ジョースター家と吸血鬼   作:黝 証呂

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第3部完‼︎


72.正真正銘の終幕

「………疲れた」

 

「そんなに嫌なのレオンさん。両手に花じゃん」

 

 椅子に深く座り込むレオンの隣で、礼神はレオンに話しかける。何があったのかと言うと、レオンにセクハラ紛いのスキンシップをするマライアとミドラーを、やっとの思いでレオンは引き剥がしたのだ。

 

 ちなみにラバーソウルとシュトロハイム、パイロットだった男は別室で寝ており、マライアとミドラーはレオンの願いによって橘がどこかへ連れて行った。

 

 ここにいるのは共に旅をしたメンバーだけだ。

 

「両手に花? それが幸福だと、私には理解できないな」

 

「……レオンってモテるしよぉ、どうせ今回みたいなのは珍しくないんだよな。カァァーーーッ!羨ましいぜ」

 

 ジト目でそう言うポルナレフ。

 

「羨ましい? 先月121歳になった私としては迷惑だ。そもそも、女性自体どちらかというと苦手だ」

 

「え?」

 

 意外な事でも聞いたのか、花京院が素っ頓狂な声を上げる。

 

「そういえば………ワシもレオンに昔、同じ事を聞いたのう。確かお前さん……その時は昔のトラウマがどうとか言っとらんかったか?」

 

「トラウマ?」

 

「うむ。詳しくは知らん……それどころか、エリナ婆ちゃんもお袋も知らない事じゃ」

 

「嗅ぎまわったのかジョセフ…まぁいい……お前達相手なら言っても構わないしな。昔というのは嘘で前世の話だ」

 

 一息ついてから、レオンがそれとなく言う。ジョセフはそれで誰も知らなかったのかと納得。

 そこで承太郎が、流れでこんな事を言い出す。

 

「せっかくだ、聞かせてくれねぇか? レオンの前世の話」

 

「…私の前世の話………だと?」

 

 日本へと向かう潜水艦の中で、レオン・ジョースターは目を丸くして復唱した。

 

「前世の話など…聞いてどうするんだ?」

 

「いや、言いたくねぇなら構わねぇ。ただ今回の旅で、レオンについて知らねぇ事が多々あった。聞いてどうなるってわけじゃないが、少しでも理解しようと思っただけだ………家族として」

 

 言葉の最後の方で学帽を被り直して目元を隠す承太郎。その姿にジョセフはニヤける口元を抑え、レオンは更に目を丸くした。

 

(ワシの孫可愛いッ!)

 

「見ました典明さん。うちの承太郎は偶にデレるのですよ?」

 

「見たよ葎崎さん。承太郎もあぁいうこと言うんだな」

 

 フザケタ様子で話しかける礼神と、話しかけられた花京院は承太郎のチョップを1人1発ずつくらう。

 

「……チッ、柄にもなかったか」

 

「イテテ、でも僕も気になるな。レオンさんの前世」

 

 その場にいた旅メンバーの視線がレオンに集まる。

 

「………私の前世……か」

 

「承太郎も言ってましたが、言いにくいのであれば無理は………」

 

「いや、別に構わないんだが……全てを覚えてるわけではないし、聞いていて気分の良い話じゃないぞ?」

 

「言い難くないなら……是非」

 

 花京院の言葉に一同は頷く。

 

「そうか………といってもな。トラウマのキッカケとか、今となっては関係の無い思い出ばかりなんだが………」

 

「………やはり言いたく無いのか?」

 

 ジョセフの言葉に「そうではないが」と、渋々答える。

 少しくどかったのか、ポルナレフが早く話すよう催促をする。

 

「……わかった。珍しく承太郎があぁ言ったんだ。思い出した事は全て話そう。トラウマも、罪も」

 

 そう言って間を空けてから、レオンはゆっくり話し始めた。

 

「まだ私が()だった頃の話か。何から話そう………

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 赤子達は、稀に人とは違う特徴を持って産まれてしまう事もある……生まれつき五感のどれかが機能しない…GLBT…アルビノ……私もその者達の一人だった………

 

 人間の大半は、幼児期健忘という症状を体験している。

 幼児期健忘とは幼児期の記憶……主に3歳以前の出来事を忘れてしまうというものだ。

 だが私にはそれが()()()()

