ジョースター家と吸血鬼   作:黝 証呂

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12.柱の男達

 レオンが弱体化した五日後……彼はその日、自ら目を覚まさす事はなかった。エリザベス…もとい波紋後継者リサリサが、朝昼晩と様子を見にくると常に寝てるのだ。

 用事があって声を掛ければ起きるが、それが無ければ苦しそうに呻いて目を閉じ続けているのだ。そしてそれは未だ変わりない…

 隣の部屋では二人が心配の声を漏らす。四六時中喧嘩している二人も、レオンの事となれば休戦に入る。それだけレオンの信頼は厚いのだろう。

 するとそこへリサリサが戻ってくる。そして彼女は静かな声で、落ち着いて聞いてください。と、前置きを挟む。

 

「柱の男達が目覚めました」

 

 小声でそう言うと、二人の顔は険しいものとなる。そしてシーザーがリサリサに意見する。

 

「それだけ静かに伝えるということは、レオンさんは置いていくということですね?」

 

「もちろん。今の彼では足を引っ張り命を落とす危険性があります」

 

 吸血鬼ともなれば隣の部屋から聞き耳も立てれる事も可能だ。しかし今のレオンは弱体化していて小声で話せば聞こえないだろう。

 

「よって私達三人で迎え撃ちます。覚悟は良いですね?」

 

「もちろんだ、リサリサ先生!」

 

 息子としてでなく、波紋の戦士として自分の母をそう呼ぶ。そして家族としてジョセフは、レオンを置いていくことに賛同……シーザーも同意見だった。

 

 しかしこのレオンに対する思いやりが……この決意が後に悲劇を生む。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 その後…三人の波紋使いは柱の男たちが眠っていた場所に向かうべく、すぐさまホテルを飛び出した。

 

「ここです。リサリサ先生」

 

「そういや初めてお目にかかるが、まさか入り口が観光名所だったとはな〜」

 

 シーザーが有名な観光名所の一つ、真実の口に指を突っ込み捻るように持ち上げる。するとそれの後ろに通路が現れる。

 

「見張りのナチスがいない……まさか、すでに……」

 

「シーザー。悔やんでる暇はありませんよ?」

 

 そう言って足を踏み入れると、空気に乗って殺意が流れ出てくる。そして奥へ進むと、その感情の主はすぐさま現れた。

 

「新たな客人か……」

 

「…ほう?」

 

「いかがなさいますか、カーズ様?」

 

 暗闇の奥には、三人の屈強な戦士がいた。順にカーズ、エシディシ、ワムウ…彼らが柱の男と呼ばれる生命体……吸血鬼の捕食者だ。

 彼らの目の前に立つだけで自分の死ぬ姿を想像してしまう。そしてそれを払拭して攻撃に転じれたのは、リサリサただ一人だった。

 

「スネックマフラー!」

 

 マフラーを武器に攻撃を仕掛けるが、初撃は避けられる…しかしマフラーは引き寄せられるように柱の男を追尾する。

 

「ぬぅ……」

 

 しかしそれも容易く奴らは避ける。そして興味深そうにリサリサを見つめる。

 

「まさか波紋?」

 

「我々が根絶やしにした波紋一族が生きておったか……」

 

「後ろの二人……おそらくそちらも波紋使いかと」

 

 冷静に奴らが推測していると、リサリサは珍しく声を張り上げた。

 

「ジョジョ、シーザー!私は見学させる為に連れてきたのではありません!」

 

 すると二人は意味を理解したのか、それぞれが戦闘の構えをとる。

 

「エシディシ、ワムウ。お前たちは後ろの二人を殺れ」

 

