イナズマイレブン 光のファンタジスタ   作:suryu-

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 さてさて、今回で世宇子中との決勝は決着となります。

 どうも、suryu-です。

 ここまでくるのに結構長かったなーと思いつつも、書き上げた世宇子中でした。ここから、漸くこの先で色々掘り下げて書けるようになるのかなぁなんて。
 実は、イナズマイレブンは2を一番やりこんでいたので、2の話を一番書きやすいと思うんです。そこから3も本当に楽しみだったり。
 なんて、先のことばかり語ってますが、ここで思い出すことにも入りましょう。この小説を書き始めた時は、軽い気晴らし程度だったんですが、今では色々な人が見てくれている。という事から、もう少し頑張って書かないとと思っています。
 特に上記でも言った通り2をやり込みプレイをしたので、原作とは幾つか違う結果にこの時点でなっているので、それを活かして尚且つ原作のような深みと面白さと、原作と違う展開を描けていったらなぁと思います。

 そんなこんなで長く語ってしまいましたが、フットボールフロンティアの最終話と言ってもいい世宇子中戦後半。皆様、ごゆるりとなさってくださいな。

■追記■

 今回も急ピッチで制作したので、納得いかなかったら今後の展開含めて書き直すかもしれません。


世宇子中決着! 優勝は!?

■【八神龍斗】■

 

 

 

「それじゃ、妖夢。前半は見てたよね? ……イメージを修正しつつやっていこう」

 

「勿論です。龍斗さん。私達には秘策もありますし、世宇子相手に、引けはとりません」

 

 後半の始まる前に、妖夢と意思確認。妖夢と一緒なら、どんな相手でも戦える。そう信じている。そして、マネージャーには音無さんもいる。音無さんも、間違いなく僕の支えになっている。

 もちろん、妖夢や音無さんだけじゃない。いつも、逆らえないだなんだ言ってるけど、本当は一緒にいてくれて、ずっと助けてくれる豪炎寺さん。戦略の事や、アシストもよくしてくれる鬼道さん。必殺技を復活させる時に、不死鳥のような復活に感動して、目標になった一之瀬さん。

 

”そして”

 

「ここまで皆から信頼されて、尚且つ人を惹きつける。このチームの要で、明るく、熱い人。円堂先輩」

 

 多分、この人が居たらゴールはきっと守ってくれる。そんな気がした。だから、僕はもう一度高みに上ってみせる。

 

「……今なら、出来る気がする」

 

「行きましょう。龍斗さん」

 

「やってみせよう、龍斗」

 

 妖夢も、豪炎寺さんも。二人だけじゃない。皆で同じ意識を共有した。やることはただ一つしかない。だって僕達は。

 

「勝ってみせる! 僕達のサッカーで!」

 

 ロッカールームでの決意を表して、後半。豪炎寺さんと妖夢のキックオフで始まれば、僕はボールを受け取る。そこから、妖夢とアイコンタクトをとっては、まずはワンツー。アフロディさんを抜き去る。

 

「なに!? 前半よりも速い……!」

 

「言ったでしょ! 年季の違いを教えるって!」

 

 僕がこうして走っていると、皆の想いが伝わってくる。勝つんだって強い意志を、どんどん受け取ることが出来る。だから。だから!

 

「豪炎寺さん、合わせてくださいよ!」

 

「おう!」

 

 妖夢とのワンツーだけじゃない。豪炎寺さんにパスすれば、豪炎寺さんはシャペウという、つま先のコントロールでふわっと上げてディフェンスを越えれば、オフサイドにならないうちに僕にパスする。

 そして、妖夢と僕は、頷き合う。今こそ、あの練習した技を披露する時だ。

 

「いくよ、妖夢!」

 

「はい!」

 

 僕と妖夢がくるんと対比的に回転すると、手を取り合う。そして、僕は左足。妖夢は右足で、二人同時にボールを蹴る。その技の名前は!

