「ーーそこのアークス達。それ以上進むのは余りよろしくないですよ?」
ゲッテムハルトが通ったと思われる場所をデュケットに教えてもらい、その道を三人で進んで行くと何処からか声を掛けられた。
「…アンタは…」
破損したと思われる何かの残骸の上に座っていた男性がこっちに降りて来た。
見た目は薄緑色の髪の毛に変な帽子にグラサンをかけた…変な人だ。
何なんだ、あの帽子は。
「えぇ。カスラ、と言う者です。見たところアークスの様ですが…こちらで一体何を?」
そう言う目の前の男ーーカスラは言う。
「あぁ、ちょっと友達が奥にね」
そう言いゼノさんは普通に対応したが、もう一方のエコーさんは顎に手を当てて数秒考えて小声であ、と言う。
「……ぁ⁈か、カスラさんってもしかして⁈ろ、六芒の…⁈」
なんかよく六芒って聞くがイマイチよく分からん。まぁ、なんか強い人達なんだろう。
「いえ、そんな驚かれる程では。私なんて周りに居るアークスより少し情報戦が得意なだけの取り柄のない1アークスですよ。ーーおや、そちらのビーストは…」
そう言いカスラさんがこちらを向く。
「は?ーーいえ、私は貴方と会った事はその…無いような気がしますが…?」
そう言い記憶のーーこっちに来てからの記憶を探したがーー会ったことのある人でそもそも緑髪の人は居ないはず。
ーーショップエリアにいた様な…?居たっけか?
「いえ。此方でも色々と聞いてますよ。複数のオーダーを受けたりーー終いにはアムディスキア、リリーパ、ナベリウスの現地の草や花を持ってきては欲しいと言う本当の意味での依頼を管制官を通さずに受けていたとか」
「げっ、バレテーラ」
そう言い頭に手を当てながら言うカスラさん。実際ポスで探すと色々と出て来る。
ーーそもそもそう言う事が書かれているサイトを規制しない方が悪い。実際メセタの量も結構貰えたし。
そんな事を考えていると、エコーさんがえっ?そんな事をしていたの?と言っていたが仕方ない。地味に報酬高いんだもの。
「…まぁ、そこは動植物防疫エリアに預けて欲しい所ですね」
「そうよ、ユウナちゃん。船団じゃ未知の病原体で全滅、なんて事もあるんだからね?」
「あぁ。過去にアークスシップが消えたんだっけか」
「えぇ。ーー最も今ではキャンプシップ自体に防疫センサーが搭載されているのでそこに反応しなければ大丈夫ですが。ーーふむ。脱線しましたね」
「なぁ、六芒の偉い人なのは分かる。だが俺にも止めなくちゃいけない奴が居るんです。どうか見逃して貰いませんか?」
「……ふむ。ならば私もそちらに同行しましょう。それならば問題有りませんよね?」
「まぁ、アイツを止めるための戦力が増えるのなら助かる。良いよな?エコー。ユウナ?」
「勿論」
「こっちも」
「だ、そうだ。頼むぜ、カスラさん」
「えぇ。此方こそ」
そう言いゼノさんは手を出して握手のサインを出す。カスラさんと言ったニューマンの男性はーー少し困りながらもーーそれに応じた。
「ーーところでカスラはどんな用事でここに?」
「ゼノ!さん付けしないと!」
「いえ。先程も言った通りに六芒と言っても一般アークスより少し強いくらいですから。敬語なんて要りませんよ」
「だってさ。んで話に戻るが、なんでこんな所に?」
「…3人はここがどのような場所なのか知っていますか?」
「いんや。知ってるか?エコーにユウナ」
「……50年前のーー」
「ダークファルス エルダーを倒した場所、よね」
「おや。そちらのニューマンはーーエコーさんと言いましたか」
「えぇ。伊達にアークスで50ーーゴホンッ!ーー伊達に勉強してないわ」
「…エコー…そんなくらいで俺は何とも思わないぞ」
「ゼノ…」
「…まぁ、お二人の関係はこの際置いておきまして。そちらのーーゼノさん、でしたか。は知らないようでしたがここはD.Fエルダーを倒した場所。ーーとなっている場所です」
「は?」
「え?」
「…」
そもそも俺はそのダークファルスとか言うのを知らないんだが。なんか超強いダーカーなのだろうか?