 そうカーズが指示すると、二人は悠然とリサリサの隣を通りすぎる。彼女が攻撃する可能性があるにも関わらず、攻撃しないという確証でもあったかのような移動だ。

 実際にリサリサはカーズから目を離せず攻撃できなかった。そして彼らの余裕のある動きは、波紋使い達にプレッシャーを与える。

 だがリサリサはサシで戦える事に安堵した。三対三で乱闘するよりは勝算が高いからだ。

 そう思いリサリサは焦りつつ冷静に戦闘を繰り広げる。

 

(ジョジョ達にも勝算はある。ここはまず目の前の敵に集中しましょう。カーズを倒せば増援に行ける)

 

 そうリサリサは考えていた。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 頭が痛い……吐き気ももちろん継続的に収まらない。そんな時に彼女は来た。

 ケライン・エーデルガルト。毎度私に血液パックを持ってきてくれるドイツの女軍人だ。今日も私が心地良くない眠りに沈んでいると、彼女のノック音が私を起こす。

 

「失礼する。ご気分は?」

 

「変わらず不調だ」

 

 そんな私の為に、彼女は急いで血液をケースから取り出して、用意してくれる。

 

「どうぞ」

 

「ありがとう…」

 

 血液を摂取したこの瞬間だけ毎度気分が良くなる。吸血鬼としての欲を満たしているからだろうか?

 

「あの……今日は?」

 

「ん?いやいいよ。そう簡単に何度ももらえない」

 

 実を言うと私は、初日しか彼女の血を頂いていない。取りすぎて彼女が貧血を起こしてしまう可能性もあるし、何より味を占めてしまうのが怖かった。

 

「…ところで…やたらと静かだな…」

 

「室内は元々静かですが?」

 

 エーデルガルトはそう言って首を傾げる。しかし私が言っているのは、この部屋の外の話だ。

 ジョセフとシーザーの喧騒も彼等の日常音も聞こえないのだ。反対側の壁に意識を集中させても同じ…エリザベスの部屋は私の部屋を挟んだ反対側の部屋なのだが、こちらもまた静かなのだ。

 

「三人ともいないようだが…」

 

「あぁ、吸血鬼ですから聞こえるんですね。そういえば……私がホテルに到着した時に、車でそれらしき人が三人走り去って行った気がします。向こうは気付いていないようでした…」

 

 気のせいの可能性もありますが…と、彼女が最後に付け足すと、私は備え付けの電話に手を掛けた。

 電話の相手はスピードだ。

 

「もしもし?スピードワゴンか?……まさかと思うが、柱の男達は目覚めたのか?」

 

『まさかも何も……先程エリザベスに伝えたばかりだが?』

 

「そうか……ありがとう」

 

 一方的に電話を切り、私は振り向きざまに彼女の肩を掴む。

 

「ど、どうなさいました?」

 

 急な事で彼女は赤面しているがそれどころじゃない。

 

「置いて行かれた。弱体化した姿を見て、戦えないと判断したのだろう。緊急事態だ…やはり血を分けてもらえるか?」

 

「…もちろん。貧血になるまで覚悟しております」

 

 そう言って目を閉じる彼女に感謝し、私は刃を突き立てた。貧血まで吸うつもりはないが、初日より少し多めに頂く。そして吸い終わると、彼女は私の手を引いて外へ誘導する。

 

「急ぎましょう。残った配布した血液は道中で……私が運転します」

 

 それは助かる…が、今は時間が惜しい。エレベーターを待っている暇すら短縮したいのだ。

 

「なら急ごう。君も軍人だ…これくらい我慢できるよな?」

 

「フェッ!れ、レオン殿?」

 

 私は彼女を担ぐと彼女に血の入ったケースを持たせる。そして窓を全開にしてルームキーをポケットにねじ込む。

 

「ま、まさか…」

 

「そのまさかだ」

 

 地上二十二階…流石に私もこの高さは怪我をするが、途中で窓に手を掛けて落下スピードを軽減すれば問題ない。

 もちろん弁償などしたくないので、ヒビなどが壁に走らぬよう気遣う。

 そうやって地面に降り立つと、私は彼女の車を見つけ、運転席に彼女を押し込む。

 

