「じゃあ、今の竣さんの中にはその織姫さんもいるって事ですか?」
「うん、そういう事!」
「お話ししたい!」
ガブリエルがはいはーい!と手を挙げ提案してきた。
「しょうがないなぁ、少しだけだよ?」
(良いですか?織姫さん)
(ふふ、もちろん良いよ)
了承の意を聞くと少し目を閉じる。
そして次の瞬間目を開けると明らかに雰囲気の違う竣が2人を見つめていた。
「こんにちは」
声質も少し柔らかくなっている、2人は織姫なのだと確信した。
「は、初めまして!ガブリエルと言います!天使です!」
「同じくラファエルと言います」
「て、天使……?」
「あっ……」
普通に話してしまっていたガブリエル、慌てて訂正するも時遅し。
「天使さんと友達なんて、竣君は凄いのね…」
竣の顔で竣君と言うのでラファエル達は違和感だらけであった。
そして10分程いろんな事を話した後、竣に戻った。
午後のシフトを終える。
未だ高坂の姿はない。
とても嫌な胸騒ぎがした。
(楽しかった!色んなものも見えたし食べれたし!)
満足している織姫。
竣は最後に1つ見せたい景色があった。
(ここ、とっても綺麗に夕陽が見えるんです)
学校から少し離れた砂浜。
とても日の入りが綺麗に見えるのでお気に入りの場所だった。
(わぁぁぁ………綺麗……こんな景色があったのね……)
夕陽が沈む10数分、竣はただそこに佇んでその美しさを目に焼き付けていた。
すっかり暗くなった道を歩いて、朝倉家の屋敷へと急ぐ。
朝倉家の屋敷に着くとまず意識を実体に戻して、再び2人になる。
体に戻った織姫はまず竣を抱き締める。
「わっ!織姫さん!?」
「ありがとう!竣君!本当にありがとう…うぅ…」
涙ぐんだ声になったので竣が慌てる。
「嬉しいの…こんなに綺麗で楽しい時間を過ごせた……それと、自分の体を貸してまでやってくれた竣君……」
「べ、別に自分は大した事してませんよ!ただ…」
「私が寂しいのを分かって、元気付けようとしてくれたんでしょ?」
そう言うとより一層抱き締める力を強める。
「く、苦しいです織姫さんっ」
「あ!ごめんごめん、貴方の事は忘れないからね。また来年、会いましょう?」
「…はい、もちろんです!」
2人は笑いあう。
その後夕飯を朝倉家の屋敷でまた食べ、
織姫が帰る時になってしまった。
「それでは、皆さんありがとうございました。今年はとっても楽しかったです、この子のお陰で!」
そう言って近くにいた竣を抱き寄せる。
大勢の前では流石に恥ずかしく、離してー!と抵抗する竣。
「楽しめたのなら、我々としても本望です…また来年、おいでください…」
そう言って祖父を含め全員が深くお辞儀をする。
竣も慌ててお辞儀をする。
すると、また頭を撫でられた。
「それじゃあ皆さん、また!」
魔法陣の中心に立つ、召喚士達が呪文を唱えて行くと織姫の姿が薄くなっていく。
これから1年、また寂しい生活を送るのかと思うと竣は涙が溢れてきた。
それを見た織姫が笑いながら言う。
「ほら笑って!私は平気よ?1年なんてあっという間だし、また貴方に会えるなら、彦星に会えるなら、昨日今日の楽しさを忘れずに一年過ごしてみせる!」
シリアスな雰囲気なのにいつも通りの元気さの織姫に、
釣られて笑う竣。
「そうそう、君はその笑顔が素敵!バイバイ!」
そう言って空へと消えた瞬間。
向こうの山から一閃の光線が飛んできた。
咄嗟の事に反応した竣。
空へと消える織姫を庇うように光線を防ぐ盾となった。
織姫は無事に戻ったようだった。
