「暑い…んだよぉ…アフィン…水、くれ」
辺り一面砂だらけの所に、少しだけ生えていた木の影に入りアフィンに水を催促する。
「ダメだよ、まだ奥の遺跡群の調査終わってないし」
アフィンも影に入ってきた。
「んな殺生な…」
暑い…今何度だ?
自分の右上を浮遊しているマグを手の上に乗せ周囲の状況を確認する。
「現在温度ーー42度⁈」
「暑いって言うのが分かっている惑星のデータだからなぁ」
「にしたって…暑すぎだよぉ…これなら薄い戦闘服着てくれば良かった…」
「薄いって…」目に毒なだけなんだよなぁ…と俺の優秀なミミが拾った。
「聞こえているぞ。そんなに見たいか?」
そう言いアフィンが座っている方を向く。
「見たい…けど…」
そう言いアフィンの顔がみるみる赤くなってきた。
「やっぱやーめた。アフィン、耳まで赤いぞ?」
「…ッ!あ、相棒!そう言えばゼノさんから貰ったライフル、どうだ?」
話題を変えて行くアフィン。そんなに嫌だったか?
「…俺が前に使っていた狙撃ーースナイパーライフルよりは接近時は使いやすいなぁ」
地面に置かれたアサルトライフルを見る。少々汚いが、部分部分はある程度綺麗に掃除されており、ゼノさんから貰った時、急いで簡易分解をしたがそこまで酷くはなかった。
「まぁ、アサルトライフルだからなぁ。少しは酷く扱っても大事なんだろう」
そう言えばこのゼノさんから貰ったライフル、若干バレルがネットーーPOSで見たヤツとと比べ短い気がする。
朝に貰った時聞けば良かったなぁ…。
「うーん、戻ったら聞こーーアフィン」
聞こう、とまで言おうとした時、ミミが機械の動く音を捉えた。
「うん?どうした?」
4、7体、多い。やり過ごすべきか?
「……駆動音…7体、アフィン、此処の機械群って熱センサー持ってたか?」
「分かんない。とりあえず高いところに行こう。そこなら見渡せる」
「あぁ、今回は後ろからチクチク刺せないからなぁ」
アフィンが近くの壁の下に行き俺を上に上げようとする。
「よっ、と。上がれたか?」
「あぁ、おっけーだ。アフィン、掴まれ」
壁の上から右手を垂らしアフィンの手を握る。
「ふんっんん!っとぉ!」
「相棒、声が少しデカイ。そういや距離は?」
周りの音に集中する。
「まて…1キロから1.3キロくらい。こっちに来てる。方位2ー3ー4、7体ーーいや、別れた。4体向かってくる」
「234、234ーーこの辺りか。別れた奴らは?」
「そこまで俺のミミは万能じゃない。レーダーじゃ無いんだぞ?」
と言うかそこまで気になるんだったらドローン出して見てみろよ。と言おうとしたがそれだと敵機械群に発見されそうだからやめた。
「最初のマガジンは如何する?通常マガジン?」
「いや…通常マガジンだと3発に1発入るD弾が勿体ない。A.Pオンリーのマガジンあるか?」
「APオンリー?APってなんだ?」
「徹甲弾だ。ほら、俺らが通うライフル専門店に一番安い弾あったろ?あれだ」
「あのとんがった奴か?」
「とんがったって…俺らが使うライフル弾は大体とんがってるって。んで、A.Pって言うか徹甲弾って言うのが物を貫通させるだけの弾、であってるかな?それなら敵機械群にも致命傷与えられそうだし」
「と言うか良く相棒はそんなのを持って来れるよなぁ…俺なんかD弾と通常マガジンの二種類だけだぜ?」
「その代わりマガジンの選択間違えるけどねぇ…」
「ダメじゃん」
「…ほら、APオンリーマガジン2つ。アフィン、弾が少ないからシングルでゆっくり撃てよ?」
「分かってる。何時も突撃ばっかしてるとでも思ってーー「思ってるに決まってんだろ?」ーーはい…」
2人揃って高台の上に寝転がり伏せ撃ちの体勢になる。
俺は前から使っていたグリップの根元を押すと二脚になるボタンを押し地面に付ける。
「うぉ…良いなそれ、後で買っとこう」
「アフィン…妹の為にメセタを使うのは良いが、使う武器にも少しはメセタ掛けろよ?武器が泣くぞ?」
「…俺だってしたいけど…それじゃあ今度一緒に何時もの武器屋行かね?」
「…はぁ…」
「何か一個なら買ってやるからサ」
「ーー言ったな?」
「えっ?」
「今一個なら何でも買うと言ったな?」
「待て待て待て!何でもとは言ってないぞ!」
「分かってる…そうだな、んじゃレーザーサイトでも買ってもらうか」
「レーザーサイトって…まぁ、良いけど」