「えぇ。貴方達の反応も分かります。ーー真実を聞きたくないですか?」
ーーーーーーーーーー
50年前の先の大戦ーー作戦名、巨人落としをアークス及びオラクル船団は実行。
当時2億居たアークスと六芒均衝の内、数名の犠牲と1億2000万人の犠牲により勝った、とされる大戦がされた場所です。
ーーえぇ。エコーさんやゼノさん。貴方達の言いたいことも分かります。
ダークファルス、エルダーは倒したじゃないか、と。
オラクルに存在するありとあらゆるデータ、書物にはそう書かれています。
ですがーー本当は、巨人を墜とせなかったんです。
当時の技術、兵装、武器。そしてフォトン適性の低い当時のアークスでは封印が限界でした。
知ってますか?当時の六芒と今の第4世代ではフォトン適性では第4世代の方が遥かに上なんです。
今より遥かにお粗末な武装でエルダーに挑め、と言った方が分かりやすいかと。
えぇ。先程言った通り、此処はD.F エルダーを鎮めた場所。しかし幾ら封印したとは言えエルダーから溢れ出るD因子の濃度は濃くそのままではいずれ復活してしまう。
そこで上層部はあらゆる所にモノリスーーそうです、ユウナさんの指したあの物体がそれです。
そのモノリスで地中のD因子を浄化しているのです。他にも特例でここのエリアは原則進入禁止ーー普通のアークスや一般人が入ったらD因子に汚染されて私達のことを襲ってきますからね。
…それでなんでしたっけ。ーーあぁ、そうです。モノリスでしたね。
それでモノリスを設置した物は良いものの、エルダーのD因子の濃度が予想以上でありダーカーが増えてきたのです。
今のままですと惑星ナベリウスをアークス訓練用地から別の惑星ーーロノウェやフォルネウス辺りに変えなくてはいけません。
上層部はモノリスを改修する事にしたのですが…ここ最近そのモノリスが破壊されると言う事件がありまして。
えぇ。そうです。ゼノさん。そのまさかです。ある情報を私は入手しましてね。
ーーーーーーーーーー
「ーーあるアークスがかの敵ーーエルダーを復活させようとしている、と言う情報を入手しまして」
…ぁ、そう言えばあの仮面って奴もダークファルスって言ってたっけか。そういう意味ではダークファルスと交戦してんのか、俺。
「…話を聞く限りその入手したデータがデマって可能性は?」
などと思っていたらなんか会話が進んでいたらしい。
「こう見えて情報戦は得意なんです。出どころから調べた結果ーー確率は高い、と出ました」
「…エルダー…もしかして」
「えぇ。貴方達の追う友。それが復活させようとしているのかもしれません。それとモノリス破壊の可能性も考えられています」
「まて!ゲッテムハルトはそんな奴じゃーー」
「えぇ。分かっています。ーー彼は素業こそ悪いものの他のアークスからは彼を空いている六芒に、とまで推薦される程の人気者です。此方とて調べてはいます。調べた上で分かったからこそ止めに向かうのです。我々4人で」
要約するとあの厳ついゲッテムハルトさんがそのダークファルス…何とかって奴を復活させるかも知れないからそれを阻止しに行くって事か。
「…ヤバイ、少しお腹が…」
そう言い俺の隣にいたエコーさんが腹を抱え始める。…あれ?これ不味くねぇ?
「エコー。乗っちまった船だ、今更降りることはできねぇよ。ーーいざとなったら」
「分かってます。女性陣を逃す、ですね?」
「さすが、六芒さんだ。分かってるじゃないか」
「六芒均衡としてアークスを守るのも任務、と言うより使命ですから」
「…と言うことだ。さて、ユウナ。準備はいいよな?」
「…俺はまだ死にたくないんだがなぁ…」
そう言い俺は空を見上げる。定期的に飛ぶ原生生物が居るがその後ろをエル・アーダが追いかけ回していた。
出来るのならば今すぐ帰りたい。
「なぁに、ユウナの適性なら生き残れるって。なぁエコー」
「ちょっと!私も心配してよ!ーーごめん、今の無しで」
そう言いすっとすぐ静かになるがーーエコーさんの手が震えている。
「ーーさて。彼が目指している墓標ーーエルダーを封印した場所まで移動する間に、今現在起こり得る最悪を想定してエルダーの事を話します」
「エルダーってアレよね…あのすっごく大きかった奴。私もあの大戦に参戦していたけど…後方の後方だったから映像越しだけど」
「それが今確認できる姿のD.F エルダーですね。ーーですが、もし万が一復活していたとしてもあのサイズではないかと」
「カスラさん、もしあのサイズだったら?」
「…今頃私達は生きてないですよ。ーーエルダーについて話しますね」
ーーーーーーーーーー
1つ目はD.F エルダー。巨人落としでは封印が限界だった小惑星サイズのエネミーです。基本的な弱点はダーカーと同じく赤色のコアですが当たり前の様にカードしてきます。ーーこれと戦うのは今は無理ですね。いくらフォトン適性が上がったところで扱う人の練度が低い今では余計に。
2つ目はファルス・ヒューナルと言う人型形態です。サイズは約3メートルから5メートル。攻撃手段は基本的に格闘戦を好むとの事。これも食らったらまず吹っ飛ぶ威力です。
基本的には距離をとって光系のテクニックって感じですかね。
ーーーーーーーーーー
「ーーとまぁこんな感じで言いましたが…」
「…カスラさん、光系のテクニックって言ってますけど…」
「分かってますよ。今のアークスでも数発が限度って事も」
「ぇ」
そういうカスラさんの言葉に小さく呟く。あれ?確かマトイと…あの武器のテスト上で遊んだ時、マトイがスッゲェ…グランツを撃っていた気が…あれ、アレはフォイエだったか?