しかし、朝倉は竣の事しか目に入らなかった。
「竣!」
駆け寄ると、吐血する竣。
光線は見事に体を貫通していた。
「へへ……ボディーガードってこういう仕事でしょ…?」
うっすらと笑いながら前のめりに倒れる。
倒れたところには夥しい量の血が出ていた。
咄嗟の事に力すら入れられなかった竣。
召使い達に運ばれ、とにかく屋敷の中で応急処置をする事に。
救急車より、ここには回復系の魔術を使える人もいるので確実と踏んだ。
立ち竦む朝倉。
打った方角を見るが、暗すぎて敵を認知出来ない。
すると後ろから憎き声が。
「あらあら、どうしたのかしら?」
ケラケラと笑いながら朝倉に歩み寄るレミリア。
「っ!……貴様…!」
睨みつける朝倉。
「何?」
「……貴様が高坂家に情報を漏らしたな?あの光線は意識体の織姫には効かない。完全に竣を狙っていた、庇うことを想定して!」
「……くく、推測力だけは評価してあげる。そう、打ったのは高坂家の一員よ。成功したのが気に入らなかったのかしらね?」
「違う!あわよくば竣を殺すために、彼奴らを丸め込んだんだろ?竣がいる事はこの家の人しか知らない」
「まぁ、あの程度の光線に耐えれない彼が悪いんじゃない?まさか、あんなに弱かったなんてがっかりさ。跳ね返すと思ったんだけどな、つまんない」
「くぅ…貴様ァ!」
怒りを剥き出しにする朝倉。
しかし力では到底敵わないことを知っている。
「もうお前は飽きたよ」
「……なに?」
「一向に強くならないし、今度歯向かって来たら殺すからな?」
「っ!」
今にも飛びかかりそうな位怒りに震えている朝倉。
敵わない。でも良い、竣を侮辱した。それが許せない。
「あいつは…おもちゃじゃない…」
「…………」
「……敵わなくても良い…貴様を…!!」
そう言って攻撃しようとした瞬間、目の前からレミリアが消えた。
そして少しの間があって、目の前の山で砂けむりと耳を劈くような音が響く。
竣が打たれた瞬間。
家にいたアヴァロンにも異変が。
「ぅ…………ぁ」
少し苦しみだしたのだ、
アヴァロンの意識が少し残っていたのか、何かを感じ取ったのか。
アヴァロンは紙に竣が危ないと書いて家にいたラファエル達に見せる。
すると立ち上がったのは意外な人物。
「私が行く!」
「あ!ミカエル!」
ガブリエルも行こうとしたのだが、それより早くミカエルが羽を広げて飛び出してしまった。
ルシファーは今はいない、また天界の方に戻っている。
「ど、どうする?」
「分かりません…今家を開けるわけにもいきませんし…ミカエルを待ちましょう」
ラファエルは落ち着いて対処する。
竣の事は一番気になっている、だが迂闊に動いたら余計な事態を巻き起こす可能性がある。
今はミカエルが戻ってきて情報を整理してから動きたいと思った。
しかしなかなかミカエルが戻ってこない。
「本当に何かあったんじゃ…」
「………いきましょう、アヴァロンも一緒に」
アヴァロンを抱えると、家の鍵を閉めガブリエルと共にミカエルが飛んでいった方向へ向けて飛び立つ。
ミカエルが飛んでいくと、泊まっている朝倉家の屋敷が見えた。
屋敷の裏側に密かに降りると、1つの部屋にたくさんの人が集まっているのを見てそっと障子に穴を開け様子を見る。
すると………
「竣君………」
目を閉じて横たわる竣。
周りには沢山の大人達が呪文を唱えていた。
「……………」
血はあまりないし、皆んな回復呪文を唱えてる。
きっと助かるだろう。
そう思っても心は騒めく。
誰がこんな目に?