「…あっ、多分マトイも来るかも」
「マトイ?あぁ、あのナベリウスで救出した女の子か。別に良いが…その子暇じゃないの?」
「暇って?」
「いや、だってさ、15.6くらいの女の子が銃とか、弾丸見て楽しいと思う?」
「俺は楽しい」
「そうですか…」
「まぁ、何だったら最後にマトイと俺らで何処かーーアフィン、来る」
アフィンの肩を叩き、会話を中止し接近中の敵が来る方向へ向く。
ギュイーン、ギュイーンと四脚の脚を動かしながらバラバラになりつつ敵四脚兵器が此方に向かって来た。
『ユウナさん、聞こえますか?』
「ポイントか?如何した?」
『アークス本部からの任務です。敵機械群の鹵獲、又は良好状態での撃破だそうです』
「はぁ?攻撃方も不明な上にそれらを鹵獲⁈アフィン、如何する?」
右を向くとアフィンは俺のポイントに質問をしていた。
「一体だけでも良いのか?」
『はい、一体だけでも鹵獲出来たら追加報酬ーーまぁ、メセタですね』
「相棒、三体だけやって一体の脚を壊そう」
「うーん…ならもっと弾必要だろう」
腰からAPマガジンを更に3つ取り出してアフィンに渡す。
「5×30の150発あれば足りるだろ?」
「あぁ、ありがと」
俺もいつもやる様にコッキングレバーを少し引きチェンバー内に弾が入ってるのを確認ーーした。
「狙うは敵四脚兵器。明らかに弱点で有ろう天辺の青い部分を撃つぞ?良いな?」
「了解」
「5秒後に射撃開始ーー5.4.3.2.…てぇ!」
乾いた音が何発が鳴り響く。
俺とアフィンの銃の銃身(バレル)から出た弾丸が容赦無く敵四脚兵器を貫く。
アフィンの弾丸は天辺を周辺に着弾したものの、俺の短い銃身から出た弾丸は脚や胴体との接続部、砲塔などに当たり跳弾する。
「これだからショートバレルは!」
「次来るぞ!」
敵(俺達)の位置を確認した三体は頭の砲塔を動かし高台を撃ちまくる。
「後ろに下がれぇ!下に行くぞ!」
「分かった!おい!先に行くなよ!」
俺らは一足先に一段階下に降りて様子を見る。
「どうだ…来るか?」
「分かんない…俺の予想じゃ、多分、来る」
マガジン内の弾を撃ち切ったので空のマガジンを外し背中のナノトランサーに近づける。
ナノトランサーに近づけるとそれはふっ、と消えて左手首につけられたデバイスのアイテムの所に格納される。
腰からAPマガジンを取り出し銃本体にセット、リリースボタンを押してボルトを前進させ空の薬莢の排除とマガジン内の1発目をチェンバーに入れる。
アフィンを見ると右手で親指を立てて来た。
「終わったか?」
「あぁ、終わった。いつでもどうぞ?」
射撃モードをセミオートからフルオートに変更。反動が痛いが…敵の攻撃を食らうよりマシだ。
顔を少しだけ出してさっき自分たちがいた所を見る。
三体の四脚兵器が砲塔をゆっくり回しながら辺りを警戒している様に見えた。
「アフィン、5秒カウント後、攻撃を仕掛けるぞ?」
「いつでもどうぞ」
「5.4.3…レディ…go!」
物陰から2人同時に出て敵四脚兵器を撃つ。
この至近距離だ。外れにくいだろう。
ダダダダダッ!と3秒ほどでマガジン内の弾を撃ち切る。
30発も当てられた四脚兵器は動かなくなった。
「次ィッ!」
空のマガジンの付いた銃を左手の方に振り、空のマガジンを飛ばす。
飛ばすのと同時にマガジンを左手で取り出し銃にセット、リリースする。
「次ラスト!脚と砲塔を狙えっ!」
「アフィン!セミだ!セミオートにしろ!」
2人で大声で指示しつつ、一体になった四脚兵器を撃つ。
最初に脚を二本壊し動かなくして、次に砲塔はーー。
「アフィン!抑えてろ!」
「えっ?あ、うん」
アフィンに砲塔を抑えてもらい胴体と砲塔をつなぐ部分にバレルを押し当てて撃つ。
ギュ、ギュゥゥ…ン、と砲塔が動かなくなり、鹵獲成功となった。
「ポイント、聞こえるか?敵四脚兵器を鹵獲、至急回収頼む」
『此方でも確認しました。回収班を向かわせます。ユウナさん達は任務の続行を』
「了解、んじゃアフィン、先に進もうぜ?」
「もう正直疲れたぜ」
「全くだ」
目的地である遺跡群はあと2キロちょっと。さっさと帰り寝たい。
誤字感想お待ちしています。
後この世界にLvの概念は(多分)ないです。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?