ジョースター家と吸血鬼   作:黝 証呂

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証呂
「新年、あけましておめで……」

マライア
「レオンさん‼︎ お誕生日おめでとうございます‼︎」

ミドラー
「私、ケーキ作ってみたんです‼︎」

レオン
「………ありがとう」

証呂
「………(´・ω・`)」

お久しぶりですが82話、グダグダっとどうぞ。


82.少女はいつでも前を向く

 とある休日。休日ではあるが、そのパン屋はいつも通り営業していた。

 杜王町で長い事暮らしている人なら恐らく知っているであろうその店の名は「サンジェルマン」。巷では有名な名店である。

 

「ほら…どれが食べたい?」

 

 男がそう尋ねるが返事は無い。

 尋ねられた側はただ無言でその手を伸ばし、ラップ越しにパンに触れて確認する様に撫でる。

 

「この店のサンドイッチはいつもお昼の11時に焼きあがったパンで作るから評判がいいんだ。午後1時過ぎには売り切れるんだよ。ラップの上からでもホカホカしているな」

 

 優しい口調でそう言うと、少女の手はカツサンドの上で止まる。

 

「このカツサンドのカツも揚げたてでサクサクしてる」

 

 また優しい口調でそう言うと、ずっと黙っていた少女が口を開いた。

 

「…お父さんは?」

 

「私か?そうだな、仗助はサンドイッチがオススメと言っていたな。それにしよう」

 

「………ルナも」

 

 無表情で無口な少女、ルナはそれだけ言ってトレーにサンドイッチを2つ乗せる。そのトレーを持ったレオンはそれを確認してからレジに持っていた。

 

「2点で240円になります」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「………はい」

 

「ありがとう」

 

 "サンジェルマン"とプリントされた紙袋から、ルナはサンドイッチを取り出して手渡す。それに感謝するとルナは無表情なままだが、何処と無く嬉しそうだ。

 もっとも、その変化に気付けるのは私か、兄妹であるハルくらいだろう。

 

「………どう?」

 

「うん、美味しいな」

 

「そっちじゃなくて………見つかった?」

 

「あ、あぁ。そっちか………まだ見つからないな」

 

 私とルナの二人は、海辺の公園のベンチに座っていた。

 目的は先日接触した電気のスタンド使いを炙り出す事だ。今はその為に街中を歩いているのだが、見ての通りただの散歩である。

 

「………ん、貴方は」

 

 するとそこへ、新たなスタンド使いが一人現れる。

 スタンド使いは女子高生で、学校指定のジャージを着込み細長い荷物を背負っていた。軽く息が弾んでいる事からジョギングをしていたのだろう。

 

「ヴィルナか………」

 

「………………」

 

 彼女の名はヴィルナ…シーザーの孫であり仗助の幼馴染。

 彼女もまた無言で、ペコリと頭を下げるだけだった。

 そして目の前で自身の背負う荷物に手を掛け、中から竹刀を取り出した。

 

 またこの前のように「殴らせてください」なんて言うのかと思ったが、彼女はそれを両手に持ち海に向かって素振りを始めた。

 今日は休日で、昼間に学校外にいても問題はないが…

 

「日課なのか?」

 

「………えぇ」

 

「………………………」

「………………………」

「………………………」

 

 ヴィルナとの会話はそれで終わり沈黙が流れる。ルナは元々人の会話に割り込まないし、サンドイッチを頬張っている。私も無理な会話は諦め、サンドイッチに口を付ける。

 

「………ところで…」

 

「ん?」

 

 しかし意外な事に、その沈黙は彼女が破った。素振りは止めず、目も向けないままだが話しかけてくる。

 

「仗助から聞きましたよ。レッドホットなんとかとか言うスタンド………見つけられるんですか?」

 

「厳しいな。ジョセフを呼んで念写させた方が楽だろう」

 

「………へぇ」

 

 前とは違い私へ向ける感情は悪くなかった(良くもない)が、ジョセフの名前を出した瞬間分かりやすく反応する。

 素振りの軸がズレ、一度素振りを止めると竹刀の先端をこちらに向ける。

 

「一発殴らせてください」

 

「ジョセフをか?いいぞ。ストレッチの時間も設けるし、芯を捉えられなかったらやり直しも許す」

 