「急いでくれ」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 《クラッカーヴォレイ》

 アメリカンクラッカーと言う玩具に似せた鉄球を振り回し、外側をぶち壊してから内側に波紋を流すというジョセフが使う攻撃手段だ。

 

 《シャボンランチャー》

 波紋を纏わせたシャボンを放ち、攻撃しながら逃げ場を埋めるように漂わせる事ができる応用の高いシーザーの攻撃手段だ。

 

「なんだこいつ‼︎関節がありえない方向に曲がって……」

 

「俺のシャボンが割られた?今のはまさか……カマイタチ⁉︎」

 

 ジョセフの攻撃はエシディシが関節を異常に曲げて全て回避…シーザーのシャボンはワムウの頭から伸びたワイヤーのような武器が、真空竜巻を発生させて切り裂いていた。

 

「人間も少しは成長するのか……」

 

 柱の男二人は余裕では無いが、決して苦労していない…まだ本来の力を隠しているかのようだった。

 

「この二人より先程の女の方が手練れのようだ……ワムウ…あとは任せた」

 

「ハッ!」

 

「なっ!テメェの相手は俺だ!どこ行きやがる」

 

「まてジョジョ!何か来るぞ!」

 

「闘技・神砂嵐‼︎」

 

 ワムウが両腕を二人に向けて回転させると、ジョセフとシーザーに向かって横殴りの竜巻が伸びる。

 

「なにぃ⁉︎」

 

「避けろ、ジョジョォ‼︎」

 

 そう叫んでシーザーが近くの石柱に身を隠し、ジョジョも同じように隠れた……が、二人の身体は隠れていた柱と共にズタズタに引き裂かれた。

 

「グァアアア!」

 

 激痛から二人の悲鳴が響く。そしてワムウは二人に近付き、何かを取り出してジョセフの体内に埋め込む。するとエシディシは興味深そうに顎を撫でて戻ってくる。

 

「ほほう…ワムウ、例のアレをやったのか…」

 

「はい。私はこの波紋使い達をえらく気に入りました」

 

「まだ息があるな…どれ…俺はこっちの泡使いに埋め込んでやろう」

 

 エシディシがワムウと同じものを取り出してシーザーに埋め込む。

 

「次会った時を楽しみにしているぞ」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「このマフラーは波紋を100%伝える」

 

「ヌゥゥ!」

 

 その頃リサリサはカーズと一進一退の攻防を繰り広げていた。

 リサリサの武器は波紋を完全に伝えるマフラー…そしてカーズは腕から刃を生やして戦っていた。

 しかし劣勢なのはリサリサ…脹脛に入った大きな傷が機動力を下げている上、カーズはまだ本領を発揮していない。

 苦し紛れに放った今の攻撃も、カーズに紙一重で躱されてしまった。

 

「中々の手練れだ……だが貴様もこれで終いだ。輝彩滑刀の流法!」

 

「くっ!」

 

 突如カーズの刃が妙な光を発し、暗闇に慣れたリサリサの視界を潰す。その瞬間…リサリサの背中に、縦に伸びた痛みが現れる。

 

(早い……今の一瞬で背後に?)

 

「我らが天敵の波紋使いは根絶やしにせねばならん。さらばだ…名も知らぬ女よ」

 

 トドメを刺そうと、カーズはリサリサの頭上に刃を振りかざす。

 

(ごめんなさいレオン……後は頼み…ます…)

 

 薄れゆく意識の中そう願うと、リサリサはゆっくりと目を閉じた。

 しかしいくら待っても自身の身に痛みが走ることはなかった。代わりに爆発音が聞こえ、それに続くかのように全身を冷たく心地よい何かが包んでいる。

 

(誰かに抱えられている?)

