多分後で弄る
「……は⁈」
倒れたのを自覚して、目を開けるとーー大きなおっぱいがあった。文字通り目の前に。
[…ん?起きたか?]
おっぱいの上から何かを言われたが、何を言っているのか分からない。そもそも小卒の悟には日本語以外の言葉など分かるはずがなかった。
それ以前にそもそも他の言語なんぞ勝手に翻訳機が翻訳してくれる。そういう意味でも習う意味は薄かった。
「あ、ありがとうございます。わざわざ助けていただいて…」
道に人が倒れていたら放置するこのご時世。こうやって助けてくれるだけでもありがたかった。
[…あぁ…何を言っているのか全然わからん。翻訳機ーーも仕事しないなこれ]
そう言い頭を上げて違和感を感じる。あれ?なんで地肌にこの人ーーなのかどうか分からない生き物の呼吸を感じれるのだ、と。
手を動かし顔を触るとーー直に触れてしまった。
「ーーまずい、まずい!」
[翻訳が出来なきゃ言葉も分からないからなぁ…多分、日本語だと…ん?どうしたんだ?]
やばい、急いでメットを被らないと肺が死ぬ。急いで周りを探してーーすぐ隣にあったのを確認した。
それを手に取り被ろうとしてと思う。腕につけているデバイスの警告音が鳴ってない、と。
視線をデバイスに伏せるとーー今まで見る事のなかった、そして企業の連中以外見る事が一生無いであろう緑色の線が出ている。悟はこの意味を思い出す。確か緑色の線は周囲の空気の汚染度が規定以下のライン、即ち呼吸可能な濃度を保っている。つまりーー。
「空気が…呼吸、出来る…?」
そもそも倒れた後目の前の宇宙人がメットを外した時点で俺は死んでいる筈。
つまり…。
「あ、貴女は…な、何者なんですか…?」
世界中が重度の大気汚染により復興可能なラインをとっくの昔に突破して、極少数の企業を除き大気汚染から目をそらし、殆どの人が清浄化は不可能、とまで言われた大気汚染。
この…獣人、なのだろうか?はそれをしてしまった。
[…何言っているか分からない…予備の翻訳機無かったけ?]
そんなことを考えていると座っていた獣人が立ち上がり乗っていた宇宙船に戻って行った。
[せめてこんにちはくらい言わないとなぁ…]
コックピットらしき部分に入りごちゃごちゃと音を立てながら何かを探している。
俺はその場で座りながらぼーっとその様子を見ていた。
数分だろうか。ヘッドセットの様なものを耳にーーって耳も尖っているのか。エルフで獣人って…ギルメンの人が喜びそうな種族だなぁ…。ーーじゃなくて、そのヘッドセットを耳に付けて何か弄っている。
「…あぁ…テス、テスト…聞こえる?」
「お、あ…う、うん。聞こえます」
どう言う原理か知らないが急に何を言っているのか分かるようになった。普通に考えてあのヘッドセットのようなものだろうか?
いや、そもそもヘッドセットなのに言った言葉を翻訳するとは…しかもよく聞くとズレなしに言葉がわかる。
「…良し。君はこの星の原生ーーいや、ヒト、ですよね?」
「え、はい。そうです。貴女は…?」
「お…私はオラクル船団アークス所属の守護輝士(ガーディアン)のユウナって言います。ーーくっそ恥ずかしいぃぃぃ!」
そう言い顔を後ろに向けて尻尾をバタバタ振る少女ーーユウナさん、だったか。が言う。
「マトイめぇ…人にこんな恥ずかしい事を言わせるては…」
「その、なんてお呼びすれば…?」
「普通にユウナ、と呼んでください」
そう言い手を大きな胸の下にやり軽く頭を下げるユウナさん。
「あ、こちらこそどうも」
そう言い癖で頭を下げる悟。
「…その、所で…少しお願いがあるのですが…」
「は、はぁ…」
そう言い言い辛そうに言葉を言うユウナさん。
「今…機体の修復に時間がかかりそうでして…会って数十分の方に言うのもなんですが…少し、家に置いて来れませんでしょうか?」
「はぁ…はぁ⁈」
悟も男である。こんな少女に止めて欲しいと言われたら困るのは当然である。
「も、もちろん出来うる限りはします。ーーだめ、でしょうか?」
「で、出来うる限り、とは…?」
「例えば…料理、とか?」
「…ユウナさんには悪いのですが、この惑星は環境汚染が酷く自然食品が育たない所でして…」
「…あ、食べ物はこちらの物を使うので」
このように、と言い手にーー今では悟の様な一般市民では見ることの出来ない果物ーーリンゴが現れた。
「…えっと…これは?」
「え?リンゴですけど…こう言う果物ありませんか?」
「い、いえ、あるにはあるのですが…データ以外で実物を始めてみました…」
「さ、触っても?」
「いえ、上げますよ。おーー私はそう見えて不測の事態に備えて食料は出来うる限りナノトランサーに積んでますから」
そう言う少女の手からリンゴを恐る恐る手に取る悟。
「…あ、皮切ります?」
「お願いします!」
足の服から小さなナイフを取り出してナイフを切っていく少女。
「…っし、ほらーーじゃなくて、どうぞ」
所々から香る言葉を強引に変えている感じに変な気がしつつも出されたリンゴを一口齧る。
「……あ、甘い…これが本物の…」
そう言い目から涙が出てくる。
「あぁ⁈もしかして不味かった⁈変な毒とかあった⁈」
「いえ…その、余りにも甘くて、みずみずしくて…」
そう言い無言で食べ続ける悟をユウナは静かに見つつ座る。