私が見ていればよかったのに。
後悔と怒り。
気持ちを整理するために屋根に登ると、
何やら話声が聞こえる。
魔法陣が書いてある近くで、朝倉とレミリアが話していた。
そしてその話が聞こえてくる。
レミリア。
貴方が竣君を。
ミカエルの考えは1つにまとまった。
「……………」
羽を静かに広げると、何やら向かい合っているレミリアの元へ突っ込んだ。
「ぐっ……」
レミリアは自分が吹き飛ばされたことに気づく。
そして目の前に見知らぬ女がいることも。
「誰だ…」
「………ミカエル」
「みかえる…?」
「竣君………仇は取るから」
そう言い終わった瞬間、レミリアの足に激痛が走る。
「ぐあぁぁっ!」
抵抗するも力が強すぎて引き剥がせない。
ミカエルがレミリアの足に木を突き刺していた。
しかしレミリアも本気を出す。
突き刺した木を抜く、血が溢れるが気にせずミカエルと間合いを取る。
「…彼、こんな強い子と関係があったのか。楽しみ楽しみ」
「楽しみ…?」
こんな状況なのに薄ら笑いを浮かべているレミリアに怒りが込み上げるミカエル。
しかしこんな時こそ冷静に。
竣が修行で教えてくれたこと。
「強い子と戦うのは楽しいだろ?」
「死ぬかもしれないのに?」
「……ははは!それはこっちのセリフさ。殺しても良いよね?彼、とっても悲しむと思うんだけど」
「やれるものなら」
「やれるさ。ちょっと、力入れればね」
攻撃の動作に入ったので構えるミカエル、しかし構えを取る前にレミリアの掌底がアゴにヒットする。
「ぐっ…!」
怯んだ隙を見逃さず鳩尾に1発。
「かはっ!」
前傾姿勢になったミカエルの後頭部を抑え地面に叩きつける。
「ふっ!」
そのまま足でグリグリと顔を踏みつける。
ミカエルも羽を広げ抵抗するが全く効いていない。
「綺麗な顔が台無しだな、まっいっか」
「………くぅぅ…」
もう冷静になれない。
ごめんね竣君、私。まだまだ未熟者だもん。
今だけは本能のままに怒らせて?大切な貴方を踏み躙った此奴は許せない。
「…………ぁぁぁぁあぁ!!」
地面が揺れる。
レミリアが驚きの表情でミカエルを見る。
踏みつけられたミカエルの瞳は真っ直ぐにレミリアを見ていた。
「くっ、往生際の悪い!」
さらに踏みつけようとしたが、少しずつ自分の足が浮かび上がる。
ミカエルの反発する力がどんどん強まっていく。
「……何をした…!」
「………何も?ただ、怒っただけだよ?」
レミリアは危険を感じ足を退ける、その瞬間ミカエルが消え後ろに気配を感じる。
「はっ!」
レミリアが後ろ蹴りをするが当たった感覚がない。
慌てて後ろを振り向くが、ミカエルの姿がない。
「……見えない、私が見えないだと?」
「見たい?」
ゾクッ_____
また背後から声がする。
飛び退いて距離をとった。
「ここだよ」
しかし距離をとった先にミカエルはいた。
背後から肩を叩かれる。
「!!」
回し蹴り。しかし当たらない。
「スピードで負けてるのか…?」
「パワーも」
目の前の大気が歪む。
「やb「たぁぁっ!」
顔を守るがそのガードを突き破りミカエルの羽が顔に直撃する。
それだけで周囲に暴風が巻き起こる。
「どうなっているんだ……」
再び立ちすくんでいる朝倉の元にラファエル達がやってきた。
「お前ら…!」
「朝倉さん、どういう事ですか?」
「竣君はどこ?」
「……曽谷は…」
事情を掻い摘んで説明し、人が慌ただしく出入りしている部屋を指し。
「あそこに居る」
ラファエルが急いでその部屋に駆け込む
「な、なんだ!?」
中にいた呪文を唱えている人たちが驚きの声を上げる。
「どいて下さい!」
それを押し退け竣の元へ。
