「ゴホッ、ゴホッ………もう…限界かしら……ね」
そんな事を言わないでください母さん‼︎
「1つ……心残りがあるとすれば、あの子が心配ね。貴方達はしっかりしているのだけれど、あの子は少し優し過ぎる………ココで育ったとは思えないわ」
それは……きっと母さんの子供だからじゃないかな。
「そうかしら……ねぇ、貴方があの子の事を面倒見てあげてね。お兄ちゃんなんだから」
……ッ! もちろん僕に任せてください! 僕は1番が好きだ、ナンバーワンだ。だから僕は……
「それは頼もしいわね………約束ね。
ー
ーー
ーーー
「ある日、時の歯車がガッシリと
このDIOは全ての生物や全ての幽波紋使いをぶっち切りで超越した………そう思っていたのだが…」
自身の背後で
「皮肉なものだな………承太郎が同じタイプのスタンドを持って現れ、それ以上に時を止められるよう必死に努力をしたというのに………今は
レオンのアンラベルは
それを知ったDIOは驚愕したが、今は冷静を保ち不敵な笑みを浮かべて話しかけている。
「貴様のアンラベルと私の
DIOは駄目元ではあったが、レオンを戦力として取り入れる事を視野に入れていた。
しかし、アンラベルの可能性を知りそうは言ってられなくなり、DIOは手加減無しの明確な殺意をレオンに向ける。
「支配者の上に立つ事は許されん……レオン、貴様はもう終わりだ」
「……………当たり前な事を言うな」ボソッ
「…なに?」
小声で呟かれた言葉に耳を傾けるDIOに対し、レオンはW-Refを発現して構えを取る。
「貴様が勝てばレオン・ジョースターは
レオンの言葉を聞き終えると、DIOは目を細め見下す。その表情は哀れみか、苛立ちか………何を思っているのかは判断できない。
………………2人が話す事はもう無い。
「来い!ディオ・ブランドーッ‼︎」
完全に決別しているレオンに迷いは無い………無論、ディオにも気の迷いなどはない。
(認めよう、このDIOを上回る力を………同時に見極めよう。このDIOが勝る力をッ!)
「
少し後退した程度では射程距離から逃れられない。
その距離 約5m。
「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 ‼︎」」
闘気、殺気、決意、本能を剥き出しに、過去を遡っても見られないであろう兄弟喧嘩が始まった。
(レオンの反射神経、洞察力を兼ね備えた観察眼は異常……パワーはW-Refに無効化されるがスピードは
手数を増やし、ラッシュのギアを更に上げる。目で視認するのも困難な程の速さ……
拳圧による微風だけがその空間を拳が通過した事を証明しており、「打ち出す」「引く」の繰り返しで発生する一瞬の静止が残像を見せ付ける。
(強い……承太郎が一杯食わせられるわけだ。だが残像が見えれば十分ッ!)
