「くそ…脱出できたか…?」
モニターには辺り一面茶色ーー砂漠が広がっていた。
先程までの真っ暗な格納庫的な所とは違う。
モニターのお陰で明るくなった為、コンソールをじっくり見ることが出来た。
一番右側にHatchと書かれたボタンがある。これでハッチに関するものは一つしかない。
念の為モニターやサブモニターを使い周囲に敵の反応がないか確認する。追って来ていた敵も居ないみたいだ。
ハッチボタンを押しーー予想通りコックピットハッチが開いた。
真っ暗に慣れた目に鬼の様な輝きを放つ太陽らしき星。
「生きて、出られた、か…」
格納庫から出たお陰がマグがオンラインになりこの辺りのデータを受信する。
「…帰艦だ。帰艦しよう」
マグを操作し、至急救援をキャンプシップに要請する。
『こちらラミア、アークスシップ管制員です』
「あぁ…任務番号452の任務を遂行して居た…あぁ…ユウナだ。デカイ土産が出来た。あぁ…」
さて…この兵器をなんて言って持ち替えるか…そのまま言えばいいか。
「敵の大型兵器を鹵獲ーーいや、奪取?した。目測で10メートルちょっとある。このデカブツと俺たちの回収を頼む」
『ーー452、遺跡群の調査、ですね?了解しました。至急サーレクス隊とを通信座標に向かわせます』
「分かった。」
本部がサーレクス隊ーー何時ぞやの大型機を回すとの事。
コックピットから抜け出しコアパーツの上に立つ。
辺り一面茶色ーー砂漠だ。だが俺たちが先程まで居た真っ黒な格納庫とは確実に違う。
眩しい太陽らしき惑星が俺の真っ白の肌を照らす。
「…なんで俺はこんな身体になっちまったのかなぁ…」
何故こんな事を今思ったか。
ここ最近は色々とおかしな事があり過ぎた。
女の子になり、この身体とそっくりな敵に命を狙われーーてるのはもう一人の方か。
訳わかんない変な黒い生き物と戦わなくちゃいけないし、俺が居た地球より遥かに技術レベルの高い宇宙船団の一員になってたりーー。
色々とありすぎる。それにーー。
「この身体なぁ…」
ムニムニと自分の胸を触る。
この小さい手に伝わる重さ。
「…経験せずに死んだからなぁ…」
胸から手を離しコアに座る。
砂まみれの風が俺の灰色の髪を駆け抜ける。
「…これコックピットにいた方が良い…かな?」
そんな事を考えていると下から声が聞こえた。
「…んぁ…ここは…あれ?脱出ーーうぉ眩しっ」
コックピットを開けて太陽らしき星の光でアフィンが起きた。
「おうアフィン、脱出出来たぞ」
コックピットの縁に手を置き頭だけコックピットを覗く。
「ーーって言うことは生きて帰れるのか!妹に会えるのか⁈」
そう言いコックピットから這い上がってくるアフィン。
「その前に」
指を鳴らしアフィンを見る。
「奢りね?」
「……っぁ…」
「…おい?どうした?返事は?」
「…ぃゃ…」
可愛くて、と言う超小さな声でアフィンから言われた。
「ほぉう、そうかそうか可愛いか…中々照れるものだな。言われると」
「聞こえてんのかよぉ!」
「当たり前!俺の種族をなんだと思ってる!」
胸を突き出し右手でミミを、左手で尻尾を指す。
「……テンション高いなぁ…」
「可愛いって言っといてそれかよ」
「……なぁ相棒ーーいや、ユウナちゃん」
「全くこれだらーーん?なんだ?」
「俺と付き合ーー」
「ーーまだ、だな」
「ーーってーーってまだ言い切れてないって!」
「あのなぁ…まだ早いってぇの。アフィン、何歳だ?」
「16だけど…」
「そうだな…20まで待ちたまえ」
「20って…もう同期で子供作ってる友達もいるんだせ⁈」
「それはそれ、これはこれ、だから」
16で子供って…アークスには18以下は云々カンヌン無いのか…?