 

「ツイン!」

 

「ドライヴ!」

 

『で、出たァァア! 魂魄妖夢と八神龍斗の新必殺技! まさかの土壇場で繰り出した!』

 

「何が来ても通りはしない。ギガントウォー……なに!?」

 

 世宇子中のキーパー。ポセイドンは僕達のボールを受けて、多分驚いている。ツインドライヴは、僕と妖夢のキック力の強さがあるからこそ、出来る技なんだ。

 二人で同時に蹴る時に、予測不可能になる回転をかけることで、キーパーは取ることすら困難になり、仮に手に当たっても……

 

「は、弾かれる。だと!?」

 

 ボールはいくつもの回転が掛かっていて、ポセイドンの手を弾く。そして、そのままボールはゴールに入った。

 

『な、なんと! 雷門中! 2対0から一点返した! 八神龍斗。魂魄妖夢のコンビの強さ。やはり計り知れない!』

 

「よし、まぁこんなもんかな。あと二点。取りますよ!」

 

”おう!”

 

 もはや、前半の時のように押し込まれることは無い。雷門中の皆が、ノっている。そして、円堂先輩も顔つきが変わった。

 

「……神が、負けるものか!」

 

 だが、簡単に終わらないのは世宇子中。アフロディさんが駆け出せば、かなりのスピードでみんなを抜き去る。そして。

 

「ゴットノウズ!」

 

 でも、僕は心配してない。円堂先輩だから。円堂先輩は、ロッカールームに居る時グローブを付けかえていた。多分そのグローブを見て、確信したんだと思う。

 体をひねって、心臓に手を当てている。そこから開放された気を見て、僕は笑ってしまった。だって。

 

「魔神じゃないか、あれ。……成功したんだな」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

「神を超える……魔神?」

 

 そこから、円堂先輩は豪炎寺さんと鬼道さんにボールを投げた。見せてくれる技は!

 

「ファイアトルネードっ!」

 

「ツインブースト!」

 

 ファイアトルネードからのツインブースト。そこからポセイドンのゴールを軽々とこじ開ける。世宇子中の面々は、とてもではないが戦える状態ではなかった。これで2対2。

 さて、場内も湧き上がっている。最後はやっぱり、円堂先輩達が決めるよね!

 

「俺達雷門のサッカーは、最後まで諦めない!」

 

「ですよね、円堂先輩!」

 

「そうだな、円堂!」

 

「円堂!」

 

「キャプテン!」

 

 皆が円堂先輩を見る。円堂先輩は、中心を走り続けて、土門先輩と一之瀬さんと共に、不死鳥を生み出す。そこから、豪炎寺さんが飛び上がって、ファイアトルネードで、シュートを放つ。不死鳥は燃え上がり、キーパーのポセイドンは逃げ出した。そう、これが三点目のゴール!

 

”ピッ。ピッ。ピー!”

 

 ホイッスルが三回鳴り響いた。これで、試合は終わった。つまり、つまりだ。僕達は。

 

「勝った……?」

 

「あぁ、勝ったんだ。円堂」

 

「夢じゃないッスよね……」

 

「勝ったでヤンスか……?」

 

「俺達が、世宇子中を……」

 

「ま、みんなの勝利って奴だよな」

 

「……やったぁぁぁあああ!」

 

 雷門中の皆が、顔を見合わせたあとに頷いた。そうだ。僕達は優勝したんだ。

 円堂先輩が胴上げされている中で、僕はふっと笑いながらもその光景を見ていた。

 すると、後ろからぽんぽんと肩を叩かれて振り返れば、目を丸くしたと思う。だってそこには、影山零治が居たんだから。

 

「見せてもらったぞ、君のサッカーを……とても。素晴らしかった」

 

「……あんなに悪事を働いてきた影山零治が、僕のサッカーを賞賛するなんて、意外ですね」

 

「そうかもしれないな、だが本音だ」

 

 今までやられてきたことを、許せるか。と言われたら、それは分からない。ただ、なんとなく。なんとなくだけど、今の影山零治の言葉は、信じられる。そんな気がした。

 サングラスの向こうに見える目は、なんとも穏やかだから、なのかもしれない。それ故に、今こうして、話を聞く事にした。

 

「……私はかつて、プロサッカー選手の父が居た。父は日本代表にもなるほどでな。広い視野と高いフィジカル。司令塔として活躍していたんだ。影山東吾。君ならば知っているだろう」

 

「え……? あの影山東吾が父親だったんですか? ……知ってますよ、映像で何度も参考にしました」

 

「そうか……」

 

 正直、その告白は驚くべきものだった。影山東吾という選手は、僕自身憧れていた選手の一人でもあったから、その末路を噂で聞いていた為に、影山零治の闇を知った気がした。

 