残像を予備動作として捉え次の手を予測する。
否……ここまで来てはもう予測とは呼べない。ただの直感である……しかしそれでも、レオンは相変わらず7割の確率で拳を捌いていた。
逆に言えばレオンは、3発中に1度…モロに
不幸中の幸い、DIOが放つのはスピード重視の拳である。故に腹部を貫通するようなパワーは発揮されていない。
もしそんな拳を放とうものなら、溜め時間が発生し高確率で防がれてしまう。
DIOがスピードで押し切るか……レオンがエネルギーを削りきるか………これはそういう根比べ勝負だった。
しかしW-Refの発現時間は短い。が………
(頼むぞ、アンラベル)
『勿論だ。合わせ切ってみせる』
W-Refの発現時間が限界に達すると同時にアンラベルが姿を現す。
彼が使えないなら彼女が使う。
主と反比例する真逆のスタンド。
言い換えればそれは、主の欠点を長所として備え補うスタンドである。
『ッ…W-Ref』
「ヌゥッ⁉︎」
クールタイムが発生している間に、今度はアンラベルがW-Refを使用する。そしてダメージはレオンにフィードバックしない為、捨て身でアンラベルは
「無駄ァ‼︎」
アンラベルがしがみ付く
クレーターが広がりヒビが走る……そしてアンラベルは容易く霧散する。
(W-Ref、エネルギーを吸収し利用する能力か……体力消費が割に合わん………)
肩を上下させて息をするDIOは攻撃の手を止め距離を取る。
一方レオンは体力面に問題は無いが、肉体的ダメージが蓄積されていた。それを僅かでも治癒させる為に、距離を取られた事で様子を見て回復を図る。
(ハァ…クッ…ダメージも少ないわけではない………)
レオンの勝利条件は2つ………このまま根比べで押し勝つか、どうにかして近付き
(ディオも体力を消耗してるはずだ………だが押し勝てるか?どうにかして接近戦に持ち込みたいが………………)
今まで受け止めて来た
一撃だけならば
守りであるなら自分を軸にして最小限の動きで辛うじて付いていけたが、攻めるには速さが足りない。
ならばカウンターを狙うべきだが、
カウンターがそう簡単に決まるとは思えない。
「休憩時間は終了だ。
呼吸を整えたDIOは、また
(……このままではジリ貧だが………アンラベル、どれだけダメージを負っても出てくるなよ)
『………』
アンラベルには、反比例というルールを無視する状態が存在する。それが覚醒………レオンがダメージを受け身体の主導権を譲ってしまうと、その後にダメージを受けてもアンラベルは強化されない。
それと同じで、覚醒状態で時を止められると、「アンラベルも動けなくなるのでは?」とレオンは推測していた。
その為の指示だった。
「………さて」
これだけ蓄積された運動エネルギーを攻撃に使えないのは残念だが、レオンはそれを使って行動に移す。
「Reflection‼︎」
「ムッ⁉︎」
運動エネルギーを使ったロケットスタート……あまりの威力に直線上にしか動けないが、その手段でレオンは建設中のビル壁面に衝突する。
「もう一度…」ドウンッ
その衝突時に発生したエネルギーを吸収……そしてすぐさま放出し、レオンは壁面を跳弾するように移動した。
DIOはすぐさまスタンドを自分の元へ戻し迎え撃とうと腕を震わせる。
「W-Refッ‼︎」
「何ッ⁉︎」
レオンは飛来する自らの運動エネルギーを吸収し、一瞬だけ空中で静止した。そのレオンの眼前を
「
「グァアッ⁉︎」
通過した
相撲界では五輪砕き…プロレスでは「リバース・フルネルソン」と呼ばれる技に似た形だが、体勢は無理矢理で重力や重心を無視している。
(ディオ……私はお前を倒す為に様々な事に手をつけて来た。元から備えていた合気道や波紋………そして様々な可能性を引き出す為にボクシング、空手、柔道、プロレス、相撲……基礎には自信がある)
DIOの生存を知ってから身に付けた付け焼き刃の基礎だが、レオンにとってソレは巨大な力となる。