「ありがとうございます」

 

 軽く微笑んで竹刀を彼女は下ろした。悲しい事に今のが杜王町に来てから初めて見た笑顔だ。

 

「………虐め……ダメ」

 

 すると隣に座っていたルナが、口に含んだものを飲み込んでから呟いた。無表情に見えて、眉間には僅かな皺が寄っている。

 

「この子は?」

 

「ルナ。私の娘だ」

 

 それだけ言うとルナは淡白に自己紹介を始める。

 

「………ルナ・ジョースター。14歳……」

 

「鈴原 ヴィルナ。よろしく…ね」

 

「うん………」

 

「………………」

 

 ………静かだな。

 

「レオンさーん!ここに居たんだ!」

 

 するとラフな格好をした少女………という歳ではないか。だがホリィにも負けない若さを保った女性、礼神が小走りでやってくる。

 

「どうした。何か用か?」

 

「うんや?僕も散歩してたらレオンさん見つけたから」

 

 首を傾げそう答え、ルナの隣に礼神は腰を下ろす。

 するとルナが自分のサンドイッチを差し出し、一口だけ礼神はそれを頂いた。

 

「ん?この娘は………」

 

「…鈴原 ヴィルナです」

 

「そっか。君が…失礼、僕は葎崎 礼神。DIO討伐の旅に参加したメンバーの一人だよ」

 

 少し真面目な顔で言うと、ヴィルナは名を聞いた瞬間ピクリと眉間を動かして会釈する。そしてまた、日課と言っていた素振りに戻った。

 だが数回だけ振るとノルマに達したのか、彼女は竹刀を閉まって背負いその場を後にした。

 

「礼神………余計な事は言うな」

 

「いや、謝りたかったんだけど…でも言葉が出なくて………」

 

「それも余計だ。彼女は前を向いている」

 

 歩き去るヴィルナの背が見えなくなった頃には、私達の昼食も終わりベンチから腰を持ち上げた。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 ジョギングで帰路を急ぐヴィルナは、先程会った面々の顔を思い出す。

 レオンと承太郎には会った事があるが、礼神とは初対面だったヴィルナ。

 

「あの人が………」

 

 何か思うこともあるのか、徐々に顔が赤くなっていく。

 その原因は怒りなのかなんなのかはわからない。

 

「おっと………」

 

「あ、すみません」

 

 すれ違う人と肩がぶつかるが、軽く謝るだけでスピードは緩めなかった。

 そして自宅の前まで来ると、ヴィルナは玄関に立っている人影に気付く。

 玄関の扉は開かれ、そこには父…鈴原 海斗とヴィルナの叔父に当たる鈴原 空夜(からや)の姿があった。

 

「………また来てたんだ。叔父さん」

 

「お、ヴィルナお帰り。ヴィルナからも言ってくれよ。兄貴が酷いこと言うんだ」

 

「酷い事?パチンコで生活費を溶かしたから金を貸してくれ…その要望を断る事がそんなに酷い事か⁉︎お前の自業自得だろ空夜‼︎」

 

「そんな事言わないでくれよ。このままじゃ飯も食えず餓死しちゃうよ〜」

 

「そう言ってセビった金でパチンコに行くんだろ。もうお前の手口は割れてんだよ」

 

「そう言わずにさぁ。弟に優しくしてくれよ」

 

 強引に家に上がろうとする空夜の肩を掴み、海斗は強く外に押し退ける。

 

「ヴィルナ。今のうちに中に入りなさい」

 

「うん」

(酒臭い……)

 

 よろめく空夜の脇を通り、ヴィルナと海斗は家の中に入る。外では空夜が「ひとでなし!」「裏切り者‼︎」と罵声を吐いているのが聞こえる。

 

「俺を誰だと思ってんだ‼︎ こちとら大学卒業してる優等生だぞ高卒‼︎おい!聞いてんのか‼︎」

 

「………………」

 

 あえて聞こえるように「ガチャリ」と音を立てて鍵をかける。すると空夜も負けじとデカイ舌打ちをして帰っていった。

 これ以上この場にとどまって警察を呼ばれた事もあるからだ。

 

「はぁ………どこで間違えたんだ」

 

「間違えたのは叔父さんで、父さんは関係ないよ。それより昼飯にしようぜ。すぐ作る」

 