 

 産まれる瞬間に体験する出産の痛み、産まれて初めて見た両親の表情、自宅出産だった為背景に映った部屋の内装も覚えている。

 

 出産し息絶え絶えなまま私を抱く母親と………少し離れ、興味無さそうに眺める父親………それが思い出した中で最も古い記憶だった。

 

 当時は幼く碌な思考回路を持っていなかったが、考える力を付けてからは自分の身に置かれた環境を理解した。

 

「邪魔だ」

 

「五月蝿い」

 

「どっかいけ」

 

(………俺は望まれて産まれたわけじゃなかったんだ)

 

 父の容姿は淡麗で、俳優や有名人と言っても騙せる程に高かった……だが内面は底辺の男だった。

 

 母は同情心で私を産み落とした。

 そこから愛着が生まれて母の手で育てられた。

 

 つけられた名前は楽人(らくと)

 "楽しい人生を送る"とか、そういう綺麗な意味は篭っていない。"手を掛けずとも育つ楽な人"というのが本当の意味だ。

 

 4歳を超えたあたりからだろうか……父親が私に暴力を振るうようになった。

 母は守るそぶりは見せたが、結局は守らずに眺めるだけだった。

 

 その点に関してはダリオ・ブランドーの方がまだマシだったな…アイツは酒を渡しておけば大人しくなる………

 だが私の前世の父親は酒ではなく、薬に溺れたクズだった。

 

 日に日にエスカレートする虐待を見兼ねた母親は、5歳の時に私を孤児院に置き去りにした………

 

「このままでは楽人(らくと)が死んでしまう……ごめんなさい」

 

 そう言って去って言った。

 

 私を守ってくれたのだと……そう思っていた。

 

「君………名前は?」

 

「………楽人」

 

 私を引き取った孤児院の先生は、シワの深い顔に丸メガネが特徴の男だった。

 その男は私が入った時点で90を超える老人で、子供達は私を入れて6人だったが経営する者は彼一人。

 だが当時の時点で院の中で最年長だった蓮という名前の兄が仕事を手伝っていた。

 

 父親の暴力により人間不信になっていた私は、そこで育つにつれて初めて幸せというものを知った気がする。

 小学校に入る前に人間不信を克服できたのは本当に良かったと思う。

 

 …やがて時は経ち、私は中学に上がると同時に夢を持った。

 

 それは医者だ。

 麻薬、覚醒剤、そういった違法薬物による患者を治せれば自分のような被害者を減らせると思った………

 

 私が孤児院に入ってからは、父親の暴力を母親が受け止めている。父親の薬物依存を治せれば、それから母を助けられると思った………

 医学の世界を何も知らない当時は、まだ私もその辺はバカだったからな。

 

 そして私が13の頃……25になった蓮が孤児院を継いだ。

 蓮は先生の反対の言葉を頑なに拒み、押し切る形で院長になった。

 

 蓮は先生が今までやっていた仕事を行い、私は蓮がやっていた手伝いを始めた。

 

 そして中学2年の中ば………1つ目のトラウマがその時期に起きた。

 

「あなたの事が好き。付き合ってください」

 

「………悪いけど、俺は誰かと付き合う気はない」

 

 シンプルな告白と好意は素直に嬉しかったが、当時の私は恋人を作るなどといった考えは全くなかった。

 それに、好きだと言って私を飾りのように扱おうとする女子は多かった。

 

 彼女は本気で私の事を好いてくれているようだったが、当時初対面だった私はそんな事を知らなかった。そもそも初対面の相手の告白を聞いて頷けるわけがなかった。

 

 ………何より…

 

「楽君ってカッコいいよね。知的みたいでさ! 好きなタイプはどんな子?」

 

「いや、俺はそういう気はないからさ……その質問は少し困るな」

 

「困ってる所とか可愛い〜♪」

 

 好意を抱いて寄ってくる人は皆、私の顔を見てそう言ってくる。

 

 ………父に似てるその顔を見て言ってくるのが、私は嫌だった。

 

「楽君……今日暇?」

 

「………………」

 

 休み時間に飽き足らず、彼女は学校帰りの道中もやって来た。

 

「………なぁ」

 

「ん?」

 

「何度も俺は「その気はない」って断ってるよな。いい加減にしてくれよ………正直困る」

 

