pso2 (仮)   作:rego

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ヤスミノコフ5000S来い、落ちろっ!落ちろぉお!(フライング)


100話目

 

 

ーーー惑星 ナベリウス 遺跡地帯ーーー

 

 

「って言われて来てみたけどよ…何で丁度のタイミングで遺跡地帯の調査が…」

 

 

そう言い内心変な力でも働いたか?などと思いながら片手で持つライフルを構えて進む。

 

 

 

『そんな権力私には無いですよ。ーーそれよりここ。確かに他に比べてD因子の濃度が高いですね…』

 

 

「…ヤケにダーカーを見ると思ったら、そういうことか」

 

 

『えぇ。お陰である程度のダーカーとの戦闘経験のあるアークスしか行けないんですよね』

 

 

 

「……んじゃ、俺は?」

 

 

 

『…まぁ、龍族と和解させた本人って事で』

 

 

「ダーカー関係ないんだよなぁ。ーーいや、あったか」

 

そう言い更に奥に進む。すると少し開けた所に変なーー剣の刀身部分みたいなとんがった物が現れた。

 

 

「デュケット。あれは?」

 

 

『えっと…有りました。複数のアークスから報告されているあの小さなシンボル。一定時間でダーカーに有利なフィールドを作るとか。ーーまるで地中からD因子でも吸っているのでしょかね?』

 

 

「さぁ、そこら辺は頭が良い人に聞いてくれ」

 

 

『それこそローーごほん!かの人に聞いてみますね』

 

 

「…何で言い直した?」

 

 

 

『えっと、その…つまりこう言う事ですよ』

 

そう言いアークスから支給されている端末ではなく、別の端末にメールが。流れ的にデュケットだろう。

 

内容は正しく思っていた通りのーーロジオさんに聞いた方が良いし、一応会話のログも残るので。ーーと書いてある。

 

 

明らかな咳とかそう言うのはどう処理されるのだろうか?

 

 

「……つまりって、まぁ、うん、信用出来ないって事か」

 

 

『ユウナさん!今は仕事中なので』

 

 

「あ、ごめん」

 

 

『…こほん。では、そのまま奥へどうぞ。データを逐一確認するので』

 

 

それと同時に複数のフォトンワークをバイパス、各ユニットを踏み台にしてロジオのデバイスに送るらしい。

 

変な所で優秀なんだがなぁ…。

 

 

そんな事を思いつつ奥に進むと出るわ出るわダーカーの数。

 

 

浮遊するアンコウにはシングルで撃ち込み、ダーカーには脚ごと抉る事が出来るのでフルオートで動けなくする。縦に100cm有ろうが近づかれなければ意味は無い。

 

 

最初ーーアフィンと最初の訓練を受けた時は驚いたなぁ…周りの目も痛かったけど。

 

 

そもそもアークスの戦闘服のーー特に女性陣の露出の多さにモノ言いたい。

 

 

いや、最初に来ていたレンジャー用の戦闘服ーーサウザンドリムは'比較的'露出は無いけれどもーーそれでも元男になんて物を着せているんだ、と。

 

 

「…まぁ、目を引いたのはそれだけでは無いんだがな。ーーんっ」

 

 

そう呟き崩れた建物らしき物の間を通ろうてしてーー胸が引っかかる。何度も行こうとするが…無理だなこれ。

 

 

『…ゆうなさーん?今私すっんっごくイラってくる映像を見ているんですけどぉ…?』

 

 

「し、仕方ないでしょ⁈そもそも!デュケットだって有るし!」

 

 

『マトイさんやユウナさんに比べれば全然ですけどね!』

 

そう言い通信のモニターに映る自分の胸を両手で触るデュケットの画面が映る。

 

 

「…んっ!…んーー!…はぁ…無理だなこりゃ。これ以上やると胸が痛くなるわ。ーー迂回路探す」

 

 

もしかしたら胸を手で少し抑えれば行けるか、と思ったがデュケットの顔が少しづつ悪くなって来たので早々に諦めた。

 

 

 

 

「…デュケット。アレは?」

 

 

迂回路を通りデュケットと話しながら目的地まで歩いているとカニのようなダーカーに出会う。

 

咄嗟に建物の陰に隠れて敵を見る。

 

 

