pso2 (仮)   作:rego

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1月 1070から3060tiに乗り換え。それに伴いrift sとvtol_vrを購入
それ以降vrにハマる
11月 rift s ケーブル破損 pico4購入それに伴い3080に乗り換え←今ここ

なので誓って失踪はしていません!


125話目

ーー刀の刀身が目の前のディカーダを水平に切り裂く。真っ二つに割れたディガーダの奥から10を越す数のエル・ダーカーが見えーーそのまま刀を消してA.I.T.Ddから許可を貰い俺の物になったフルキャスト用に開発されて没になったガトリングガンをランチャーの様に両手で保持。

メインの30mmと同じ弾を使うように薬室やバレル、給弾システム周りを改造してもらった。…総合技術開発本部の開発部副班長と呼ばれているハルさんにメセタを取られたが…性能には充分だ。

 

バレルを回すための左右に別れて付いているフォトン供給装置とそれで駆動する出力ユニット。

そしてそれらの下部にあるバランサーを兼ねた部分に入っているクリーニングキットと万が一のフォトン供給装置が壊れた時用のーー前世で馴染みのある電動ガンの様なフォトンバッテリー。

後方に付いているタンクにはマシンオイルが満タンに入っておりーーこれ一個で理論上は20000発程度は撃てるらしい。レートを下げれば更に撃てるらしいが、900以下にするとそれは最早ガトリングではない、という事でそれ以下には下げない方針である。

 

 

 

『ーーおっとぉぉ⁈ここで新人二人組がトップ10に割り込んできたぞぉ⁈』

 

 

『うん?アレは…ヒューイ!私あの2人のうちの片方に会ったことがあるぞ!』

 

 

そんな声が通信機越しに響く。ふとアフィンを見ると俺と同じようにアークス製のライフルを腰だめで撃ちながらーー俺の元に後退してくる。

 

 

 

「相棒!この凍土エリア中々多いぜ⁈俺たちだけじゃどうにもならないぞ⁈」

 

 

「だがここでのキル数のおかげで報酬がっぽだぜぇ!もう少し粘ーー」

 

 

「でも時間がっ!」

 

 

「えぇ⁈なんてぇ⁈」

 

 

「時間だよ、時間っ!規定数は倒したし、さっさとここを突破して遺跡に到達しないと!」

 

最後のダーカーが爆散し、カラカラと虚しくバレルが回るガトリングからマガジンを抜き取り、ベルトリングを中に入れようとしてーー立ちながらだと中々中に入らず弾の残ったガトリングごとナノトランソーに放り込んで何時もの様にライフルを担ぐ。

 

 

「……あぁ!もう!行くぞアフィン!」

 

 

「りょーかい!」

 

 

そう言い前を先行するアフィンについていきーー凍土エリアから周りを凍土で覆われた遺跡へと向かうテレポーターのある場所に向かった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「ところでさ」

 

 

「ん?」

 

 

 

そう言いガトリングを一度アフィンに持ってもらい、マガジンから垂れるベルトリングを中に入れている最中、ふと思い出した事を聞く。

 

 

「アークスって定期的にこんな事やってんの?」

 

 

「…どうだろうなぁ…一応5年くらい前にあったって言うのは記憶にはあるにはあるけど…まぁ、ある種の賭け事みたいなものだよ。開始前にパーティを作るだろ?2人から4人の。それらがリアルタイムでオラクルに中継が飛んで、んでそこで誰が一位になるか賭けられるんだ」

 

 

「賭けられるって...」

 

 

「んでそこから倍率が勝手に計算されてーー相棒、あそこの裏--草むらの中ににスイッチがある」

 

 

「どっちが押す?俺か?」

 

 

「相棒、カタナ持っていたよな?」

 

 

「いやまぁ…持ってるけどさぁ」

 

 

ライフルを手放し忍者刀形式で背中に付いている刀を抜く。

 

 

「…そのカタナってさ。P.A使えるの?」

 

 

「…刀身がソードに比べて短くてなぁ…一部なら適応されるかもしれないけど…」

 

 

そう言いオーバーエンドを振るために横に刀を振ってーースカる。

 

もしかしたらと思いそのままモーションを振り続けるもーー虚しく降ってきた雪を切るだけだった。ーーいや、切るというより積もった、と言った方があっている。

 

 

「…使えねぇや」

 

 