「お、おい…回復呪文の邪魔をしないでくれるか?」
「邪魔なのはそっちです」
と言って背後にいた人たちを睨む
「ひぃっ!」
1人があまりの怖さに腰を抜かす。
「竣さん、きっとこれで………」
心臓と傷口に手をやると、目を閉じ回復させていく。
普通の人間がやるとのでは大違いの回復量、天界の技の一種だ。
見る見るうちに顔色が良くなる、そして目をさます。
「ん……ん………らふぁ…える…?」
「はいっ、そうですよ竣さん」
手を握られる、へへと笑い返す。
「くっ……今どうなってる…?……誰が戦ってる?」
「………ミカエルです…」
「!?」
ガバッと起き上がる。
「ぐっ……」
「ま、まだ動かないで下さい!完全に治癒したわけじゃ…」
「ダメだ……止めなきゃ……修行して分かった…ミカエルは潜在能力が高すぎる……」
「え……?」
「自分でも制御出来ない力を出したら、前の俺のようになってしまう…」
赤目の事を言っているのだろう。
「それなら、私が止めます!ガブリエルも居ます」
「………いや…俺がやる」
「何故ですか…!?」
「こんな不始末は俺の責任だ。自分の身を滅ぼすどころかミカエルも傷付けた」
「っ!竣さんのせいじゃありません!あのレミリアのせいです!」
「………尚更だ」
手をつきながら立ち上がる。
必死に止めるラファエル。
「どうしてですか…?」
「レミリアは…強い。ただひたすらに強い。ラファエル、ガブリエル、2人じゃ敵わない…」
「っ!」
元々ラファエルもガブリエルも戦闘が得意なタイプではない。
戦闘に関してはミカエルの方が上手だろう。
「だから……アヴァロン」
外に出てガブリエルに抱えられているアヴァロンに話しかける。
「………」(コク
「もう一度、1つになろう」
「けど、アヴァロンの負担も考えると短時間だけ」
「ぅ…」
アヴァロンがうなづく。
「だから、一撃で終わらせる」
「!!」
その場にいた3人が驚く。
「い、一撃だと!?竣、幾ら何でも無理だ」
朝倉も驚いている。
「誰も倒すとは言ってない、あくまで俺は。ミカエルを止めたいだけだ」
「でも……それでレミリアが攻撃してきたら…?」
ガブリエルが不安そうにしている。
竣はフッと笑う。
「この場にいる誰も勝てないさ、俺の予想だと彼奴を怯ませる位は出来るはずだ。きっと何か起こるだろう」
「………行くのですね…?」
「ああ」
揺らぐ事のない瞳。
ラファエルはこの瞳を信じてきた。
「なら………」
竣の手を握り包み込む。
「ファイトですよっ!」
とびっきりの笑顔を見せるラファエル。
「っ!」
自分の顔が熱くなるのが分かる。
自分にはラファエルが居る、支えてくれるみんながいる。
不可能なことはないと思えた。
「アヴァロン!」
「ぅ!」
おでこ同士をくっつけ合う、何となくやりやすかったからだ。
光が包み込む。
「………………よし!」
光の中から竣が出てきた。
なにも変わっていない。
「行ってきます!」
少し歩き後ろを振り向き3人に笑いかける。
「!」
それにつられて3人とも笑みがこぼれる。
「ふふふ」
ミカエルは笑いながら踏み潰す、
自分の下にはレミリアの腕があった。
しかし普通からは考えられないような方向に向いていた。
「かは……っ!」
もがくレミリア。
まだ動く反対の手で懐に手を入れる。
「はっ!」
閃光玉だ。
油断していたミカエルは目を覆いながら数歩後退する。
その隙にレミリアは腕を押さえながら立ち上がる。
しかし嫌な気配がする。
後ろを向くと暗がりの中で大気がゆがんでいる。
「くっ!」
ミカエルが居る。
瞬きをした瞬間、目の前にミカエルが現れる。
「策は尽きたかな?」
