平日のお昼ともあって、店内は閑散としていた。
薫子、結衣奈と店番をしていた時のちょっとしたお話…。
「ねえ結衣奈。」
「なんだにゃカオちゃん?」
「暇なんですけど。」
「…そんなことは百も承知にゃ。平日だから仕方ないにゃ。」
「そうですわね…平日のお昼にこんなオタクショップに入ってくるなんて相当物好きですわ。」
「聞こえてるぞ薫子。」
「あら店長、いたんですの。」
「そりゃバイトだけで店番させる訳にはいかないからな。」
「店長ー!暇すぎて時給が下がらないか心配にゃ!」
「そんな滅多に下げはしないよ、暇なのはたまたまだし。」
「あまりに暇すぎてお腹すいてきたにゃ、店長、何かない?」
「ん、二人とも昼飯持ってきてないのか?」
「私は先ほどテイクアウトで牛丼を買ってきましたわ。」
「マジかよ。」
「ユイニャはマタタビしか持ってないにゃ、店長にたかる気だったにゃ。」
「ボケを重ねんでいい。」
「あらお言葉ですわね、私は真面目ですわよ?」
「マジかよ。」
「ユイニャはボケにゃ。」
「知ってる。」
「にゃにー!」
「ごめんごめん、昼買ってきてないなら結衣奈も牛丼買ってきたらどうだ?お金渡すから。」
「店長はゴッドかにゃー!ありがと店長、行ってくるにゃー!」カランカラン
「お金持って飛び出してった…。」
「ふふ、結衣奈は見てて楽しいですわね。」
「そういえば薫子は店に何かこだわりはあるのか?」
「チェーン店のこと?」
「ああ、ちなみに俺はす○家派だ。」
「そうですわねぇ…特にこだわりは無いですけれども。あえて挙げるなら吉○家ですわね。あんなに肉で勝負している雰囲気が出ている店はそうそうありませんわ。」
「でも松○とかす○家だって肉で勝負している感は出てないか?」
「違いますの!」
「うおっ。」
「肉だけじゃなくウナギとかカレーとかメニューに載せていることが許せませんの!載せるだけならまだしもそれを店頭の広告に大々的に挙げていたり店全体で推している風潮が許せませんわ!牛丼チェーン店なら牛で勝負するべきだと思いますの!」
「分かった、落ち着け。」
「これが落ち着いていられませんわ!この際だから言わせていただきますけど、この間店長が誘っていただいた際に牛皿を頼んでいたことも許せませんの!丼は丼であるべきだと思います!牛皿頼むなら定食屋に行ってくださいまし!」
「わかった、わかったからごめんて。」
「全く…本当に分かっているんですの?」
「うん、少なくとも薫子のこだわりの深さについてはよく分かった。」
「それならいいんですけど…。」
カランカラン「ただいまにゃー!」
「おう結衣奈、おかえり。」
「店の近くにす○家しか無かったにゃ。」
「その前にその制服でよく出れたな、秋葉原の賜物か。」
「でもちょっと恥ずかしかったにゃ。」
「でしょうね。」
「猫は魚が好きにゃ、せっかくだからウナギ丼を買ってきたにゃ。」
「…。」ピキッ
「ゆ、結衣奈…。」
「?どうしたにゃ店長?」
「結衣奈、ちょっとそこに座りなさい。」
「ど、どうしたにゃカオちゃん?怖い顔して。」
「いいから座りなさい。」
「いつもの喋り方じゃなくなってるにゃ…て、店長?」
「…。」コクリ
「何で無言で頷くにゃ!ユイニャはただウナギ丼を買ってきただけで…。」
「結衣奈ー!」
「にゃー!」
「南無三。」