「ヴィルナ。父さんはこの後………」

 

「あ、仕事? 了解。頑張ってね」

 

 苦笑いを浮かべる父を残し自室に戻るヴィルナ。ジャージを脱ぎ捨て、動きやすい私服に着替える。

 

「何にするか…確か、卵とウィンナーは残ってたな。朝食みたいな飯になりそうだけど………あ」

 

 ベッドの上に無造作に置かれたJAN!JAN!が目につき、手を伸ばして表紙をめくる。

 そこには先程会った女性がポーズを決めている。

 

「……可愛かったな」

(可愛かった。本当に、仗助から名前だけ聞いた時()()()とは思ったけど。雑誌で見るより可愛く無邪気感が強い。今度サインとか頼んでも迷惑じゃないだろうか)

 

 何を隠そう、ヴィルナはJAN!JAN!の愛読者である。

 

「………今度JAN!JAN!に載ってたコーデ着ていってみようか…」

 

 脱いだジャージを持って1階に降り、洗面所にある洗濯かごに放り込む。

 その時ヴィルナは洗面台の鏡にふと目を向けた。そして遅れて感じる違和感。

 

「………?」

 

 もちろん視界に映るのは鏡の中の自分。しかし何かが変だった。映った自分はちゃんと同じように動く。

 

 ならこの違和感はいったい?

 

 そう思って首を傾げたところで彼女は気付く。

 

「…何これ」

 

 首だ。首の側面に筆記体で文字が書いてあった。見えにくいが顔を横に向け、眼球だけ鏡に向ける。

 すると首に「TƎᎮЯAT」と書かれているのが見える。

 

 もちろん鏡に映った字なので反転されていて、今度は解読に苦労する。

 

「…タ………ア……ゲ?」

 

『"TARGET(ターゲット)"‼︎』

 

 背後から聞こえてきた僅かにエコーの掛かった男の声。咄嗟にヴィルナが振り向くと、壁を透過して洗面所にそいつは現れる。

 頭には白いフード、顔の下半分にはマスクをつけていた。しかし口はそのマスクの上に付いていた。

 透過する最中で全身は見えないが、その顔は人間の構造では無い。間違いなくスタンドである。

 

「なっ…お前誰だ‼︎」

 

『TARGET。それが俺のスタンドの名…同時に、貴様の運命でもある』

 

 そう言って壁を完全に通り抜け、そのスタンドは姿を現わす。

 全長50cm程の小さな姿だった。上半身は人のようだが背中には翼、腰から下は山羊のような毛皮と蹄を備え、頭に被っていたフードは肩に縫い付けられていた。

 そしてその手には弓と矢が握られ、それをギリギリと引き始めた。

 

「弓と矢………ッ‼︎ これは…何かヤバい⁉︎」

 

 弓矢から妙な危険を感じ、ヴィルナは洗面所を飛び出し廊下に逃げた。

 

『危険と判断するのは正しイ。だが逃げるのは愚策』

 

 放たれた矢もスタンドのようで、壁をすり抜けヴィルナを追尾する。

 

「クッ、弾け!」

 

『…!』

 

 ーーー ガィン‼︎ ーーー

 

 ヴィルナはスタンドを出し、スタンドの拳で矢を弾く。弾かれた矢は空気に溶けるように消えた。

 

(………気のせいか?そこまで威力は無い…)

 

『お前らが探す黄金のやつじゃない。ただのスタンドの矢…急所に刺されば死ぬだけだから驚くな』

 

「いきなり何をする。目的は何だ!」

 

『目的…それは貴様を殺す事だ。仗助や他のスタンド使いの能力は知っているが、お前だけだ。能力の一端も見せていないのは。だから不安要素のお前から順に殺す。次に回復を能力とする仗助ダ…』

 

 そう言うと、TARGETと名乗るスタンドは一回り膨張する。

 そしてまた弓を構えて矢を放つ。

 

「そんな単調な攻撃が当たるか!」

 

 ヴィルナはまたも矢を弾く…が、弾かれたそれは空中でカーブし、ヴィルナの元へ戻ってきた。

 

 ーーーギイィン‼︎ーーー

 

『…足りないか』

 

「チッ、少しずつ強くなるスロースターターの能力か?」

 

