7月16日 テスト当日
筆記テスト当日。
前日は当日に影響が出るといけないので、少し早めに寝たので目は覚めている。
「おはよう竣君」
星崎が声をかけてきた。
「おはよう、いよいよだ…」
「大丈夫だよ、今日まで頑張って勉強したんでしょ?自信持って!」
「そうだな、ありがとう」
「筆記試験、始め!」
そして始まった_______
ここ分かる…!
ここは先輩に教えてもらった所の応用だ、取り敢えず途中点を狙おう…!
西蓮が覚えやすい語呂を教えてくれたんだよなぁ…ここはこれかな…!
「終了!筆記用具を置け!」
クラスがざわつく、各地であれ分かったー?あれ何ー?と言った声が上がる。
「竣君、どうだった?」
「まぁまぁかな…半分は超えた気がする…!」
「なら大丈夫だね!」
「な、なんで?まだ超えたわけじゃ」
「竣君の顔見れば分かるよ、自信に満ちてる」
「…あ、バレた?」
「そうやって、出来ないアピールしても意味ないよー?バレバレ!」
「じゃあ言うけど、星崎より点取れた自信ある!」
「それは聞き捨てならないよ?勝負する?」
「良いよ、しようじゃん!」
「じゃあ負けた方は勝った方の言うことを聞くね!」
「乗った!」
星崎と指切りをする。
調子に乗って言ったは良いが、星崎の点数を超えている気はしないので内心冷や汗が止まらない。
筆記試験が終わり、家に戻る。
訳ではなく、そのまま朝倉家へ。
明後日の実技テストのために久し振りに体を動かしに入る。明日も筆記試験があるのだが、選択制なので竣は受ける必要がない。
ラファエル達とは明後日の夜まで会えないのが寂しいが、これも退学しない為に仕方のない事。
「こんばんは」
屋敷の中から夜空さんが出てくる。
「こんばんは、唯湖様は部屋におられます」
案内される。
「今日のテストはどうでした?」
「……そこそこでしたね…」
「…本当は?」
「っ!…夜空さんもお見通しですか…」
「ええ、大人をなめちゃダメですよ?」
優しく大人の笑いを見せる。
メイドさんの仕事が本当に似合う人だ。
「あはは、すみません。結構自信あります!」
「それは良かったです、唯湖様も喜びますよ」
部屋に着く。
「唯湖様、竣さんを連れてまいりました。失礼します」
襖を開ける。朝倉は窓辺に腰掛けて外を眺めていた。
「竣、綺麗な夕焼けだ」
窓から見える夕焼けはそれは綺麗なものだった。最近空見上げて無かったな。
朝倉に近づく、夜空さんはスッと居なくなっていた。
「そうですね、綺麗です」
空を見上げた瞬間、腹に激痛が走る。
「ぐぅ…」
朝倉が竣のがら空きの腹に拳を入れていた。
「せ、ん…ぱい?…」
「油断大敵、今のお前は殺されていた。明日の実技テストはそれ程の相手なのだぞ」
「…そう言う事ですか…でも、先輩は殺しませんから…」
「!…ふん、今日と明日は厳しくするからな」
「…はい!」
立ち上がる。
そして庭に出るとある程度間合いを取って。
「行くぞ!」
7/18 テスト3日目 実技テスト当日
「先輩、行きましょうか」
朝、朝倉家の玄関口で先輩を待つ。
心は不安と緊張でいっぱいだった。
すると先輩より先に夜空さんがこちらに近づいて来た。
「はい、これ。朝ごはん全然食べて居なかったでしょう?」
弁当箱を渡してくれた。
「夜空さんの手作りですか!?」
「そうよ、味に文句は言わせないわ」
