所でミニガンを使うHuよりの新しい射撃クラスはいつ出来るの?
110話目
『方位0ー2ー2、高度500からエルアーダ接近!』
『方位2ー5ー5からダーカー接近!』
そう報告が次々に飛んで来てはレーダーが更新され敵の種類、数、高度が表示される。
機体後ろの試作のレーダーユニットが逐一更新して行くがーー対処が間に合っていない。そもそもライフルとミサイルランチャーだけじゃ色々とーーマンパワーが足りない。
「無理ゲーすぎる!他のアークスは⁈というかなんでこっちが分かるより先に分かるんの⁈」
『ーー付近にアークスの反応はないわ…多分後方だから来ないと思っていたようね…』
『こっちはアークスのレーダーデータとリンクしているんだ。本来ならそいつもリンクさせる予定だったんだが…』
『えぇ。エルダーが復活しちまった現状、アークスが使えるモノはなんでも使えって方針になっちまって…』
『仕方なく本来載っていたレーダーにダーカーのD因子を感知、見分けられるようにレベルを設定、までは良かったが…』
『少し探知距離が短いんすよね…2キロくらい?』
『そこはこっちの技術でどうにかするしかない。ーー最も生き残ればの話だがな』
「…最悪だよっ!ほんっと。ーーぁ、あの時見た対空戦車は⁈呼べない⁈」
『どの時の事を言っているかわからないけど、多分大破しているか汚染されているかで戦力にはーーきゃっ!』
黒い爆発と共に前から3両目が赤く燃えた。近くにブーストを使って駆け寄るがーー特に支障は無いっぽい。
『3号車に被弾!援護機は何をやっている!』
「ふっざけんなっ!こっちは一機なんだぞっ!」
すぐさま前に出て探知する敵にライフルを撃つがーーとてもじゃないが1人じゃ無理である。
『ーー此方4号車!予備のライフルも使ってくれ!』
さっき被弾した3号車の後ろの4号車か通信が入り、荷台が開く。
「なんだこれっ!ミサイルランチャーじゃ無いのか⁈」
中にはライフルの下部に比較的大きめのランチャーが付いている武器が出て来た。
『フォトンブラスターを付けている!チャージは必要だが高熱量のエネルギー攻撃が出来る!フォトンを指向させる兵器だからダーカーもーー』
通信を聞きながらも多数湧いてきたり飛んで来たりするダーカーを迎撃する。
各車両に1門だけ付いている機銃が曳光弾を空や地上に弧を描くがーーフォトンを使わない旧型の火器の為か有効弾にはなり得ない。
『くそっ!こんなんから上に掛け合って武装更新用のメセタ貰わねぇとダメだなっ!』
『撃て撃て撃て!弾幕はって近寄らせるな!』
『そもそもアークスシップに直接強襲とか何年ーー』
『4号車大破!ーードライバー席はどうなっている⁈』
『援護機!こっちは5号車!これから4号車の救助に入る!援護を!』
『方位0ー4ー5からーーなんなの、この反応…新手のダーカー?気を付けて!』
『方位1ー6ー7、距離14キロから友軍反応!通信繋ぎます!』
『こちら第63対空部隊。そちらの救援信号を受信した。そちらの状況は?』
『こちらアークス統合技術開発部本部所属のニッケル!現在シェルターから逃げた民間人を乗せてショップエリアに向かっています!援護を!』
『了解した。今から撤退しようかと考えていたが対空戦車と歩兵戦闘車を向かわせる。民間人の規模は?数名か?』
『副班長!民間人の人数は⁈」
『俺に聞かれても分かるかよぉ⁈班長!』
『654名だ』
『分かりました、ろっぴゃく…は?』
『シェルター前にエネミーが出てきちまったんだ、仕方ねぇだろ』
『……分かりました。此方の戦力をそちらに回します。ーーお前ら!撤収準備が終わったら民間人の撤退支援に行くぞ!返事は!』
『E.T.A表示されました。ーー約五分です』
『友軍が来るとはいえ結局は彼女1人か…』
『先行量産型の内何機かをこっちに回せないか?』
『無理だな、他のシップの総技部に回しちまったし、そもそも完全に稼働して戦闘行動が出来るのがアイツだけだ。ーー出力が少し安定しないが』
『そう思うとアイツの放置してあった場所に行ってみたいですねぇ…鬼の様に未知の技術がありそうで。予備パーツがあるのと無いのでは選択肢が違う』
『…上に掛け合ってみよう。最も生き残ればだがな』
『班長…それさっきも聞きましたよ…っつー事で!ユウナちゃん!頼むよぉ!』
「んなこと言ったってーーうぉ⁈」
『ろ、6号車被弾!か、各種システムは無事です!』