『ヒヒッ!…疑問をもったな⁉︎』

 

 再び矢が弾かれ、今度こそ矢は消える。それ見てTARGETはつまらなそうに一度弓を下ろした。しかしヴィルナの言葉を聞くと不敵に笑い、また弓を構えた。

 

『俺の能力は条件を満たすとその部位を的と定め、敵に必中の矢を放つ事ができル‼︎』

 

「………またデカく」

 

 TARGETはまた身体を膨張させ、目測だが全長が1m程にまで大きくなっている。

 

『そしてその矢の威力と精度は()()()()()()()()で強化される』

 

「情報の暴露…って!」

 

 弓を構えたままTARGETは膨張し、矢を更に引き絞る。

 

『その暴露する情報は相手がもった疑問の答えだと、なお強力ダ』

 

 引き絞られた矢は今放たれ、ヴィルナは自身のスタンドに掴ませて軌道をズラす。だが必中の矢は脇腹を掠めた後、弧を描きまたヴィルナに迫る。

 

「避けれない………ならッ!」

 

 廊下を走り、ヴィルナは玄関から外へ飛び出し扉を閉める。

 

『馬鹿め!そんな物、なんの障害物にもならン‼︎学習しないのか⁉︎』

 

 閉じられた玄関の扉をすり抜け矢が飛び出した。

 

「グッ⁉︎」

 

 それはヴィルナの左肩に刺さり、声は押し殺して左肩を確認する。

 矢は風穴を開けると役目を終え消えていた。

 

(もっと真面目に、スタンドについて聞けば良かった)

 

『必中の矢は狙った対象のみを射抜く。障害物は全て通過する。壁だろうが、人だろうがな………だが対象の分身でもあるスタンドは例外だ』

 

 玄関をすり抜け外へ出てくるTARGET。ヴィルナが疑問を持った能力の補足をする事で、更にデカくなり筋肉がスタンドに浮き出る。

 

『………ウン?』

 

 玄関を潜ったTARGETは、ヴィルナの姿を見失っていた。

 

『扉は障害物ではなく目隠し…姿を隠したか』

 

 玄関前には血が付着しているが、それがどこかへ続く事はない。その場で数滴血を垂らしただけで、ヴィルナが消えた方角を示したりはしていない。

 

『しかし矢は必中!身を隠そうが意味は無い‼︎』

 

 ギリギリと矢を引きしぼり、TARGETはひとまず前に向けて矢を放とうとする。

 

『お前、話しすぎだろ。そういう能力だからってのもあるんだろうけどさ………』

 

『ッ‼︎』

 

 TARGETが姿を現した時のヴィルナのように、背後から話しかけられたTARGETが咄嗟に振り向いた。

 そこにいるのは宝石のついた鉄仮面を被った緑色のスタンド…ヴィルナのスタンドが拳を振り上げそこにいた。

 

『ウラァッ‼︎』

 

 振り下ろされた拳はTARGETの腹部を捉える。

 

『………ハ?』

 

 しかし食らったTARGETは少しだけ仰け反るだけで、ダメージらしいダメージが無く一瞬硬直する。

 続けてヴィルナのスタンドはTARGETの顔面を殴り抜く。だがその拳も「ペチン」という軽い音を立てるだけだった。

 

『ハ…ハハ………ハハハハハ‼︎ なんだお前のスタンドは⁉︎ 警戒していた自分がバカに思える程に、パワーが無いんだなお前⁉︎』

 

 よほど可笑しかったのか、TARGETは腹を抱えて笑い始めた。

 すると玄関のすぐ近くの影にいたヴィルナが現れる。

 

『ヒヒ、なんだ…んなすぐバレるとこにい……ククッ…ハハハハハ‼︎』

 

 未だに笑いが止まらないTARGETの横を、ヴィルナは興味なさそうに通り過ぎる。

 

『ハハハハハ………ハ? 何…ガ………毒?』

 

「やっと気づいたか」

 

 腹部からジンワリと伝わる熱と僅かな痛みに、TARGETはやっと笑うのをやめた。笑い声で聴こえなかったが、やめた事で腹部から聴こえる妙な音にも気付く。

 

「確かにパワーは無い。毒でもない。だがお前みたいに能力は教えてやんないけどな」

 

『なんだこの………モスキート音みたいな不快な音…』

 