「言いませんよ、ありがとうございます」
カバンの中にしまう。
「特に、卵焼きはね」
「えっ?」
小声で言われたので聞こえなかった、慌てて聞き返すが笑ってはぐらかされてしまった。
先輩と並んで歩く。
「先輩、先輩はテスト平気なんですか?」
「ふん、今まで何を見て来た?私がダメならお前も駄目だろう?」
「そ、そうですよね…」
「竣にしては珍しくとても緊張してるじゃないか」
「誰のせいでこうなったと…」ボソッ
「…………私か?」
にこりと笑う。
「…えっと…」
「わ、た、し、か?」
ずいっと詰め寄られる、至近距離に先輩の顔がある。耳が赤くなるのが分かったが、今はそれどころじゃない、早く否定しなくては。
「いy「遅い」
「いってぇ!!」
足を踏まれた、当の本人は楽しそうだ。
「今否定する所だったんですよ!?」
「ダメだ、遅いお前が悪い」
そんな言い合いをしているうちに学校へ着いてしまった。
「それじゃあな、退学にはなるなよ?」
「分かってますよ!」
颯爽と歩いて行ってしまった。
テストまではまだ時間がある、教室で朝もらった弁当でも食べて力をつけるとしよう。
クラスに入ると星崎がもう来て居た。
彼女も少し緊張した面持ちだ。
「おはよ星崎、緊張してる?」
「おはよう、少しね…」
「なぁに、下手すりゃ退学の俺よりはマシだよ」
「ふふっ確かにそうかも」
机の上に弁当箱を出す。
後ろから星崎が覗き込んで来た。
「それ、誰の?」
「これは朝倉家の夜空さんってメイドさんが作ってくれたんだ」
「へぇ〜美味しそう!」
「食う?」
「ううん!朝ごはんちゃんと食べたから、それにそれは竣君に向けてのなんだから、ちゃんと全部食べないと」
「そうだな、いただきます」
食べ進める、どのおかずも美味しくてご飯があっという間になくなってしまった。
そして卵焼きに箸を伸ばす。
しかしこれだけ容器が小さくて取りづらいので、容器ごと持ち上げることにした。
___ピラッ
容器を持ち上げるとくっついて紙切れが落ちて来た。
「ん?」
丁寧に折りたたまれている、
開けてみると。
この手紙を読んでいてくれたら嬉しい。
卵焼きは私が作った、朝早く起きて作ったんだ、不味いとは言わせないぞ。
テスト、私の可愛い弟なら出来る。頑張れ。
「先輩……」
口の中に入れている卵焼きが急に涙の味に変わった。
「し、竣君!?」
星崎が泣いている竣を見て、慌ててハンカチを渡してくれる。
「ごめん…」
涙を拭く。
まだ弟なんて言ってるんですか先輩。
ルシファーに知られたらまた喧嘩になりますよ。
でも、ありがとうございます。
「絶対に受かってみせる、俺の未来のために!」
そして試験が始まった。
体育館、格技室、運動場など様々な場所でテストが行われている。
竣はもちろん校庭全域。
そして竣の正面に立っている男こそ、国から派遣された試験官。
「こんにちは、僕の名はカイ。君の試験官だ。今回の合格目標を伝えるよ、この僕と戦って10分間で五発、僕に食らわせられたら合格さ。そして、僕は必要以上の反撃はしないから安心して。それじゃあいつでも始めて良いよ」
「…分かりました、では早速!」
「良いねぇ、闘気が満ち溢れてる」
「お願いします!」
「よし、では試験を始めるよ!」
その言葉をキッカケに竣はカイの元へと向かっていく。
先手必勝____!!
先手必勝…!!