「……ぁ……ご馳走…さまでした」
一心不乱にリンゴを食べた悟だが、物あるものは最後は無くなる。
「…その、まだ色々とありますけど?」
「ぇ⁈本当ですか⁈」
「えぇ。だけどこれ以上はさっき言った通りに」
「…俺の家、調理器具無いですよ?」
「大丈夫、俺ーー私に考えがあるから」
そう言うユウナと食べ物に押されて一時的に住むことになった。
「…あ、そうだ。一応自己紹介を。俺、じゃなくて…」
「えっと、すのままでもよろしいかと」
「…俺の名前はユウナ。オラクル船団のアークスだ。種族はニューマンビースト。ま、機体が治るまでよろしくな」
「はい。こちらこそ。俺の名前は鈴木 悟。しがないサラリーマンです。ーーサラリーマンって分かります?」
「会社員だろ。いいことじゃ無いか」
そう言いながら一度離れて不時着した機体の近くに行く。
興味があり俺ユウナの近くに近づく。
「……損傷がひでぇな。ーーん?悟さん、興味があるのか?」
「…いえ…なんか、すごい飛行機だな、と」
「飛行機、かぁ…まぁ、空と宇宙の違いだから変わらないか」
そう言いユウナさんはゲームの様なウィンドウをその場で出した。
「ぉお…」
「取り敢えず…圧縮、かなぁ…」
そう言うと目の前の機体が赤い菱形の物になる。
「…ま、一週間、一ヶ月…まぁ、時間かければいい治るだろ」
そう言い俺の方に振り返り言う。
「取り敢えず悟さんの家に案内してくれ。大丈夫だ、居候の身さ。何も言わないよ」
「…ここが悟さんの家かぁ…まって、アンティ撒くわ」
何処からともなく出した武器を振ると赤いラインを突破していたデバイスが緑色に低下する。
今の時間は夜だから誰にも見られていない、はず。
鍵を開けていつもの家にはいる。
「…お邪魔しまぁぁす…」
いつもと違う点は…人では無い人が居候になった点、かな。
「…まぁ…ごゆっくり、って言うのもアレだけど」
そう言い部屋に入ってテーブルの上を簡単に片付ける。
「ふぅ…⁈ゆ、ユウナさん⁈何を⁈」
テーブルの上のゴミを捨てて戻るとーーユウナさんが下着姿になっていた。
「あぁ。これ?今着替えている最中だから…これでいっか」
ウィンドウを弄っているとさっきまで下着姿だったのが今見ると普通に服を着ていた。
「…⁈…⁈」
「まぁ、着替える以上下着になるのは仕方ないからね」
「…ぺろろんちーのさんが見たらすごいことになりそうだなぁ…」
「ペペロンチーノ?塩だけパスタか?不格好だが多分作れなくは無いぞ」
と言う目の前の少女ーーユウナさんの下着姿を思い返す。身長の割に胸がでかくってお尻もでかい、なんと言うのだろうか、彼に言わせればムチムチ、と言うのだろうか?
と手を当てながら考える悟。
「…ん?どうした?」
「いや、なんでも無いさ」
そう言いいつもの流れで冷蔵庫にある液体栄養剤を手に取り、飲もうとした所をユウナさんに止められる。
「…ん?なんだそれ?」
「…あぁ、これは液体栄養剤って言う……食べ物です」
「…飲み物じゃなくて?」
「…えぇ」
「こっちのメイト系の物か…少し見して」
そう言い栄養剤をユウナさんに渡す。
「…読めないな。仕方ない。少し皿に出しても?」
「コップならありますよ」
ありがとうと言い、コップを探してテーブルの上に置く。
ぷしゅ、と言う音ともになんとも言い難い色の液体が注がれた。
ユウナさんはまだウィンドウを弄りーー変な丸い機械が現れた。
「うわ⁈なんですそれ⁈」
「これ?マグって言う…まぁ、なんか凄い機械。ーー機械じゃ無いな」
そう言いながらマグが栄養剤の入ったコップをスキャン、なのだろうか。し始めた。
「……うーん、この世界の栄養剤の平均が分からないが…低く無い?生きていけるのこれ?」
そう言うユウナのウィンドウを見たが、俺には分からなかった。なんだこの変な文字は。
「……取り敢えず、消化に良いもの、だな」
そう言い立つと一言言う。
「悟さん、コンロか電気コンローーまぁ、なんだ、熱せられる機械はあるか?」
「…れ、レンジしか…」
「しかたない、悟さん、コンロを置くけど良いか?」
「良いけど…何処に?」
「部屋のスキャンは終わってるから…まぁ、ココかな」
そう言い視線をユウナの先に合わせるとーーさっきまでなかった家具が出てきた。
「⁈え⁈なんでぇ⁈」
「…フォトン濃度が薄いけど充分に使える濃度は最低限あるな。悟さん、鍋、もその様子だと無いな?」
「え、うん」
「…はぁ、どんだけ企業に汚染されてんだよ…」
そうため息をつきながら鍋を出して変な粒々を鍋に入れるユウナ。
「塩ーーは薄めにして、卵も入れるか。ーーいや
、柔らかくならないとなぁ」
「…ユウナさん?何を?」
「何って…おかゆだよ。食べ易いし俺も食べたいしね」
そう言いニッと笑うユウナ。その笑みから犬の歯が見える。
新たなクラス、エトワール!ーーあれ射撃兵装は?どうなってんだYSOKァ⁈
正直最初クラスの名前書いてカイジが乗りそうな船の名前してんな、と思いました()
前回書いた通り本編には絶対入らない。何故なら本編を知らないからだ!時間軸?41人+αが揃っている時期じゃ無い()
オーバーな道を続けて欲しくばこの先の展開をコメントで書いて…知らないからこれ以上無理なの…。