「…なぁ、なんかレーダーに反応ない?」
そうアフィンに言われコンソールを開きレーダーを見るとーー灰色の点が複数あった。
「先に進んでいた友軍?でも動いてない?」
「やられてはないはず。そしたら転送されてーーぁ⁈」
「どうした?アフィーー」
「も、もしかしてだけど…ダーカーのP.J.A(光子妨害攻撃)か⁈マズイぞそれは⁈」
「パジャア?なんだそりゃ?」
「ダーカーからの電子戦だ!通信妨害ももしかして…?」
「電子戦ーーE.Wゥ⁈ジャミングって事か⁈ーーでもフォトンは電子の中に含まれないんじゃ…」
「ーーいや、光に当たる物、と言うより光に触れる物は全て等しくフォトンにーーって違う!今はそれどころじゃねぇ!くそっ!ダーカーも進化するって事か。やべぇぞ、相棒。これで船団の方に偽の映像データが送られていたら…」
「情報戦で負けたらボロ負け確定ぇ⁈よしてくれよ、話の出来る相手なら兎も角ダーカーだぞ⁈エロゲーみたいに苗床とかになりたくねぇぞ俺ぇ!」
「エロゲーに苗床ってお前、なんでそんな単語が…兎も角、先に進むぞ!ーー遺跡エリアに入るまでは通信は聞こえていたし、レーダーも正常だった筈だ」
「と言うことは先行組は致命的なダメージを受けて、撤退する事が出来ない⁈」
「テレパイプの短距離ワープを使おう、アレなら凍土とギリ森林エリアが射程内な筈。ーー何個持ってる?」
「定数の10個。アフィンは?」
「同じく。何回も使えるとは言え…俺たちより前にいるチームの数とか…分かる?」
「さぁ…最低でも20人以上かなぁ…」
そう言いながら2人揃って方やライフル、方やガトリングを構えながら前に進む。
ーーーーーー
「ーーよし。これで8人目。アフィン、そっちは?」
『こっちはひでぇや…12人の内半数がその…』
「何だよ、言えよ」
『下半身とか腕がねぇ。服のお陰で止血と痛覚カットが済んでいるのが幸いか』
「腕に下半身が…?」
『あぁ、俺が先に行っているからアレだが生存者曰く「ダークファルスが出た」って…』
「…合流ポイントはどうする?何ならこのまま異変を察した上の援軍を待つか?」
『…相棒、前に俺のカンって当たるって言っていたよな?』
「あぁ、それが何か?」
『そのカンが今ーー遺跡の中心部、ゴール地点を示してる』
「はぁ?お前、こんな状況で…」
『そしてダークファルスは中心に向かっていったとも』
「尚更じゃねぇか!撤退だ!凍土エリアまでーー」
『ーー俺は行く』
「…お前…何言ってるか分かってるのか?」
『相棒はそのまま負傷者の救援と援軍が来るまで他のアークスを援護してやってくれ』
「お前…」
『そうだな。…相棒風に言うならダークファルスが…そうだな…南下してくる可能性が高いから俺が殿を務め救援が来るまで凌ぐ、って所か』
「…死ぬ気なのか?」
『まさか?俺には弟も母親も居る。ーーだからこそ』
『男にはやらなきゃいけない事があるんだ』
「…成る程。何となくわからなくもないが…それで死んじまったら意味がねぇ。つぅーことでコッチも救難信号出し終わり次第動ける奴を率いてそっちに向かう」
『…分かった。ーー相棒』
「なんだよ」
『すーー「アホォ!そう言う事は今言うな!フラグって言うんだよっ!無事に帰ってから言え!」ーー…分かった』
「それに!」
「俺は絶対にうん、とは言わん。何せ全然カンストまで行ってねぇからな」
『あい、ぼう…』
「だからだ。俺たちが行くまで逃げ回れよ。ーー本当はアレでも入れてお守りにでもしてやりたかったが…生えてなかったしな」
『アレ…?…えぇ⁈アレってアレ?!』
「まぁ、なんだ。俺の相棒なんだ。死んでくれるなよ」
『まって!生えてないってそれくわーー』
「…っと。回収していくか…」
そう良い通信を終わらせ、アフィンの寄越した回収地点に負傷者を放り込んでいく。
ある時は足を。ある時は服の首元を引っ張っていく。
「…おうおうおうおう…まじかぁ…」
奥の方の最後の4名はーー片手や下半身が無い、アフィンの言っていた状態となっていた。
この状態になると欠損部分に防護膜を形成しーーオラクルに戻るまで保護してくれるようになっている。
一定人数を吐き気としかめっ面になりながら集めているとーーもう少しってところでテレポーターが墜ちた。