その道のベテランが月日をかけて磨いたその技は、名刀のように鋭い神業と呼べるものなのだろう。
しかしレオンは付け焼き刃だろうが関係なく、独自の解釈でそれ溶かし打ち直す。
そうやって研ぎ上げられた技は、名刀をも断つ妖刀となる。
「ルールに縛られた試合では使えないが、兄弟喧嘩にルールなどは無いッ‼︎」メキメキッ‼︎
空間無視、重力無視、体勢無視。
無論、レオンの腕力では
「き…貴様には毎、度……驚かされて………ばかりだ………グッ!……そんな貴様に…敬意を表し………くれてやろうッ‼︎」
「ッ‼︎」
レオンは背につき関節をきめていた……その状態で叩きつければ勿論、技を極められていた
「ガハッ⁉︎」
今まで捌いていた拳とは違い、その全身で
DIOの腕も折れたがレオンの腕も折れ、更には肋骨や骨盤…そして臓器も損傷しているだろう。今受けあったダメージは、レオンの方が遥かに大きい。
「無駄だッ‼︎」
「ガッ……アッ………!」
折れた全身を無理して動かす事はできた。すぐさま体勢を整えようとするが、同じく無理して動いたDIOがレオンの胸部を踏み付けた。
「ハァ……ハァ……………レオン、まだ生きているか?」
「………ッ」
DIOの問いに答えず、レオンは苦しそうに表情を歪めていた。自身の胸に乗せられた脚を退かそうと力を込めているが。
「心臓を傷つけ、気化冷凍法で真っ先に凍らせた………溶かそうと熱を持とうとすれば、凍った臓器にヒビが入る。流石に苦しいんじゃないか?」
絶え絶えの息で呼吸するが、勝ち誇ったようにDIOがレオンを見下す。
レオンはダメージ覚悟で熱を持ち解凍しようとするが、血管も筋肉も凍り始めている。
それ故に熱を持つ為に血流を加速させたり、筋肉をポンプのように動かす事も出来ずにいた。
DIOは自分の折れた両腕が完治するのを待ちつつ、レオンの身体を隅々まで凍らせていく。
やがてその両方が完了したところで、DIOは脚を振り上げた。
「………さらばだ。我が弟よ」
「………………?」
全身が凍り付いたレオンは打開策を考え、一か八かアンラベルの覚醒を視野に入れていたがその思考も凍り付く。
DIOは脚を振り上げたまま停止しており、何かを目視していた。
視線の先に何があるかを、凍ったレオンは確認できない………レオンの胸部付近を見ているのは確かなのだが、狙いを定めているようには思えない。
「………ディ…オ。何だ………何だ?ソレは……」
「………………………」
レオンの問いに無言を貫くDIOは、ゆっくりと脚を下ろして自身の弟に背を向けた。
「………ディオ?………何だよ………お前………」
「………………」
DIOは無言で歩き去った。
「………………何なんだよ………」
DIOが目視していたレオンの胸の上には、留め金が壊れたロケットが開かれた状態で置かれていた。
二重底も外れ、温和な男性と仲の良さそうな3人の少年が写真に留められていた。
ー
ーー
ーーー
コレで貴様という不安要素もようやく消え失せる。
100年…実に長い戦いだった………
「………さらばだ。我が弟よ」
完全に凍り付いた身体を踏み砕き、脳を完全破壊すれば流石に死ぬだろう。
このDIOが勝利を収める………その事実を実感し軽い高揚感に襲われたが、同時に不快な感情が押し寄せてくる。
そして脚を振り下ろそうとすると、その一瞬が長く感じられた……まるで世界がスローモーションで流れているかのように。
もちろん
(まさかコレは………死ぬ瞬間に感じるという走馬灯?)
しかし何故………周囲の警戒は怠っていない。
仮に背後から脳を串刺しにしようとする暗殺者が現れても対応できる。なら何故………
『貴様が勝てばレオン・ジョースターは
不意に先程のレオンの言葉が頭を過る。
まさか………
(このDIOも………このディオも死ぬのか? ジョースター共との因縁を断つ事で、ディオ・ジョースターは死ぬ………だが………何故それを俺は恐れる?)
わからない………なんだ?
今この瞬間………何がこのDIOに巣食っているのだ?