 

 そう疑問を持ったリサリサは重い瞼を開けた。そこには自分が生まれたときから存在する知人の顔があった。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「エーデルガルト…すまないな、助かる」

 

「気にしないでください」

 

 私は間一髪のところでカーズの刃を鞭で弾き、工事現場でくすねたダイナマイトを遺跡の中で爆破させた。それを贅沢な目眩しとして使いエリザベスを救出して今に至る。

 

「ジョセフとシーザーは?」

 

「すでに外の車に乗せてある。私達も早く退散しましょう」

 

 遺跡から連れ出すことには成功した。全員傷だらけだが命に別状はないし、あとは車で一度逃げて体制を立て直すだけだった。

 しかし……上手くいかないものだな。

 

「リサリサを頼む。まだ救出には成功していない」

 

 私の背後に佇む強大な気配……誰かが食い止めないと共倒れだ。

 彼女も私の背後の気配に気付いたのか、エリザベスを担ぐと大人しく逃げてくれる。

 

「…ご武運を……」

 

 ………さて、私は生きて帰れるだろうか?頭痛は未だ消えず、吐き気は催すばかりだ。

 

「素晴らしい手際の良さだ…貴様、吸血鬼だな?」

 

 まるであえて逃したかのように三人が現れる。私は腰の鞭に手をかける。

 

「褒め言葉として受け取ろう…」

 

 掻きたくもない汗が頬を伝う。するとカーズが口を開き不敵に笑う。

 

「貴様には不思議な物を感じる。ワムウ…相手をしてみろ」

 

「何?吸血鬼の相手をさせるのか?」

 

 エシディシは少し驚いた表情を浮かべるが、ワムウは何も言わずに従う。ワムウにとってあの二人は主人のような存在なのだろう。

 

「少し気になる点がある…」

 

「ふん…ワムウ、精々足を掬われるなよ?」

 

 奴らにとって吸血鬼はただの餌や奴隷……私を下に見てタイマンで戦わせてくれるのは好都合だが、ワムウは私に一切の油断をしていないことが目でわかる。

 

「私のような無力な吸血鬼を相手にすると?」

 

「我々が奴を追えば貴様は奇襲を仕掛けるだろう。貴様の技はなかなかのものだ」

 

 そう言ってカーズは自分の刃を見せてくる。その刃のある一点は、僅かに欠けていた。

 

「このワムウに殺される事を誇りに思うがいい」

 

「やるしか…ないか……」

 

 彼らを追わず私の相手をせず…そのまますんなり立ち去ってくれることを期待したが無理のようだ。

 頭痛も吐き気も相変わらず……痩せ我慢がいつまで続くだろうか。

 私は自分の胸に手を置いて、自己暗示のように呟く。

 

「貴様の主導権は私にある……抗うな…この身体は私のものだ…」

 

「ゼィアァァァア!」

 

 ワムウがその豪腕を私に向けて振るう。すると細く鋭い風の渦が私に向かって伸びる。

 私はそれを避けるが余波だけで傷が入る。目に見えた渦を避けただけでは回避とは呼べないな。

 

「シッ!」

 

 私はすぐさま鞭を放つが、竜巻の残風で軌道が乱れる。奴が生んだ強風が止むまで、カウンターはできないな。

 

「奴は吸血鬼だが中々の戦闘力を持ち、我々に屈する素振りを見せぬ。不安な芽は早々に潰す」

 

「ははぁん。それでワムウに…」

 

 奴が思うに私の鞭は、ワムウと最も相性の悪い相手だと思ったからのようだ。まったくその通りだよ……だが…

 

「それはそっちが勝手に言っているだけだ……私は彼を相手にしようとなど思っていない」

 

 私の鞭はワムウの横を通り抜け、そこにいたエシディシに飛来する。爆風を生むワムウは狙えないが、発信源から離れた物なら狙える。それでも若干軌道は乱れるが、身体の何処かに当たれば儲け物だ。

 

「ワムウなど最初から狙っていなかったのか……」

 

「チッ」

 