墜ちたと言うより壊れた、が正しいか。
再度展開しようにもD因子の濃度が上がっているらしく、それによってテレポーターの距離も短くなってしまったらしい。
どうしたものか、と考えているとーー何処からともなくジェットーーいや、フォトンエンジンのそれに似た音をミミが捕まえた。ーー近くに来るごとに音が小さくなっているっということも。
高度約100mを切った辺でギアダウン、エンジンノズルが次第に下を向きーー強引に接地、数十mもすれば完全に止まる。
『ーーああっ!くそっ!エンジンの回転数がっ!』
暫くして完全にエンジンが止まりーー中から再始動させようと努力した結果の声が響く。それから側面のハッチが開き、中から人がーー黒人のニューマンが降りてくる。
「俺も落ちたとはいえそれなりに適正はあるんだぞっ!ーーくそがっ!ーーいっ!!」
機体を思いっきり蹴っ飛ばしーー足を抱えながらジャンプするニューマン。
「救援か?ーーじゃないよな…その様子だと」
「あぁ?戦技大会に参加したアーーーえぇ?!なんだその後ろの!」
「テレポーターの使い過ぎで壊れちまってな…後ろの奴らの輸送をしてほしいんだ」
「だが…だって…戦技大会でこれは…」
「奥にダークファルスらしきものも居るかもしれない。だからーー」
「分かったけどよ…機体のエンジンの調子が…全く、最初のチェッカーフラッグを見るのは俺だと思っていたが…調子が悪いのはダークファルスのせいか…」
そう言いながら仮死状態のアークスを機体の後ろに詰め込む。
「さっきも言ったがD因子濃度が高くて俺の適正じゃ、今の状態じゃ動かせない」
「動かせない?機内バッテリーやA.P.Uでも壊れたのか?」
「いや、機内バッテリーは動くしA.P.Uも動く。ーーがエンジンがな…」
「エンジンが?」
「あぁ。この機体ーーオービタル含め俺達みたいな2軍ーーBrks(バークス)でも比較手にフォトン適性が高い奴に優先的に渡される航宙機なんだが…D因子のせいで起動が阻害されていてな…Arks(アークス)なら動かせる、かもしれないんだが…」
「俺に動かせと?!ライセンスどころか触ったこともないのに?!」
「しょうがないだろう。本来なら宙域内にある無尽蔵のフォトンでエンジン内を加速、圧縮された圧縮フォトンをそのまま後方に放つんだが、今このエリア一帯に超高密度のD粒子がばら撒かれているんだ。足りないフォトンをパイロットから得なくちゃ起動しない仕様なんだ」
「他が壊れているとかは?」
「機内外S.CもS.S.Cも一致して原因はD粒子の高さが原因と判断してる。それにほら。エンジンユニットをマグでスキャンしてみろ」
そう言われ機体上部に登り、マグをエンジン部に近づける。
2秒程でスキャンが終わり詳細なデータをホログラムとして表示してくる。
「えぇっと……すまない、俺が見ても…ちょっと解んないわ」
「まぁ、ノーマル表示されているから異常はないんだ。っことでだ。さっさと乗ってくれ。後ろのアークスたちも連れてな」
ーーーーーーーーーー
「いいか?俺が後ろから指示を出す。ーー因みに何だがシミュレーターをつかったことは?」
「……無い」
高度を上げAGL5にてギアアップ、15度で上昇中にパイロットに話しかけられた。
「オーケー。AnGeL15、対地高度15000ftまで上昇、その後はBulls eyeーー方位1-5-0に向かっていけばいい。45nm後、テレポーター付近に着陸しアークスを回収、その後、機首を上に向けスロットルを前に固定しろ。そうすりゃ宇宙に出れる。ーーいいか?間違っても3-3-0には向かうなよ?そっちにはダークファルスが居るからな」
「…外から見たときにミサイルらしき物が付いていたけど…あれは?」
「もしものときの自衛用だ。他にもーーTSDからEquipment欄を開いてみろ」
「…AMM-16P-5が…24発?!ひゅ…ヒュプリスが180発?!ーーいや、これはロケット…?」
「40年以上前の旧式とは言え対ダーカー用全領域対応高機動長距離ミサイルが24発、中距離宙域両用ミサイルが両ハードポイントに30連3連装2基で180発の軽装備だ。いいか?絶対ダークファルスには向かうなよ?中型クラスなら兎も角、大型や奴らとは戦える武装じゃない」
「そもそもとしてコイツはーー」