楽しそうに聞いてくるミカエル、言葉の端から狂気を感じ取れる。
攻撃される、そう思ったが中々攻撃に移らない。
「なんで……」
ミカエルがそう呟く。
さっきまで明るかった方を見ると、そこに居るはずのない人物が立っていた。
「き、貴様…!」
「ミカエル、怒るのは終わりだ。怒りたいなら後で怒れ、俺が受け止める」
「!!」
何か言いたそうにしたミカエルだが、
有無を言わさない雰囲気が漂っていた。
「レミリア、お前を倒すつもりはない。倒せない、今の俺じゃあ」
手負いのレミリアでさえ、きっと敵わないだろう。
「何をしに来た…」
「……1発だけ。1発だけ、お前をぶん殴りたかったからだ。それで終わりだ」
「……ふっ、殴るって?」
「やっぱり余裕か…」
「そりゃあな」
いつものクールなレミリアが戻ってきていた。
ミカエルも狂気は治まっていき、今は何をしたら良いのか分からずただこちらを見ている。
竣はレミリアの横を通り過ぎミカエルの元へ。
「!!」
しかしレミリアは何かを感じ取ったようだ。
得体の知れない不吉な塊を。
「竣君…!」
泣きそうな顔になり抱きついてくるミカエル。
ミカエルの髪を撫でながら笑いかける。
「ごめんな、俺が油断したばっかりに。ミカエルにまで心配かけたし、ここまで無理させて戦わせちゃったな」
撫でられ気持ちが落ち着いたのか、
安らかな表情に戻るミカエル。
「平気だよ、私は…我慢出来なかっただけだから…」
しかし制御出来ない自分の気持ちが悔しい。
「また修行しような」
「うん…」
「ミカエル、今1つ仕事を与えても良い?」
「な、なに?」
「俺が彼奴に一撃喰らわせたら、多分俺は倒れる。だから受け止めて欲しい。そしてラファエルの方へ戻るんだ良いね?」
「ラファエル居るんだ…!うん、分かった!」
「頼んだ、それじゃ」
そしてレミリアの方へ向き直る。
「待たせたな」
1歩前に進む。
「……………」
なにやら渋い顔をしている。
「約束通り1発だけだ。外れてもそれでおしまいだ」
「……………ああ」
「よし………」
目を閉じる。
心の中でアヴァロンと1つになる感覚を得る。
体の中から力が湧き出る。
「………………」
地面が揺れる。
安定しないためレミリアは上空へ飛ぶ。
それを追って竣も上空へ。
大気が震える。
普段の聖杯とは比にならないほどの力が溢れている。
アヴァロンと1つになる事はそれほどのメリットがある。
もちろんお互いの体力や精神問題が大きなデメリットであるが。
「ふぅ…………」
ゆっくり息を吐き。
ゆっくり目を開ける。
「………………」
レミリアは何もせずにその様子を見ている。
「…………………!!」
目を見開くとオーラを爆発させる。
白いオーラを纏う。力の行き場を失ったオーラは天高く登っていく。
少し右手を引く。
レミリアがそれと同時に顔をガードする。
「…………………っっっ!!!」
そのガードは役に立たなかった。
まばゆい光とともに繰り出された拳はガードを突き破り左頬にめり込む。
レミリアの視界が真っ暗になる。
竣の視界も真っ暗になる。
白い光は消え、2人とも地面に向かって落ちていく。
見惚れていたミカエルは自分の役目を思い出す。
竣をキャッチすると急いでラファエルの元へ。
ラファエルの元へ行った時にアヴァロンが出てきて完全に分離した。
アヴァロンは意識はあるが疲れすぎたのか目を閉じて寝息をたて始めた。
一方の竣は全く動かないが息はしている。
ラファエルが再び回復魔法を使っている。
朝倉はレミリアが心配だったが何も動きがない。
戦意を失ったのか?
気絶しているのか?
「…………………竣……ふ……ふふ…………」