両手に持つライフルを空と地上に向かって撃つがーー距離が遠くて偏差が効かない。
曳光弾を見つつ少しづつ前にズラし、飛ぶダーカーとの偏差を取っていく。
地上は地上で湧いたり空中から現れたりで出てくるデカイダーカーに向かってひたすらトリガーを引いて弾を送り続ける。
「誰でもいいから援護!援護くれっ!」
そう通信機に怒鳴り込むも聞こえて来るのは各車両は自前に近づかせないだけで精一杯。終いには俺を罵倒する声も。
「うるせーっ!こちとら必死に撃ってんだよ!文句があるなら救援を寄越さねぇ上にーー」
警告、フォトンリアクターの出力低下。
「ーー文句をーーは?」
両手で空と地上の二方向をいまだに撃ちつつ輸送車と同じスピードで歩いていると突如警告音と共に出力低下の声が。
「ちょ、は、班長⁈なんか今出力低下って⁈」
『…想像以上に早くガタが来ていたか』
『旧型艦の小型リアクターを入れてみたんですが…やはり其れ相応のジェネレーターを新規に作らなくちゃいけないみたいですね』
『対空隊から通信!もう直ぐ合流地点に到着するとの事!合流地点は8ブロック先の中心街に進むルート2番入り口にて待機していると』
『ーー仕方ない。ユウナさん、3号車の荷台にそいつを載せてくれ。ーー通常動作は兎も角戦闘中はどこに負荷が掛かるかわからないか』
『そうっすね。これからフィードバックして新型とコイツの改良を行いましょう』
『武装もな。よく見ろ。所々から撃った排煙が漏れている。精度が足りてないな』
『対ダーカー戦となると近接戦闘も視野に入れなくちゃなりませんね…こちらも各総技部に案をまとめて貰いましょう』
『エネルギーブレードは近接には場所を取らないし良いが…消費出力がな』
『チャージ式とかどうです?幸い高容量バッテリーならあのサイズにするのにもさして苦労はーー』
『チャージするのになん分掛かるんだか分からんものを載せるな』
『…フォトンを直接使えないと効率が落ちるなぁ…』
『ユウナさん、機体を3号車の荷台にロックを。下半身を固定して固定砲として使います』
脚部をロックして出力の低下したエネルギーを稼働する上半身に繋げる。
再度動くようになった両手を上にあげて空からくる敵に向かって曳光弾と徹甲弾の混じった弾を放った。
ーーーーーーーーーー
先ほどの通信を盗み聞きしていた通りにハイウェイの入り口付近にて複数の対空戦車、歩兵戦闘車の姿が見えた。IFVが地上に向けて掃射し、対空戦車が名の通り大型のダーカーに対し発砲を続けている。
輸送車を守るように陣形を組み直している最中、総技部から逃げてきた人達総出で今乗っている機体の修復に掛かる。
『脚部ユニットのユニットNo.94の消耗が激しい。こっちの汎用品で誤魔化せるか?』
脚部の装甲を外し中身をチェックしている人の方にズームをかける。
『脚部ユニットにそんなパーツ使えるか!そこら辺にある大破した車両から使えそうなパーツを取って来い!』
ズームして暫くすると二人組が接近。中身を見ていた人がパーツをどっかから調達して来いと無茶振りをして2人が離れていく。
『大破した車両からの方がーまずーー』
『そもそも人型兵器なのに車両からーーってーー』
離れていき音が拾えないものの言いたい事は分かる。んな車両から取った汎用品でコレが動くのかよ、と。
『班長!どうやら先程のパワーダウンは出力配分をこっちで弄った際下半身に重視し過ぎてのエネルギーが逆流、ジェネレーターのコントロールユニットがセーフティを発動して出力が低下した、と私はみています』
少し離れた所で大型の車両内にある端末を弄っている人ーーその隣には班長がいる。
『やはり人型は難しいな…激しく動くのなら脚部に余剰出力を渡すのは当然と思っていたが』
『キツキツかと思いましたが余剰出力自体はだいぶ余裕がありますね。廃棄されたの小型戦闘艦とは言えフォトンリアクターの出力を舐めてはいけませんでした。ーー最も最適化させないとダメですが』
『出来るか?』
『先程の稼働データがあるのでそれを元にやってみます』
『頼む』
2人の話の最中、1人のーーアレは脚と腕が機械になっているーーセミキャストがホバー移動しながら班長達の居る端末室に入っていった。
『班長!装備していたライフルの修理は終わりました!』
『改良は無理か?』
『えぇ、本格的に改良、と言うよりあれを元に新規で作った方が早いかと』