その時。TSDに自機に目掛け赤いラインが表示される。
「くそっ!ダーカーの脅威度係数に捕まったか!ーーいいか?!全力で回避しろ!でもロードアウトの投棄はするなよ!そいつらは旧式のクセに高けぇんだ!」
そう言われサイドスティックを右へ倒しスラストスティックについているボタンを押し込む。
『chaff/flair.chaff/flair.』
と電子音声が鳴り響き、エンジン下部後方及び上部からフォトンクォーツと発煙体が撒かれる。
「うぉっ!!俺もいるんだぞ!!もっとゆっくりーーうわぁ?!ーーぎゃぁぁ!」
シートに手を掛けながら俺に指示を出していたパイロットの人が回避行動を取ったお陰で後ろに転がっていきーー多分、載せてきた他のアークスに当たったな。
サイドスティックに付いているアナログハットを動かしてTSDに表示されている敵に合わせる。2度ほど押し込むとIRSTがその敵の方にレーザーを照射する。
マスターアー厶の蓋を開けスイッチオンに。視線入力のトリガーをオンにするがシーカーが目の前に固定されたままになっている。
「ねぇ!これシーカーのアンケージってどれでイジるの?!」
「対地か?!対宙か?!」
「どっちも!ーー装備欄からか?!」
「そうだ!それのーーうぉ!」
TSDのメニュー欄から装備欄をタッチ。今装備されている武装が機体のモデルとともに表示された。
AMMから始まる武装欄のパネルをタッチ。シーカーモードをロックドからアンケージに変更。
TSDをSOIに設定してレンジ内のターゲットにスティックのハッドを使ってロック、そのデータをIRSTらしきシステムに受け渡す。
サイドスティックのトリガーを引くとエネルギー弾を撃ってくるダーカーに対してIRSTかトラックしたダーカーにシーカーが動きーー。
『Shoot.』
甲高い電子音と電子音声が撃てとのオーダーをだす。
機体左側のランチャーから青白い煙を靡かせながらミサイルがダーカーに突っ込む。
飛んでいった飛翔体にすぐに気がついたダーカーがターゲットを俺からそのミサイルに変更、赤黒いレーザーを小刻みに放つ。
「もう一発だ!もう一発撃て!」
その言葉により再度放たれるミサイル。一発目が撃破される中その爆炎を突っ切ってーー。
「よしっ!イイぞ!」
赤黒い霧となり飛散していくダーカー。それをP.O.T.S越しに見る俺と本来のパイロット。
「…にしてもダークファルス…ポラリスを使うだろうなぁ…」
「ーーはぁ…終わったのか…ポラリスって?」
「ROEにて定められている対ダークファルス用オプションだよ。習わなかったのか?」
「…いや。もしかしたら寝ていたのかもしれん」
「…基本的に対ダークファルスはフォトン適正を持つアークスを突っ込ませてD因子を削り取るのが理想だ。んが、今の現状だと…」
「このエリア一帯に強力な電波妨害が掛かり俺たちオラクルがそれに引っ掛かっていると」
「基本的に初期の段階で迎撃出来なければ…惑星ごと消し飛ばすのが正しいんだが…ワープされたらそれそこ無意味だからな。気取られないように囮としてアークスが前を貼ってーー当たる直前に撤退が道筋だ。…取り敢えずテレポーター作ったエリアに着陸後、ナベリウス衛星軌道上の友軍に知らせて増援を要請。上が破棄するか徹底抗戦か…まぁ、さっき言ったポラリスーー対惑星用滅却用高機動誘導弾が30発前後撃たれて終わりだな。ジャミングから換算したら…下手したら大会開始前からの可能性も十二分にあり得る」
「…嘘だろ…?」
「しゃーない、生き残っただけマシだ。ーーそういや戦技会って二人からなんだが…ーービーストで女ってことは…バディはニューマンのアフィンってやつか。そいつは今何処に?」
そう言われ実感が湧かない手で居ると思われる方向を指差す。
「…嘘だろ?一人で?」
「ダークファルスのヤツと?」
「……馬鹿だろ?」
3つの問にコクンと答えながらーーテレポーターの使える場所まで退避していく。
気が付いたらngsも75目前だゾ…
ということでデータのバックアップも無い為、ある種1からのやり直しです()
ストーリも程々に外伝を書く?
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