そんな募集枠からキャラを拝借して今回の話はお送りします。
それではごゆるりとなさってくださいな。


FF二回戦! 超えろ、千羽山の無限の壁!

■【三人称】■

 

 

 

「千羽山。八神君の復帰を知って試合を見に来たらまさかまさかだねー」

 

「だね〜。まさかこうして会うなんてね〜」

 

「そうだねー。最後に会ったのはジュニア全国でそっちのチームと戦った時だっけ? あ、いや。八神君と妖夢のお見舞いに行った時に会ったか」

 

千羽山対雷門中。その試合は幾人もの人々が気にしているのだがそんな中で出会った二人がいた。

かたや背の低い、黒に近い紫髪の少女のような少年。こなた垂れ目の青い髪を肩まで伸ばしたなんとものんびりした雰囲気を持つ少女。

二人には共通点がある。というのもだ。

 

「それにしても、久しぶりにサッカーをプレーじゃなくて観戦という形をしに来たよ」

 

「私も〜。この試合が終わったら、久しぶりに妖夢と豪炎寺に会いに行くんだ〜。久々のお見舞い〜」

 

二人は嘗て、少年は龍斗と妖夢のチームメイト。少女は豪炎寺のチームメイトとして活躍していて、仲の良かった存在なのだ。

少年の名前は花月紫蓮。少女の名前は舞鶴くるり。どちらも全国レベルのサッカープレイヤーなのだ。

そして紫蓮はお見舞いにという単語を聞いて笑みを浮かべた。

 

「その話だけどさ、八神君から妖夢が退院したって聞いたんだよ」

 

「ぇえ〜!? それじゃあ〜もしかして?」

 

「そのもしかしてさ。雷門中に転入してサッカー部に入ったらしい」

 

「そっか〜……今もちゃんと龍斗君にアタックしてるんだね〜」

 

二人の会話は妖夢と龍斗の過去を知る故にと言うことから、この時を待ち望んでいたというように雷門中のベンチを眺める。

その二人を見て周りの観戦者がどよめき始めた。というのもだ。

 

「おい、あれって現中学サッカー界でも指折りのプレイヤー。”幻影師”花月紫蓮と”風霊”の舞鶴くるりじゃないか?」

 

「本物だ……度々母校の助っ人としてしか出場していない二人だけど、その実力は折り紙つきで誰もが入部を求めるって話だ」

 

「でも、二人はあの伝説の八神龍斗魂魄妖夢コンビや、豪炎寺修也とかとしか共闘したくないって言ったりしたとも聞いたぜ」

 

「おい、そう言えば雷門中に在籍している、あの同じ名前の八神龍斗って……」

 

「そう言えば……それに銀髪の少女も。まさか?」

 

「それにベンチにゴーグルを付けたやつが入ってきた……おい! 鬼道有人じゃないか!?」

 

そんな周りの反応を見ては紫蓮とくるりはやれやれと言った様子を見せつつも面白くなってきたと笑うのだった。

 

 

 

■【八神龍斗】■

 

 

 

「それで、響木監督。豪炎寺さん。もう一人って結局誰なんですか?」

「……来たみたいだな」

 

試合が始まる一分前。僕らはやってくるという、新たな仲間を待ち続けていた。

ここ数日練習していて気づいたのだが、全員のプレーが噛み合わなくなったのに、試合前の練習も出来ないことから不安になっていた。

因みに円堂先輩から聞いた豪炎寺さんのように遅刻してくるのかなぁなんて言ったら、豪炎寺さんにお前が言うなと言われてしまった。そりゃ御影専農はトラウマがあるままだったしなぁと言いたかったけどやめておいた。

それはともかくとして、来たということからスタジアムのフィールドに入れる出入口を見ると、予感はしていたけど、予想外の人物がそこにはいた。

 

「待たせたな、豪炎寺。魂魄妖夢。八神。円堂」

 

「鬼道!? 鬼道か!」

 

「待っていたぞ」

 

「遅いですよ、鬼道さん」

 

「……はは、マジか」

 