「………逆に聞くけど、何でダメなの?」

 

「何でって………俺は恋人を作る気がまず無いし、そんな気持ちで付き合うのは失礼だろ。それに、俺は医者になりたい……その勉強の時間を考えると、人と付き合う時間は無……「どうでも良いよ‼︎」

 

 その日の会話はそれが最後で、これを境に彼女は姿を消した。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「………それがトラウマ? 振ったこと後悔してんのか?」

 

「そうではない。問題のそのトラウマが起きたのはその1週間後だ」

 

 そこでレオンが少し挙動不審になる。やはり言いたくないのかと思いもしたが、それを口にする前にレオンが話の続きを話した。

 

「その日は雨………だったかな。孤児院が寝静まった夜………私は身体の違和感を感じて目を覚ました」

 

 レオンは視線を誰にも合わさず、意図的に明後日の方向を向けてから目を瞑る。そして短く口を開いた。

 

「……あの女がいた」

 

「………え?」

 

「私の上に跨り、服を脱がそうとしていた」

 

「………夜這いか?」

 

 ポルナレフの問いに黙って頷く。

 そのトラウマに恐怖している……というよりは、そのシーンを話すのが恥ずかしいのか少し頬が赤い。しかしすぐいつもの顔に戻る。

 

「咄嗟に抵抗したら、彼女は首を両手で締めてきた」

 

「………もしかして…レオンさんはそれで死に…」

 

「首を絞める手が緩まなかったから、顔面を殴った」

 

「………………あ、そう」

 

「話を続けるぞ」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 夜這いをしてきた彼女は鼻が折れたのか、鼻血をダラダラと流していたな。その後、警察を呼んで引き渡された。

 孤児院への不法侵入やら性的暴力によって少年院に入ったのか、それ以降は彼女を見てない。あと私の攻撃は正当防衛でギリギリ片付いた。

 

 その日の出来事が1つ目のトラウマだ。

 

 それからは女性が恐怖対象になってな。

 女になりたくなったわけではないが、男として見られるのが嫌になった。それからだな、第一人称が「私」になったのは。

 

 結果は思った通り、周囲は私を「電波」だとか「痛い奴」と認識して距離を作る事ができた。そして私は、私のまま定着した。

 

 そんな日々が半年ほど経った頃…私は学校帰りに母親を見かけた。

 

(母さん?)

 

 向こうは買い物帰りだったのか、両手には野菜の入ったビニール袋。

 声をかけようとしたが、あるものが目に入りやめた。

 

「………………」

 

 瞼の上から貼られたガーゼ、服からはみ出た青い痣、やつれた身体。母はやはり、1人で父親の暴力を受け止めていた。

 

 それからしばらく経ったある日、私は人として過ちを犯した。

 

 雪が降り続ける日の夜。

 孤児院の子供の1人が誕生日を迎えてな…私は蓮が注文したケーキを取りに行った。

 

 歩道橋を渡ろうとしたその時、偶然にも父親が反対側から歩いてきた。向こうは私が誰か気付いてないようだったが、私は奴が誰かすぐにわかった。

 

「……死んでしまえばいいのに」ボソッ

 

 横を通り過ぎた後、奴に聞こえないくらいの声で呟くと、背後から男の悲鳴と何かが崩れるような音がした。

 

 振り向けばそこには、足を滑らせた父親が階段の下で伸びていた。

 

 幸運なことに……否、不幸な事に奴はまだ生きていた。私が駆け寄ると自分のケータイを取り出して動かなくなった。

 息はまだある。目も空いている。意識がある。ただ何も言わず、行動から察するにそのケータイで救急車を呼んでほしかったんだと思う。

 

「………………」

 

 私は呼ばなかったけどな。

 

(コイツが死ねば、母さんは苦しまずに済む)

 

 奴は酒臭かった。転落死で事故として見られるだろう……実際に事故だったしな。

 周囲に人はいない、いたとしても吹雪でよくわからないが………

 

 頭を打って流れた血が雪を染めるが、それより吹雪で積もる雪の方が多い……3分も経たぬ間に埋まるんじゃないかと思うほどに。

 

 その後、私は予定通りケーキを持って孤児院に帰った。

 

 肉親を見殺しにした後だった為か、私はケーキをその日は食べなかった。

 