「………ッ⁉︎」
その時に視界に入ったのは、レオンが大事そうに首から下げていたロケットだった。
念写した時に写っていたが中身までは知らなかった。
その中身は色褪せた古い写真だった………まだ皆が生きた人間だった頃の物だ。
(既に腕は完治した。痛みなどは無いはず…なのに…)
張り裂けそうになるこの苦痛はなんなのだ………
「………ディ…オ。何だ………何だ?ソレは………」
………………俺は脚を下ろし背を向けた。
頬を伝う涙の存在を、言われるまで気が付かなかったのだ。
(………嘘だ。このわたしが弟を失う事に恐怖しているなどと…いや違う! レオンが死ねば日光克服の糸口を失う心配があるだけ……レオンを殺したくないなどという甘い考えではない‼︎)
そう自分に言い聞かせるが、黙ったままレオンから遠ざかる事で僅かだが恐怖が薄まるのを感じる………
………………思い返してみれば…あの時もそうだ。
ー
ーー
ーーー
「山吹色の波紋疾走‼︎‼︎」
スパーク音と共に、ジョジョの拳がこのディオの胴体に深々と突き刺さった。
「ルゥォォオオオ!」
暑苦しい声で吠えながら殴り抜かれ、俺は弟であるレオンの横を通り抜けて飛んでいった。吸血鬼となり痛覚の鈍くなった俺だが、焼き爛れていく腹部に尋常じゃない激痛を感じる。
テラスの手すりを越えて落下していく刹那、このディオは最後の足掻きとして、眼球から体液を飛ばそうと圧をかけ始める。
「すまないディオ…私は血の繋がった兄弟として…貴様を助けられなかった」
「ッ⁉︎」
その時のレオンは目尻に涙を溜めていた。
それを見て呆けてしまったが、かけていた圧力によって体液が眼球から飛び出す。
しかし斧の破片で体液の側面を使い、容易く上へと流されてしまう。
「レ…オン……貴様…どこまで……」
この時思った感想は「どこまで甘いんだ貴様は…」だ。
そんな甘い考えを持つ余裕がありながら、このディオの上手を取ってきた事に激しい嫉妬心を覚えた。
それと同時に誇らしくもあった。
このディオをここまで追い詰めたレオンとジョジョを、俺は確かに心の中で賞賛していた。
だがそれも束の間……
脳へ波紋が流れる前に首を切断し、俺は難を逃れて意識を一度失った。
「気が付きましたか、ディオ様」
「ぬぅ…私はどれだけの時間を寝ていた?」
目が覚めた時は既に幾多の日数が過ぎていた。
人気のない山奥に建てられた小屋に私はいた。
厳密に言えば、小屋の中に置かれたカプセルの中にいた。
身体を失い生首となった私を収めておく為の物だろう。
そんな私の前には一人の
現状を再確認した私はその日のうちにレオンの居場所を特定し、その日の夜にはレオンの寝床へと向かった。
目的はもちろん、殺害だ。
そして身体を奪い取り、共に生きるつもりでいた。
「………………」
レオンはそこで死んだように眠っていた。
隙だらけだと言わんばかりに部下が牙を剥くが、それを即座に静止させカプセルから私を出すように命じる。
昔からレオンは食が細かったが、代わりに睡眠欲に忠実だった。一度寝たら中々起きない……だが貧民街で育った事もあり、殺気を感じるとパッと目を覚ましてしまう。
だが逆に、レオンは身の危険を感じない限り、大抵のことでは目を覚まさない。
小さい頃からそうだった。一度揺すっただけでは起きず、返事の代わりに寝言を呟く奴なのだコイツは。
私は髪の束の先端に芽のような物を生成する。これは複製した脳の一部であり、仮に「肉の芽」と呼んでいる。
これで思考や記憶を弄り、人格を変えようと考えたのだ。
「このディオの青春は貴様とジョジョとの青春………レオンよ。共に生きようではないか」
眠れるレオンへ語りかけ、額に針を刺し知らず知らずの内に敵対心を削ぎ落としていく。ダメージとも言えないもので痛みもないので目覚めはしない。
「………ディオ」ボソッ
………が、そこでその口が僅かに動いた。
「何故………私達から離れていく……?」
「………………」
ただの寝言だった。
呟いた言葉はそれだけだったが興が削がれた………
当初の予定はレオンを洗脳によって部下として取り入れ、ジョジョを殺し身体を乗っ取る手筈だった。
「フンッ……共に育ちはしたが、共に生きてきたわけではない。貴様はこのディオに利用される運命なのだ」
「………ディオ…私は……兄さんと生きたかった」
肉の芽の影響で思考回路が妙な形で働いているのか、夢でも見てる様子でそう口走る………本当は起きてるんじゃ?