 本来の速さを発揮できず、私の鞭は弾かれてしまう。だがこれで終わりではない……私は弾かれた時の勢いを利用して、遠心力を加速させて第二撃を放つ。ここでようやく本来の速さを再現できた。

 

「……見事だな」

 

「クソッ…」

 

 それでも放った鞭はカーズによって切断される。どうしたものか……

 

「貴様ァ!このワムウを前にして眼中にないというのか!」

 

 激情したワムウは両腕を構えてこちらに向ける。あれが来るようだ…前方広範囲に広がる小竜巻の大技。

 

「闘技・神砂嵐!」

 

 予想通りの攻撃だ。今の立ち位置からでは絶対に躱せない。あの両腕から放たれた二本の竜巻の間は真空状になっておりズタボロにされる…かといって思い切り横に飛んで逃げても、無数のカマイタチで同じくズタボロに……

 

「しかしこの技……二箇所だけ比較的安全な場所が存在する」

 

「何ッ!」

 

 私は右腕から発生した小竜巻の中心に飛び込んだ。自然災害の台風と同じでこれにも目は存在する。ただ小さい分目も小さい、しかも竜巻はうねる……半径20cmほどの穴の中に身体を突っ込み、風に合わせて身体を回転させれば何とかなるのだ。

 

「……まぁ…こんなものか…」

 

 中心からはみ出た両腕はズタボロだが、風に合わせて回転したのでリスカサイズの傷ばかりだ。

 

「この技を破られたのは初めてか?隙が大きいぞ!」

 

「ハッ!」

 

 三秒かけて放った鞭は、見事ワムウの右腕を吹き飛ばす。

 

「ヌォオオオオ!」

 

 吹き飛ばされた腕が宙を舞い、私は鞭でそれを捕まえる。最後に私は、持ってきた特殊カプセルにワムウの腕をしまう。

 十分時間は稼いだ……そろそろ私も逃げるか。

 

「おのれッ!逃げるつもりか!」

 

 もちろん奴は私を追ってくる。だが私は知っている。筋力だけでは早く走れないことを…原作では驚異的跳躍で立ち去る描写もあったが、目にも留まらぬ速さで走る描写は無かった。

 これは推測だが、奴らの人外紛いの特徴は力、体力、生命力、特殊能力の四つだ。

 

「勝算のない戦いは嫌いなんだ。悪いな」

 

 私は全速力で逃げ出した。だが私の肩に石が減り込み転倒する……投擲か。逃げようとした瞬間に対処されるなんて…私の考えは浅はか過ぎるな。

 

「フッフッフッ。中々やるではないか……貴様なら我々の仲間に欲しいくらいだ」

 

「それは……どうも……だが断る」

 

 息が絶え絶えになるがなんとか答える。

 

「今はまだ良い。気が変わるかもしれん…どうれ、名前を聞いておこうじゃないか」

 

「…レオン……」

 

「レオンよ、一ついい事を教えてやろう」

 

 そう言って倒れる私に顔を近づけ小声で囁く………クソッ…原作より最悪だ。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「カーズ様、逃してよろしかったのですか?」

 

 柱の男達はレオンの逃げる姿をただ見つめていた。

 

「奴の動きを見ただろう?ある点で言えば我々を上回る才能を持っている。奴なら満足させてくれるかもしれん」

 

「確かにそれも一理ある…だが所詮吸血鬼だろう?」

 

「我々の知る吸血鬼は邪悪に溢れ、己の力を過信するものばかりだった。だが奴は自分の力の限界を知り精錬されている。現状仲間にはならんが、奴も仲間を失えば気が変わるだろう…フッフッフッ」

 

(カーズ様がそう言うのなら、私の片腕くらいくれてやろう。私の油断した代償としてな)

 

 ワムウがそう思うと、不敵な笑い声が夜の街に響いた。




カーズ
「お前が欲しい‼︎」

レオン
「言い方………」
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