まいにちぱすメモ!   作:無限旋律

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怜「不機嫌の応酬。」

~ある午後の暇な勤務中。

 

「…。」

 

怜「…。」ペラ

 

「なぁ怜。」

 

怜「なによ。」

 

「何読んでるんだ?」

 

怜「…いちいち店長に言う必要あるの?」

 

「いや、ないですね…はい。」

 

怜「…。」ペラ

 

「…。」

 

「なぁ怜。」

 

怜「なに。」

 

「暇だな。」

 

怜「いつものことじゃないのよ。」

 

「その通りですね、はい…。」

 

怜「…。」ペラ

 

「…。」

 

「なぁ怜。」

 

怜「…なによ。」

 

「んーと…あ、最近学校の調子はどうだ?」

 

怜「…店長は私のお父さん?」

 

「いや、違いますけども。」

 

怜「無理して話題振らなくていいわよ、どうせ暇だし。」

 

「そうだな…うん。」

 

怜「…。」

 

「…。」

 

「(な、なぜだ。)」

 

「(何故めっちゃ不機嫌なんだぁぁあ!!怜ちゃん怖いよぉぉお!)」

 

「(今日朝からこんな調子じゃん…泉水は昼からなのにまだ来ないし…どうしたんだろう。)」

 

「(さりげない話題で原因を探らねば…接客にも影響が。)」

 

「な、なぁ怜。」

 

怜「なによ。」

 

「こないだのマーチングバンドの世界はどうだった?楽しかったか?」

 

怜「あぁ…まぁまぁ楽しかったわよ。あまり経験しなかったことだったし。」

 

「そうかそうか。」

 

怜「…。」

 

「…。」

 

怜「…。」ペラ

 

「(会話続かねぇ!)」

 

「…。」

 

怜「…。」

 

「なぁ怜。」

 

怜「なに。」

 

「(ちゃんと返事はしてくれるんだな)」

 

怜「…なに?」

 

「あ、えっと…そういえば怜の漢字って、りっしんべんに命令の令だっけ?」

 

怜「そうよ、それがどうかしたの?」

 

「いや、ちょっと気になってな…特になんでも。」

 

怜「そう。」

 

「怜って漢字には、確か賢いって意味も含まれてるんだ。」

 

怜「…店長は私のお父さん?」

 

「いや、違いますけども。」

 

怜「…でもそういう意味で名付けてくれたのかもね、うちの両親も。」

 

「確か怜は一人っ子だったもんな。」

 

怜「そうね、兄弟は欲しかったけど…今はあの悪ガキ二人が妹みたいなものね。」

 

「はは、そうか…。」

 

怜「…。」ペラ

 

「(若干なにかトゲがある言い方だったな…小町と沙織と何かあったのか?)」

 

「学校の成績はどうなんだ?沙織と小町は何となく想像つくが…。」

 

怜「ん…まぁ可もなく不可もなくよ、中の上あたりね。」

 

「そうなのか、やっぱり小町はあまりよくないのか?」

 

怜「んー…あの子もやればできるのにやらないからよね、勿体無いとはいつも思うわ。」

 

「ふーん…小町とは最近どうだ?」

 

怜「どう…って?」

 

「あ、んー…まぁ他意は特に無いんだが…。」

 

怜「別に変わらないわよ。いつもどおり。」

 

「そうかそうか。」

 

怜「…。」ペラ

 

「…。」

 

「(仲違いしたわけではない…のか?)」

 

「(むむ…あとはなんの可能性が…。)」

 

怜「店長。」

 

「あ、ん、なんだ。」

 

怜「ちょっと店内暑いからクーラーつけるわね。」

 

「お、おうサンキュ。」

 

怜「ん。」ピッ

 

怜「…。」ペラ

 

「(なんかもうベテランメイドみたいな風格だな…。)」

 

「…。」

 

「(もう少し世間話するか。)」

 

「そういえばもう少しで年号変わるよな。」

 

怜「」ピク

 

「なんだか連休もあるし、年末みたいな気分にならないか?」

 

怜「…そうね。」

 

「まぁでもうさぎ小屋本舗は変わらず開けてるし、あまり休みって気分でも…ん?」

 

怜「…。」ピクピク

 

「怜、どした?」

 

怜「…別に。」

 

「…。」

 

「(あからさまにトーンが下がった…!なんだ、何がいけなかったんだ?)」

 

「…。」

 

「…あ。」

 

「もしかして怜、お前…。」

 

怜「そうよ、もうしつこいのよあの子ら!」

 

「えっ。」

 

怜「小町と沙織よ!新元号が決まってからあの子達事あるごとに「次は怜の時代だね!れいわー!」って…!」

 

「あ、あー…。」

 

怜「まず漢字違うじゃない!最初は別に気にも止めてなかったのにあまりにしつこいからテレビで見るたびにイライラしちゃって…ああもう!」

 

「うん、なんだ、ごめん。」

 

怜「…。」

 

怜「…別に店長が謝ることじゃないわよ。」

 

怜「ごめん急に、怒鳴ったりして。」

 

「あ、いや大丈夫だ。だから今日少し不機嫌だったんだな。」

 

怜「昨日あまりにしつこくてね…。」

 

「あの二人の世話も大変だよないつも。」

 

怜「別にそんな世話っていうつもりはないんだけどね。」

 

ガチャ

 

泉「おっはよー!」

 

「お、やっときた。遅いぞ。」

 

泉「え、えへへ、ごめんごめん、ちょっと色々寄り道してたら遅くなっちゃって…。」

 

「まったく。」

 

怜「まぁ別に暇なんだし問題ないでしょ。泉水、ゆっくりでいいわよ準備。」

 

泉「あ、うんありがとう怜ちゃん!」

 

泉「ほいじゃ、マッハで着替えてくるねー!」ピュー

 

「…やれやれ。」

 

怜「ごめんなさい店長。」

 

「ん?」

 

怜「私、ちょっと無愛想だったかしら。何となくイライラしちゃってて。」

 

「大丈夫だぞ、いつも通りのツンからのデレだ。」

 

怜「…。」

 

「あ、あれ、どうした?」

 

怜「…別に。なんでもないわ。」

 

「そ、そうか?」

 

怜「…。」

 

「怜ー?」

 

怜「…私そんないつもあんなツンツンしてたかしら…でも別に店長にデレデレしたいわけじゃ…。」

 

「怜ちゃーん?」

 

怜「ああもう!なによ!」

 

「ひえ、さっきより怒ってるぅう!」

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