結「渚央ー。」
渚「なに、結衣奈?」
結「突然だけど、もう少しで世間は節分の季節にゃ。渚央は節分で何をしたことあるにゃ?」
渚「え?あー、もうそんな季節なんだね。節分かぁ…。」
渚「あ、でも一回だけ鬼の役になったことあるかな。」
結「ほう、鬼の役にゃ?」
渚「うん、学校でなんかイベントがあってさ。運動神経のいい人が鬼の役になって、校内逃げ回るってやつ。」
結「一歩間違えればいじめに発展しかねないイベントにゃ。」
渚「まぁ全部かわしきったんだけどね。」
結「…思ってたけど、渚央も大概非常識にゃ。」
渚「え、ひどくない?」
結「あんな小さい豆どうやったら避けれるにゃ、反射神経のレベル越えてもう予知能力の領域にゃ。」
渚「えー?視線の角度と腕の振り具合見てたらどこ投げるかくらい分かるよ。」
結「ドラ○ンボールかどこかでメモリアルチェンジしたままなのかにゃ?」
渚「え、ひどくない?」
…
~台所
「南海、それは?」
南「あ、店長。これは炒り豆や。」
「ほー、いりまめ。」
南「せやで、もう少しで節分やからね。」
「そっか、節分か。」
南「さっき二人が豆まきしたい言うててな、せっかくやからと思って準備してるんや。お客さんもおらへんしね。」
「それを言うと哀しくなってくるな…。」
南「うふふ、気にしない気にしない。」
「でもなんで炒った豆なんだ?別にそのままでもいいんじゃ。」
南「節分の豆は本来炒った豆で行うんや。そのまま生の豆で豆まきして、掃除し忘れた豆が芽を出してしまうのが縁起が悪いとかなんとからしいで。」
「へぇー。」
南「うふふ、店長さんそんなことも知らへんかったの?」
「ああ、初めて聞いたよ。南海は物知りだな。」
南「…そ、そんなことあらへんよ、もう。」
南「ほら、もうすぐ用意できるから二人呼んできて?」
「おう。」
…
…
結「じゃあ渚央、これは知ってるかにゃ?」
結「撒いた豆は年齢の数、…のさらに倍を食べなきゃいけないんだにゃー!」
渚「えっ?年の数そのままじゃないの!?」
結「そうだにゃ、最近になって節分信仰委員会が発表したんだにゃ。これからは倍食べましょーって。」
渚「そ、そんな委員会あったんだ…うう~、倍も食べてたら飽きるよぉ~!」
結「しかも鬼役で当てられた人は厄除けのために当たった数だけ食べなきゃいけないのにゃ。」
渚「や、やばいね鬼役…。」
結「だから渚央、今日は鬼役で頑張るのにゃ!」
渚「むむ、頑張って全部避けないと…!」
ガチャ
「おーい、渚央、結衣奈。」
渚「あ、店長。」
結「準備、終わったにゃ?」
「ああ、せっかくだし軽く豆まきしよう。」
結「よーし、じゃあ渚央、頑張るのにゃ!」
渚「よーっし、負けないぞー!」
「…?なんか随分気合い入ってるな。店の中に軽く豆まくだけだぞ?」
渚「何言ってるの店長、今日はボクが鬼役だかんね!」
「鬼役?」
渚「そだよ、その方が雰囲気出るでしょ?」
「まぁそうだな、じゃあやってみるか。」
結「にゅっふっふ…。」
…
…
「じゃ、やろうか。」
南「片付けも手早くやらないとあかんね?」
「そだな、じゃあ軽く…。」
渚「じゃあいくよ結衣奈ー!」
結「がってん承知にゃー!」
「…そんな距離とらんくてもよくないか?軽くまくんだぞー?」
結「ふふーん、これは節分と言う名のタイトルマッチにゃ…?」
「…何を言ってるんだ?」
南「結衣奈ちゃん、あまり汚さへんようにな?」
結「ミナちゃんも甘いにゃ!これはせんそーにゃ!」
渚「そーだよミナちゃん!いつでも戦いは負けられないんだよ!」
南「な、何を言ってるんやろか二人とも…。」
結「よーし…いくにゃ渚央ー!!」ビュン!
渚「ほいきたー!」サッ!
「はやっ!お、おい結衣奈、やめ…。」
結「うにゃにゃにゃにゃにゃー!!」ビュン!シューン!!
渚「甘いよ結衣奈ー!」
結「ぐぬぬ、なかなかやるにゃ。じゃあ秘密兵器にゃ!」ゴソゴソ
渚「…!あれは…!」
結「沙織特製ガトリング豆ガンだにゃー!」
渚「一秒で300発も出すっていうあの秘密兵器…!これは負けられないよ!」
結「にゅっふっふ…覚悟するにゃ渚央!」
渚「ふふーん、メモリアルチェンジ!」シャランラー
結「…!むむ!それは追憶の煌の衣装にゃ!」
渚「これでボクは無敵だね!どんとこい!」
結「いくにゃ渚央ー!」ガガガガガガ!!
渚「よっ!ほっ!」
結「うにゃにゃー!!」ガガガガガガ!!
「お、おい!結衣奈!やめ…?」
南「…うふふ。」ゴゴゴ
「み、南海…?」
結「な、なかなかやるにゃ…!」
渚「ふふ、結衣奈もやるね…!軌道が読みにくい…!」
結「さーあ!次の豆を…!」ガシッ
渚「さぁ来い…!」ガシッ
南「二人ともー?あんまりおいたするとお仕置きやで…?」
渚「み、ミナちゃん…!」
結「あ、あわわわ…これはその…!ち、違うにゃ!渚央が最初にやりたいって…!」
渚「ち、違うよ!結衣奈が当たった分だけ豆を食べなきゃいけないって…!」
結「そんなわけないにゃ、年の数だけ食べればいいのにゃ!」
渚「あー!年の数の倍ってのも嘘だったのー?!」
結「当たり前にゃ!そんな食べてたら喉パサパサになるにゃ!」
渚「また嘘ついたなー!」
南「ふ・た・り・と・もー?」
「にゃふ?!」「は、はいぃ?!」
南「片付けは10分以内にしてなー?」
「「は、はい…。」」
「み、南海…。」
~10分後
結「つ、疲れたにゃ…。」
渚「もう…豆落ちてないよね…?」
結「そのはずにゃ…隅々まで探し尽くしたにゃ…。」
南「ん、いい子やね二人とも。じゃあ豆食べて接客に戻ろーな?」
結「はぁーい、にゃ。」
「…なぁ渚央、南海って怒ると怖いのな。」
渚「普段怒らないからね…ちまりとミナちゃんは怒ると超怖いよ。」
「き、気を付けないとな…。」