僕は歓喜するしか無かった。天才ゲームメイカー。鬼道有人その人が現れた。

ならば僕は今出来る限りのプレーで応えよう。そう思って試合に望むためフィールドに立つ。

フォーメーションを決める時に、ミッドフィールダーは僕が真ん中。右が半田先輩というちょっとしたイケメン。左が鬼道さんという布陣なのだが、僕と鬼道さんがアイコンタクトをするとプレーが始まってから、フォワードの染岡先輩というピンクの坊主頭の強面からバックパスを受ける。が、微妙な加減が出来ないのか少し走って受けることになった。

その様子を見た鬼道さんはすぐに頷き指示を出す。

 

「染岡! もうワンテンポ遅らせてパスを出せ! 半田は二歩前に出てパスを受けろ!」

 

「お、おう……上手くいった!?」

 

その指示を受けた半田さんは僕からのパスを受けて綺麗な形でパスを受けてくれた。そして合わせるように僕が走りワンツーで受ける。

幸いにも千羽山の面々は足は速くない。と言うことから綺麗に抜く事が出来た。

そしてゴール前にてシュートを放つと、そこでディフェンダーがゴール前に立つ。

 

「無限の壁!」

 

それを見てなるほど。と思った。たしかに硬いゴール。これが全国大会未だ無失点の力と納得するとその突破方法を考える。

そうして試合を進めていくのだが、前半戦にどれだけシュートを打ったとしても、入る試しが見えなかった。

 

 

 

■【魂魄妖夢】■

 

 

 

「前半も終わったけど、あの頃の威力ではないとはいえ、龍斗さんのシュートが入らない。か」

 

前半戦が終わった今。私は龍斗さんの試合を見て少しばかり考えていました。

鬼道さんのお陰で噛み合わないという事態は解決したものの、予想外に堅い守備によりいまだに得点には至らないということからこれはそろそろ私の出番かな。と響木監督を見ます。

ドリンクを飲みながらも悔しそうな龍斗さんを一瞥した後に響木監督は頷きました。

 

「後半は半田を下げて魂魄を出すぞ。魂魄のワントップだ」

 

「俺も同意する。トップ下は八神のまま。豪炎寺を右に。染岡を左に入れて4-5-1のフォーメーションにした方がいい」

 

その響木監督と鬼道さんの言葉を聞いて半田さんが驚いたような顔をしています。これは……

 

「染岡と豪炎寺がツートップなのが俺達のサッカーじゃないのかよ!」

 

予想通り反感を買っていましたが、私や鬼道さんが手で制します。

当たり前のことですが、一応言うことにしましょう。後のためです。

 

「私達は全国大会に出ているんです。ならば全国レベルの戦い方をしなければなりません」

 

「加えて言うならば魂魄はシュート力がある。あの壁を超えることも出来るかもしれない」

 

鬼道さんと私の説得を聞いては周りの皆さんは黙ります。龍斗さんは頷いていますし、円堂さんも目を閉じて受け止めています。

それにしても、先程から思っていたことが一つありますし言っておくことにしましょう。

 

「妖夢と呼んでください。魂魄じゃ言い難いでしょう、鬼道さん」

 

「そうか。……妖夢。お前は突破出来るか? あの壁を」

 

「やれるだけやってみますよ」

 

私と鬼道さんは恐らくですが、お互いを認めあっているでしょう。私はきちんと覚えてますからね、鬼道さんとの試合。

勿論龍斗さんも鬼道さんのことを認めているでしょうけど、それはともかく。

 

「後半戦。暴れさせてもらいますよ。ね、龍斗さん」

 

「ん、妖夢と僕のコンビなら出来るよね」

 

「よし、行くぞ!」

 

円堂さんの掛け声と共に、私達はピッチに立ちます。龍斗さんと私なら、出来ないことはありません。そう信じてます。

後半は相手のキックオフから始まります。と、同時に攻め込んできましたが、目元の隠れたディフェンダー。確か影野さんが止めました。

ですが、鬼道さんにパスせずマークを背負っている龍斗さんにパスを出します。まだ信頼していないのでしょう。それか、合わせにくいのか。

 

「……それなら!」

 

そこで私はパスを受けにいきます。龍斗さんは意図を把握したのか私にパスをくれました。同時に円堂さんが上がってくる気配を見せます。

そして、豪炎寺さんと隣で走り合う。私はボールを持ったまま、相手ディフェンダーの前まで来るとそこで反転。即座に鬼道さんにパスします。

完全な信頼を得るには、チームのキャプテン。円堂さんとその相棒。豪炎寺さんとの共存!