「…冷静に考えたら俺たちレンジャーじゃん?確かにプリセットである程度のP.Aは渡されてセットも終わっているけどさ」

 

 

「でもそれ用のクラスに変えないと使えないんだろ?」

 

 

「そりゃライフルとソードじゃフォトンの纏わせ方、武器と体に纏わせるバランスとか全然違うし」

 

 

そう言いアフィンは持っていたガトリングを地面に起きーー自前のライフルの残弾数を確認する動作に入る。

 

 

「…ならーー光波っ!」

 

そう言いテキトーに俺は刀を振りーー右上から左下に振りかざすとーー青白い光の刃が飛んで行った。

 

「こんなことよりさっさと先に進まないとなぁ」とマガジンを見ていたアフィンは本当に出た光波に二度見をして驚く。

 

「…うぉ⁈出たぁ⁈…けどこれどっかで…」

 

 

「すげぇ!光波だ光波!ほんとに出やがった!体力5000くらい飛ばしそう!」

 

そういいながら草むら目掛け刀から光波を飛ばす。

 

 

「体力5000…?いや、そうじゃなくて。ゆ、相棒。それさ」

 

 

「あ?」

 

 

 

「パルチザンのスピードレインだ、それに似てるぞ」

 

 

「スピードレイン?なんだそれ?てかパルチ?」

 

 

「あぁ。先輩のオーザさんって人がハンターを進めてきたことがあってな?その時に一通りP.Aを貰って使ってみたんだ。その時に使ったパルチザンのスピードレインに似ているって話だ」

 

 

「ハンターねぇ…トロイ俺には近接は無理だな」

 

刀を仕舞い地面に立てかけられたガトリングを手に取る。

 

 

「カタナで近接戦闘やスピードレインみたいな事をしたり、タリスを使うレンジャーが何処にいるんだよ?」

 

 

「まぁ、本当は刀より銃を撃つ方が好きだがな。あんな運動量のある動き。osがアシストしてくれるって言ったって無理があるってぇ言うの」

 

 

「…俺は見る分には好きだがなぁ…」

 

 

そう言いアフィンの目線が顔から下ーー胸辺りで止まる。

 

 

「おめぇは俺の胸をガン見してぇだけだろ?ーーあ!これはポイントマイナスですねぇ?」

 

 

「そんな事言っていると…無理矢理にでもヤっちゃうかもよ?」

 

そう言い手をワキワキと動かす。

 

 

「大丈夫だ、アフィンがそんな事をする訳ねぇ。んだったらそもそも近づけねぇよ、俺が」

 

 

「あぁ…?あっ…」

 

 

「少し前から異常に年上の男が怖くてな…俺も元ーーで大丈夫な筈なんだが…んだけどアフィンは大丈夫なんだわ。…なぁ、なんで俺男性不信?になっただか分かるか?」

 

 

 

「さ、さぁ…」

 

 

「おま、露骨に目をそらすなよ。まぁ、なんか…アフィンは…友と言うべきか…その…まぁ、うん」

 

 

そう言うとアフィンがまだアレを克服していねぇのか、と言っていたのでアレって?と聞いてみたもののはぐらかされた。

 

「……うぅん…」

 

 

そう言い俺はアフィンをジロジロと見てーーふと言い放つ。

 

 

「女の子みたい、だからかなぁ…」

 

 

 

「女の子みたい、かぁ…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「女の子みたい、かぁ…」

 

 

そう言う目の前の少女ーーと言っても俺と同年代だがーーの発言を反復する。

 

 

 

女の子。ーーそれは俺が小さい頃から言われた言葉だ。俺の母親は居るものの父親は分からない。何も母親が強姦にあったとかそういうわけでは無い。

 

オラクルはここ200年ーー旧暦の旧暦である今は殆どが情報が開示されていないフォトナーの黄金時代を含めたら3000年以上の間をダーカーと戦っている。

 

今はこうして当時を考えれば化け物スペックの戦闘服のお陰で俺たちの様な新米でも戦地から帰ったり輸送機やジャバスプ等に乗ってすぐさま帰艦出来るがーー当時はそれが出来なかった。

 

 

お陰でアークスの戦死率はとても高くーー当時の任務の生還率は14.5%と2割を切っていた。

 

 

そんな事をかれこれ有史以来最低でも3000年以上続けていれば必然的に男性は少なくなりーークローン技術を用いた妊娠法なども行われたが、妊娠できてもそれはほとんどの確率で女の子だった。