『…クラバーダですね。弱点で有るコアはーー今見えました?』

 

そう言いクラバーダがこちらを向いた時ーー丁度真正面を向いた時にダーカーの弱点と言うか侵食核と言うかコアと言うか。その赤い所が見えた。

 

 

「見えた。…アレ手で隠されたり?」

 

 

『しますね。データによると防御態勢に入るとフォトンを使った攻撃が効きにくくなるとか』

 

 

「ライフルだと?」

 

 

「A.C.inc.製だとキツイってデータが来ていますが…ここまで来る人は何かしら別の会社の武器を使ってますし。アークス貸し出し武器では無いので苦戦はしない、かも知れません』

 

 

 

「まぁ、小口径だもんな。初期武器」

 

 

『そんなゲームみたいな…。まぁ、ユウナさんのソレは20ミリらしいですし?中のフォトン含量も小口径に比べたら桁違いでしょうし。何とかなるんじゃ有りません?』

 

 

 

「…こう言う時はね」

 

 

地面に伏せてモードをシングルに。胸が邪魔だか仕方がない。スコープを覗き距離、風速、弾道落下迄を視野に入れたデータが出て来る。正直弾道落下は無いに等しいし、弾速もレールガン並の即弾着だから意味ない気がするが。

 

敵はクルクル回っているだけなのでコアが見えそうになったらトリガーを引く。

 

 

ダンッ、と発砲音が聞こえ弾丸はそのまま敵のクラバーダに吸い込まれるようにしてコアにーー当たらなかった。

 

 

「あ」

 

 

『…ユウナさん?』

 

 

即座に立ち上がりフルオートに。肩にストックを押し当て照準器の倍率を等倍にしてクラバーダを滅多撃ちにする。

 

 

攻撃を察知したクラバーダは身体を横にしてーー外見の通りに蟹歩きでこちらに向かって来る。

 

 

後ろを振り向き退路を念の為確認しながらも、少しづつ後ろに後退。それでも攻撃は辞めない。

 

 

「ミスった。変な所に当たっちまった」

 

 

『…まぁ、ユウナさんですし?何とかなるでしょう。まだ死んで貰って欲しくないしね』

 

 

「……」

 

 

 

そう言うデュケットの話を聞きつつクラバーダは再度防御態勢に入る。

 

 

 

『防御態勢に入ると一定時間そのままのようです。近付いて倒しましょう!』

 

 

「なんか遠距離攻撃とかは?」

 

 

『無いです。完全に近距離用のーーあのハサミ。アレが攻撃手段らしいですよ』

 

 

「近距離しか無いなら話は別だ」

 

 

そう言い近付いてひたすらトリガーを引いて20ミリを撃つ。

 

この距離ならば流石に外さないし、変な方向に飛んで外れても当たる。

 

そう言い5秒ほど近距離で撃っていると、クラバーダごイキナリ消え始めた。

 

 

『倒したようですね。ーーどうでした?』

 

 

「いや。特には。強いて言うならあのハサミーーーアレが硬かったかな。それにお腹減ったし帰ってご飯食べたい」

 

 

 

『そうですか。なら私はユウナさんが作った料理が食べたいです』

 

 

「そんな結婚した人みたいな…それに今は女だぞ」

 

 

そもそも言っちゃ悪いがデュケットはーー男の時の俺には合わない。何せ太ってたからな。

 

 

そんな太ってる奴の隣に超絶美少女ーーそもそもアークス、もといオラクル船団で微妙な女性に会ったことがないがーーが居てみろ。変な噂立てられるに決まってる。

 

 

 

『えっ?出来ますよ?女の子同士で』

 

 

 

「……は?」

 

そんな事を思っていたらデュケットが変な発言をした。えっ?女の子でも出来る?