カイの顔面めがけて打ち込んだ拳は空を切る。
「ほいっと!」
逆に腕を掴まれ流される。
勢いのまま前へ倒れる。
「くっ、まだまだ!」
体勢を瞬時に持ち直し、足払い。
「ほっ!」
軽いジャンプで避けられる。
それは想定済み、さらに体を回転させもう片方の足で追い討ちのように回し蹴り。
「おっと!」
しかし相手はその足を一瞬だけ受け止め、また流す。
「!」
攻撃が当たらないのではなく、流される為一打を加えられない。
これでは五発与えられない。
間合いを取り考える。
流される…単純に考えれば流されないくらい強い攻撃。
もしくは相手が予測できない攻撃。
どちらも国の相手にとっては苦難の技だろうな。相手は経験量が段違いだ。
「さぁ!数打ちゃ当たるかもよ?」
「有難いアドバイスです、ではそうさせて貰います」
拳に力を込める。
足を踏ん張り、聖杯の力を引き出す。
大気の流れが変わった、カイは少し驚いた顔をするも楽しそうな顔でこちらを見ているのに変わりはない。
「はっ!」
足をバネのようにして、高速でカイの前に移動すると右手を突き出す。
「また同じかい?」
掴もうとした瞬間、右手を開き貯めていたエネルギーを放出する。
「うおっ、危ない」
掴むのをやめ飛び上がり回避する。
しかし竣は追撃するように飛び上がり下から拳を突き上げる。
「ほっ」
カイは顎に届いた拳を掴む。
「今だ…だぁぁぁぁぁぁ!!!」
掴んだ瞬間に力を全開にする。
「っ!」
流そうとしていたので、受け止める力はほとんど入れていなかった。
なのでそのまま拳は顎にヒットする。
「当たった!」
「くっ…1発だ」
お互いが地面に降りる。
「後8分、良いペースだと思うよ」
「ええ、このまま受からせて貰います」
再び距離を詰める、今度は攻撃すると終わらせて一歩後ろに引きタイミングをずらす。
「おっ」
流そうと動かした体に隙ができる。
「そこだ!」
空いたわき腹に蹴りを食らわすが。
「甘いね」
カイの姿が消える。
「僕は反撃しないと言っただけだからね」
「くっ、早い…動きが見えない」
気合いを放出して周囲に爆発波を巻き起こす。
「よっと」
距離を取ったのが見えた。
追撃をしてももう避けられてしまう。
「くっ…」
それでも向かわなきゃ当たるものも当たらない。
距離を取り校舎の壁に近いところにいるカイに向かっていく。
これなら後ろに行くという選択肢は消えている。少しはましか…!
