「こ、これは…?」
「私が今作っている新型の戦闘服ーー騎士をモデルにした…そうね、ドラグニアフラール。どうだ?」
マークスについて行くと店の奥に展示してある戦闘服ーードラグニアフラール、だったか?それを見せられた。
「なかなか、どうして。カッコいいじゃないか…!」
「確かに。相棒に合いそうだな」
「分かるか二人よ!物は試しだ!着てーー」
「だが肩のマスクって言うのか?とスカートの短さ。アレは頂けない」
そう、マークスが見せたこの戦闘服ーードラグニアフラールはスカートが短かった。と言うか無いに等しかった。それに肩のマスク…なんなのだ、これは。
「しかしだね?フォトンを効率良く使うには肌を露出させなきゃーー」
「その理論で言ったら男はパンツに女性は下着姿か?」
「ーーぅ…だ、だかね…」
「後肩パーツは要らない。アレ重いだろ?マスクだったら被らせろや」
「あ、相棒…?」
「そう思わないか?」
「えっと…まぁ、うん…」
「ほらっ!アフィンもこう言っているし」
「因みに男版のコレーードラグニアカクロスはこんな感じだぞ?」
そう言いマークスはモデル図を見せて来た。
目の前にあるフラールに比べると重武装でそれはそれはーー。
「なんだコレ!めっちゃくちゃカッケェじゃん!コレを俺に着させろぉぉ!」
「落ち着け相棒、その、相棒が着たら…」
「尻尾用の穴を開けなくちゃならんぞ?それならスカート状の方が尻尾も隠せないか?」
「で、ですが…こんなカッコいいのを見せられて引き返せるわけがーー」
「それじゃあこの服要らない?」
「要ります本当に申し訳ありませんでした」
「ふむ、分かれば宜しい。ーーさて」
「此処で一つ、コレ。着てみない?」
「しかし貴方も大変だな。あんな子とバディを組むなんて」
「いえいえ、アレでも見ていて可愛いですよ?」
相棒が着替えている最中、外で待っていると先ほどの男性ーーマークスさんが出てきた。なんでかは知らないが嫌な予感がする。それに相棒をあんな子呼ばわりされたのに少し頭に来た。
「ーーその様子だと何かあったのですか?」
「ーー俺は余りビーストは好きになれない」
「ーーは?い、いえ、どうしてですか?」
はっ?と言ってしまったのは仕方ない。あんなに可愛い子が?嫌いだって?
「それはだな…私の娘がーー」
「もしかして、ビーストを?」
頼むから間違っていて欲しいと思い先に言った言葉。しかし最悪な事にそれは当たってしまう。
「あぁ、そのお陰で娘は死んで娘の腹から出て来たのは、中に居るビースト見たいなのじゃなくて本当のケモノ。即射殺されたよ」
「そんな…」
「ーー最もお陰でアークスをそう言う脅威から守りたいが為にこの会社ーーB&Sで戦闘服を作ってる、とも言えるしな。なんともめんどくさい事だよ」
「…産まれて来るビーストに何も罪はーー」
無い、と言おうとしたところでマークスに遮られた。
「分かっている。分かっていても消せない想いは消せないんだよ。俺はそんな簡単に出来て無いからな」
「だから、アークス達を強化する為に、利用はさせて貰う」
そう言いマークスは中に戻って言った。外に残されたのは俺一人。
「……そうやって突き放したら解決出来る物も出来なくなるんだよ…ッ」
そんな事を本人に言ってやりたいが俺達は戦闘服を作って貰う立場。そんな事を言えた義理では無い。
「……こんな時、姉さんならなんて言うんだ…?」
映された空は、まだ蒼かった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。ほ、本当にコレを着るのか?」
「そうよ?ほら?只でさえその胸は牛のデカイのだから強化ブラジャーを着けないとね?」
「だからって何だこの水色のシマシマは!パンツもじゃねぇか!」
「はぁいはい、女の子がそんな事を言わないの」
「俺は女だが女じゃねぇ!」
外で一頻り悩んだ後、試着室に向かうと中から聞きなれた声が普通に聞こえた。
「…水色のシマシマ…?」
相棒が?そんな少女ーーいや、今時そんなの小学生でも着ないようなものを?