 

それはそうである。この船じゃ女性と女性は男性の人数が半分を切ってから少しづつだが当たり前になって来た。

そして完璧なクローン、とまでいかなくとも女性同士の卵子から掛け合わせて作られた精子も作れるようになりーーソレが一般に出回るのもさして掛からず。

 

そんな事になればーーフォトンで力の差は補えるからかーー少しづつ減っていった男性はさらに減っていく。

 

俺と同じニューマンでも時折男の子も生まれてくるもののーー成長すれば胸の無い女の子と股間を確認しなければ分からない程度に遺伝子データが壊れておりーーその2人が妊娠しても出てくる子供は同じような子供だった。

 

 

最もヒューマンの方はそれから復活も時間が掛かったとはいえ男性らしい男の人も生まれてきた事もありーー今は6割くらいのオラクルの男性はヒューマンである。

 

一方のニューマンの方はーーヒューマンより寿命が長く、かつ性行為が出来る時間が長い為か。今でこそ少なく無い数の男性がいるが…殆どが今の俺の様に女の子の様なーーヒューマンに言わせると男の娘だ。ーー因みに後程この事を相棒に言ったら「股間認証システム…実在していたのか…」なんて驚いていた。考えることは皆同じなんだな。

 

おかげでなのか知らないがニューマンで男らしい男として生まれるとそれはそれは…俺たちニューマンの男からも別の意味でモテる奴で。

 

 

とまぁ、そんな外見を俺はとても嫌っていた。アークスに入ったのも姉を探すと言う目的があるがーーもう1つは体を鍛えーーオラクルで成功しながらもその身1つでアークスに入ったクロトさんの様なカッコいい男になる為だった。

 

 

そんなコンプレックスを好きな人である相棒ーーユウナに褒められてしまったらなぁ…。

 

 

「俺は好きだぞ?アフィンの事。ーーぁ、コレはアレだからな?ラブじゃなくてライクの方な?」

 

 

「今俺のこと好きって⁈」

 

 

「だぁから、ライクだって言ってんだろ?」

 

 

「でも口走ったって事は俺もついに⁈」

 

 

「だぁからぁ!ライクだって言ってるだろ⁈それに俺はーー」

 

 

『おおっとぉ⁈ここでトップ10に入っている新人二人がストォォップゥウ!内容を聞くに痴女喧嘩かぁ⁈』

 

 

『ヒューイ?ちじょけんかって何だ?喧嘩となにが違うんだ?』

 

 

『ええっとだな、クラリスクレイス……え?どうしたカスラ?実況しろ?』

 

 

『実況だなっ!今はーーあっ!女の方ーー確かユウナって言う方が男の方にストレートパンチをしたぞ!続いてローキック!』

 

 

『おおっと⁈此れにはあのニューマンもタジタジだぁ!どうする⁈カウンターをーー返されたぁ⁈』

 

 

『ーーお二人さん。そんなルーキーの痴女喧嘩なんて実況せず他の方に合わせて下さい。ほら。ドローンパイロットのみなさんも各員、ブレイク』

 

 

『あぁ⁈カスラぁ⁈もう少し痴女喧嘩を見たかったのにぃ』

 

 

『クラリスクレイス。幼い君にはまだ早い。ーーそれにヒューイ。貴方も止めるーー』

 

 

 

「ーーあぁ⁈もしかして今の全部撮られてる⁈」

 

 

「あ、あぁ…だから言ったろ、船の方で色々やってるって…てか、相棒…ローキックはイカンよ」

 

 

そんな痛くないけど、と言おうとしたがユウナがビーストである事を思い出し言うのを飲み込む。

 

任務中に数百メートル離れた場所でビースト好きの友達とビースト、と言うかユウナがどれほど愛らしいかを語っていたらユウナがぶっ飛んできて小言を言われたからなぁ…あん時は俺たちニューマンでも聞き取りづらい小声だったんだが…まぁ、友は「アフィンはビーストの恋人がいていいなぁ…俺の周囲にビーストなんて居ないし、ビーストの多いシップに行こうとしたら親に止められちまった。なんでこんな権力あんだよ俺の親」と愚痴っていたのを思い出す。

 

 

因みに気が引けるが友曰くユウナは中々見られないビーストであることも気付いている。

 