 

「行くぞ! 円堂。豪炎寺!」

 

「来い、鬼道!」

 

そして鬼道さんはボールを蹴りあげます。デスゾーンのようなオーラを纏ったボールは雷を纏う。

新たな必殺技が生まれる瞬間に居あわせるのは嬉しいものと思いながら、それを眺めます。

 

「イナズマブレイク!」

 

「無限の壁!」

 

鬼道さん。豪炎寺さん。円堂さんから放たれたシュートは無限の壁にヒビを入れます。このまま行ったら、或いは。いや、もしかしなくても。

 

「何!?」

 

無限の壁は見事に崩壊。貴重な一点をもぎ取りました。

 

「やったな、鬼道! これがダイヤモンドの攻めだ!」

 

「そうだな、円堂。ダイヤモンドの攻めはよく分からないがな」

 

鬼道さんと円堂さんが握手する光景を見て、チームメイトたちは漸く信じる事にしたようです。これで纏まるでしょう。

そして二度目の相手からのキックオフ。そしてそこからパス。と、同時に風が駆け抜けます。龍斗さんがボールをインターセプトしました。

それと同時に私を見る。あぁ、そういう事ですね。と理解すれば私も走る。

 

「星は見えた! 行くよ、妖夢!」

 

「ええ、龍斗さん!」

 

いくらブランクがあったとしても、龍斗さんはやはり速い。ただ速いんじゃなくてボールコントロールにキレがある事からこの速さについていけるのは、チームでは私かディフェンダーの風丸さんか豪炎寺さんだけです。

でも、これでもまだ昔ほどの速さではないということから龍斗さんは納得していません。

ですから、これから私は龍斗さんと共に練習を更に重ねようと思っています。

そんな事を考えながらも私と龍斗さんはワンツーとパスを繰り返しミッドフィールダーやディフェンダーをくぐり抜けます。そしてゴール前。龍斗さんから絶妙に抜け出したパスを受けると精神統一。

 

__決めます!__

 

「私に斬れない物は無い! 伝来宝刀!」

 

「これ以上はやらせないズラ! 無限の壁! ……!?」

 

無限の壁は私の光の刀をイメージしたシュートを受けると真っ二つに斬れました。二つに分かれた壁は崩れ落ち、ボールはゴールに突き刺さる。

 

「確かに貴方達はここまで無失点だったかもしれません。ですが、貴方達は私達を相手にした時点で崩れる運命でした。……切り捨て御免!」

 

”ピッ、ピッ、ピー!”

 

私の言葉が終わると同時に試合の終わりを告げるホイッスルが鳴り響きます。

 

「すげぇ、これが妖夢のシュートなんだな……カッコイイな!」

 

「流石だな。あの頃と変わらない」

 

円堂さんや豪炎寺さんが駆け寄ってくると私を褒めてくれます。龍斗さんもグッドサインを出してくれました。

久しぶりに感じた勝利はとても嬉しいもので、これだからやめられない。と笑みを浮かべました。

 

 

 

■【三人称】■

 

 

 

「いやー、凄かったね、くるり」

 

「そうだね〜紫蓮。妖夢楽しそうだったな〜」

 

試合を観戦していた二人は名前でお互いを呼びつつもその試合を評価する。が、二人にはまだ物足りない部分があった。

 

「八神君。以前みたいな必殺技が打てないのかな?」

 

「みたい〜。普通の個人技だけでなんとかなってるみたいだけど〜……」

 

そこまで言うとくるりと紫蓮は少しばかり考えてからよし。とお互いを見ながら頷きある事を決めた。

 

「久しぶりに、本気のサッカー。やりにいこうよ」

 

「賛成するよ〜。……楽しくなりそうだね」

 

そうして二人はスタジアムから去る。二人のやりたいことをやる準備をするために。

 

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