いや、そもそもアークスにそう言う法律的なのはあるのか?考えれば考える程沼にハマりそうな気がする…生きて帰れたら調べっか。
「付き合う以前にまず友達からーーってこれはもうなってるか。いや、友達って言うか相棒か」
「ーーはぁ、まぁ、相棒の事だからこんな事だろうと思ったよ。正直嫌われるまで想像してたし」
「まぁ、普通の女の子なら嫌うだろうなぁ」
「…自分が普通じゃないって自覚あるんだ…」
「当たり前、第一どんな考えを持っていたらあんな痴女みたいな戦闘服を着るんだか…」
「…そう言や相棒の戦闘服って露出無いよな。なんで?」
「何でって…そりゃお前嫌じゃん」
「いやって何が?」
「肌見られるの」
「オレ達男は堂々と見れて良いと思うけどなぁ」
「あのなぁ…はぁ…いや、良いや。言っても分かるまい」
「あぁ……だって露出高いとフォトン係数上がってダーカーを倒しやすくなるよ?」
「その理論で言ったら女は全裸でダーカー殴れってか?シュール通り越してホラーだそれは」
「あぁ…まぁ、そうなる、かなぁ?」
「……言っとくが今来ている戦闘服ーーこれだって結構我慢して来てんだぜ?」
「…何処が?」
「…このスカート!短すぎんだよ!スースーしてしょうがねぇ…今は落ち着いたがな」
「…んじゃ逆に相棒はどんな服が良いんだよ?」
「ハンター戦闘服ってあったじゃん?あれ」
「ガッチガチのやつ来たなぁ…あれの女の子版なんてあるのか?」
「無い」
「だよなぁ…彼処の会社、社長が女関連で酷い目に遭ったらしくて作らなくなっちゃったらしいし」
「ほんくそ。誰だよその社長に関連した女。さっさと逮捕してくれよ」
「うぅん…無理かなぁ」
「……ところでさ、さっきサーレクス隊が救援に来るって要請送ったんだけど…来なくね?」
「要請送ったのか!良かった。これで本当にーー」
『此方サーレクス隊!敵大型可変機械と接敵!追跡されている!救援は困難!』
突如聞こえる無線。主は俺たちを拾う予定のサーレクス隊からの物だった。
「サーレクス隊、聞こえるか!」
『救援予定のアークスか!現在敵大型可変機械と接敵ーーミサイルッ!チャフフレア及びノッカー放て!』
通信の裏からは同じく帰還中と思われるアークスの悲鳴が。
「サーレクス隊!此方の位置が掴めるか!」
『通信座標は確認済みだ!だが後ろの敵機がーー』
「此方で引き受ける。こっちに来い!」
「おい!相棒!」
『助かる!左旋回!行くぞ!』
そう残し通信終了。
「おい相棒!行けんのかよ!」
「やるしかあるまい。出来なきゃ死ぬだけだ」
言ったものの右手が震えるのが分かった。
「アフィン、コックピットへ、お前がいなくちゃしっくり来ない」
「あぁ…なぁ?さっきの言葉告っーー」
「告ってなんか無いからな?」
「ーーはい」
コックピットにアフィンが最初に座りその次に俺が座る。
「よぉし…ハッチ閉鎖」
プシュ、と音がしモニターにもう一度光が灯る。
「システムチェックーーっん?」
システムチェック時に一瞬Weaponの所が赤くなったがすぐにNormalになった。
何だったんだ?今のは。
「相棒…今一瞬赤くならなかったか?」
「アフィンも気づいてたか…だがガトリング…考えても仕方ない。相手はサーレクスを追い回るくらいだ。高速戦になるかもしれない。アフィン、目を回すなよ?」
「相棒こそ。相棒が目を回したら俺も死ぬからな」
「任しとけーーサーレクス隊、聞こえるか?」
『此方サーレクス隊、どうした?』
「此方は奪取した大型兵器を使いそちらの大型可変機械の迎撃を試みる。相手はどのくらいの速度か?」
『此方は現在12…67㎞で飛行中、相手は少し離れてついて来る』
「1267キロ…マッハ1か…ガトリングで弾幕張るしか無いか?」
『此方はミサイルみたいなこと高出力兵器を喰らえば持たないが40ミリ迄なら耐えられる。そちらの武装はどうか?』
「40ミリ耐えるのか…すげぇな、ガチガチじゃ無いか」
「全くだ。40ミリを耐えるなんてどんな装甲だよ…此方の武装は40ミリ以下の可能性大、弾幕を張る為注意されたし」
『了解した。頼むぜ可愛い声のアークス。後ろにも何名かアークスが乗ってるんだ。俺含め死なせないでくれよ!アウト』
そう言いプツリと通信が切れる。何でこうプレッシャーを上げて来るかな?
「だと…重くなるねぇ本当」
「でも、彼処から脱出出来たんだ。オレ達ならやれる。だろ?相棒」
「勿論だ」
「ところで相棒、後で写真ダメ?」
「使用用途によるな」
あっ、BL.GL付いているけど念の為なんで悪しからず。
あとこのトランマイザー(ネタバレ)は飛びます。
因みにノッカーって言うのはSマインみたいなミサイルを叩き落とすマイクロミサイルみたいなものです。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?