「日本代表から落ちた父は、自暴自棄のような生活をしていた。円堂大介など新たな代表の活躍に、嫉妬を覚えながら。そして、父はそのまま消えた。……多分私は、今なら分かる。あの時、父のサッカーが二度と見られないからこそ、サッカーに対して復讐心を覚えたのかもしれない」

 

「……なるほど、偉大な父親だったんですね」

 

「あぁ、そうだな」

 

 多分、今なら僕は影山零治を理解出来ると思う。これほどの人が、抱えた闇。それはそんなに軽いものじゃないけど、でも。理解しようと思える自分が居た。理解したいと思う、自分がいた。

 

「これから私は自首する。素晴らしいサッカーを見せてくれた、八神龍斗のおかげで、満足できた」

 

「僕の、サッカーで……」

 

「あぁ。だからこそ、君にはがんばってほしい。そして、できれば私の手で育てたかったものだ。……あとは、鬼道にも謝らなければならんな」

 

 そう言うと、影山零治は歩いていく。本来の性根は、優しい人だったのかな。なんて、そう思いながらも眺める。

 鬼道さんはとても驚いた顔をしながら、影山零治を何度も見る、そして。頷いた。

 

「私はお前を信じている、鬼道。私が育てた中で、お前が一番の弟子だった。……八神龍斗に負けるなよ」

 

「勿論ですよ、総帥。彼奴には借りがあるから、利子分つけて返します」

 

「ふ、そうか」

 

 そんな会話が聞こえてきて、漸く丸く納まったのかな。と僕は思う。それにしても、弱小チームだった雷門中が、成長してフットボールフロンティアを優勝した。これって、結構歴史的な事なんじゃないかなと思いつつも、今は勝利の余韻に浸っていた。

 ここまで来ると、なんとも安心感を覚える。出張に行った兄さんも、見てくれたかな。なんて思いながら、表彰台の時を待った。

 

 

 

■【???】■

 

 

 

「雷門中が優勝した、か。まぁ、予想通り、かな〜」

 

 俺は今、全国津々浦々を旅しながら、そんな事を呟いた。エイリア学園の脅威は、迫ってきている。だから、それに対抗できるメンバーを探すために、旅をしていた。

 それが、ようやく見つかった。雷門中だ。あのチームなら特訓を重ねて、何れは。

 それなら、俺が特訓をつけてあげなきゃ。聞いた情報が確かなら、リュークがエイリア学園に戻った。その弟の龍斗が、雷門中に居る。彼奴に対抗するなら、それに賭けるしかない。

 

「さて、やってみなきゃね。物怪妖の、大立ち回りを」

 

 

 

■【円堂守】■

 

 

 

「優勝か。……俺達、本当に優勝したんだな」

 

「あぁ、円堂」

 

 豪炎寺と俺は、喜ぶメンバーを眺めながらも、拳を合わせていた。それにしても、俺達が本当に優勝出来て、良かったと思う。皆で助け合って、掴み取った優勝だから。

 

「それにしても、八神には本当に助けられたなぁ。俺達に何度も色々手を差し伸べてくれてさ」

 

「まあ、彼奴も仲間思いだからな。円堂みたいにさ」

 

「……そうだな。こうして皆でサッカー出来て、嬉しいよ、俺」

 

「俺もだ」

 

 俺と豪炎寺は、この短い間でとても繋がれたと思う。八神も、すっげー活躍をしながら、手を取ってくれた。鬼道も、一之瀬も。妖夢も。皆が居てくれたから出来たこと。

 

「なぁ、豪炎寺」

 

「なんだ? 円堂」

 

「これからも、サッカーやろうぜ」

 

「……ああ。それならこいつもだな。聞いてたんだろ、龍斗」

 

「うぇ、ばれてた!?」

 

 豪炎寺が八神を引っ張ってくるけど、とっても苦笑いをしてる。でも、満更でもなさそうだから、八神と豪炎寺の絆も確かなのかもしれない。

 

「……まぁでも、僕も円堂先輩が居なければ、サッカーに戻ることすら考えなかったですし、本当に助かってます」

 

「え、そうだったのか!?」

 

 だから、俺ももっと八神と仲良くできるように、サッカーしなきゃ。だって俺たちは!

 

「まぁ、おかげで戻れましたよ。円堂先輩と同じサッカーバカに」

 

「サッカーバカって……八神。お前なぁ!?」

 

「残念だが違いないな、円堂」

 

 そう、だって俺達は、雷門中サッカー部なんだから! だから、一緒に、サッカーやろうぜ!

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