「はぁぁぁっ!」
拳を構える。
「常識に囚われない事だ」
カイは後ろに下がる。
壁と背中がぶつかる。
「何!?……だが、チャンスだ!」
カイめがけて簡単には流すことの出来ない程の力を出して拳を突き出す。
「それっ」
カイが両手を右側に振ると大きな風が巻き起こり、竣はそのまま校舎の端へ吹き飛ばされる。
「ぐはっ!」
柵に背中をぶつけ何とか止まった。
この位置は校舎の陰になり、カイは見えない。
今何が起こったのか考えようとした。
「おーい!早く来なよー!後6分だよー!」
少し考えたくらいじゃ、解決策は出てこない。
実際に戦って、感覚として理解しなくては。
諦めて再び校庭の方へ行こうとした時、ガサッと音がする。
柵の草木の所に誰かがいた。
_________!!
「…ラ、ラファエル…?」
横にはガブリエルとミカエルも居た。
「皆んな、どうして?」
「竣さんの事が気になってしまって…だから、陰から応援しに来たんです…まさか、ここまで来るとは思ってもなくて…」
ラファエル達は小さな何かを持っていた、
そこには竣ファイト!と書かれた横断幕
「竣君!ファイトだよっ!」
「退学になんてならないでね!」
ミカエルとガブリエルが横断幕を持ちながらそれぞれ言う。
「皆んな…」
忘れていた事があった。
この試験。
「俺の為じゃないよな、皆んなの為に…俺は受かる…!」
「そこで見てて、絶対受かって見せるから」
そういうと聖杯の力を抑えカイの元へ。
「ルシファー良かったの?」
「ええ、私が来ているなんて知ったら調子を狂わせてしまうわ」
「そう…」
「それよりラファエル、しっかり祈りなさい。受かるようにね」
「は、はいっ」
手をギュッと握り目を瞑り祈る。
不思議と心が温かくなってきた。
そう、貴方達は契約したもの同士。
二人の想いが重なれば、力になるのよ。
残り時間5分。
後4発、与えられるのか。
「おっ、何か変わったね」
興味深そうに竣を眺める。
「ええ、変わりましたよ」
気を落ち着かせるために目を閉じる。
焦ってはいけない、残り5分。全力で戦う、応援してくれるみんなのために。
ご飯を待ってるあの堕天使の為にも。
早起きして卵焼きを作ってくれたあの会長の為にも。
「さっ、早く早くー!」
急かすようにカイが手を叩く。
「お待たせしました…」
目を開く。
「…ん?」
青色の双眸がカイを見つめていた。
片眉をあげへぇーと感嘆の声をあげたカイ、しかしその余裕はしない方が得策だと知る。
全く気の流れが変わらなかった、
いつのまにか間合いを詰めてきた竣。
最小限の動きでカイの鳩尾に一発食らわす。
「ぐっ!」
カイは後ろに跳びのき体勢を整える。
少し乱れた息を整えながら。
「うんうん、良いねぇ!あと3発!」
「後…2発ですよ?」
「…しまっ!?」
地面から強力なエネルギーが放出される。
カイはなるべくダメージを軽減しようとして避けるが確実にダメージを加えた。
「貴方は油断し過ぎです、俺を舐めすぎて貰っちゃ困ります。反撃は無しでも、もっと本気を出せるでしょう?」
「…く…はは…そうかそうか、まさか受験生から言われるとは…うんうん、分かったよ」
カイが初めて構える。
「容赦はしないからな?」
目つきも表情も相手を殺す勢いであった。
「…では、残り2発。決めさせて貰います」
地面に手をつきエネルギーを間隔をあけて放出する。
エネルギーは地面を伝ってカイの元へ、
バク転しながら後ろへ下がるが、間隔をあけたエネルギーがどんどん追いかけてくる。
「もう、避けなくていいか」
バク転をやめると、地面に向かって思いっきり右手をた叩きつける。
するとエネルギーとエネルギーがぶつかり合い相殺される。
「後3分」
「なんだか心がポカポカします」
ラファエルはルシファーたちに言う。
「想いが繋がっている証拠よ」
「竣さん、青目ですけどしっかりと力をコントロールしてるみたいですね」
「ええ、成長したわけね」
「「竣君頑張れー!」」
ミカエルとガブリエルは肩を組みながら、チアガールのように足を上げて応援している。
「焦らないのは良いことさ」
カイが笑う、今までのおちゃらけた笑いでは無いが。
「焦りは感じてません、不思議と。楽しいです」
力は溢れてくるばかり、可能性に満ちていた。
竣は超スピードでカイに近づく、
カイも対応し手を組み合う形になる。
2つの力がぶつかる。
竣が腕が使えないのをチャンスに膝蹴りを喰らわそうとするが、足でガードされ一撃は与えられない。
