人によってそれは悪い個性に埋もれて隠れてしまう可能性もありますので、ちゃんと気づいてあげられる殿方がカッコいい、と思いますね。特に良くも悪くも特徴的な子がいっぱいいるうさぎ小屋本舗ではそのスキルは必要なんじゃないでしょうか…。
「…。」ワーワー
ガチャ
「あー疲れたにゃあー…やっぱ週末はすごいにゃ。」
「そうですね…今日は土曜日だけあってお客さんの集まりもすごかったですね。」
「おう、お疲れ。」
「あ、店長お疲れ様です。」
「お疲れにゃ店長、何かごほうびくれにゃ。」
「マタタビでいいか。」
「やにゃー!」
「あれ、ミッチー?」
「…。」キャーキャー
「TVに釘付けにゃ。ミッチー、なーに見てるにゃー?」
「…あ、ユイナ、ちまり、お疲れ。」
「お疲れ様です。あれ、これって…。」
「おおー、今をときめくセクシーなグラビアアイドルがバラエティで艶かしい白い肌を惜しげもなく披露してるにゃ。」
「そこまで実況せんでいい。」
「わあ…本当ですね…羨ましい。」
「すごいにゃ、大きな胸にすらっとした脚、女の子が見ても惚れ惚れするにゃ。」
「…私、どっちもない。」
「そんなことないですよ、ミッチーは可愛らしくて綺麗です!」
「…あたし身長もない、ちまり、何センチ?」
「私ですか?148センチです。」
「ユイナは?」
「152センチにゃ。」
「あたし145センチ…がっくし。」
「え、でも私とはたった3センチですから、背伸びすれば一緒ですよ!」
「ちまり、それが傷つくんだぞ。」
「は、はう…。」
「でもミッチー、無い物ねだりしても仕方ないにゃ。どうしようもないものを求めるより、今ある自分の長所を伸ばすのが、素敵な女性に近づける魅力を磨く一番の手にゃ。」
「えらく現実的だな結衣奈。」
「伊達に世界一の猫耳メイド目指してないにゃ!」
「夢見る女の子ほど現実的なのか…。」
「遠くを見ないでほしいにゃ店長。」
「じゃあ、あたしの長所って何かな、てんちょ。」
「え、美智の長所か?そうだな…。」
「…どきどき。」
「なんだろう、人形さんの様な可愛らしさじゃないか?身長とかスタイルとかは別次元の、母性というか保護欲求をくすぐる可愛らしさというのが美智にはあると思うぞ。」
「店長の場合は父性かにゃ?」
「言葉の雰囲気で母性を使っただけだ。」
「なるほど、てんちょ、ありがと。」
「いやいや、それほどでも」ナデナデ
「あっ…えへ。」
「あー!店長ずるいにゃ!ミッチーだけなでなで!」
「なんだ、別にいいだろ。美智、だめだったか?」
「んーん、嬉しい。」
「ユイニャもくれにゃ!」
「はいはい。」ナデナデ
「にゃふふ~♡」
「…。」
「ちまり、ついでにどうだ?」
「えっ、は、私ですか?」
「ああ、流れで。」
「…店長は。」
「ん?」
「店長は、私の長所ってなんだと思いますか?」
「ちまりの長所…か。」
「…。」
「優しさ、かな。」
「優しさ、ですか?」
「一言で表すなら、そうだな。ちまりには南海や亜矢香のような母性のある優しさとは別の暖かさがある。ちまりの笑顔にはちまりにしか出せない温もりがあるよ。」
「そ、そうですか…えへ。」
「よしよし。」ナデナデ
「えへへ…。」
「店長は誉め上手にゃ。」
「きっと女たらしなの。」
「美智、どこでそんな言葉を覚えたんだ。」
「でもてんちょ、人形のような可愛さってどうやって伸ばしたらいいの。」
「うーん…、まぁそのままでいいんじゃないか?今の美智のままで可愛いよ。」
「むう…イマイチ解決になっていないの。」
「はは、ちょっと難しかったな。」
「店長!」
「ん、どうした結衣奈。」
「ユイニャの長所ってなんだにゃ!」
「猫。」
「しんぷるにゃー!」