 

 

 

『いや、だから女の子同士でけっーー』

 

 

「ーーよせっ!やめっ!やめ!この話はなし!」

 

 

『ま、まぁユウナさんがそう言うなら。ーーもう少し奥に進むと採取ポイントですよ。ポイントに着き次第採掘機を転送しますからね』

 

 

「…はい…」

 

 

因みにその後聞きたくなかったが聞かされた。何でもオラクル船団には一応種族の保存もあるらしく、それで万が一男陣が全滅した場合でも子供を作れるようになっているらしい。

 

 

その言葉の通り逆の意味でも可能、らしいが。

 

 

因みにナノトランサーの中身を探していたらレーションが見つかり、早速フォイエで温めてました。1分くらいで出来て、すっごく味が濃かったです。

 

 

ーーー オラクル船団 マイルーム ーーー

 

 

「えっ?マトイを外に?」

 

採掘機で掘った石をアークスとフーリエに渡して次の日の事。マイルームでなにか暇を潰せる物は無いか、とパソコンをいじっているとデュケットがマトイを外に出して欲しい、と言ってきた

 

 

「えぇ。マトイさんもそろそろココとメディカルルームも飽きてきていると思うので。気分転換って事で」

 

 

「デュケットは?」

 

 

「私も行きたいのですが、届いたホバーバイクの調整に苦労しているので…それが直り次第合流しようかな、と」

 

 

 

「と言ってもなぁ…どこに行けと?しょーじき俺はそう言う連れ出して遊ぶって言うのはなぁ…特にホラ。俺コレだし」

 

そう言い何時もの如くミミと尻尾を指差す。正直俺も変な目で見られるから外に出たくは無い。

 

 

「分かってますって。無難に映画なんてどうです?私としてはこの12人の特殊部隊って言う映画なんかがオススメですよ」

 

 

そう言い俺に画面を投げつけてきたデュケット。それを見るとーー。

 

 

「…筋肉やばいな」

 

 

内容は複数の特務部隊が手を組み乗っ取られた架空の星、架空の国の大統領の家族、国の政治中枢部にて人質となっている大統領を奪還する話らしい。

 

 

「でしょ⁈絶対楽しめますよ!」

 

 

「…俺は武器とか兵器とかを見るが…マトイは?」

 

 

「あっ…」

 

 

「そうやってマトイを筋肉マッチョマンに連れ込むな。ーーと言うかこれ、コマンーー」

 

と言いかけるとインターホンが鳴る。それを聞いたデュケットが歩きながら玄関に向かう。

 

「ーーあ、はーい?どちら様ー?」

 

 

『マトイです。メディカルチェック終わったよ?』

 

 

「はーい。今開けるわね」

 

因みに本来だとここまで自動で開くのだが…例の反ビーストの件も有ってここだけ手動に変えてある。

 

因みに寮長と言うか責任者と言うか。その人には提出済みである。

 

 

「…これストレートにマトイに聞けばいいんじゃね?」

 

 

「ユウナ?どうしたの?」

 

口に手を当てて考えているとマトイが部屋に入って来た。

 

 

「……」

 

 

「…うん?」

 

 

「…マトイはどっか行きたい所あるか?」

 

 

「えっ?うーん……」

 

 

「ほら、マトイさん、最近メディカルチェックとユウナの部屋しか行き来してなーいって言っていたじゃ無い」

 

 

 

「あ、あれは!…その…」

 

 

「ほら。この際だからいっちゃいましょ?温泉に行きたーい、とか」

 

 

「それはデュケットさんの本心じゃ…?」

 

 

「……あ」

 

 

そう言うデュケットの言葉を聞いて思う。確かに温泉なら休まるかも知れないし、一泊くらいなら泊まれるかも知れない。外を見るってこともできるし。

 

 

「ん?どうしました?」

 

 

「デュケット、そのホバーバイクの調整はどのくらいかかる?」

 

 

「えっと…リアクターの換装したりしますから…二、三時間くらい?」

 

 

そこまで聞いて時計を見る。今はAM11:18分。

 

 

そして今フーリエさんが石を届けているし、ロジオさんがそれを解析するのにも時間がかかるはず。それに解析する機械もフーリエさんが用意するのかもしれない。もしかしたらもっと伸びる可能性も。

 

 

そう思い、部屋に備え付けられているアークス用の機械ーーまぁ、選ぶはメセタの残高だがーーを見る。

 

 

まだ、と言うかマトイやデュケットしか使ってない為全然ある。

 

 

「あの…ユウナ、ちゃん?」

 

 

機械から離れパソコンにて検索。ーー内容はそうだな。

 

 

 

「人数3人、女、宿、温泉付き」

 

 

「え⁈温泉?」

 

 

「え⁈本当に⁈確かに私も3日間はお休みもらいましたが…」

 

 