諦めて頭突きを仕掛けるが、その瞬間に手の力を抜かれバランスを崩す。
「危なかった」
距離を取られてしまう。
しかし間髪入れずすぐ間合いを詰めた。
それが間違いだった。
地面から無数の紐が出てきて竣に巻きつく。
「攻撃はしていない、動きを封じさせて貰った」
たしかにダメージは追っていない、しかし強力な力で押さえつけられている状態だ。
「後2分」
幸い手の先だけは動く、
そこに力を集中させ始める。
イメージは指の先に小さな刃をつけるように。
「抜け出してみろ」
少しすると刃状のエネルギーの塊が右手の人差し指の先に出来る。
そしてそれを精一杯曲げることで、その糸を切る。
外部からの干渉には弱いみたいだ。
竣はそれにかける事にした。
「…もっと大きな刃のイメージ…」
今度は肘の下までがエネルギーの刃のイメージを抱く。
これが出来れば、刀を持っているように自由に手を動かす事で攻撃ができる。
「後1分」
出来た______
右腕のエネルギー刃と振り回し糸を解き、
左手を地面に触れさせる。
エネルギーを地面に打ったのかと思い警戒するカイだったが、違う。
刃を構え竣が突っ込んできた。
「破れかぶれか、醜いな」
振りかざされたので、白刃どりの構えをとったが、途端に竣が上に飛び上がる。
「醜くても良い…皆んなの為に受かるんだ…反則しなきゃどんな手使ったって受かってやるさ」
左手が何故か固く握られているのに気づいたカイ。
先ほど地面に触れていたが何をするためか。
「ラストチャンス、これで決める…!」
飛び上がりカイの真上に来た竣、
左手を開くと粒がパラパラと落ちてくる。
「くっ!?砂か!」
まさかの事に対応出来ないカイ。
目の中に数粒が入り、狼狽える。
「はぁっ!」
竣は上から刃を振り下ろす、
カイも目はあけれずとも感覚と気配で白刃どりをする。
「遅い!」
白刃どりの手をすり抜けカイの頭に刃の一閃が当たる。
衝撃波が巻き起こり、カイは後ろに吹き飛ばされる。
残り1発。
10…
校舎の壁まで吹き飛ばされたカイは目を開けようとしている。
9…
刃が壊れ光の粒子となって空に散る。
最後は自分の拳で勝負をつける。
8…
片目を開けるカイ。
正面から竣が突き進んでくるのが見えた。
7…
カイの顔面目掛けて拳を突き出す。
6…
カイは再び両手を大きく右に振る、
先程のとは桁違いの風、暴風が竣を吹き飛ばそうと襲いかかる。
5…
必死に前進する竣の視界の隅。
ルシファーが見えた。
4…
碧眼が一層澄み切った瞳になる。
暴風の中大気が歪む。
3…
竣が暴風の流れを変える。
自分の追い風になるようにカイの方に向けた。
2…
動揺するカイ、自分で生み出したエネルギーに抗えない。校舎にめり込み、防御する手も動かないほど押さえつけられた。
1…
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
暴風と土壇場で引き上げた更なる力を添えて、カイの顔面に右ストレートを叩き込んだ。
0…
「合格だ」
カイはそう言って、そのまま立ち去ってしまった。
色々言いたいことはあるが、竣も疲労がドッと押し寄せ地面に仰向けになる。
綺麗な青空。
暫く見ていると、そこに顔が1つ2つと現れた。
「竣さん…!」
「うん、合格したよ」
「やったー!!」
「竣君おめでとう!」
3人は喜ぶ。
「ルシファーは…?」
「来ていたの気づいてたんですか?」
「本当に最後にね、視界の端に映ったんだ。そしたら力が更に湧き上がって」
「ルシファーはもう帰っちゃいました、ご飯楽しみにしていると言ってましたよ」
「はは、この体にムチ打たなきゃな………それにしても10分でこれか…あの人強かったな…」
カイがもし攻撃も許可されていたら1分も持っていただろうか?考えただけで恐ろしい。
「竣君立てる?肩貸すよ?」
「ああ、ありがとう」
ミカエルに肩を貸してもらい、立ち上がると前から朝倉が歩いて来た。
「合格したじゃないか。ちなみに、筆記も合格だ」
「本当ですか!?良かった…」
フラっとすると慌ててガブリエルも支えに入ってくれる。
朝倉が耳元で囁く。
「私の卵焼きのお陰だな」
「美味しかったです」
朝倉はニコリと笑うとそのまま校舎に戻って行った。
「俺たちも帰ろう…」
家路を急いだ。
そしてその後、電話で星崎から聞いた点数は竣と100点以上離れて居た。
「よーし、じゃあ勉強疲れたから愚痴をたくさん聞いてもらうからね!」
愚痴が終わっても楽しくなって話し込んでしまった。
2人は日付が変わっても尚話していた。