 そしてその誕生日会をした明後日だな。私が死んだのは。

 

 その日は雨だった。傘を差して学校から帰る途中……トラックが来るタイミングで、背後から誰かに突き飛ばされた。

 傘はどっかに飛んでいき、振り向くと妖怪のような面をした女性がいた。

 

 「何で見殺しにしたのよ‼︎」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「……………その人は?」

 

「母親だったよ」

 

 苦笑いをするレオンだが、その表情に憂いは無い。赤い瞳は相変わらず鋭く、悲しみの色など微塵も見えない。

 

「私を孤児院に捨てたのは助けたからじゃない。単に邪魔だったからだ。殺さなかったのは、父親に容姿が似ていたからだ」

 

「……………もういい…」

 

「フフッ、やはり聞かない方が良かったと思ってるのか?」

 

 承太郎の声に、レオンは茶化すように言った。

 

「……なんでレオンさん笑ってるの?」

 

「………気味が悪いか?」

 

「うん」

 

 礼神の即答を聞いて頬をかき、レオンはいつもの表情に戻る。

 

「笑った理由は過去の出来事……それも終わった話だったからだ。前世の私は死ぬ時、なんの後悔もなかった。そしてどういうわけか転生し、私はここにいる」

 

「今だからこその笑い話って奴?」

 

「そういうわけではない。笑えない話だ……だが、私は今幸せだ。家族と友人がいる。前世でも居たが少なかったし、頼る事が出来なかったからな!ハハハ…それに比べて今は本当に幸せだよ」

 

 また笑い、急にそんな事を言い出す。

 

「……ったく、人が心配すれば笑いやがって。やれやれだぜ」

 

「フフッ、承太郎のそういうところも好きだぞ」

 

「………あ?」

 

 急なレオンの発言に、承太郎は黙りこくってから低い声を出す。別に嫌な気はしないが、承太郎は非常にむず痒い体験をする。

 

「な、なにかレオンさんの様子がおかしくありませんか?」

 

「なんだアヴドゥル。心配してくれるのか?」

 

 そう言いながらも笑うレオンはワイングラスに口を付ける。そしてジョセフは声を1つ尋ねる。

 

「………レオン、それは酒か?」

 

「ハハハッ、中々のワインだ。飲むか?」

 

 笑う声量を大きくして、レオンはまたワインを注ぐ。

 

「………ジョセフさん。何か不味いことでも?」

 

「不味くはないが……レオンは笑い上戸なんじゃ」

 

「………どおりで」

 

 前世の話をしてる最中から飲み始めていたレオンは、酔いきってはないが大分気分がよさそうに見える。

 

「それはそうと……レオンさん、前世ではそんな事があったんだ………」

 

「同情はするなよ」

 

 話が戻ると、レオンの声から少し明るさが消える。

 

「女性は苦手だけどフェミニスト……それの原因も?」

 

「あぁ、父親(アイツ)の様になりたくないという意地の様なものだ。似ても似つかない人になりたくてな……だが同時に、2人の女性に襲われた結果、女性に苦手意識を持つ様になった。転生してからは、生活になんの支障もないが」

 

 もうその話は飽きたのか…それとも礼神の同情の目が気に入らないのか、レオンは少しウンザリしている。

 それに気付いた礼神は笑って話題を変える。

 

「でもそれじゃ優しくされて勘違いする女性もいるんじゃない? 痛い目見るよ?」

 

「フフッ、大丈夫だ。まだ一度しか刺された事は無い」

 

「アハハハッ!そっか」

 

「………………」

 

「……………一回あるんだ」

 

「皆さん。もうすぐ日本に着きます……レオン、貴方酔ってるんですか?」

 

 そこに現れたレオンの秘書、橘は旅の終わりが近い事を告げた。

 

 そして今度こそ、彼らの旅は幕を下ろしたのだった。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 《空条 承太郎》

 日本帰国後、自宅に着き次第ホリィの容体を確認。無事治った事を悟ると、自室に入り泥の様に眠りにつく。

 

 《葎崎 礼神》

 帰るや否や、自分の帰りを出迎えてくれたケライン・エーデルガルドに抱きしめられる。エーデルは礼神がずっと心配だったらしく、目尻に涙を浮かべていた。

 

 《花京院 典明》

 彼だけはただの旅行という名目で旅に同行した為、家族に「お土産は?」と聞かれた時に焦ったらしい。

 今までの遅れを取り戻すために、この後勉強に励む。

 

 ………承太郎と礼神は大丈夫なのか?