そんな事を考えていたらちょっとトイレに行きたくなってきた。コレは只の生理現象だ。何のこともない。
店員に聞いてトイレに向かうアフィン。その表情は少し、暗かった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…んだよこれ、結構良いじゃないか…」
「お似合いですよ。出来れば女言葉で話して欲しいくらいに」
「あぁ、そうかい。ありがとう」
スッキリしてトイレから出て来ると色々付けた相棒が見えた。手は良く洗ったし大事な筈だ。
「よぉ、相棒。可愛くなったじゃないか」
「おう、そりゃーーんっ?」
相棒のミミと尻尾が上に立っている。何だ?警戒してるのか?というか、頭のミミの隣に何か付いてる。シールドみたいだが…確かヘッドアクセサリー、だっけか。
「ーーいや、外に出て言うわ。にしてもこれ凄いぞ。動きやすい」
「だろう?やっぱり女の子は可愛いーー」
「カッコ可愛い、だろ?」
「ーーじゃなくちゃダメだからな」
「ふむ、やはり俺の目には狂いは無かったな。どうだ?具合は?」
「あぁ、さっきの服より動きやす言っちゃ動きやすいが…もう少しスカート長く出来ないか?」
動きを確認するようにその場でジャンプする相棒。その、ジャンプする度に胸が…。
「あぁ、その事なんだが、戦闘服ってある程度露出無いと駄目なのは分かるな?」
「それだ。それどうにか出来ないのか?」
「ダーカーを滅ぼすのにはフォトンが必要不可欠だ。それが原生生物とかの討伐ならまだしも、な」
「…それで?」
「スカートの長さはこれが限界。長くするなら他を削らない。あっ、パンツの上に黒いスパッツだったか?アレは履くなよ?フォトン効率が落ちる」
「……分かった。これで行こう。会計はーー」
「会計は良い。そいつは俺が趣味で作った次世代戦闘服の実験服だ。有効に使ってくれ」
実験服をタダでか?おかしい、何かあるのか?もしやあの服に爆弾とか…?そもそも、ビーストを嫌っているのに何故タダで渡す?
「だとよアフィン。此処は甘えて帰るか?」
そんな事を考えていたお陰で相棒の声に気がつくのが遅れてしまった。
「…あ?あぁ、帰るか」
願わくば心配のし過ぎだと良いのだが…。
「かぁぁ!まさか戦闘服をタダで貰えるとは!しかもカッコ可愛いッ!」
「まぁ、落ち着け相棒。……相棒、マークスについてなんか思ったことあるか?」
戦闘服の買い物が終わり、さてこの後何するか、と考えていた所、アフィンが聞いてきた。
一度止まりアフィンの方に向く。
「……少し、嫌な奴、か?」
「…俺、相棒が着替えている時にマークスと少し話したんだが…彼、ビーストの事嫌いらしいぞ?」
「……なんか、嫌だなぁ…」
急に真面目モードに入り何かと思えばそんな事か。
……正直ビックリした。めっちゃ良い人だと思ったのに。
「もしかしたらその服に何か施しているかもしれない」
「…いやいや、まっさか?第一、何を」
「……聞いて引かないか?」
「…その様子だと、エロか」
「……しょ、触手服…」
「……」
それを聞いて俺達はまた歩き出す。それに続きアフィンも歩き出す。
「な、なぁ…」
「アフィン…」
正直アフィン君の頭の中がこれ程までに汚染されているとは知らなかった。
「な、なんだ…?」
「俺以外の女の前で、そんな言葉吐くなよ?」
「…ユウナの前だから吐いたんだがな…」
「…なんでアフィンの好感度カンストしてんすかねぇ…?」
と言うかお前はマジでそろそろ俺の前で言うことやめろって…俺はホモじゃーーんぁ?だが身体は女だぞ⁈
「だって、ねぇ?格納庫であんな状況で言われたら好きになるわ」
「普通は逆ポジなんだよなぁ…」
頼むから他の人を好きになってください。割と切実に。
と言うかまだクーナにすら会ってないんだよなぁ…これ終わるの何時になるの?
と言うかお気に入りいつのまにか50突破していたんですね。驚きました(こなみ)こんな小説(?)に50件も…有難いですっ!
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?