いや、だとしたらもっと別の反応を示すだろう。
(………だがこれを利用すれば、何やら聞き出せるかもしれん)
魔が差した私はレオンに問いた。
「貴様にとって私…ディオとは何だ?」
「……2人しかいない……大切な兄弟だ………」
「………………………」
血の繋がった兄弟や家族といった繋がりだからではなく、レオンはジョジョと同じようにこの俺を大切に………フンッ、馬鹿馬鹿しい。
「今尚都合のいい未来が見たいと言うのか?日頃言わない本音がそれか?………甘過ぎて吐き気がする」
そう吐き捨て、俺は考えを改めた。
「部下にしたところで目障りだな」
殺そうとすれば目覚め、こちらが危険に会うかもしれない事を懸念し、俺は記憶を弄ってから肉の芽を引っ込めた。
「デ、ディオ様?」
「行くぞ。もうコイツに用はない」
カプセルに戻り部下の屍人に運ばせる事でその場を離れる。そして誰にも聞こえぬ小声で呟いた。
「このディオを忘れ……精々悔い無く生きるんだな」
私はレオンから、「ディオ」という記憶を抹消した。
………抹消した気でいた。
同じ吸血鬼として洗脳に抵抗があったのか……もしくは俺が使いこなせなかったのかはわからないが、レオンの記憶から「ディオ」は消えなかった。
だがそれのおかげで、ジョジョ達の乗る客船に忍び込む事を邪魔されなかったとは知る由も無い。
ー
ーー
ーーー
あの時、DIOがレオンを殺さなかったのは危険を懸念したからではない………
(無意識にこのDIOも都合の良い未来を見たがっていたようだ)
「………………ジョジョ」
気がつけば彼は館に戻っており、寝室のクローゼットに保管されていたカプセルの前にいた。
そのカプセルには英国の言葉で「ジョナサン」と彫られている。
「……私はレオンに嫉妬していたのではない………お前だ。レオンと親しげに話し、共闘する貴様に嫉妬していたのだ」
心が色褪せて行くのを感じる。
視界の隅に映ったガラスに反射するDIOは、笑いも泣きもしない形容し難い表情を浮かべていた。
「………覚えているか?数少ないお前との口喧嘩は、いつだって丸く収めたのはレオンだ。幼少期からこのDIOの策をことごとく潰されたが、不思議と笑いが込み上げそうになった時もあった。してやられたのはコチラだというのにな………」
カプセルの中に溜まっている砂を見つめていると、ふとした拍子に膝から崩れ落ちる。
「とうの昔に人間を辞めたこの俺が………何故今になって………」
いつからだろうか。
彼が支配のみに囚われるようになったのは………
いつからだろうか。
一番の金持ちを目指した理由を忘れたのは………
「………ジョジョ……俺のしてきた事を知れば、きっと多くの人間に嘲笑われるだろう。「今更何を……」とな。だがそれでも俺は、今………………
DIOは家族を捨てていた。
彼が最も欲していた物だとも気付かずに。
「ゴホッ、ゴホッ………もう…限界かしら……ね」
そんな事を言わないでください母さん‼︎
「1つ……心残りがあるとすれば、あの子が心配ね。貴方達はしっかりしているのだけれど、あの子は少し優し過ぎる………ココで育ったとは思えないわ」
それは……きっと母さんの子供だからじゃないかな。
「そうかしら……ねぇ、貴方があの子の事を面倒見てあげてね。お兄ちゃんなんだから」
……ッ! もちろん僕に任せてください! 僕は1番が好きだ、ナンバーワンだ。だから僕は誰よりも金持ちになってみせる。甘いあいつ1人くらい、幸せな人生を歩めるように………
レオンの兄なのだから