 

 《ジャン・P(ピエール)・ポルナレフ》

 旅が終わったら空港から母国へ真っ直ぐ帰る予定だったが、どうせならという理由で日本を暫く観光する事にしたらしい。

 翌日、礼神を傷物(J・ガイル戦の庇い傷)にされたと激怒したエーデルから殺人予告が届く。

 

 《モハメド・アヴドゥル》

 旅が終わったのだからゆっくりすれば良いものの、大事な事があるらしく忙しそうに何かを調べていた。

 来週ジョセフを連れて腕利きの霊媒師の元へ行くらしい。

 

 ……それを調べていたのか。

 

 《ジョセフ・ジョースター》

 アヴドゥルに連れられてお祓いに向かうが、道中に乗ったタクシーと新幹線と地下鉄で事故に遭い帰ってきたのは来月だった。

 

 不倫の件についてはスージーの元へ送り届けた後に裁く。もちろん加減はする。殺す(殺さない)さ。絶対に殺さない(殺す)

 

 《イギー》

 野良犬に戻す………なんて事は出来ず、誰かが引き取らなければならない。イギーから自由を奪ってしまう為申し訳ないとも思っていたが、意外な事にイギーは最初からその気だったらしい。

 ご指名は礼神だ。これには礼神も喜んでいたし、エーデルの許可も降りた。

 

 《伊月 竹刀 & ホル・ホース》

 いざ帰ると何故か空条家で飯食ってた。

 どうやら別れた後、私達が遭難した事を知った彼らはホリィの容体を代わりに見ていてくれたようだ。

 面白おかしく少し脚色した旅の話をして、ホリィを楽しませ安心させてくれていたので文句は無いが………

 

 ただホリィが伊月の事を"おじ様"と呼んでいた。

 ホリィよ……そいつは24だ。

 

 《ラバーソウル & マライア & ミドラー》

 全員財団の元で働く事になった。

 マライアとミドラーは秘書志望だったが、私が却下した。

 ラバーソウルは初対面の時とは完全に別人で、普通に面接に来ても余裕で人事部は彼を採用するだろう。

 それ程に人柄が良く、有能になっていた。

 

 《ルドル・フォン・シュトロハイム》

 礼神にくっついて行きエーデルガルドの元へ向かったが、存在ごと否定されたのか家に入れてもらえなかった。

 ひとまずドイツに送った。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「はーい。そろそろよー」

 

「………」

「承太郎もっと笑いなよ」

「葎崎さん。イギーをもう少し高く抱えた方が」

「アギッ」

「もう少し詰めてくれアヴドゥル」

「こうか。ジョースターさんは大丈夫ですか?」

「問題無いわい」

「おじさんも混ざっていいの?」

「まぁいいじゃねぇか旦那」

 

「みんな持つものもったね?」

 

「静かに……奴が来るぜ」

 

 

 

 

 

 静まり返ったその空間に、1人の人外が足を踏み入れた。

 

「ただい ーーー「パァン‼︎」

 

 レオンに向けられたそれから、9つの破裂音が被って鳴る。

 室内は火薬の匂いが充満し、呆気にとられたレオンは動けずにいた。

 

 

 

 

 「レオン(さん)、誕生日おめでとう‼︎」

 

 

 

 《レオン・ジョースター》

 すぐさま財団支部へ向かい、限定スイーツの為に溜まった仕事を終わらせようとすると、橘が「今日は帰っていいです。スイーツもあげるので」と言われて帰宅する。

 

 その後、数週間遅れで誕生日を祝われる。

 

 

「……ありがとう」

 

to be continued→




※誕生日はDIO同様にわかりません。仕事で忙しいレオンですが、新年を迎える日(12月末)は必ず家族と過ごすので、その日をレオンの誕生日にして祝うのがジョースター家の風習?です。

礼神
「にしても……女性関係で刺された事あるんだ………どんな人?」

レオン
「………………秘密だ」


ーー
ーーー

エーデルガルド
「クション!………誰か噂してるのか?」
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