ハイブリッド☆ヒーロー   作:紗代

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受験って受けるだけでも受験料かかりますよね。学校によっては入学金全部とか半分とかも一緒に前払いしなきゃいけなかったり・・・結構高校大学って、というか義務教育じゃなくなるって厳しいなーって高校に入るとき思った記憶があります。
作者の場合は専門科目の道具とかその消耗品も多かったので更にかかってたんじゃないのかなって高校時代に使ってた道具とか見るたびに思います。


結果発表!

受験日から約一週間が経った。今のところ雄英からはなんの音沙汰もない。

 

「そろそろだと思うんだけどなー」

 

ヒーロー科はともかく、経営科にすら受からなかったらどうしよう。併願でかけた高校はこの家から通うにはかなり遠いから必然的に一人暮らしになる。そうなると学校に近いアパートやマンションを借りなくちゃならないからなるべく早めにきてほしいのだけど、こればっかりはどうにもならない。一応不動産屋の広告とか見といたほうがいいかな?

 

「どうしたの?溜息なんか吐いて」

「んー、結果がこないから一応一人暮らし用の部屋見繕っておこうかなーって」

「そう・・・でも大丈夫よ」

「なんで?」

「なんでも!」

 

お母さんはニコニコと笑顔で断言する。お母さんもお父さんも勘が鋭く、大抵の事を当てて見せるが今回は首をかしげる。だって私は筆記はともかく実技は散々な結果だったわけだし。試験から帰った後に知ったことだけど経営科も今年は結構ギリギリの合格率だったっていうし・・・。人生を軽く考えすぎてたのかもしれない。

 

「・・・ごめんね、あんまり敵倒せなくて。雄英の受験料だってタダじゃないのに」

「でも他の子たちを守ったことに後悔はないんでしょう?」

「・・・うん!」

「なら大丈夫よ、そう思えるあなたならこの先にあることも、きっと乗り越えられるわ」

「・・・え、それってどういう―――」

 

その時ちょうど郵便の届く音がした。

 

「あら、噂をすれば、かしら?取ってくるね」

「お母さん」

 

呼びとめようとしたがお母さんはそのまま郵便受けの方に行ってしまった。この先にあることってどういう意味なんだろう?お母さんやお父さんは時々こうして意味深なことを言ってくるので反応に困る。そのうえそういうことに限って何も教えてくれないし・・・

 

「ルリ!雄英から手紙きたよ!!」

「!!」

 

お母さんが蝋で封をされた雄英からの手紙を持ってやってきたのでそれを受け取る。ゴクリと息を呑む。ついに来てしまった。雄英の通知。

 

「開けないの?」

「っ~~~!!」

 

お母さん、そんな期待したような目で見てこないで・・・本当に敵ほとんど倒せなかったんだから!!でも開けないとずっとこのままだろうし・・・ええい、雄英に入れなかったとしても家から遠いとはいえ行くところがないわけじゃないんだから!こうなったら勢いだ!!!

 

「え、」

 

開けると中に入っていたのは手紙の他に・・・なんだこれ?

 

「なに、この機械?」

「うーん。あ、これ投影機だよ。ギルの支社の一つにコレの開発してた部署があったから覚えてる。にしても雄英でも使ってるって本当だったのねー。あ、ちなみにこれ、ちょっと前に出た最新式の一個手前の世代だったかな?」

「そうなんだ・・・」

 

ほんとにお父さんなんでもありだな・・・。

 

とにかく投影機ということはなにかあるのだろうと使い方をお母さんに聞いてテーブルの上に置くとさっそく映像が投影された。

 

『私が投影された!!!』

「オールマイト!?」

「あら」

 

いきなりナンバー1ヒーローが出てくるとか聞いてないよ!?

 

『HAHAHAHAHA。驚いたかい?なんと、今年から私も雄英の教師になったのだよ!!』

「うっそ、そんな情報・・・あ、雄英バリアーの一種か」

『まず受験結果の通知だ。筆記はほぼ満点、しかし実技は敵Pがたったの5P!まあ、これだけ見れば不合格だ』

「やっぱり・・・」

「待ってルリ。まだ続きがあるみたいよ」

『しかし、何も敵を倒すだけがヒーローじゃない。実はあの場では伝えられていなかったもう一つの審査ポイントがあってね・・・その名もレスキューPだ!』

「レスキュー、ポイント?」

『このポイントは試験を見守っていた私たち教師による完全審査制。敵を倒す以上にどれだけヒーローらしい行動をとっていたのかを判定するPだ。君は0Pの敵に迷うことなく向かっていき他の受験生を助け鼓舞した。それはあの競い合う空間では誰も出来なかった。そのうえ倒したって何の得にもならないその0Pを倒した君のおかげで助かった受験生は大勢いたんだ。それを評価しなくて何がヒーローだ!!君はあの場で最もヒーローらしいことをした。それを誇りに思いたまえよ、少女!!』

「はい!」

『よって、渋谷少女のポイントは敵P5Pに救護活動P70P実技総合2位だ!おめでとう、文句なしの合格だ!!』

「よ、よかった・・・」

『あ、そうそう。本当は私じゃなくて君にポイントを最も入れた彼がこの通知を言い渡す予定だったんだけど彼は人前に出るのを嫌がってね・・・今回も「ガラじゃない」と断られてしまったんだ』

「?彼?」

 

彼って・・・誰だ?雄英で教師してるような有名どころに知り合いなんていなかったと思うんだけど・・・

 

『まあ、積もる質問もあると思うがそろそろ時間なのでね。私はこれで失礼するよ!それでは渋谷少女、今度会うときは雄英高校でだ!!』

「はい!」

 

そして映像は消えた。お母さんの方を見るとにっこりと満面の笑みだ。

 

「合格おめでとう!ルリ。じゃあごちそう作るの再開しなくちゃ!!」

「え、もう作ってたの!?合格通知きてなかったのに早すぎない!?」

「何言ってるの。だから言ったでしょ「大丈夫」だって」

「それはお母さんの勘で・・・あー、もういいや!!」

「そうそう」

 

そして今日の夕飯は私の好物をそろえたまさにごちそうであり、どこから情報が行ったのかは知らないがドイツにいるお父さんから入学祝いと称した凄まじいプレゼントの山が明後日に届くなど、安心しきってぐっすりベッドで眠る私には知る由もないことである。

 




先を見通すお母さんは最強。
ちなみにオールマイトの言ってる彼はやっぱり前の話に出てきてた相澤先生です。メディアの露出どころか合格通知にさえ出てくれなさそうっていう私の偏見から。

ちなみに主人公は両親が千里眼持ちだとは知りません。お母さんは「盾」の個性、お父さんは「王の財宝」ぐらいの大まかな事しか把握してないです。
まあぶっちゃけると両方とも「個性」じゃないんですけどね。
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