「どうせ3日間もらってもバイク弄って終わりでしょ?だったら行こうぜーー」

 

 

 

「温泉が湧く宿によ。ーー温泉が湧く?」

 

 

そこまで言って、ふとココ宇宙船の中なのに温泉が湧くってどう言う事なんだ、と疑問が出る。

 

 

「見てください、マトイさん!ここ、料理美味しそうですよ!」

 

 

「本当!量も多いし。ユウナ、ね?ここに行こ?」

 

 

「待て待て、言ったのは俺だがそんな簡単に取れる訳ーー」

 

 

「ユウナさん、予約取れました!」

 

 

「デュケットちゃん、さすが!」

 

 

「……」

 

 

そう言い手を繋ぐ二人をよそに値段とかを見るが…言うほど高くなかった。と言うか安い。しかも2泊3日でこの値段…アレ?想像以上に安いぞ?

 

 

そう言い怖くなって調べてみるが…特に事故があったとかは無いらしい。

 

 

「デュケットちゃん!今すぐ用意しないと!」

 

 

 

「はい!何だか楽しくなってきました!頑張りますよー!」

 

 

そう言い必要な物をどんどん民間用に調整したバック型ナノトランサーに放り込む2人。

 

 

 

「…2泊で20万行かない…?でも特に怪しいところはヒットしないし…うーん…」

 

 

「ほら!ユウナさんも!着るもの全て入れちゃいましょ!」

 

 

「ユウナちゃん!こんなのどうかな?似合うかな?」

 

 

 

そう言う二人を見つつ宿泊する宿を調べるとーーぁ。

 

 

「…ぁ」

 

 

「…?どうしました?」

 

 

「あぁ…まぁ…ここ、ビースト…ダメっぽい」

 

 

そう言い画面を指差す俺。それにつられて二人が画面を見る。

 

そこにはビースト禁、と出ている。

 

 

 

「…仕方ない。マトイとデュケットの二人で行ってきな。俺は……まぁ、家でのんびりしているよ」

 

 

ビーストがダメなら仕方ない。そう言い頭の中では何しようか、と考えはじめた矢先、二人が声を揃って言う。

 

 

 

「ダメです!ユウナさんも行かないと!」

 

 

「そうだよ!私もユウナと一緒に行きたい!」

 

 

 

「…そうは行ってもだな……うわ、見ろよこれ。殆どーービースト禁止じゃないのを見つける方がキツイぜ」

 

 

そう言いサイトの宿泊先を見せる。

 

 

「ほ、他の船は?ここ見たらシップナンバー1から10までしかチェック入ってないよ?

 

 

「あれ?本当だ。んじゃ、ナンバー48までで…ぁ」

 

 

「ほらっ!ほらっ!出てきた!」

 

 

「シップナンバー18ですか。確かここはバベルズが少なかった気がしますよ」

 

 

「そうなの?ーーぁ、マトイ⁈」

 

 

「えへへへ、予約取っちゃいました!」

 

 

 

「まぁ、そんだけ楽しみって事で」

 

 

「そう言うデュケットも仕度また再開してんじゃん」

 

 

「ユウナさんこそ。尻尾、動き隠せてませんよ?」

 

 

「⁈」

 

 

「これで3人で泊まれるわけだし。何しよっか?」

 

 

 

「マトイさん、そう言うのは無事に着いて泊まれたらりですよ」

 

 

「ふふっ、分かりました!」

 

 

そう言い仕度を再開する二人。その二人を尻目に俺は画面を見る。

 

 

ここ、どんだけビースト嫌われているんだよ、と。バベルズがビースト殺したって言うし…。

 

 

これ俺の種族だけ地味にハードじゃね?

 

 

「ユウナ!ユウナも一緒に準備しよっ!ほらっ!」

 

 

そう言い考えていたら腕をマトイに引っ張られる。

 

 

「あ、あぁ。うん」

 

 

そう頷いたものは良いものの、着る服自体そんなに持ってないぞ。と思いながらマトイに腕を引っ張られ一緒に準備する事になる。

 

 

 




そろそろエッチい服ばっかじゃなくてさ…ほら、露出の無い…。

クーナ編も書く?

  • 書け
  • 書かないでいい
  • Ep4に行け
  • Ep5に行け
  • Ep.Hはどこ…ここ?

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