そう言われて視線を走ってきた場所を辿るとーー其処にはライフルに応急処置を施している複数のセミキャストと技師が居る。
1号車と4号車の荷台で修復作業に入っている技術者たちから目をそらしーー機体の複眼がその動作通りに目を細める動作をしてーーその反対に居る人達ーー対空隊の指揮官と思われる人にズームを掛ける。
『ーー隊長、地下からも避難民がアークスのシェルターを目指しているとの報告が』
『地下からもか』
『はい。ダーカーによる直接ワープによって地下すら危うい、と言うことに気付いたのでしょう』
『地下までとなると…アークスと我々総出でもカバーできるか…』
『噂ですがバークス(Brks)の人達にも戦闘準備が行われているとか』
『おいおい、バークスに所属している連中はフォトン適性が低い管制官の奴らだろ?ーーいや、それでも適性のないフォトン弾に頼っているオレ達よりはマシか』
『我々第63対空隊の他に65、67、42から45隊が対空戦をしつつ中心地の守りを固め始めています』
『アークス本部は敵中心地にF波とD波の乱れ、それとフォトン因子の乱れとD因子の増幅を確認。その地点に高濃度のD因子を持つ敵ーーD.F エルダーが居ると見ています』
『上は?』
『アークス本部は全アークスとバークス、及び通常戦力を一度ゲートエリア含む中心街に集中。その後エルダーの居ると思われるエリアに一点突破を仕掛ける、との事』
『それで上は動かせるものは全てってか?』
『えぇ。全チャンネルで今回のミッションの説明をしています。ーーそれと至急移動出来る部隊は民間人を集いゲートエリアに来いと』
『それでコイツもーー鹵獲機もって訳か』
『えぇ。ーーその、本調子ではなさそうですが』
『ーーそれを直すのが俺たち技師の務めってもんよ。ーー出力配分は?』
『再設定は終わっています。ーー中のパーツは?』
『チェックオーケーです』
『よし。ユウナさん、ジェネレーターの再始動を』
「…はいよっ。…再始動ってどうやるんだ?」
呟きながらコックピット内を探すがーーそもそもそれに準ずるようなものがない。
『脚に力を入れようとすれば勝手に起動するわ。ーー脚部のロックを解除!』
『りょーかい!ロック解除!』
そう言うと一気に立っていることが不安定になりーーカバーしようとする動作を機体に伝え再度立てるように。
『よしっ。立ったな』
『オーケー。コレで戦力は元どおりだ』
《ユウナさんはこのまま我が隊、63対空隊と共に技術者と民間人を乗せた輸送車を護衛。アークスシップ中心地のゲートエリアに集合中のアークスと合流する。それまで我が隊含め援護を頼む》
「…了解した。出来うる限りやってみます」
『頼むぞ。総勢1000人近くの命がかかっている。ーーあ、おい⁈ーー』
『ーーユウナちゃん、そう力を込めないで。大丈夫よ。必ず生き残れるから。ーーほら、子供達も』
そう言うとマイクが画面外から聞こえる声をーー子供特有の少し高い声を拾う。
「…はぁ、まぁ、やってみます」
『えぇ。お願いね』
『…よしっ!全車前進!ハイウェイをまっすぐ進み中心地に向かうぞ!』
隊長と呼ばれていた人の一声で全車が進む。輸送車にて応急処置を受けていたライフルを手に取り初弾をオートで装填する。
『対空車は上空警戒!装甲車は輸送車の前後左右に展開!意地でも守れ!』
『ユウナさんは前方の装甲車の援護を。いくら武装しているとはいえ打撃力はその機体には及ばない』
ガシャンガシャンと音を立てながら前に向かいーー一定の速度になるとブーストを起動、そのまま前方にいる装甲車を追い抜く。
『方位1ー2ー5から飛行ダーカーーーダガッシャとダーガッシュの反応複数!』
『こちら1号車!前方に動作音!ダーカーの接近の可能性あり!ユウナさん!』
『空は任せろ!地上を頼む!』
そう言う隊長の声を聞きブーフトを起動、両手に持つライフルを構えて前方にーーワープしてきたダーカーに向けて弾丸を撃つ。
生身で交戦するよりよっぽど楽で良い。
そう思いながらトリガーを引き機体の中枢ユニットが勝手に補正して反動を感じさせずに寸分の狂いもなくダーカーに吸い込まれる弾を見ながら思った。
本当はこの後の展開飛ばしてクーナとアフィン、それとマトイを連れてのドーム内でのエルダー戦がやりたかった。
という事でこの後飛ばします。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?