Re:ゼロから始めるギル様生活   作:Emizabeth

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第2話の時点で約50ものお気に入りを頂けて大変嬉しく思っております。この調子でお気に入り、感想を頂けると大変光栄です。

編集履歴
一部場面の追加、改訂(1/13)


第3話

 一人と一匹の声により広間を緊迫感が支配した。いや、正確に言うならば"ロズワールの魔法を相殺した者の出現"に怯えていた、と言うべきか。だがスバルには何の事かと理解出来ず困惑していた。と、

 

「もう一度問うぞ、雑種よ。我はその者に用があると言ったはずだが、それを承知でそやつに危害を加えたと、それで構わんな?」

 

 先に言葉を紡いだのは威圧感を伴う怒声、ギルガメッシュだった。パックも何かを言おうとしていたらしいがギルガメッシュに出鼻を挫かれる形となった。そこで、ロズワールに目を向けるとこちらも僅かながらペースを乱されたように感じられた。尚もギルガメッシュは言葉を紡ぐ。

 

「そもこのような小芝居も気に食わん!」

「小芝居と申しますと?」と、ロズワール。

「先からの一連の流れすべてだ。そこな精霊の力を示すのであればもっと簡単にできよう」

「でーぇはぁ、小芝居と思いながらも何故スバル君をお助けに?まさか人死にのでる小芝居とお思いにはなってませんでしょう」

「言ったであろう?小芝居が気に食わんと。だから少し水を差したまでよ。それにな、貴様のその態度も気に食わん。貴様は道化を周囲への免罪符としている節がある。道化とはその在り方だけで愉悦をもたらす者。それを免罪符にするなど三流以下の愚か者よ!」

 

 そう言われ一瞬微妙な表情をしたロズワールだが、すぐに心持ちを入れ替えたらしい。しかし何故だろうか、先程のギルガメッシュの言葉を自然と拒否する自分がいた。

 

「何にしーてぇもー、バレてしまったのなら仕方ありませんねぇ、大精霊様?」

『そうだねー。まさかの展開だし、ボクはほとんどしゃべってないんだけど』

「ほっほっほ、そういうことでしたか?」とマイクロトフ。

「ま、待たれよ、マイクロトフ殿。一体どういうことですか?」と、ボルドー。

「ふぅむ、一言でまとめるなら簡単な話――今こそが、エミリア様陣営の演説の形というわけですよ。それまでの候補者の方々とは趣が大きく異なりましたし、ギルガメッシュ王子には意味のないことでしたが。」

 

さらにマイクロトフが続ける。

 

「王国の筆頭魔術師であるロズワール殿。その彼と対等以上に渡り合える力を持つ大精霊。それを従えるエミリア様という図式を見せつけることで、彼女にそれなり以上の力量があることをこの場の全員に見せつけようとした。――筋書きを整理してみると、こんなところだったのではありませんか?」

「まーぁ、それもギルガメッシュ王子のお陰でおじゃんになってしまいましたぁがぁ」

 

そこでロズワールが補足の説明を入れる。

 エミリアとのエリオール大森林での出合いの経緯。そしてパックの実力やその行動原理など。しかしそこに水を差す者がいた。

 

「今のが演技……演技だと!? なれば此度の一幕は全て仕組まれた茶番か! ロズワール、貴様、この場をなんだと心得ている!?」

 

それに答えたのはパックだった。

 

『うんうん、怒るのは当然だ。謝るよ、謝罪するさ。許してね、ごめんね、ボクが悪かったよ。――でも、さっきロズワールが言ったことは全部本当だよ』

 

パックは尚も続ける。

 

『あの大森林はボクの庭だし、ロズワールじゃボクの相手には荷が重いのも本当。ボクがこうしてなにもしないでただ存在するのはリアのお願いのおかげだし、リアの悪口を言う君たちになにもしないのもあの子の優しさのおかげだ』

 

と、一呼吸空けて、

 

『――今、君たちが凍りついていないのはエミリアの温情だ。それを忘れないでね』

 