 ーーー パァン‼︎ ーーー

 

 TARGETの腹部は風船が割れるように破裂した。それに巻き込まれる、押さえていた両手も破裂する。

 

「次は頭がそうなるぜ」

 

『………チッ』

 

 ーーー パァン‼︎ ーーー

 

 舌打ちしたTARGETは顔面を失い霧のように消えた。

 

「………スタンド越しの呼吸はよくわかんないな」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

「ジョースケー‼︎ ヴィルナが来てるわよ〜」

 

「あー、わかった」

 

 そう言う仗助の両手にはコントローラーが握られ、テレビ画面にはコースを走るレーシングカーが映し出されていた。

 仗助は今日、ゲーム三昧に浸ろうと決めていたのである。

 

「仗助、少し良いか?」

 

「よー。悪いんだけどあと一周だけ待ってくんない?」

 

「………」

 

 朋子に通され、ヴィルナは仗助のいる部屋に入る。そこでテレビゲームに釘付けの幼馴染を見て軽く溜め息をつき、彼女はおもむろにテレビから伸びたケーブルの一本を引き抜いた。

 

「オマッ‼︎」

 

「………………少し良いか?」

 

「ヴィルナ、テメェ………」

 

「そういえば、この前のテスト赤点だったよな。朋子さんには言っ…」

 

「わーわー‼︎ わかったから。で、何の用だよ」

 

 仗助の態度の変わりように満足し、ヴィルナは要件を伝える。

 

「まずはコレの治療を頼めるか?」

 

「お前…コレどうしたんだよ」

 

 仗助はスタンドを出しながら尋ねるが、ヴィルナからの返答はその答えでは無かった。

 

「この後どうせゲーム三昧だろ? レオンさんの所に行くから付いてきてくれ」

 

「いやこの傷………」

 

「スタンド攻撃を受けた。名はTARGET(ターゲット)。情報交換が必要だろ?」

 

「最初からそう言えよ。うし、治った…」

 

「ヴィルナちゃんや、ちょうど賞味期限近いお菓子があるんだが、仗助と一緒に食べてくれない………」

 

「………………」

「………………」

 

 傷を直してもらうために、ヴィルナは肩をはだけさせていた。その前に座って手を伸ばしていた仗助………そこに現れたのは彼の祖父、東方 良平。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「仗助エェェェェエ‼︎‼︎‼︎」

 

「爺ちゃん⁉︎ 待って、何を思ったか知らねえけど勘違いだって‼︎」

 

「…仗助、悪いがやっぱり私1人で行ってくる」

 

「ヴィルナ⁉︎ テメェ、原因がそそくさと逃げてんじゃねぇぞコラ!」

 

「自分で手をかけた女になんじゃその言い草は‼︎ 仗助‼︎」

 

「爺ちゃん!ヴィルナは怪我しててそれをスタンド治し…」

 

「まぁたスタンドか‼︎ わしの知らん事で言い訳しようだなんてそうはいかんぞ‼︎」

 

 必死に状況を説明する仗助と激怒する良平。

 2人をその部屋に残し、ヴィルナは台所へ向かう。

 

「朋子さん」

 

「あらどうしたの?なんか騒がしいけど」

 

「お爺さんが盛大な勘違いを………私は用があるので失礼します」

 

「もう行くの?ま、わかったわ。またね〜」

 

 ヴィルナは溜め息をついて東方家を後にした。

 

「………ハッ!一度家に戻って、JAN!JAN!の服着てこう‼︎」

 

 その後、ヴィルナはレオンに今日のことを報告し自分のスタンドを改めて紹介した。




スタンド名:コラプス(命名:レオン)
【破壊力:C / スピード:A / 射程距離:C / 持続力:B / 精密動作性:D/ 成長性:C】
そのスピードは音速を超え振動する。
触れた物は振動に耐えきれず崩壊。殴った物には数秒のタイムラグの後に、殴られた部位が崩壊する。



承太郎
「オラァ‼︎」

レオン&ハルノ
「無駄ァ‼︎」

仗助
「ドラァ‼︎」

ヴィルナ
「ウラァ‼︎」

ルナ
「………ルナァ……?」

礼神
「大丈夫だよルナちゃん!掛け声は必須じゃないよ!」
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