因みにコレは最初の告白後ーーあのカフェでデレた時ではないーーに気が付いたのだがユウナの耳がヒューマン系の耳ではなく、ニューマン寄りの少し尖った耳なのも告った後にが付いた。

 

 

んで調べたらニューマンビーストは数が少なく、このオラクルを見ても数百居ないとも言われている。

 

 

なのでプロテクト何重にも掛けてposのビースト友達に上げたい。是非とも目線消すから画像くれ、とも。

 

 

因みに本人に聞こうと思っているのだが…中々聞けずに居る。

 

幾ら男っぽい言動をしていてもそこは女の子である。

 

と言うか目に線入れたらもうそれエロ画像じゃん。

 

 

「ーーはぁ…先行こ先。どうせポスの管理局に連絡入れればよっぽどのことがない限りポスには残らんだろうし」

 

 

そう言いながら立てかけてあるガトリングの空になったマガジンを拾い相棒のナノトランサーに放り込む。

キル数はトップ10に入っているものの同点多数が数多に居る。

 

 

このままじゃ落ちるな。そう確信しつつ走破記念を貰うべくーー俺自身は一位を取る気で居るがーーそのまま奥のテレポーターに乗り、最近解放された遺跡エリアに向かった。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

「ーーおかしい」

 

 

「え?」

 

 

「少し前まで喧しかった通信が聞こえない」

 

 

最終地点の遺跡エリア入って数分した時。俺はアフィンに話しかける。

 

 

「確かに。俺たちの前にも複数のチームが先に入って居るはずなのにーー」

 

そう言うとユウナが左手を上げグーのまま俺に見せる。

そのまま片膝立ちになりユウナの後ろ側を警戒する。

 

「…銃声や法撃…斬撃音すら無い…?」

 

ぴこぴこ動くユウナのミミを見ながら呟くアフィン。

 

「…辞めてくれよ、マジで。嫌な予感がする。アフィン。こいつを付けろ」

 

 

そう言いナノトランサーからサプレッサーを取り出す。

 

 

「…⁈これって⁈」

 

 

「あぁ、俺特製の超大型サプレッサーだ。中身は空洞の極太サプレッサー」

 

 

「でもサイレンサーは持つのに許可がーー」

 

 

「…なに、手違いで超太くなったバレルと言えばいい。正直減音効果はあまり無いが無いより役に立つ」

 

 

そう言いアフィンのライフルにくっ付けてーーサイドレールに固定する。

 

 

そのまま俺もライフルに固定しようとしてーーぁ。

 

 

「アフィンのライフル…確かフォトン弾式だよな?」

 

 

「そうだけど…ぁ、まさか?」

 

 

「俺のライフルじゃねぇと互換性ねぇわ」

 

 

「って事はーー撃ったら中で?」

 

 

「あぁ、フォトン弾がサプレッサー内で駆け巡って破裂するかも知れない。ーーあっぶねぇ、気づけてよかったわぁ…」

 

 

そう言い俺の持つライフルのセーフティを掛けて、マガジンを取ってアフィンに渡す。

 

 

「相棒のライフル使いにくくてなぁ…何でコッキングレバーを一々撃ち切ったら引かなきゃならんのよ」

 

そう言いながらマガジンを指してコッキングレバーを必死に引こうとするアフィン。

 

 

「EN弾のフォトン弾と違ってこっちは勝手に薬室に入ってこないの。俺からしたらフォトン弾の方が使いにくそうで嫌だわ」

 

 

そう言いながらアフィンに近付きセーフティを解除、コッキングレバーを引いた。

 

 

「…んで弾が切れた状態でコッキングレバーを引くも良し、ボルトリリースを押すも良し…で良いんだよな?」

 

 

「そうだ。ーーグレネードの使い方は?」

 

 

「支給品はセーフティ、フォトン弾と兼用だからなぁ…二つもトリガーがあるなんて面倒だなぁ…」

 

 

「…トリガー1つの方が問題だろ」

 

 

「いや、TOSの方がオートで選択してくれるし」

 

 

「それでも怖いもんは怖いんだよ」

 

 

「そんなランチャーみたいな武器を持ちながら言われてもねぇ…」

 

 

「…さぁ、さっさと行くぞ。ゴール地点に向かえば何か分かるかもしれない」

 

 




ngs始まる迄に終わらせる予定だったんだがなぁ…
取り敢えず走り抜くしかない。

ストーリも程々に外伝を書く?

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