そう言い残し、光の粒子を残し消えていった。と同時に亡としていたエミリアに意識が戻り、周囲を見渡し、口を開いた。

 

「ロズワール、状況は?」

「一応は良好かと。ギルガメッシュ王子のお陰でほとんどおじゃんになりましたが」

 

するとエミリアは一瞬こちらに目を合わせたものの、何か言うまいとしたスバルを置き去りに、前へ出て賢人会に向き直った。

 

「まずは欺くような行為をした非礼を謝罪します、賢人会の皆様」

「いえいえ、事は王選に関わる……使える手立ては全て用いて、己を訴えかけねばなりませんからな。それに我らでは見抜けなかったでしょうからな」

 

そこでまたもやボルドーという名の老人が水を差す。力によって玉座を奪われてはならぬという意見は最もだが、エミリアの求めるものは違っていた。

 

「私の要求はたったひとつだけよ。――ただ、公平であることを」

 

エミリアは尚も自分の論を続けていく。果たしてその結果は――

 

「あなたは意に沿わぬ私を氷漬けにすることができた。にも関わらず、それをなさらずに公平さを求めた。――それは尊い行いだ」

 

エミリアの要求は受け取られ、ボルドーの態度をも変えさせた。ボルドーは続けて彼女の覚悟を問うがエミリアには当然ながらできていた。こうしてエミリアの所信表明は終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 時は飛んでスバルとユリウスの喧嘩もとい決闘の後、スバルとエミリアの仲違いのその後。

 スバルの寝ていた部屋を飛び出したエミリアに話し掛ける人物がいた。それは、

 

「貴様、エミリアと言ったな」

「はい、ギルガメッシュさん」

「どうやらあの者とは仲違いしてしまったようだな」

「それは………私が悪いんです。私が彼を分かってあげられなかったから」

「よい。事の顛末は我も把握しておる。事の責任はあやつにあろう」

「そんなっ」

「だがな二つばかり我からそなたに教えることがある。」

「教えること?」

「ああ。一つ目は男の意地だ」

「男の意地?」

「これは厄介でな、男にしか分からぬものよ。そして男なら誰でも持っているとくる。だからそなたが奴が引けなかった理由を分からぬとて当然だ。当然それを免罪符にするなど以ての外だがな。とにかくそういうものがあると思っておけばよい」

「は、はい」

「それとな、二つ目はそなたが知らぬとてしょうがない話だがな、特別扱いというのは何も負の感情からくるものではない。例をあげるとすれば、そなたにとってのあの精霊、あの精霊にとってのそなただ」

「それってどういう」

「これ以上は我から話す訳には行かぬ。時が来たら奴の口から直接聞くがよい」

「はい、分かりました」

「ではな」

「は、はい。あの、先程はありがとうございました」

「先程?」

「はい。私がプリシラさんにその……」

「ああ、王選の場での事か。よい。我は事実を言ったまでの事。我が目には皆等しく映るまでの事よ」

 

そう言うとギルガメッシュはスバルのいる部屋の方へと去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無様な姿よな」

 

失意の中にいる、所ではないスバルはその言葉に反応をする事も出来ずにいた。

 

「まさか我の方から出向かせるとはな」

「…………」

「幼すぎたということだ、互いにな」

「互いにってどういう」

「では本題に入るぞ」

「待ってくれよ!どういうことなんだよ!」

「ええい、騒々しい。それは自ずと分かることだ。貴様が成長すればな」

「…………」

「では本題だ」

 

そう言うと彼は一度間を空けてから衝撃の一言を発した。

 

「我はな、元日本人の転生者だ」




次の話辺りから話が一気に飛ぶことがありますが、さすがにギルガメッシュをスバルにずっとくっつけて行動させることは出来ないってかギルの力で終わっちゃうのでギルの出てくる場面だけを書きます。脳内で原作と繋げて頂けると助かります。どうか良しなに。それと原作の引用ってどのくらいが限度なのでしょうか。教えて頂けると助かります。その他感想お待ちしております。ダメ出しでも構いません。どうかお願いします。
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