「エコー、そんなテクニックってムズイのか?」
「いえ、グランツやメギド系がキツイのよ。他のテクニックなら何とでもなるわ」
「ですよね…となるとゼノさんと私でーー」
「でもユウナちゃんならいっぱい撃てそう。さっきのフォイエを見ると」
「…は?」
そんな事を考えていると、エコーさんが俺の名前を呼び、その後に数発しか撃てないグランツをめっちゃ撃てそうとハードルを上げてきた。
「見たところその腰に装備している武器はライフルで…背中に小型のソードらしき武器にロッド…すいません、ユウナさん、貴女のクラスは?」
「…ロッドとテクニック使えるけどカターーソードは握れるだけなのでレンジャーです」
「…私の知っているレンジャーはライフルとランチャーを使用するのですが…まぁ、この際は良いでしょう。使える武器があるのならそれだけエルダーと戦う時に取れる選択肢が増えるはずです」
「はぇー、カスラさんってタリスを使えるんですね」
「えぇ。任務が任務なので本来なら創世器を持って来たかったのですが…少々持ち出しに苦労しますので」
「と言うとカスラさん、テクター?」
「えぇ」
「…ニューマンの男でテクターか。珍しいな」
「創世器に認められてしまいましたからね。使わない訳にはいかないでしょうと。ーー最も、今は持ってきていませんが」
「…まぁ、近接俺の支援が2人、遠中近どれでも入れるのが1人。ーー案外行けるんじゃね?」
「慢心はダメです。そもそも今回の任務はかの人の説得及びエルダーの復活阻止なので。それが無理と私が判断した場合即座に撤退してもらいます。それ用の機体も私用ですが準備してありますので」
「ひゅー。六芒になると自前の機体まであるのか」
「えぇ。ですが使用は緊急時のみです。ゲッテムハルトの説得に成功した場合、貴方達にはこのエリアから撤退して貰いますよ?」
「勿論だ」
「さて。話しながら進みまたが…そろそろ見える筈です」
そう言い俺たち4人は少し見えて来た目覚えのある塔ーー少し前に階段で弁当を食べた塔の先っぽが見えて来る。
「…ねぇ、カスラさん、目的地ってどこら辺?」
「そうですね…此処から後10kmって所ですね」
「ななぁ⁈…ちょっと遠すぎるよぉ…」
「まぁ、そう言うなって」
そう言う三人の後について行くと…何か金属同士が擦れ合う甲高い音をミミが拾う。
「…ん?何だこの音?」
「どうしましたか?」
「いえ、何か…金属音が…あの、方向…⁈」
よくミミを澄まし、その音の方ーー塔の方に指を指す。
「…まさか⁈」
「…戦っている?誰かが?」
「ゼノさん、エコーさん、ユウナさん!緊急事態の可能性があります!三人は可及的速やかに撤退を!」
「どう言う事だよ⁈」
「…エルダーが復活した可能性が高いと見ました。今この地点に機体を向かわせています。三人は此処で待機して撤退をお願いします。ーーレギアス、聞こえますか?緊急事態です。…えぇ、コード ズール、最悪の事態です」
「ちょっとゼノ!どうする⁈ダークファルスが復活って⁈」
「…エコー、ユウナは此処に残れ。俺はあのバカに会いに行く」
「ゼノっ!」
「止めるな、エコー。ユウナ、エコーを頼む」
「…いえ、俺も行きます。カスラさん、機体の到着時刻は何時頃ですか?」
「ーーえぇ、ナベリウスに居る全アークスにコード ズールの発動要請を管制官に。ーーえ?機体の到着時間ですか?ーーE.T.A+30分と出てますね」
「はぁ、5分くらいは戦えるから。どうせ撤退するんだ、少しはゲッテムハルトの顔を見て行こうや」
「ユウナ、お前…」
「まっ、ゼノさんには何だかんだで恩を貰いましたし?少しは援護しますよ」
「ーーっ!もうっ!後輩にそんな事を言われたら私も行くしかないじゃない!ゼノ!絶対に生き残るわよ!」
「エコー…」
「ーーはい、現地にて調査中のアークス三名と合流し、かの者かどうかの確認を。はい…はい、分かりました。では。ーー三人とも。宜しいのですか?」
「俺はあのバカをぶっ飛ばす。それだけだ」
「わ、私はゼノについて行くわ…」
「乗っちまった船だから仕方ない。ーー本当にいざとなったら機体に乗せてもらいますよ」
「分かってます。それでは付いてきてください。走りますよ」
そう言い走り出すカスラ。俺たち三人もーー地獄であろう先に走り出した。
ネタバレ
ゲッテムハルトは死なないし、ゼノもエコーの前から姿を消さない。
レギアス「全先行試作型A.I.S!発艦!」
総技部「宇宙域テストしてないです()そもそもやっとリリーパのアレのリバースエンジニアリング終わってA.I.Sのある程度の動作が出来るようになったのにテストもせずに戦闘?嘘でしょ?」
レギアス「えぇい!ならば戦闘機を出せ!」
次回 多分A.I.S戦。
A.I.S Vegaのプラモ欲しい。出来れば1/72のサイズで。
惑星にF−4EJとスパローが来たら書く。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?